2025年04月17日

春の新作紹介 vol.14 YarmoのCC41 Series Salt Shrinking Stripe Work Pant


暖かくて気持ちの良い1日でした。朝から展示会に行ったのですが、先月の段階でサンプルは上がっており、あとは細かいところを詰めるだけではあったので、その結果を見に行く事に。アイテムはダッフルコート。いやいやいやいや、かつてはインバーティアも並んでいた訳ですし、現在もグローバーオールとロンドントラディッションがあり、5万円台と8万前後の価格帯は埋まっておりますが、インバーティアの価格の上昇がどうにもならず、税込で20万に届こうというレベルになってしまったのでそれは流石にリアリティがない、という事で現在取り扱いしておりません。ですが旧ムーアブルックのヘリンボーン生地を織る機の行方というのはかつて調べた事があって、1台はハンガリーにあるらしいのですが、元々5台程度しかムーアブルック倒産の時点で存在しておらず、その残り4台の内の3台は現ジョシュアエリス社が所有していまして、それがインバーティアが使っている生地です。で、残りの1台はというとこれがムーアブルックの所有していた機よりは凹凸が大人しいものの同じ様にヘリンボーンのコート生地を作っている事で有名なマラレウス社に渡ったんだそうで。でも現在マラレウス社の生地としてはこの機が使われておらず、マラレウスが所有してきた織機で織られた生地がマラレウス“Elysian”ネームで流通しているんです。でもこのムーアブルック社の織機を稼働させましょうよ、という事で今回ヴァリーミルズバイマラレウスというネームで1台しかない織機(他のは24台あるそうです)で織った生地を使い、90年代にブランドを修了していたGLENMOREの工場で90年代そのままのパターンを使い復刻させたダッフルを提案しております。それで税込15万程度という価格設定だと、これギリギリ出せるレベルだよな、という事でこの秋冬は定番色で少しだけやろうと思っております。もうちょっと別注ミニマムが低ければ良かったんですけど、これ生地を一切ストックしていないので、定番色以外を作ろうとすると一反まるまる飲まないといけないし、トグルを付ける革紐を変更するだけで12着ミニマムを言ってきたので今回は別注は無しですね。

とまぁそれでも驚くほど軽くてドレッシーなダッフルコートが次の秋冬には足されますので是非チェックを。今回はこれだけの為に行ったのでこれでお終い。となると展示会報告で1回分使うのもなんなので、報告はこれでお仕舞いにして昨日の続きというか、まさかのパンツが未紹介だった、昨日紹介した生地と同じ生地を使った英国製ワークパンツを紹介しておきます。

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生地については昨日書いているのでそちらを見て頂くとして、ヤーモ、トップスに比べてメンズのパンツの展開がとても少なく、市場に出回っているのはイージーパンツかレディスの物ばかり。ちゃんと作ったワークパンツディテールの物は調べてみましたが数えるほどしかありませんでした。で、その特徴的なディテールで作られている本国のヤーマスオイルスキンの定番パンツと同じモデルをCC41仕様のスペシャル生地で作ったのがこれです。太過ぎず細過ぎず、ワークパンツとして程良い太さのパンツで、背面のポケットはどちらも片玉縁になっており、クラシックでありながらオーセンティックな仕様でまとめております。サイズは44・46の2サイズ展開、価格は20,900円(税込)と英国製でパンツで2万そこそこにしている辺り、流石ですけどもう今ではおそらく3万ぐらいしちゃうかと。そして無地のワークウェアを上下で着ると作業服になっちゃいますが、ストライプなのでパンツだけでも良いですが是非セットアップで楽しんで頂きたいですね。

さて明日ですが。明日はどんどん数を減らしていて今日の段階で取り置きも含めてSサイズが既に完売、昨年から展開しているネイビーとチャコールはもう昨年ある程度の方が抑えたし大丈夫だろ、とサラッとしか仕入れなかったらあっという間にネイビーはMチャコールはLが各1着のみになってしまっているフォックスファイヤーのスコーロンアルティメットフーディの紹介をしてしまおうと思っております。一応夏が近づいてきたら再入荷する予定ですが、危ないので早めに紹介しておこうと思います。お楽しみに。

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2025年04月16日

春の銘作紹介 vol.12 YarmoのCC41 Series Salt Shrinking Stripe Drivers Jacket


今日は今日で入荷があり。NANGAの今シーズンのアイテムが入荷してまいりました。ドットエアの長いパンツと半袖シャツなのですが、どちらも良い感じです。とは言え半袖シャツはまだ早いのでパンツの方だけ店頭に出しておりますが、明日以降夏日になる、との事。それもあってか本日いらしたお客様は半袖シャツもチェックされておりました。まぁフォックスファイヤーからもサプルースラインの半袖シャツが入荷しておりますし、今年は他にも新作の半袖シャツの投入が複数ある予定ですが。

とは言え、基本25℃以下でも25℃に近い気温で推移する日々だと日中はカットソーやシャツ1枚でも朝晩は羽織が欲しいです。それを考えると一重のアウターの紹介を進めておきたい、というのがこの時期です。イレギュラーに暑い日が数日続くからといってブレる事なく本来紹介すべき物を紹介していこうと思います。
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ブリグジットの影響で本来の英国人の縫製職人によるヴィンテージのディテールを散りばめたワークウェアをリリースしているヤーマスオイルスキンに対し、リアルワークウェアクオリティで外国人労働者を使って大量生産をする工場で生産していたヤーモは生産コストが急上昇してしまい、しかも円安の進んだ現在、英国製であるのにリーズナブルというヤーモのアドヴァンテージが失われてしまって、英国製のヤーモはもう数年リリースされておらず、一部ライセンス生産で日本で作ってリリースされた物がある程度になってしまっております。

