2022年09月30日

秋の新作紹介 vol.8 Le minor×William Morris CollectionのRegular Coller L/S Shirt “Daisy”(B.A.T別注)




今日は今日で忙しかった・・・・納品の嵐は良いのですが、納品トラブルは頂けません。本日ロイヤルネイビーの別注1952ミドルジャケットが納品されてきたのですが、何が問題って3個口の荷物が2個口だけ届いて、肝心要の納品書が同梱されている箱が名古屋の集積地で積み残されてしまっているという。なので一応入ってきたんですが、完納ではなく一部届かずという。ただこれ、やばいアイテムです、オールドミリタリーと言って良いモッズコートとほぼ時を同じくして作られたアイテム、しかもモッズコートが米国の寒冷地用レイヤーシステムの大外のアウターとすると、これ英国の寒冷地用レイヤーシステムの大外のアウターでして、それの表地がモッズコート並みにペラペラの綿だったのを、先に紹介している1964の英国軍カーゴパンツに使ったのと同素材で乗せ替えてボアを張る事で一気に防寒性が増し表情も良くなり、ディテールも活きました。どうして寒冷地用レイヤーシステムの表をあんなにペラペラにしてるんだかは未だに理解出来ないのですが、今回は完全な冬アウターになっております。しかもフリース並みの価格で。これ別注して本当に良かったんですが、肝心の納品を佐川がやらかしたもんで完全に片付くのは明日以降に持ち越しです。





それとは別にコブマスターとディストレット73の納品もあり、コブマスターはフリースアイテムが3型納品されてきました。東京近郊は明日も真夏日になるんじゃないかという予報でいい加減にしてくれ、と思ってましたら今宮城(仙台じゃなくて内陸部な様です)に行っているお客様から連絡があり、こっちはもう寒くて堪らん、雪が降るんじゃないかという感じだとの事。そういう所ではフリースアイテムも即戦力ですわな。こちらは問題なく完納で、いやしかしとてもこの価格とは思えないクオリティの高さで、これ沢山取ったらこれしか売れなくて売上立たん!というレベルのクオリティでした。やばいやばい。それだけに取った分は今は予算が厳しいお父さん対応や新規のお客様へのエントリーモデルとして最適です。でもどうせ殆どは常連さんに持ってかれちゃうんでしょうねぇ。





そしてディストレットの靴下。今回は今回で気合い入りまくりのセレクトでして、動物は兎と梟の2柄、ウサギは今回のルミノアの別注シャツと合わせるとシャツも靴下もウサギという事が出来ますし、フクロウはアレフルードアイテムとのコーディネートにも丁度良いですよね。それに加えて秋らしさで取ったのがキノコ柄。これはこれで色とりどりのキノコがいい感じです。いかにも秋冬っぽい靴下の柄です。そしてnarifuriやザチノリバイブドのサイクリングシリーズに対応するべく取ったのがロードバイクのボーダー。これはこれで出自をしっかり主張出来て良い感じです。更にもう1柄、これまた欲しい人多いんじゃないでしょうか、今回はカフェラテ、コーヒーをテーマに湯気の上がるカップやラテアート、そしてマイマグ的な柄を散りばめたデザインを取っております。メンズでこういった柄の物はなかなかないので美味しいんじゃないでしょうか。





とまぁこの週末に向けてこれでもかと納品が続いております。即戦力もあればまだちょっと早いアウター迄色々ですが、中綿アウターであってもあまりの出来の良さに現段階で完売してしまっている物も。最近無闇に先物買い的な勧め方をしたりそういう事を考えるお客様はほぼいらっしゃらないのですが、それでも物を見てしまったらこれはタイムリーな時期を待っていたらなくなるな、と思えば先に押さえてしまいますわな。忠実に見にいらしてくださる方々の特権の様なものですが、そうなると遠方の方にも情報だけは平等に流しておいて、入荷したというアイテムについて情報を求める事は出来る様にしております。なので気になった情報についてはお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。





さて本日はルミノア×ウィリアム・モリスコレクションのコラボ別注シャツの新作紹介の最終回。満を持してのこれ間違いなく3点で一番早くなくなるだろうな、というタイムリーな1着の紹介です。


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このデイジーもウィリアム・モリスの作品としては初期の頃のもので、1864年に発表されております。この柄に関してはモリスの完全なオリジナル、というのではなく大英図書館収蔵の中世の彩色写本の挿絵をモリスが研究し、そこから起こした絵で連続柄を作ったというまさに創成期の作品なのですが、モリス自身がとても気に入っていた様で彼のアトリエ兼制作会社であるモリス商会のタイル等もこのテキスタイルで焼かれていたそうな。





ただこれ、調べてみると判るのですが、現在リリースされている多くのバリエーションがこんなに丁寧で渋い生地ではないのです。今回セレクトしたこのカラー、元々モリスコレクションの中にあったものではあるのですが、この色を実現する為には他の柄がバキッとコントラストのはっきりとした出方をするのに対し、古色の趣を出す為に下染をしてそれから版を重ねております。どういう事かというと先に紹介した2柄は漂白した白無地をベースにそこに薄い色から版を重ねて捺染していくのですが、こちらの一番薄い色がベージュで、その色になる様生地をまずベージュに染めます。その上に黄色や青やオレンジやブラウン等で花を染め、地色のカーキを染め、そして最後に葉や茎等植物本体を染める、という方法を取っており、1工程多いのです。その結果黄色もベージュの上に捺染する事でくすんでマスタードの様になり、全体的に自然な褪色をしたかの様な風合いに仕上がっております。その現在リリースされているデイジーのほとんどは明るいペールトーンもしくはコントラストのはっきりとしたビビットな色で、比べてみればいかにこのカラーが素敵なのかが判ります。





