今日は今日で忙しかった・・・・納品の嵐は良いのですが、納品トラブルは頂けません。本日ロイヤルネイビーの別注1952ミドルジャケットが納品されてきたのですが、何が問題って3個口の荷物が2個口だけ届いて、肝心要の納品書が同梱されている箱が名古屋の集積地で積み残されてしまっているという。なので一応入ってきたんですが、完納ではなく一部届かずという。ただこれ、やばいアイテムです、オールドミリタリーと言って良いモッズコートとほぼ時を同じくして作られたアイテム、しかもモッズコートが米国の寒冷地用レイヤーシステムの大外のアウターとすると、これ英国の寒冷地用レイヤーシステムの大外のアウターでして、それの表地がモッズコート並みにペラペラの綿だったのを、先に紹介している1964の英国軍カーゴパンツに使ったのと同素材で乗せ替えてボアを張る事で一気に防寒性が増し表情も良くなり、ディテールも活きました。どうして寒冷地用レイヤーシステムの表をあんなにペラペラにしてるんだかは未だに理解出来ないのですが、今回は完全な冬アウターになっております。しかもフリース並みの価格で。これ別注して本当に良かったんですが、肝心の納品を佐川がやらかしたもんで完全に片付くのは明日以降に持ち越しです。
それとは別にコブマスターとディストレット73の納品もあり、コブマスターはフリースアイテムが3型納品されてきました。東京近郊は明日も真夏日になるんじゃないかという予報でいい加減にしてくれ、と思ってましたら今宮城(仙台じゃなくて内陸部な様です)に行っているお客様から連絡があり、こっちはもう寒くて堪らん、雪が降るんじゃないかという感じだとの事。そういう所ではフリースアイテムも即戦力ですわな。こちらは問題なく完納で、いやしかしとてもこの価格とは思えないクオリティの高さで、これ沢山取ったらこれしか売れなくて売上立たん!というレベルのクオリティでした。やばいやばい。それだけに取った分は今は予算が厳しいお父さん対応や新規のお客様へのエントリーモデルとして最適です。でもどうせ殆どは常連さんに持ってかれちゃうんでしょうねぇ。
そしてディストレットの靴下。今回は今回で気合い入りまくりのセレクトでして、動物は兎と梟の2柄、ウサギは今回のルミノアの別注シャツと合わせるとシャツも靴下もウサギという事が出来ますし、フクロウはアレフルードアイテムとのコーディネートにも丁度良いですよね。それに加えて秋らしさで取ったのがキノコ柄。これはこれで色とりどりのキノコがいい感じです。いかにも秋冬っぽい靴下の柄です。そしてnarifuriやザチノリバイブドのサイクリングシリーズに対応するべく取ったのがロードバイクのボーダー。これはこれで出自をしっかり主張出来て良い感じです。更にもう1柄、これまた欲しい人多いんじゃないでしょうか、今回はカフェラテ、コーヒーをテーマに湯気の上がるカップやラテアート、そしてマイマグ的な柄を散りばめたデザインを取っております。メンズでこういった柄の物はなかなかないので美味しいんじゃないでしょうか。
とまぁこの週末に向けてこれでもかと納品が続いております。即戦力もあればまだちょっと早いアウター迄色々ですが、中綿アウターであってもあまりの出来の良さに現段階で完売してしまっている物も。最近無闇に先物買い的な勧め方をしたりそういう事を考えるお客様はほぼいらっしゃらないのですが、それでも物を見てしまったらこれはタイムリーな時期を待っていたらなくなるな、と思えば先に押さえてしまいますわな。忠実に見にいらしてくださる方々の特権の様なものですが、そうなると遠方の方にも情報だけは平等に流しておいて、入荷したというアイテムについて情報を求める事は出来る様にしております。なので気になった情報についてはお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
さて本日はルミノア×ウィリアム・モリスコレクションのコラボ別注シャツの新作紹介の最終回。満を持してのこれ間違いなく3点で一番早くなくなるだろうな、というタイムリーな1着の紹介です。


このデイジーもウィリアム・モリスの作品としては初期の頃のもので、1864年に発表されております。この柄に関してはモリスの完全なオリジナル、というのではなく大英図書館収蔵の中世の彩色写本の挿絵をモリスが研究し、そこから起こした絵で連続柄を作ったというまさに創成期の作品なのですが、モリス自身がとても気に入っていた様で彼のアトリエ兼制作会社であるモリス商会のタイル等もこのテキスタイルで焼かれていたそうな。
ただこれ、調べてみると判るのですが、現在リリースされている多くのバリエーションがこんなに丁寧で渋い生地ではないのです。今回セレクトしたこのカラー、元々モリスコレクションの中にあったものではあるのですが、この色を実現する為には他の柄がバキッとコントラストのはっきりとした出方をするのに対し、古色の趣を出す為に下染をしてそれから版を重ねております。どういう事かというと先に紹介した2柄は漂白した白無地をベースにそこに薄い色から版を重ねて捺染していくのですが、こちらの一番薄い色がベージュで、その色になる様生地をまずベージュに染めます。その上に黄色や青やオレンジやブラウン等で花を染め、地色のカーキを染め、そして最後に葉や茎等植物本体を染める、という方法を取っており、1工程多いのです。その結果黄色もベージュの上に捺染する事でくすんでマスタードの様になり、全体的に自然な褪色をしたかの様な風合いに仕上がっております。その現在リリースされているデイジーのほとんどは明るいペールトーンもしくはコントラストのはっきりとしたビビットな色で、比べてみればいかにこのカラーが素敵なのかが判ります。
言い訳をする様ですが、全部が全部下染めした生地にすれば良い感じかというとそんな事もないですし、もう1色下染めしている生地を選んでいたのに在庫がなくてボツってしまったので買えたという経緯もあるんですけど、本来ならこれ来年もずっと続けるつもりでまずは今までになかった爽やか且つ動物ネタ、モリスと言えばなその中ではシックな色のイチゴ泥棒、そしてそういう条件一切無しで服地としての完成度の高い生地を選んだんですね。そしたらまさか来春夏以降の継続が取り敢えず中止になってしまうとは。そうなると途端にこれらのシャツが美味しくなる訳で。
しかもこのベースのカーキオリーブがとても良い感じでして、ミリタリーやカントリーなアースカラーのアイテムと合わせると、配色はとてもしっくりくるのに軍人さんにならず、むしろ良い感じにフラワームーブメントを現代風にアレンジした様になり、とても格好良いのです。この秋の時期にリリースした、という事もあって今シーズンは恐らくこれが真っ先に動き、今期だけで完売してしまう事も考えられます。
サイズは3と4の2サイズ展開、価格は17,600円(税込)ですので気になった方はお早めに。これは既にどちらのサイズもお買い上げが始まってしまっています、別注だからそこそこ数取ってるんだろうからゆっくりでも大丈夫、という判断は危ない気がしますので、気になった方はお早めに。
明日はホワイトマウンテニアリング×エフシーレアルブリストルのスウェットシャツの紹介を予定しております。この週末は久しぶりに晴れて行動し易いみたいです、是非お越し頂ければと思います。皆様のお越しをお待ちしております。


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