こういう事を書くと嫌われそうですが、ヤーモやラボルールを好む方の多くは何となくそれっぽくその手のウェアをその価格帯の物として扱っている店ではなく、さもそれ等がお洒落である、というディスプレイや店構えなところで購入しているイメージがありまして、B.A.Tでは長年取り扱いをしておりますがなかなか完売に至らずこれでもかとバリエーションが豊富に揃っております。ただ今となってはそれが美味しくなっているよな、と思うところでもあり。ブリスベンモス社のリネンだったり今日紹介している様な如何にも英国ワークっぽい塩縮ツイルのストライプ生地だったりで作られている物が豊富に残っており。しかもそれがセットアップ提案出来るジャケットとパンツが揃っている生地が複数あるのです。

これはリップル加工とも言われる苛性ソーダで凸凹を出す加工をしている生地で、目が堅く詰まりごわごわとした生地感になりますが、その分肌に触れてもベタベタせず、皺感のせいで空気が通るので、春夏向きです。英国で調達した生地で英国で作られる70年以上前の英国の庶民の服をイメージしたジャケット、生地から縫製まで全て英国製であるにも関わらず、22,000円(税込)というのは今となってはもう再現不可能です。残ってる分を売り切ってしまえばそれでお終いです。是非チェックしてみて下さい。

今更ですが、この生地のパンツ、全く紹介していなかった、という事が発覚。英国製アイテムにおいてパンツはトップス以上に珍しく、どちらかというとパンツの方が価格を安く提案するのが難しいアイテムですので、明日紹介予定のパンツも是非チェックして頂きたいですね。

とは言え明日は展示会廻りに出ておりまして、秋冬のこれはというアイテムがあるのが判っているので行ってくるのですが、その紹介をどうしてくれようか、というのがありますので、それを挟む場合は明後日の紹介となりますね、同素材のパンツ。でもまぁ、明日はそんな訳で普通に定休日ですが、いつも通り17時には戻ってブログ書いておりますので、ご都合のよろしい方はお立ち寄り下さいませ。

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2025年04月15日

春の新作紹介 vol.13 ROYAL NAVYのDouble Face Nylon 90's Thermal Liner (CS95) Modify


今日明日は22℃程度の予報ですが、木曜日からは夏日予報になっており。土曜日なんて29℃、もう真夏日一歩手前迄気温が上がる予報です。それ以降は25℃以下で落ち着くみたいですけど、4月の内からあわや真夏日だなんて勘弁して頂きたいところです。本日無事予定通りフォックファイヤーの春の目玉アイテムであるスコーロンシリーズの2型が入荷しまして、事前告知していた事もあって今日の夕方から既に動き始めており。とはいえ22℃だとまだアルティメットフーディをアウターとして使うのには早いので、今日はここ迄紹介を引っ張ってきているロイヤルネイビーのオリジナルにはない生地を乗せ替えて作った春夏アウターを紹介しておく事にします。

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オリジナルのデッドストックや別注を含め、複数バリエーションを展開してきている、英国軍を代表するデザインの一つであるこのサーマルライナー。その名の通り元々は英国軍のレイヤーシステムのミドルレイヤーに当たるアウターの下に着るライナーなのですが、そのデザインはそのままに生地をしなやかで薄くて軽い二重織りのナイロン生地に乗せ替えて、防風耐水機能を持つミリタリーデザインの春夏アウターにアレンジしております。

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元々特徴的なデザインに人気があるアイテムだけに、ライナーとしてではなくアウターとして秋冬で提案してきておりますが、英国軍のアイテムに刻印されるブロードアロウをモチーフにフロントとポケットのファスナーを配置しているのはむしろアウターとしての方がそのデザインは活かされると思いますし、袖口のリブにサムホールを装備しているのでちょっと肌寒いかも、という時にはリブをグローブ代わりに使用する事も可能です。裾にもドローコードが入っていて裾からの外気の流入を防げますし、シンプルながらミルスペックなデザインで長年使われてきているだけに大容量のポケットも含めとても使い易いブルゾンになっております。今回はベッタベタなミリタリーグリーンとこれもミリタリーらしくエマージェンシーオレンジよりかは若干暗めで見た目以上に落ち着いたオレンジをセレクトしており、春夏アウターとしてはこれぐらいのビビットさがあっても良いかな、と思って頂ける提案をしております。サイズは1・2・3の3サイズ展開で、価格は18,700円(税込)です。カバンに突っ込んでおいてもシワにならない素材ですので、着用していない際にも嵩張りませんので、春のお出かけのお供に丁度良いアウターです。是非チェックしてみて下さいませ。

明日は英国繋がりでこの時期らしいセットアップの提案を明日明後日の2回に分けて、明日はまずはトップスの方から紹介しようと思います、お楽しみに。

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2025年04月14日

春の銘作紹介 vol.11 Tricker'sのCavalier Leather Penny Loafer / Wollaton “DENIM & CHINO” (B.A.T別注)


今日は昨日より8℃も最高気温が高いだけあって日中は長袖Tシャツ1枚で過ごせる快適な1日でした。それで俄然やる気が出て奥のストックの箱の入れ替えを進め、遂に店頭に出ていた段ボールが一部ストックに収まる迄になりました。まぁ頑張った、今日は。明日昨年の春夏のベストヒットアイテムの1つだったフォックスファイヤーのスコーロンアルティメットフーディが入荷しますが、今年はそれに加えてどう素材で作られている長袖Tシャツも取っており、それも一緒に入荷します。アルティメットフーディは新色のアッシュグリーンを加えて3色展開ですが、早々にサイズ欠けすると思われますので早めの対応をオススメしておきますが、それらが加わる事を考えると少しでも入れ替えを進めておかないと良い加減収拾がつかなくなりそうでしたので、今日は気張りました。