言い訳をする様ですが、全部が全部下染めした生地にすれば良い感じかというとそんな事もないですし、もう1色下染めしている生地を選んでいたのに在庫がなくてボツってしまったので買えたという経緯もあるんですけど、本来ならこれ来年もずっと続けるつもりでまずは今までになかった爽やか且つ動物ネタ、モリスと言えばなその中ではシックな色のイチゴ泥棒、そしてそういう条件一切無しで服地としての完成度の高い生地を選んだんですね。そしたらまさか来春夏以降の継続が取り敢えず中止になってしまうとは。そうなると途端にこれらのシャツが美味しくなる訳で。





しかもこのベースのカーキオリーブがとても良い感じでして、ミリタリーやカントリーなアースカラーのアイテムと合わせると、配色はとてもしっくりくるのに軍人さんにならず、むしろ良い感じにフラワームーブメントを現代風にアレンジした様になり、とても格好良いのです。この秋の時期にリリースした、という事もあって今シーズンは恐らくこれが真っ先に動き、今期だけで完売してしまう事も考えられます。





サイズは3と4の2サイズ展開、価格は17,600円(税込)ですので気になった方はお早めに。これは既にどちらのサイズもお買い上げが始まってしまっています、別注だからそこそこ数取ってるんだろうからゆっくりでも大丈夫、という判断は危ない気がしますので、気になった方はお早めに。





明日はホワイトマウンテニアリング×エフシーレアルブリストルのスウェットシャツの紹介を予定しております。この週末は久しぶりに晴れて行動し易いみたいです、是非お越し頂ければと思います。皆様のお越しをお待ちしております。


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2022年09月29日

秋の新作紹介 vol.7 Le minor×William Morris CollectionのRegular Coller L/S Shirt “Strawberry Thief”(B.A.T別注)




やれやれです、結局昼過ぎ、確定申告書類の完成に13時頃迄かかって出かける羽目に。折角なんで行きがけに店閉めてたのが再開した!とネット上で読んだ相模原の自由軒でチャーハン食べて、そのカロリーもある事だしと相模原駅から往復歩きで税務署迄行ってきました。取り敢えず1日潰してしまいましたが、やるべき事はやり終えたのでまぁ良しとしましょう。





それと明日は明日で納品がある事が決まり、ディストレットの靴下の秋冬モデルが入荷するのと、コブマスターのフリースアイテムが2型上がるらしいです。明日が楽しみです。そして。今日かなり煮詰まりながら確定申告書類を揃える作業をしていたら、何故かDHLが。なんじゃこりゃ、どこからだ??と思ってみてみたら何とイタリアのラグジュアリーブランド、ポール&シャークとホワイトマウンテニアリングのコラボモデルがイタリアから届きまして。しかも黙聴で送ってきたのは2型発注した内1型がどうやらボツったらしいのです。こりゃいかん、という事で1型だけ断られる前に送っちまった感があり。いや断りませんけどね。だってこの確実に上がるモデルを取ろうと思ったけれどこれだけで発注するのもなんだからもう1型発注したんだけど、結果本命だけが残ったというスペシャルモデルなので。直営での展開もなさそうですし、これかなり希少なラグジュアリーな秋冬アウターです。





とまぁ、なんだかんだで続々と物は入って来ております。なので着々と新作紹介も進めねばなりません。で、本日は昨日に引き続きルミノアの別注シャツの紹介です。


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生地については昨日書いた通りで今回はシーチングをセレクトしております。で、やはりウィリアム・モリスとなればイチゴ泥棒をやらない訳にはいかんじゃないですか。なので当時のカラーバリエーションを復刻させたシリーズの中から吟味に吟味を重ねて選び抜いたのがこの配色です。背景色はブラックなのですが、椋鳥や苺や葉の色は鮮やかに、そしてナチュラルな色で染色しており、これぞモリス!といった感じの仕上がりになっております。





今回はこのシリーズ、価格重視で作ったのと、フレンチな雰囲気にしたかったので、パーツの接合部分にステッチを表に出さないしようというのにしました。本当は縫い目を表に出さない分内側の断端を袋縫にして縫うインターナショナルモードな縫製仕様にしたかったんですけど、それにしたら縫製工賃が一気に上がって2万円台になる事が見積もりの時点で判明。どうしてくれようかと悩みましたが今回は表から見てフレンチな装い、というのを優先しました。なので裏の端はロック始末になっております。ただそれでも雰囲気は十二分に出たと思うのです、実際に着てみるとシーチングのラフな感じはしっかり出ていつつ、押さえのステッチを表に出さない事で中性的な表情にも見える仕上がりですので。          


どうしても代表作だけに今後の展開が発注の時点で不透明だった事もあり、鉄板で尚且つ渋く出そうな配色を押さえたかったのでこれは良いですね。取り敢えずこの生地厚のイチゴ泥棒はこれだけなので、是非押さえておく事をお勧めしておきます。サイズは3と4の2サイズ展開、価格は同じく17,600円(税込)です。





そしてですね。最初のブレアラビットが今までにない爽やかな配色でウサギと鳥と生き物が2種類という提案、そして今日のイチゴ泥棒が配色がナチュラルに良い感じで如何にもモリスな生地としてセレクトしたのですが、生地の下染をしていたり、生地としての完成度と最も今シーズン提案しているカラーコーディネートにハマる1枚がこれ、というのが残った1柄でして、そちらも続けて明日紹介してしまいますのでお楽しみに。