でもそういったまさに現代を体現するかの様な機能素材のアイテムに対し、本来のドレスカジュアル〜ビジネスカジュアル程度のオーセンティックなコーディネートであったり、天然素材の気落ち良さを楽しむアメカジだったりというのも欠かせません。ここ2日間、新作のシャツにこんなパンツを合わせて、という提案をしてきましたが、今日はそれに合わせるならこんな靴ですよね、という靴の紹介を。

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久しぶりにトリッカーズの靴を紹介しますが、定番じゃないモデルをここまでバリエーション豊富に揃えている店はこの円安下では他に絶対にない、と断言出来ます。ディストリビューターの一角であるGMTが運営している青山店であってもあるのは定番のカラーバリエーションとせいぜいが295周年記念モデルであるクライミングブーツ程度ですから。今これだけのバリエーションを揃えようとしたらとんでもない予算が必要ですし、そもそももうモデルも品番も把握している企画者が私以外にいないでしょうから。そして今日紹介しているローファーもB.A.Tでは89,100円(税込)で販売しておりますが、ディストリビューターの設定価格は132,000円(税込)ですから、私個人の認識からして9万前後が妥当な価格かと問われると微妙なところなんですが、それでも英国での販売価格よりもかなり割安にしているのですから妥当と言えば妥当なのではないかと。何しろ英国における仕事のマッチングはかなり深刻な様でチャールズ国王御用達なトリッカーズをして職人の数が減りはしても増える事がなく、インフレが急速に進む中で職人を維持していく為にここ6年の間に£350から£545迄本国の価格が上昇していますから、単純に円安のせいだけではなくメーカーが経営を維持していく為の価格がこうなってしまっているという事であり、今後ベンチメイドや9分仕立てといったグレードの靴はちょっとした伝統工芸品の様な価格になってしまうんでしょうね。

それでも私としてはインポートの本格靴であっても10万前後、それもトップクオリティでそのレベルであって、もうちょっとリーズナブルで日常使い出来る7〜8万程度が望ましく、日本製を含め何とか5万円台の本格靴と言えるレベルのクオリティの物を提案すべく日夜頭を悩ましている次第です。そしてグッドイヤーウェルト製法若しくはマッケイ製法でアンダー3万のボリュームゾーンの靴を何とか継続していきたいとも思っているのですが、ウォルスオルは止まっていて動く気配がないですし、色々と視点を変えてアプローチしておりますが、なかなか解決策に辿り着かず。

更にタンナーも欧米では減ってきているみたいで、このローファーを別注するのに指定したキャバリアレザーはもう既に廃盤となっており、他にも店頭に並んでいるトリッカーズの靴に使われているミュージアムカーフも無くなっております。SDGs的なアプローチからオリビアというオリーブオイルの搾り滓を活用して鞣した革とアンティークカーフでバリエーションは確保しておりますが、カーフでもスウェードでも短靴で12万、ブーツで13万というのは暫くは私としては受け入れてしまってはいけない気がしますので、様子を見るしかありません。でもこのマイクロウェーブソールを組み合わせて非常に軽い履き味にしたペニーローファータイプのローファー、色もデニムとチノクロスの定番であるタンをイメージして別注しておりますので、白いパンツの上に柄シャツ着てこんなローファーを合わせていたらかなり小粋なコーディネートになる事間違いなし。

現状サイズはデニムが6.5がラス1、チノの方は6.5と7.0が各1足ずつしか残っておりませんが、ローファーはジャストサイズで履かないと踵が抜けて馬が歩くみたいな音を出して履く事になってしまいますので、比較的多くの方がこのサイズでいけるのではないかと。なのでこの価格で買える内に手に入れておく事をオススメします。当然もし今後作ろうとなったら12万+税になってしまいますので。

とまぁこれでフレンチアイビースタイルの提案はコーディネート提案し終えたところですし、明日は入荷してから暫く引っ張ってきていたロイヤルネイビーの今シーズンの新作であるこれからの季節にぴったりなブルゾンタイプのアウターを紹介します、お楽しみに。

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2025年04月13日

春の銘作紹介 vol.10 The Chino RevivedのSastinable Selvage Denim Straight Pant


いやぁ、雨、しかも結局1日13℃前後迄しか気温の上がらないという。そんな本日ですが、犬の世話を無事クリアして帰ってきたんですけど、昨日の夜が想定外に時間のかかる晩飯になり。昨日書いた様に昼はたかお食堂の最後の1週間に滑り込みをし、1時間半並びました。そして夜は夜で気になっていた高尾駅近くでこの時代に屋台営業というスタイルで極上の八王子ラーメンを提供している“しゅんやっちゃん”というラーメン屋がありまして、これが18時スタートで23時頃まで営業しているという事でしたので、これは食べに行っておこう、という事でブログを書き終えて22時に高尾に着いたのですが、このしゅんやっちゃん、凄まじく。22時に着いてすぐに並んだのですが、この時間で1時間待ち。そして待っている間にもどんどん後続が増えて、結局23時迄というのは23時迄に並んだ人迄、という意味みたいで23時過ぎに席に着けましたがおそらく最後の方は日付変わった0時半過ぎ迄食べられなかったんじゃないでしょうか。チャーシュー麺がサービスメニュー的看板メニューで通常のラーメンと200円差なのに結構しっかりガッツリチャーシュー乗ってましたし、大盛りにしたのですが麺のクオリティが非常に高く、スープの濃さと味と葱が玉葱というのはしっかり八王子ラーメンで、吾右衛門や弘富やミンミンと比べても八王子ラーメンとしての旨さを追求しているという点では優っていると思いましたが、並ばないで食べられて昼も営業しているという気軽さと労力で老舗で良いかな。まさか1日に飯を食う為に合計2時間も並ばねばならないとは。しかもそれが都内のビブグルマンとか掲載のラーメン屋であるとか超老舗の閉店だとかならともかく、まさかの高尾で並ぶ事になろうとは、ここで暮らしていた大学生の途中迄を含め、未だかつてない事でしたし、今後ももう起こらないであろう珍事でした。とはいえ、このしゅんやっちゃんは明らかに混む土日に並ぶなんてのはもうやりたくないですし、当面夜の高尾にやってくるという事もないでしょうけど、また同じ様な事態に遭遇したら寄ろうと思うかもしれません。一度も行った事がない方は是非タイミングが合えば行っていく事をお勧めする味ではありました、出来れば30分以内に食べられると嬉しいですが。

とまぁ、ローカルグルメ情報から始まりましたが残り5日の営業のたかお食堂、夜しか営業しておらず並ぶの必至なしゅんやっちゃん、どちらも価値ありグルメですのでそそられた方は是非。

んで今日ですけどねぇ。天気予報が見事に外れて1日中雨。今もまだ雨降っています。しかもかなりしっかりした雨が1日中でしたから、取り置きされていたお客様が引き取りにいらしただけで、寒くて静かな1日になってしまいました。でもその分色々整理したり出来たのでまぁ良しとしましょう。で、昨日紹介したシャツ、大人の着用に耐える総柄プリントの長袖シャツにしてフレンチアイビーそのものであり有名映画で使用された物であり春夏っぽくもありという事で昨日からもう結構減っていて実は38は完売しており、40も危なくなってきている事もあって、今日の紹介はこのシャツに合わせるならこんなパンツ、というのをやっておこうかと。

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今回紹介しているパンツ、同じサスティナブルなデニムとして提案されていたのと、春夏らしくとなると総柄シャツに合わせるなら白いパンツ、と思い白い方だけ紹介しようと思わなくもなかったのですが、白パンツというのは結構ハードルが高く、食べこぼし等を気にして敬遠される方もいらっしゃるので、次善の策としてこちらはこちらで誰も作らない価値のあるデニム、という事でライトカラーなデニムパンツを合わせて紹介しておこう、と思います。

とはいえ、これ晒しの糸を使った白デニムなので、漂白剤が使えます。なので食べこぼしをした部分にだけ浸けてから洗えば問題なく真っ白に戻るかと。で、シルエットはイタリア人好みな細身のテーパードシルエットが多いザチノリバイブドには珍しく、スッキリしたストレートでフレンチアイビーなコーディネートにもバッチリですし、アメカジ好きでデニムはストレートが好き、という方にも5ポケットじゃないビジカジでもいけるデニムとして気に入って貰えるシルエット。でもとにかくこれどちらも生地そのものに最も価値があると思うのです。

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どちらもオリジナルカラーの耳付きのデニムなのですが、まずホワイトでニムは無農薬で有機栽培されているジンバブエ産の超長綿を使用。それを生成りじゃなく敢えて晒しにして使っている贅沢なデニム。そしてライトブルーの複雑な表情を見せているデニムはこれ、ユーズドデニムを色そのままに粉砕して再度糸として拠り直し、それを使って織ったデニムでして、つまりこれリサイクルされてから染色されておらず、ユーズドデニムの色がミックスされて霜降り状になっている希少なデニムなのです。どちらも共通しているのはサスティナブルな背景で糸を作っている事と染色をしていない事ですが、その結果としてのこの淡麗で爽やかなデニムですので、B.A.Tの総柄シャツの定番でもあるウィリアムモリスのテキスタイルの物と合わせても良いですし、秋冬にダークな無地のパンツを合わせる様に暑くなる時期にはこのぐらいのカラーのパンツでコーディネートして頂きたいところです。サイズはどちらも79・82・85の3サイズありますし、このクオリティの岡山デニムを使い28,600円(税込)という価格も破格、そしてジーンズではなくスラックスな内装も豪華でコスパの良さも感じられます。是非チェックしてみて下さいませ。

さて明日ですが、ここはこんな感じで柄シャツ+淡色のパンツの春夏コーデに合わせるならこんな靴、という靴の紹介で。お楽しみに。

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2025年04月12日

春の新作紹介 vol.12 HarrissのHEIMISPHERES×Harriss State Pennants Print B/D Shirt (Reproduction Edition)


今日はちょっと朝から実家に行かねばならない用事が出来てしまい。いや弟家族と両親が一泊で旅行に行くという事で、犬を実家に預けていくのだが実家に誰もいないので犬の世話だけ頼む、という事で急遽高尾に行く事になり、だったらこれはトットと行って今日からオンエアのアニメ、“日々は過ぎれど飯うまし”の舞台なのにも関わらず、今月18日に閉店してしまう“たかお食堂”に行こう、という事に。私が1年だけ通った浅川中学に向かう道すがらにあり、高尾で外食しなくなって何十年にもなりますが、そう言えば昔は時々行っていたなぁ、と懐かしくも閉店と聞いて寂しくなり、これぞ絶飯、とばかりに行く事にしました。朝先に店を開けて早めに行って犬の散歩を済ませ、いざ10時20分に並んだのですが、既に15人程並んでいてそれでも11時開店で1時間半待ちで食べて戻ってまいりました。なので実質13時過ぎに開店ですが、お昼を済ませているのでそのまま途中にお昼食べに抜ける事なく営業しておりました。また夜に高尾に行って犬の散歩と餌やりをして戻るの面倒なので実家に泊まって明日の朝戻って来ようかと。そうすれば今晩はこちらも前から気になっていた高尾駅で屋台でやっているラーメン屋に行けるし、明日は高尾に残った唯一の町中華、つるや食堂にもよってこれるので。

とまぁそんなスタートな1日でしたが、何と同じ高校出身の今年卒業したばかりの方がいらして下さったりで、そこそこにお客様がいらしていたので、花見をするなら今日が最後、という日にも関わらず、それなりに忙しく過ごしておりました。で、昨日予告した通り、今日はこれだな、というハリスのシャツを紹介させて頂きます。