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2022年09月28日

秋の新作紹介 vol.6 Le minor×William Morris CollectionのRegular Coller L/S Shirt “Brer Rabbit”(B.A.T別注)




もうこれ以上引っ張れないという事で一旦止めましたが、毎年の事ながら決算後の確定申告の期限ギリギリにバタバタとしている自分に腹が立ちます。結構前からやってあって、書類そのものにも手を出していれば1日1日の仕事量は大した事なくても終わる筈なのに、締め切り3日前になってからやる事になるから一気にやらねばならなくて大変なのに。実質昨日からやり始めているんですからやってられませんよねぇ。伝票の仕訳はやってあったのでそれは良いんですけど、書類を作るのにまとめてやろうとするとかなり苦労する事になるのです。





そんなこんなではありましたが今日は月末が近づいている事もあってお誕生月割引を使おうという方や秋の立ち上がりに靴や鞄なんかを買っておこうという方が平日でしたが結構いらして下さいまして、何気に忙しく過ごしておりました。その為空いた時間に書類作成をしていたのですが、21時頃から焦り始めましたがまぁそんな事は自業自得だ、という。やれやれ。





そして明日は木曜日ですが、展示会の隙間になっておりまして、来週は展示会が結構あるんですけど今週はなく。なので明日朝からまた書類作成を進めて昼頃までに終わらせて税務署に行ってくるつもりです。





て事で本日の新作紹介、昨日届きたてホヤホヤのルミノアとモリスコレクションのコラボシャツの第1弾です。


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もう何回も書いているので細かくは書きませんが、とりあえず現段階ではルミノアのライセンスでファブリックメーカーとコラボする(市販価格で生地を買って勝手に作るのではなくちゃんと生地の代理店から卸して貰って作るという事です)、という事が今シーズンでおしまい、という事になってしまいまして。ちなみにもしかしたらですけど、もうライセンスの更新をしない、という旨をフランス本国に伝えたら、何かしらか条件で協議する用意はあるがそれならどうだ?という打診があったそうで、もしかしたらその辺で折り合いがつけばらい秋冬に復活!という事もあるかもしれませんが、あくまでこれ本来なら表に出る事のない内輪ネタなので、期待半分ぐらいにして頂いた方が良いでしょう。つまり基本的には今シーズンでおしまい、という事になります。





そこで今回はリバティのタナローンだと秋冬には少々心許ない生地の厚さだし、コーデュロイも良いんですけどコーデュロイでリバティジャパンが在庫を持っている生地というのが極僅かな種類しかなく、どうにもこれはという生地を選ぼうとすると今回はないから作れないな、という事が往々にして起こるのです。そこでウィリアム・モリスの生地を忠実に復刻している別の米国生地メーカーに打診して、今回は日本に在庫があるリストを頂いてその中からこれはというのを3種類セレクトして別注展開する事に。





そしてリバティのラインナップにない物で、今まで展開していなかった白抜き+ペールトーンの生地をセレクトしました。しかもこのブレアラビットというウサギと鳥が描かれている生地は、1882年に発表された生地にして、そもそもがこれインディゴ抜染用に作られた生地でして、カラーバリエーションとして今では逆に白地にカラーの方を捺染して作っておりますが、それでもオリジナルに忠実に柄の大きさもそのままに作っております。そしてこれ、淡色のインディゴを抜染したらこんな感じだよね、というライトなブルーグレーの色がベースになっていて、発表当初のオリジナルのカラーバリエーションにあった物に近い色。そして今までにサックスや白といった明るい色のベーシックなシャツに近い物、というのをこのルミノアの別注シャツで展開してきておらず。秋冬らしい色、としてはどうかと思いましたがこれ9月末に投入されてくる事が判ってましたし、恐らく日本の気候は10月いっぱいまで夏日が混じってくるであろうと思いましたので、だったらここは通年でいけそうなものを1着混ぜておくべきだな、と。





そして今回の最も美味しいだろう、という点は最初の方に書いたリバティのタナローンとコーデュロイという生地のバリエーションの間隙を縫う様な生地厚の生地でして、これいわゆるシーチングなんですけどちょっとしたオックスフォード並みの生地厚なのです。なのでタナローンが夏もOKな3シーズン対応の生地だとするとこれは冬もOKな3シーズン対応の生地になります。コーデュロイ、今シーズン強力にプッシュしておりますが、どうしても秋冬素材としてになってしまいますので、通年で考えるとこのシーチングベースの生地、とてもちょうど良いのです。





今回のこのブレアラビット、リバティのラインナップにない事もあって、カーテンなどで使われる事はあってもシャツになっているのはほぼ見た事がありません。犬や猫に次いでになっちゃうでしょうけどウサギ、ペットとしても人気の動物ですし、2種類の動物が描かれているモリスの生地はこれだけですのでとても美味しいんじゃないでしょうか。サイズは3と4の2サイズ展開、価格はこのご時世にあって長袖で裾をスクウェアにしてスリットを入れシャツジャケとしても使えるシャツで17,600円(税込)とかなりリーズナブルな設定にしておりますので、是非チェックしてみて下さいませ。昨日も書きましたが、この柄に関しては完全別注、サンプルを作らなかったので他の気になったご同業の方からの発注もなく、他では手に入りませんので(他の柄も8割方当店での販売ですがw)是非ご検討を。