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派手っちゃ派手ですが、これ半袖のオープンカラーじゃなく長袖のボタンダウンシャツになるとそうそうあるもんじゃなく。そしてこれ、1990年公開のリュック・ベッソン監督のフランス映画、ニキータで主人公ニキータ(アンヌ・パリロー)の恋人マルコ(ジャン=ユーグ・アングラード)が着用しているシャツを、現アナトミカ(1994年〜)を立ち上げたピエール・フルニエがその前にやっていた伝説のセレクトショップであるエミスフェール(1979年〜1993年)とハリスとのダブルネームで当時製作しておりまして、それを35年ぶりに復刻したのがこのシャツです。アメリカの州の名が入ったペナントを散りばめた総柄で、今回発注するにあたり映画を見直しましたが、このネイビーを思いっきり着用しつつ、更に美味しいのがこれ、マルコが部屋に帰ってきたらニキータがこのシャツだけ着て待っているというそんな使われ方もしております。なかなかに萌えるシーンです。

丁度良くニコ動にこのシャツを着ているシーンからラストまでの吹き替え版(ニコ動なので無駄に字が入りますがw)がありましたのでリンク貼っておきますのでこちらを。

もう1色ベージュベースのもありましたし、半袖も作ってましたけど折角の復刻ですしこれはもうオリジナルと同じネイビー1択でしょ、という事でこれだけ取っております。サイズは38・40・42の3サイズ展開、価格は19,800円(税込)です。是非チェックしてみて下さいませ。という事で本日はいつもよりも早く切り上げて犬の散歩に出かけます。


明日は天気が下り坂で昼頃から雨だそうですが、気温はまぁ20℃台にはなるみたいです、是非お越し頂ければと思います。アイテム紹介ですが、明日は折角なのでニキータへのオマージュでこのシャツに合わせるべく白いパンツを銘作紹介で。お楽しみに。

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2025年04月11日

春の新作紹介 vol.11 Reproduction Of Foundの1980's German Military Trainer / Field Type


春らしく過ごし易いじゃないか、なんて思っていたら。17時過ぎから空は俄かに掻き曇り。それでも大して気にもしていなかったらいきなり大音響の雷鳴が。続けて明らかにこれは尋常じゃない、という雨音がしてきたので非常階段から外を見るともうこりゃ堪らん!というゲリラ豪雨が。それからしばらく雷鳴と共に雨は続き、こりゃもう誰も来れないな、と思っていましたが今日はその予感というか極当たり前な予想は的中してしまい。その代わりと言ってはなんですが、その雨が降り始めた頃から新作アイテムの写真撮影を進めまして、集中してやったので撮影も画像の加工処理も難なく終了。でもそこから昨日の展示会分のオーダーとか並行のニューバランスのオファーが来たので価格と日本で発売されているかどうかとか吟味していたらあっという間に時間が過ぎてしまい、慌ててブログに取り掛かっている次第です。

今日は予告なく昨日届けられてしまったのですが、届いて開封して検品して改めてこれ格好良いやん!!と思った、久々の黒1色スニーカー。しかもこれが巷に溢れるジャーマントレーナーとは一線を画す、大手スポーツブランドのスニーカーにデザインをフィーチャーされていたりするにも関わらず、何故か今までリリースされていなかった新型のジャーマントレーナーなのです。

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これはリプロダクションオブファウンドがモディファイしたのではなく、実際にこのままのデザインのオリジナルモデルが存在しているにも関わらず、今迄リリースされてこなかった知る人ぞ知る名品でして、既存のジャーマントレーナーとして知られている物は屋内トレーニング用のソールの物なのに対し、こちらは屋外でトレーニングする為に最初からその仕様でデザインされております。オリジナルはブルーとネイビーを組み合わせた如何にもなヨーロピアンカラーなのですが、そのオリジナルカラーである、という事が服と合うかという事とは別問題である、というのをスニーカーマニアとしての視点からセレクトしているとついつい忘れがち。そういう物はそういう物として、今回は久々に黒いスニーカーに惚れてしまいました。

黒は無難で万能というおかしな思い込みに囚われている方を結構お見受けしますが、スーツにしたところで本来リクルートスーツだとか礼服と言われる物だとかはわが国にしか存在しない、その成立経緯を鑑みるととても恥ずかしいアイテムである、という事をよくよく認識した方が良い残念アイテムでしかありません。礼服は現青山が戦後の情報ソースが新聞だった時代に、サラリーマン以外にスーツの販路を広げるべくモーニングやイブニングやタキシードと日本の喪服としての黒紋付というイメージを組み合わせ、光沢のあるタキシードクロスで冠婚葬祭全てに使える!という触れ込みで寸胴なボックスシルエットのスーツを新聞広告で打ち出した為、新聞の情報への信頼と広告とを区別出来ない民度だった我が国の多くのスーツを着て仕事をしていなかった層がそれならそれ持っていないと冠婚葬祭困る、という事で購入した事から爆発的に普及して今の様になったもの。グローバルスタンダードなプロトコールからしたら噴飯物です。同じ様にリクルートスーツというのも護送船団方式な我が国の企業風土を前提に文化や本来どうあるべきかを検証せずググればトップに出てくる広告も信頼性の高い情報として捉える大学生が、これ着ておけば就活の服装として問題がない、という大手紳士服量販店の広告戦略にうまうまと乗せられた結果、これまたネットという情報伝達がとても早い媒体が一般的になった事から爆発的に広まってしまったもの。黒い服を着ている欧米人、反社かそれに憧れちゃうチンピラか、レストランのウェイターやギャルソン、でなければSPか市街地戦仕様の軍人さんとかぐらいです。