という事で明日は展示会廻りはありませんが、朝早くから出てきて書類を完成させてプリントアウトして全部揃えたら税務署に行ってきます。なのでお店はお休みさせて頂きます。あ、でも午後には戻ってきておりますので17時以降でしたら疲れ果ててブログ書いていると思います、木曜日がご都合よろしい方はお気軽にお寄り下さいませ。


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2022年09月27日

秋の新作紹介 vol.5 White Mountaineering×GRAMICCIのPolyester Corduroy 3Pleated Tapered Pant




気温はこの時期としては高めは高めなんでしょうけど、夏日ではあるものの空気は乾燥していてそこ迄暑い、という程には私は感じずに過ごせております。いやぁ、今日は何と言ってもこれ、ルミノアの別注シャツが入荷しまして、それがまぁ出来が良いの何の、少なくとも冬に向かう秋の生地としてはコーデュロイはともかくタナローンよりかは適切な生地だと納得出来る生地厚で、柄の出も美しくイチゴ泥棒もデイジーもブレアラビットも全て期待以上の出来栄えです。今回企画(生地のセレクトと裾をスクウェアにするとか細かい仕様)は全て私がしましたが、イチゴ泥棒とデイジーはサンプルを作って代理店の展示会にもかけた為若干数他店にも供給されますが、ブレアラビットはサンプルを作らなかった為、こちらは完全別注という形になっております。いずれにしろ流通量からしてイチゴ泥棒とデイジーも8割方B.A.Tでの販売となりますので、他に出回るのは極僅かになるのですが。





今回の生地、全てモリスが生きていた時代に作られた配色を忠実に再現したものなのですが、シーチングの厚さがしっかりしているので耐久性も高いでしょうし、生地感も100年以上前の時代からあるであろう質感なのでそれも良いです。明日以降季節の進みに合わせて紹介していこうと思います。





さて本日は昨日紹介したポリエステルコーデュロイのシャツジャケと同素材のパンツの紹介です。同素材ではあるのですが、こちらはグラミチとのコラボアイテムになっております。


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昨シーズン出したグラミチコラボもそうでしたが、ホワイトマウンテニアリングがコラボで作るグラミチのパンツ、基本的に素材がホワイトマウンテニアリング側から供給されるオリジナル生地である事が基本で、グラミチのクライミングパンツとしてのディテールは尊重して動かしませんが、シルエットは結構いじってきます。昨年の秋冬に取ったのはウール混でライトメルトン調の生地でテーパードのかかった生地、そしてこの春はオリジナルの波モチーフの迷彩、ときて今回はこのコーデュロイです。





ただ生地に関して言えばこの3シーズンの中で今回が最も実用面でもアウトドア対応な生地だと思います。ウール混、とても表情良いですしグラミチの運動量でウールライクな表情のパンツというのは良い意味での裏切り的な感じですが、その暖かさのパンツの着用最適時期にリアルに林の中や草っ原を歩いて遊ぶとオナモミやセンダングサなんぞがくっつきまくりですから、やはりクライミングパンツの動き易さを活かしつつタウンユースではあろうかという。ハーフパンツに使っていたオリジナルの迷彩はわざわざ天竺生地にプリントしてストレッチ感もあり肌触りも良く良い感じですが、いうても天竺なんでカットソーのパンツ。こちらも雰囲気出しつつ海の方が似合いそうな感じではあります。それに対してこのコーデュロイ、化繊100%の生地で洗濯耐性も耐摩耗性も高く、コーデュロイなのに実に使い易いメンテナンスフリーな生地なので、街中で履いても勿論ですがフィールドで履いても良いと思うのです。





そしてシルエットですが今回片側に3つのタックが入った腰回りにかなりゆとりを持たせている仕様なのに裾を細身とまではいきませんが通常のストレートな裾よりも若干絞った結果、腰回りのゆとりとのギャップでかなりテーパードしている感じに仕上がっております。どうしても写真で見るとその美しいシルエットが判りませんが、これはかなり良い感じにスッキリと見えます。スッキリ見えますが腰回りのリラックス感がコーデュロイの生地感と相まってとても良いバランスでまとまっております。





結果リラックス感がありつつスッキリ見え、生地感で秋冬らしさも演出出来、トップスに例えばニットのパーカを持ってきて良し、その上に同素材のシャツジャケを羽織って良しな季節感があって着回し易いパンツに仕上がりました。これがグラミチコラボではなくオリジナルのパンツであっても間違いなく押さえたであろう生地ですが、このシルエットは自分では候補に入れないですし、それでいて実際上がってきてみたらとても良い感じなのでとても新鮮です。サイズは0と1の2サイズ展開、価格は27,500円(税込)です。こちらのパンツもカーキの方が0(30から32インチ程度)のみとなっております。あ、シャツジャケは本日の段階でカーキが完売しており、ブラックのみとなっております。それでもブラックも減っているのでセットアップで着用したいな、という方は早めが良いと思います。





という事で明日は本日入ってきたルミノアの来春夏は提案出来ないウィリアムモリスコレクションのシャツ3型の中からこの気候の中でこそ相応しい1着を紹介しますのでお楽しみに。


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2022年09月26日

秋の新作紹介 vol.4 White MountaineeringのPolyester Corduroy Army Shirt




今日はオーダーの締め切りに追われておりまして、いくつかオーダーをまとめていたらあっという間に時間が。そしてそれと絡めて納品の連絡があり、明日は渾身の生地セレクトによるルミノア×ウィリアムモリスコレクションの別注シャツが届くそうで。今から楽しみです。来春夏はリバティのタナローンを含めルミノアのコラボのシャツ自体が作れない状況で、今回のモリスの生地もリバティの生地もルミノアの代理店側がハンドリングしていたので、現状今のコストでそれらの生地を手配する伝手がなく。やむなく断念する事になりましたが、それだけに敢えてリバティではなくモリスコレクションの復刻生地を選んだ今シーズンの仕上がりに期待しております。





さて、本日の新作紹介もシャツというかシャツジャケ的な扱いになるアイテムなのですが、今シーズンの生地の中でもとても気に入っている生地なので生地について結構な文字数を割いて書く事になろうかと。


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サイズ感がリラックスフィットなのとコーデュロイが結構しっかりとした厚さの生地なので、中にそこそこ着込めますからシャツとしての運用は勿論ですが、シャツジャケとして使えますよ、という羽織物です。ディテールとしてはミリタリーシャツにある上ではなく内側に口のあるポケットを左右に配しただけで、それ以外は至ってシンプルなシャツ。ただしホワイトマウンテニアリングのトップスの特徴である背面の襟下に下向きの三角ピースを嵌めているのと、背中心に深いインプリーツがあるのはシンプルでありながら機能とアイデンティティの主張と言えるでしょう。





そしてその生地ですが。これポリエステル100%の機能糸で織ったコーデュロイでして、レトロな表情を見せるコーデュロイでありながら撥水機能と防皺機能、そして吸汗速乾とミドルレイヤーとして使用した際には保温性能も綿に比してかなりな暖かさになるという優れものなのです。いかにも機能素材です、というハイテク感丸出しの生地、それはそれで機能美とも言えますし、エクスペディションなフィールドでの使用であればその方が良いですし、その雰囲気をデイリーなファッションに持ち込むというのもありではあるのですが、日常生活においてそんなシーンはそうそうなく。であればこそライフスタイルに溶け込んでくれるコーデュロイという素材感でありながらその機能面においてハイテク素材を凌駕するレベルで日常生活にマッチした快適な機能を発揮してくれるこの生地、素晴らしいと思います。只々アウトドアのデザインや素材をデイリーウェアとしてリリースする物は多くても、こういう発想がないと結局はアウトドアスタイル、という括りからは抜けられません。このシャツジャケ、フィールドでの使用にも耐えますが、それ以上にファッションとして日常に溶け込みつつ洗練されたミニマルな格好良さで、機能においてフィールドウェアに負けない、という他に類を見ない仕上がりになっております。


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そのミニマルでシンプルなデザインであってもしっかりと機能や見た目にマッチしたディテールが散りばめられており、ポケットの内側の口には表から見えない様にファスナーが配され、脇にはスリットが入り前から見ると裾を出して着て丁度良い丈に、後ろ側は長くしてあって屈んでも腰が見えないバランスです。そしてボタンは全て本体と同じコーデュロイで包んだ包みボタンにしてあります。このデザインと生地と付属のバランスが絶妙で、今シーズンのコーデュロイアイテムの中でも屈指です。いやコーデュロイ今シーズン色々やってまして、イタリアからのパンツもコーデュロイ、ザチノリバイブドのパンツもコーデュロイで新色を追加、フランスから新たに取ったワークウェアブランドのアイテムも上下ともコーデュロイ。こんなにコーデュロイ集めてますが、機能素材のコーデュロイなんてこのホワイトマウンテニアリングの生地しかありません。そしてトラッドでもワークでもないコーデュロイのアイテムもこのシャツジャケと同素材のパンツだけです。アウトドアテイストではあるのですが、結果としてトラッドでありカントリーでありミリタリーでありアウトドアであり、というのは他にはなかなかありません。





サイズは0と1の2サイズ展開、価格は34,100円です。現在ブラックは0と1両サイズともありますが、カーキの方は今日の時点で0サイズ1着を残すのみとなっております。0サイズではありますが、これでメンズのMサイズぐらいです、気になった方はお早めに。





明日は折角なので同素材のパンツの方を紹介しますのでお楽しみに。


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2022年09月25日

秋の新作紹介 vol.3 Joseph MalingeのVesitable Tanning Scotch Grain + Patine Ankle Tanker Boots “CHUSTEL”(B.A.T別注)




今日は気温は上がっておりますが昨日まで雨だったのにかなり湿度が低く、からりとしている為そこ迄暑さを感じない快適な1日でした。連休最終日でそういう気候もあってか新規のお客様がいらしたり、フリースやダウンを含む秋冬アイテムのチェックにいらしたり、はたまたその上でこれは押さえておかねばという事で早々に押さえてしまう方もいらしたりで、何気にお客様が切れずに1日が過ぎ、漸く秋冬アイテムを買おうか、という時期になったな、という感じです。





がしかし。気温としてはそこまで下がっていないので、ここはやはり今シーズン最も私にとって思い入れがあるというか、最もあーでもないこーでもないと吟味を重ねて別注したブーツの紹介をしておこうと思います。


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ジョセフ・マリンジェの別注を4シーズン続けて今シーズンで5シーズン目になりますが、最初がクロッグの雰囲気を残すラストを使ったプレーントゥ“ジャボット”、次がフランス靴らしいラストでパティーヌの斑感を強調したローファー“メジャー”、そして昨年の秋に投入したのがB.A.Tからのリクエストで誕生したパティーヌを2色で塗り分けたフレンチアイビーテイストなサドルシューズ“サビディー”、そして今年の春の別注はイタリア製コードヴァンを使ったタンカーシューズ“シャッセ”と別注を重ねてきました。