でもこれが不思議な事に靴や鞄やベルトとなると途端に黒はきちんとした色、という事になるから彼等の作り上げた洋装文化というのも不思議です。それと現代においてはモードファッションやミリタリーファッションが身近というか普及しているので、それを無視して単に黒は全て駄目、とかそういう原理主義的な主張は多様性の否定にも繋がりますし、よろしくありません。そもそもかつて(1800年代初頭から実に100年近くもw)欧米の貴族社会でもファッションリーダーたるボー・ブランメルが男の服装は黒に限る!と主張してそれに英国王室の男子全てがファッショニスタ足らんと同調した結果、それこそがオシャレであると欧州の上流階級の男性は真っ黒になってしまった歴史がありますし、人が如何に扇動され易いかはどうにも御し難いのです。現状のアメリカの状況を見ても小さな嘘はバレ易くても自信満々に吹かれる大嘘や大法螺はそうなって欲しいと思う人々の正常バイアスが働いて信じてしまうものなのだというのは理解に難しくありません。

で、今回のこのスニーカー。長々と書いてしまいましたが、ガンダムだって黒いのを偶に見るとこれはこれで良いかも、と思ってしまうものでして、黒には黒の魅力があります。最初に考案された当初はこのソールの丸い窪みが並んでいるところとか、それまでになかった革新的なデザインからデザインそのものが魅了的だったんでしょうけど、アディダスがこのソールの仕様をフィーチャーして(パクって)作られたモデルを見てきている私を含むある程度以上のスニーカーマニアな人にしてみたら新鮮ではありません。ですが、オリジンオブオリジンはこれだっ!!というプロトタイプをリスペクトしてしまうのはこれも一つの漢の浪漫。一連のザクの系譜がガンダムの系譜以上に魅力的なのはそれがMSの原点にして一つの完成形だからでしょう。今迄ずっとリリースされてこなかった屋外仕様のジャーマントレーナーというのは、フィールド仕様のスニーカーの原点的なモデルであり尚且つ陸上トレーニング用とミリタリートレーナーとしてもっと荒れたフィールドでのトレーニング用との融合と進化の証でもあるのですから、そりゃやられちゃいますって。そういう時の私に対しては、自分自身チョロい奴だな、と思いますけどもうそれは仕方がありません。

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しかもこれ、他のモデルに対して徹底的に黒くしてあって、BW SPORTS社の注射器の先を並べた様なグリップ力の高いアウトソールを採用し、その上のウレタン層は硬めで独特な丸い窪みが並んでおりますが、それに加えてヒール部分は斜めにカットしてそこにもアウトソールを張って踵部分の摩耗を軽減しております。更に当時としては画期的なのがシューレースを通すホールを摩擦の少ないプラパーツで別途作成しそれを革で挟む事により革に穴を開けず紐の滑りが良いので締緩が容易でフィットし易い仕様になっている事。後のスニーカーのデザインや機能性の発展に繋がる様々なディテールが散りばめられながら、それを黒一色で纏めている事でとても完成度が高く、私見ですがどうにも黒の完成度が高いのでこりゃ黒一択だな、となりました。

そしたらこれ、白とブルー×ネイビーは先行で入ってきたみたいなんですけど、黒は今月迄入荷せず、私は今月納期指定していたので問題ありませんでしたが、同時に作られたらしい紐ではなくサイバーチックに甲を覆うベルクロ仕様のモデルと一緒に上がってきたみたいで、ベルクロ仕様のモデルをセレクトしている大手セレクトショップチェーンでは遅れたので予約を取っていたみたいです。とはいえ、私としてはそこまでモードよりに振るつもりもないので、使いやすいレースアップ仕様のモデルをセレクトしております。むしろこのプラパーツのシューレースホールの方が珍しいですし。ベルクロにするとアディダスにそのまんまあるじゃん、と思ってしまいまして。サイズは41・42・43の3サイズ展開、価格は34,100円(税込)と、全てイタリアンレザーで作られている欧州製スニーカーとしては比較的価格を抑えた設定になっております。是非この週末にチェックしにいらして頂ければと思います。兎に角浪漫溢れる汎用性の高い1足ですので。

という事で明日明後日の週末、皆様のお越しをお待ちしております。今日は入ってきたハリスのボタンダウンシャツも90年代の映画をフィーチャーして復刻された生地のアイテムですので、そちらのチェックも。あ、後合わせて入ってきたパンツも良い感じです。明日のアイテム紹介は今日以上に蘊蓄満載なその生地を使ったシャツの紹介、という事で。お楽しみに。

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2025年04月10日

久々に結構な距離を歩きました。


気温も程良く、代々木と参宮橋の間ぐらいに11時着だったので、のんびり9時52分発の特急で出発。今回は新宿から歩く事にして、15分程度で到着。時間バッチリでマウトリーコンテーラーの展示会場に到着。とはいえ昨日書いていた通り、予習はしていっていたのでまぁ実物を見るだけだよな、と思っていたのですがこれが見てみたらなかなかに良くてディテールや生地の話で盛り上がり、なんだかんだで1時間過ごす事に。