元々あるモデルの革をソールを変更したものもあれば、モデルそのものを1から作って頂いた物もありましたが、今回は革をなんとかオリジナルに出来ないものだろうか、というトライアルから端を発しております。現状存在しているスコッチグレイン、揉んで凹凸のシボを出した革なのですが、近年ベジタブルタンニングでもクロムタンニングでも構わないのですが、仕上げを顔料仕上げにしてしまっているものが非常に多く、ベジタブルタンニングの自然由来な色の出方をしている物には滅多にお目にかかれなくなっており。その点マリンジェはデュピュイの革がほぼ全て使えるので、そのラインナップの中にデュピュイのベジタブルタンニングのスコッチグレインは含まれており。しかしですね、これが革の表情に対しての考え方の違いなんですが、デュピュイは基本的に均一な表情の仕上げにします。手間のかかる丁寧な技法で作っていても全体的に斑なく均一に仕上げている事による美しさを追求しております。それもあってローファーとサドルシューズには斑を強調したマーブルという塗り方でパティーヌを施し、手塗りならではな濃淡のある表情を楽しめる様に仕上げたのですが、スコッチグレインの革においてはシボ感は表情豊かに出ますが、色に関しては均一でして、私としては表情に斑感のあるスコッチグレインをどうにかして使いたいな、と思った訳です。





そこでデュピュイのパティーヌ用の色付けしていないボックスカーフではなく、ベジタブルタンニングのスコッチグレインの中から色がナチュラル、素上げの物を選び、それをベースにしてその上から更にさらにパティーヌ仕上げをする事でデュピュイのラインナップにはない、また今までにやられた事のない工程で複雑な表情を見せるスコッチグレインの靴を作る事が出来ました。いやコストはかかるわ面倒臭いわでよくもまぁこんな思い付きを実現してくれたものだと本当に職人さんに頭が下がる思いですが、結果として唯一無二の理想的な表情のスコッチグレインになったのですから私としては大満足です。しかもどうなるかはやってみないと判らないのをぶっつけ本番でやって貰ったので、結果が文字通りオーライ、しかも想像以上にいい感じな仕上がりとあれば更に大満足じゃないですか。





そしてですね、秋冬なのでブーツがやりたいな、と思ったんですが元々タンカーブーツ、ラインナップに存在していますし、他にも色々とブーツでの提案されていたんですけど、そもそもブーツという物に対して色々と思うところがありまして。まずはブーツの高さについてですが、高くても良いんですけどその場合問題になるのが紐の編み上げが面倒だという事。逆説的な書き方になってしまいますが、編み上げが面倒だからあまり高いブーツはよろしくない、という事に。その問題がなければ高さのあるブーツでも良いのですが、その面倒臭さを解消するためには高さを低くするのが最も簡単な解決法です。なので既存のブーツの高さを5cm程度削る事に。ただ単純に削ってもデザインバランスがよろしくないと思われたので、踵に向かって緩やかに下りのカーブを描く様にカッティングしてくれる様指示を出しました。そして既存のブーツには入っていない足首部分の内側にウレタンのクッションを入れて足に革のエッジが当たって擦れない様にして貰いました。これによりホールは6つになるのですが、上3つをフックにする事で紐を緩めるのは下の穴3つまで、それより上はフックに引っ掛けて編み上げるので簡単でスピーディになりました。





そして革をスコッチグレインにした事で厚さが出たので、スキンステッチの糸に挟まれた凸の部分の頂点に切り込みを入れて綺麗に凸が出る様にして貰いました。通常のスキンステッチに更にその手間隙を加える事になり、ホールカットというか実質プレーントゥにスキンステッチを入れている事になるのですが、この切り込みによりUチップ風に仕上がりました。





そして今回クロム鞣ではなくベジタブルタンニングのスコッチグレインを使った事で環境に優しいSDGs的な方向性も打ち出せるな、と思いまして、だったらこのソールが良いだろうという事でマリンジェの強みである革からソールまで全ての部材をフランス製にしたフランス製の靴という趣旨からは外れますが(前回のコードヴァンもイタリア製でしたしね)、ここはビブラム社のリサイクルコマンドソールを採用して、複雑なテクスチャーが良い味を出しているソールを組み合わせて見る人が見れば他にはない事が判るベジタブルタンニングのスコッチグレイン+マーブルパティーヌの表情を更に引き立てる、という事を考えました。





その結果がこの完成度です。パティーヌの表情がステッチや凹凸の箇所に良い感じに斑々に出ておりますし、履き易い高さと足首のホールド感、そしてストレスフリーな肌への当たり、贅沢な作りからくるトゥ周りのディテールの格好良さ、脱ぎ履きに配慮したホールとフックのバランス、そしてソールと革のコントラストとこれまでにない完成度です。そして何よりここ迄ディテールと素材への追求をしたにも関わらず、通常のブーツに対して5,000円程度のアップチャージで作ってくれるという見積もりを頂きましたので、こりゃもうこれでやろうという事に。サイズは39・40・41・42の4サイズ展開、価格は89,100円(税込)と何とか税込アンダー9万円を実現しました。このラスト、他のメーカーよりも大きめに作られている事が前回判明しましたので、今回は39から作りましたがやはり通常の40サイズの方が39でちょうど良い様でして39が既にラス1に、そして42は完売して41もラス1になっております。





トリッカーズの来春夏が10万オーバーになっている事もあり、この価格帯を維持してくれているマリンジェには頭が下がります。現代に残った数少ない円安下の日本人にも優しい本格フランス靴のデザインも革も全て別注仕様な1足です、是非チェックしてみて下さいませ。これみたら惚れてまうがなな靴ですので気になった方はお早めに。