いや困った、困りましたよこれは。今回は大まかに生地は3種類、1つはポーラーテック社のウィンドプロの上下。表に耐久撥水加工を施しているので、その名の通り防風になっているフリースに撥水機能を持たせていて冬のスウェットとしては非常に使い易いのです。しかも今回は上はパーカと昨年と同じなのですが、ポケットを胸に2つ増設して単体でブルゾンとして使用する際の機能性を+。そしtボトムスですが、シンプルながら裾と膝の2ヶ所にドローコードを入れて絞れる様にしたので、シルエットがリラックスからテーパードや膝下ストレートに変えられるという優れもののパンツになっております。そしてもう1つがコーデュラコンバットウールの上下。こちらは米軍の軍礼服用として開発された、日米共同開発な生地。これでコーストガードジャケットのデザインをベースにディテールを足したCPOジャケットと、大戦末期から1年間だけ支給されたモンキーパンツ型のレアなユーティリティーパンツをベースにディテールを加えたパンツを作っております。実物見るまではパスする方向で考えていた唯一の冬用アウターが東京を想定した都市生活者を念頭に素材を組み合わせており、表は3レイヤー生地ではなくサプレックスナイロンを採用して軽量で撥水性と通気性を兼ね備え、インサレーションにはクライマシールドアペックスを使用し化繊最軽量にして水を一切吸わないものを採用。ポケットもバランスよく配置しつつゴテゴテにならないところで止めております。このブランドはパンツの価格がトップスと同等かそれ以上になってしまうという技術力の高い縫製工場を使用しているので、そこが高価格感を出しておりますが、今回はどのパンツも4万円台でも欲しいと思わされるクオリティでした。アウターは未だに悩んでおりますが、ウィンドプロとコンバットウールの上下はどちらも取ろうと思っております。

とまぁそんな感じで実物を確認して12時過ぎに会場を後にして渋谷方向に向かうと話したらお昼はここでしょ!と薦められた参宮橋の町中華、昇龍へ。まず参宮橋駅に来る事が殆どないので一通り食っておこう、と思い定番のチャーハンと塩ラーメンの両方を注文。チャーハンはパラパラ系ではなく油ガッツリのギュムギュム系でしたが、ほぼ生に近い浅漬けの大根が程良く油を落としてくれてこれがあるととても食べ易いです。私はパラパラ系よりも町中華だとこのギュムギュム系好きですが、漬物一つでここまで食べやすくしてくれるとは。老舗の町中華恐るべし。塩ラーメンはお吸い物に近いあっさりとしたスープで、それにしては麺は中太縮れ麺で食べ応えありというバランス。懐かしくナルトが乗ったまさに町中華でした。とはいえもう来る事がないと思われるので心置きなく麺とチャーハンコンプリートしておきました。
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で、食事を終えてこの後ヒカリエに行くとなると新宿御苑に戻るというのはちょっと時間が足りないし歩き過ぎだな、と思いまして、ここから明治神宮の中を抜けて原宿に向かい、そのまま代々木体育館前女坂を下って渋谷に行くので、だったら明治神宮のこの参宮橋側の北門から入ると神宮の森の中で唯一生えている桜の木の前を通るじゃないか、と思い立ちそこを経由して向かう事に。神宮の森の芝生は立ち入り禁止なのですが、その芝生の中に1本だけ桜の木があるのです。1本だけなので人も少ないし、ここまで来る間に風に吹かれて散る桜の下を、中井貴一の歌よろしく肩に花びら乗せて歩いてきましたから、このひっそりとした桜がなんとも静かで良い雰囲気でして。並木もたくさんの木があるところも良いですけど、本当は山に分け入って人のいないところでひっそり咲いている桜を愛でる、という方が日本古来の美意識としては風流なんじゃなかろうかと。かの葉隠という武士道を説く書の名の元になった西行法師の名歌、“葉隠に 散り止まれる 花のみぞ 偲びし人に 逢う心地する”という歌そのままです。

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まぁしかし歩いている人で外国人観光客の多い事多い事。平日だというのにこれでもかとばかりにいて、その北側の芝生の方にもちらほらといた人は皆外国人でしたし、表の参道に出たらもうこんなにもいるのか!と驚く程の外国人比率でした。でもこの時期は明治神宮じゃなくて新宿御苑に行くべきだと思いましたが。とまぁそのまま渋谷まで歩いてヒカリエで開催している合同展を見てきましたが、これはというのは東京でハンドフレームと手編みとでニットを作っているというメーカーぐらいでした。でもほら、ニット言葉通り売る程あるので。ただそれでも今後ハンドニットの価格が上昇したり、これはというニットをオリジナルで企画したくなったらそこを頼ろうかと思いましたね。それぐらいクオリティは高かったです。他に欧米人デザイナーによるロック系ラグジュアリーブランドも出ておりましたが、殆どがベトナム製でそれにも関わらず価格がラグジュアリーだったので面白くはあったけどこれは手を出しちゃ駄目だなぁ、とか東神奈川にある老舗胡麻油メーカーが何故か出ていたのでちょっと気になったりはしておりましたが、30分程度で全体を流してフィニッシュ。帰ってきてブログを書いております。久しぶりに新宿から渋谷まで歩きましたが、どちらかというと若干の上りになる渋谷→新宿よりかは快適でしたね。気温と気候もあっての事ですが。

とまぁ今日は久しぶりに展示会報告をしつつ、久しぶりに桜の写真を、そして本当に久しぶりに食べ物の写真を載せました。偶にはこういうのもありでしょう。明日ですが、明日は明日入荷のシャツの紹介かな、と思っていたのですが、実は今日リプロダクションオブファウンドから今シーズン取った新型ジャーマントレーナーが入荷致しまして。これが実に格好良いのです。既存のジャーマントレーナーとは一線を画す、とても魅力的なヤツですので明日はこれだな、となりました。お楽しみに。

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2025年04月09日

春の銘作紹介 vol.9 The Chino RevivedのIce Cotton Stretch Chino Cloth Unconstructed Jacket


過ごし易い日が続いておりますが、今日は一気にドレスシャツの入れ替えをしました。と言っても基本的にドレスシャツ以外は終わっていたので、アレックスインとモンタリアーニを入れ替えるだけだったのでそれほど時間もかからず完了。明日はマウトリーコンテーラーの展示会とヒカリエで合同展が1件ありますが、マウトリーコンテーラーに関してはデータを貰っていて予習済みなので、合同展次第ですが展示廻りに行ってくるので定休日通りの定休日ですが、この週末に向けて入荷があるのは判っているので今日のうちにある程度店内整理を進めておかねば、と。

でも多少暖かいとはいえ、日中はともかく1日中となると羽織物がないと流石に日が暮れると肌寒く。快適に過ごせる春アウター、当面必須です。であれば仕事に行くのでしたらビジカジOKな会社であればカジュアルなジャケットが良いんじゃなかろうか、と。それもあって今日はそんな条件にぴったりなジャケツとを紹介しておこうと思います。

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アイスコットンを使用しているので、25℃を超えて30℃程度になってもアイスコットンの接触冷感機能が働いて快適に過ごせるジャケットです。もっと高機能な素材も今となっていろいろありますが、それでも天然素材である綿の表情で作り、色もチノパンにあるのと同じベージュやネイビーやグレーといったベーシックカラーにしつつ、ラペルだけピークドラペルにして若干のカッチリ感を足しております。ストレッチもしっかり入れておりますので動き易く、お家で洗濯可能。

これだけ書くとこれ、カバーオールに毛が生えた様というか、カバーオールにラペルを付けただけのなんちゃってジャケットと思われるかもしれませんが、ザチノリバイブドのジャケット、しっかりクロージングパターンで作られております。サイバラもあれば肩付けもしっかりいせ込んで腕も振っております。見返しも大見返しでとても綺麗。そして閂も全てD閂仕様になってますので、細部を見れば本来ならもっと高額な価格で売られていてもおかしくないレベルです。サイズも46・48・50と3サイズ展開で、価格も税込アンダー5万、49,500円(税込)と納得の設定です、日常着として長く使って頂けますので是非チェックしてみて下さいませ。これ同素材のパンツもありますので、そちらも合わせてご検討を。セットアップで持っているとちょっとちゃんとしていかないと、という時にも使えて勿論それぞれ単体でも使えますのでより便利です。

という事で明日は展示会廻りに出ておりますが、いつも通り17時前には戻ってきてブログ書いておりますので、お時間の合う方は是非お立ち寄り下さいませ。アイテム紹介になるかどうかは明日次第で。お楽しみに。

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2025年04月08日

春の銘作紹介 vol.8 GUNG HOのBack Sateen Slim Baker Pants


春らしい気温。天気予報では4月下旬とか言ってますが、ここ数年のこの時期はもうちょっと暖かかった気がします。気分的には春は名のみ、もうちょっと暖かくなって春らしい服装が出来る様になると良いんですけどねぇ。それでもそろそろ春物の納品を進めなければいけない時期になりつつあって、ある程度GW前迄に春物は入れておかないと、と考えており。今の日本の夏は長いので半袖アイテムに関しては6月7月辺り、梅雨時期から梅雨が明けた頃で十分だと思うのですが、新作の長袖アイテムと長いパンツはGW前にある程度紹介し終える様に納品されるべくスケジュールを確認しておかねば、と思うのです。で、今週の納品が確定しているのがハリス。ハリス、とりあえず一発目は見た目ベーシックなチノパン、でも吸汗速乾ポリエステルでシアサッカー生地という、ビジカジを念頭にシルエットも作り込んだ夏特化型パンツと、90年代を代表するリュック・ベッソン監督作品、ニキータで主人公ニキータの彼氏が着用していたシャツの復刻生地のシャツ、という元々フランスブランドだったハリスならではのアイテムを厳選しております。

それに加えてまだ納品されていないアイテムについても逐次予定をチェックして報告してまいりますので、ブログチェック、お見逃しなく。

さて本日ですが、今となってはあり得ない価格で日本製のこだわりのパンツを提案していた物を紹介しておこうと思います。

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米軍納入企業として米軍のベイカーパンツといえばこのブランドだったガンホー。でも米国製のオリジナルのガンホーも店頭にありますが、こちら、縫製仕様に関しては一番拘りの仕様なのですが、太さはガッツリでそりゃまぁ太ももムッキムキな米兵はこうじゃないと、というシルエット。それに対してこのシリーズ、非常に珍しいのですがホンの2年間だけ日本でライセンス生産されたスペシャル企画のガンホーがこちら。生地もしっかりオリジナルで岡山で織られたバックサテンのミリタリーツイル。そしてシルエットに関してはドゥニームを立ち上げ、現在は自身のブランドであるリゾルトを展開している林氏が監修し、そのパターンを使用して岡山法制という、完全日本製にして13,200円(税込)という、価格においても超弩級な破格値を実現しているアイテムなのです。

これ別に2万円台でも売れたと思うんですが、ライセンスを当時持っていた会社がサープラスアイテムは買い易くてナンボ、その上でヴィンテージレプリカメーカー並みの蘊蓄的美味しさと、レプリカメーカーだと現代のファッション的使い易さよりもオリジナルの再現に重きを置くのに対し、ヴィンテージレプリカの頂点を極めつつそれを踏まえて現代的なシルエットを追求したファッション的な美味しさを兼ね備えたパンツを展開したい、という意向だったので、こんな価格設定。安かろう悪かろうというよりも、心意気でこの価格にしており、それで国産で定番として確立出来る様にしようとしていたのですが、ライセンス更新のタイミングでアジア生産でガンガン作ったろうという会社にまさかの横取りをされてしまい、たった2年でこの企画は潰えてしまいました。

それだけにこれ、現在32インチと34インチのみとなっておりますが、とても美味しいと思います。今では失われてしまった銘作ですので、サイズの合う方は価格的にもお手頃ですし、是非手に入れておく事をお勧めいたします。一昨日の長袖Tシャツ、昨日のスニーカーと合わせてコーディネートして頂くとバランス良く鉄板な春のイメージになるのでご参照。

しかもこれ、今更ながら未紹介の生地のモデルがある事が発覚。そのうちそちらも紹介させて頂きますので乞うご期待です。

明日のアイテム紹介は一度リセットして4月ですしビジカジ対応の春夏用ジャケットを紹介します、お楽しみに。

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