明日はホワイトマウンテニアリングの今シーズンのキモなシャツジャケを紹介予定です、お楽しみに。


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2022年09月24日

秋の新作紹介 vol.2 narifuriのMultitech Waffle Side pocket Long Sleeve Tee




なんだかんだで17時頃まで断続的な雨が止まず。とはいえ静岡や神奈川でも沿岸部の様な大雨にもならず、そこそこな雨ではありましたがまぁこの程度なら台風の影響としては御の字だよな、というレベルでした。





そんな中ではありますが、いやそんな中だからでしょうか。昨日までと朝の段階で天気予報が変わっていて、新幹線は愛知静岡のところが運休になってましたが、昼までにはほぼ回復する、と言っていたので出かけられるかな??という感じだった方も、実際蓋開けてみたら最初に書いた通り17時過ぎまで雨だった事もあり、ちょっとした日帰り旅行的なお出かけも儘ならず、それでいらして下さった、という方がちらほらと。おそらく明日もここまできたら遠出をする事はせず、来月の祝日には秋めいているだろうという事で秋服をご覧になりにいらして下さるんではなかろうか、と淡い期待をしております。天気は間違いなく明日は回復しているみたいですしね。





さてそんな本日は昨日予告した通り、narifuriのマルチテックの秋冬仕様のワッフルTの紹介です。


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色もデザインも至ってシンプルなワッフルの長袖Tシャツに見えていると思われますが、まずこれ素材がnarifuriが開発した特殊素材、マルチテックで出来ております。吸汗速乾消臭機能に加え、表面積の広いポリエステル繊維で作られている為、冬にアウターを着た中に着ると綿のインナーに比べてかなり暖かい物になります。こういったアイテム、あると便利なのですがどうしても大手アウトドアメーカーが作るとアウトドアやミリタリーのレイヤリングシステムの発想で作る為、ベースレイヤーは下着みたいなのを作っちゃう事が多いんですよね。それに対してタウンウェアとしての発想がメインなnarifuri、機能素材を使って一見ベーシックな長袖Tシャツなのに、様々なギミックが凝らされているのです。


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まず袖口のリブにはサムホールが開けてあり、もしこれ冬にダウンなんかの中に着る際にはグローブとの間に隙間が出来ない様にも出来ますし、ちょっとした寒さの時にはこれだけでも十分に機能を発揮してくれます。更にnarifuriの定番ディテールであるサイクリングウェアデザインのバックポケット、あれはあれで良いんですけどちょっと仰々しいという事で敬遠する方も。それもあって今回は脇に切り返しパーツを入れて、そこの裾の部分にポケットを付けました。それもあって今回はとても使い易く、一見するとポケットのディテールは気付かず本当にベーシックなワッフルの長袖Tシャツにしか見えません。それでいてスマホや財布は差せるサイズのポケットなのでとても便利です。





ここからしばらくは日中の最高気温は夏日予報の日が多く、それでいて朝晩は15℃とかの日が多い予報になっており、そういう天気にピッタリの1着です。ここから長く使えますのでこういうのをこのタイミングで投入してくるnarifuri、流石です。サイズはSとMの2サイズ展開、価格は13,200円(税込)です。





という事で明日は連休最終日ですが、是非このタイミングで遊びにいらして下さいませ。皆様のお越しをお待ちしております。





明日の新作紹介は、これも先に予告しておりますが、今シーズン最も注力した渾身の1足、ジョセフ・マリンジェの完全別注のアンクルブーツの紹介です、お楽しみに。


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2022年09月23日

秋の新作紹介 vol.1 Fox Fireの40th Aniv Goretex Infinium Wind Stopper Ground Coat (Limited)




天気予報が変わって台風の影響はどうやら明日の午後から明後日の明け方程度とかなり限定的になりそうな事が判りましたが、ぎりぎりになってそんな予報に変わってもなかなか出かけられないですよねぇ。やれやれです。





とは言え今日は秋分の日、今日からは秋、という事で秋の新作紹介に変えさせて頂きます。因みに昨日の展示会廻りも今日も、長袖Tシャツで過ごしておりますし、半袖でも過ごせますけど長袖1枚の方が帰りの時間を考えると面倒がなくて良いなと。勿論上にシャツ羽織ってくるんでも良いのですが、雨だと脱いだり着たりが面倒なので。今日も実際動いていたのはシャツ・シャツジャケと長袖Tシャツが中心で、旧作新作を問わず動いてました。お誕生日割引を使いにいらした方もいらっしゃいましたし天気の割にはお客様がいらしてくれて良かったですが、明日も雨は雨ですけど土砂降りにはならなさそうですので是非秋物を見にいらして頂きたいところですね。





さて、その秋の新作紹介の一発目、何にしようか悩んだのですが、アニバーサリーモデルという事もあってこれにしました。今シーズンというか過去を振り返っても1・2を争うコスパのアイテムです。


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フォックスファイヤー、日本のアウトドアブランドとしても有数の歴史を誇り、なんと今年で40周年という。その前半は完全にフィッシングウェアブランドだったのですが、そこから派生して今ではトータルアウトドアブランドに。しかも意外に露出してるんですよねぇ。ってそんなところを目敏く見るというか、そこに注意してTVとか見てる人はそうそういないと思うのですが、比較的旅番組やアウトドア番組ではちょいちょい見かけるんですよねぇ。





で、これ自体は1988年に発売され、そこから1998年までの10年間定番アイテムとして作り続けられてきたシンプルなブルゾンです。ただ作り続けられてきただけの事はあるというか、アメカジの定番コーチジャケット型でシンプルな作りなのでエントリーモデルとしてちょうど良かったと思われます。元々はこれ裏からウレタンコーティングしたナイロン生地で作られておりましたが、今回の40周年記念モデルとして復刻するにあたって生地を最新の機能素材に変更。ホワイトマウンテニアリングでも多用されている、ゴアテックス社が開発した最新素材であるゴアテックスインフィニウムを表地に使っております。これメンブレンの防水性能をそこそこにする代わりにウィンドストッパー機能や透湿性に特化して快適に過ごせる様にした生地。生地そのものの防水性能をカバーするのに表面に耐久撥水加工を施してあるので、防水性能も日常生活ではまず問題ありません。





何が凄いってゴアテックスは世界中でその名称を使用した生地を製品にする際、認定工場でしか縫製出来ない事になっているのですが、これ今回日本製なので日本のゴアテックス認定工場で縫製されております。なぜ他のところでゴアテックス製品で日本製が少ないのかというと、そりゃ我が国の人件費でゴアテックスの認定工場で縫製するとコストがかかるから。にも関わらずこれ日本で縫製されていて、しっかりと袖口にゴアテックスインフィニウムのロゴが入っていて、裏地にはフォックスファイヤーオリジナルの水中から森を見たらこう見える、というのを意匠化した迷彩をプリントした生地が使われており、それでいて価格が26,400円(税込)という記念モデルならではの採算度外視なあり得ない価格設定なのです。





本気な生地の本気なアウターにしてこの時期にぴったりのライトウェイトでありながら防風性能は完璧、しかもシンプルなコーチジャケット型なので合わせる相手を選ばない汎用性が高いアイテムでコスパ最高、というこんなに褒めてどうすんだ、というぐらいに褒めるところだらけな逸品なのです。





とはいえこればっかり取ると他が売れませんし、あくまで多様性の一環としてこういうの良いでしょ?という提案です、カーキも黒もサイズはMとLの2サイズ展開ですが、僅かしか取っておりません。なので今日の時点でカーキのLは完売しております。それ以外時はかろうじて残っておりますが、残り僅かですので、これは!と思った方、早めの対応をお勧め致します。





明日ですが、偶々同じカラーバリエーションで同じく昨日入荷したnarifuriのマルチテックを使ったワッフルのスウェット、これもまた同じ様に減っておりますので明日はそちらを紹介予定です。そして明後日はここまで引っ張ってきた今シーズンの渾身の別注、ジョセフ・マリンジェの完全別注なタンカーブーツの紹介を予定しております、どちらもお見逃しなく。


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2022年09月22日

一カ所は楽ですねぇw




昨日お伝えした通りで本日の展示会廻りは1件だけだったので、昼過ぎにゆっくり出発。その分納品があったりで色々と午前中から動いてはいたのですが、その納品が2カ所からだったんですけど不運にも1つ荷物が中継店で滞っていて午後便になってしまい。結果1つだけ受け取って帰ってきてからもう1つ、という段取りになりました。でもこれ、どちらも凄く良いんですけど、フォックスファイヤーのゴアテックスインフィニウムのコーチジャケットは本当にすごいコスパです。これ中国製の予定だったのがコロナ禍の生産調整等でなんと日本製に変更。それでいて値段変わらずで26,400円(税込)という破格の設定です。これフォックスファイヤーの40周年アニバーサリーモデルだからなんですけどシンプルでありながら最新素材というお値打ちアイテムです。それに加えて夕方戻ってきたところに持ってきて貰ったのがnarifuriのマルチテックのワッフル。これがまたシンプルながら良い出来なんです。マルチテックなので吸汗速乾消臭保温と複数の機能を持ち、それでいて軽量で洗濯へたりも少ないんですから言う事ありません。どちらも良いのでこの3連休に是非チェックを。





しかしなんでこうなるんだか連休後半はまたしても台風の影響がありそうな予報で。いきなり小笠原諸島あたりで熱帯低気圧が台風になり、しかも北上して日本にぶつかって東に曲がるという嫌なコース取り。なんなんですかね、これ。やれやれです。





でまぁ、とりあえず展示会報告を。今回は企業努力という言葉を噛み締める展示会でした、この円安状況下でフロストリバーは値段据え置き、アンブローズレザーも据え置き、パンツェリは別注企画とはいえ200円アップに抑え、ライフコラボのTシャツは500円アップ、ピーナッツコラボのオマージュTは据え置き、とかなり頑張っておりました。ただどうしようもなかった物もあって、サンフランシスコハットはほぼ1.5倍に値上がり。なので在庫のハットを売る事にして来春夏は新たに取りません。





結局のところこの展示会、オーセンティックで定番的に使われているアイテムを集めているので、ここで取り扱いを止めないといけない物が沢山出てきたら大変でしたから、ハット以外は上がっても極僅かだったので安心して発注出来るという事でホッとしております。





で、帰ってきたところで悲しい知らせが一つ。来春夏のキモなインポートになりそうだったBRUM'S FRUITが日本での展開をしないという決断をし、結果オーダーが全ボツになりました。まぁ今の段階でわかるというのはそこまでのダメージではありませんが、代理店の方の説明によると日本からビッグオーダーが来ると勝手に考えていたみたいで集まったオーダー数に納得が行かなかったんだそうな。今の日本にそんなのを求められてもねぇ。初上陸の新鋭ブランドにそんなオーダー集まる様な、ファストファッションや宣伝広告力のあるブランドネーム推しなブランドでもないのに一般消費者がガツガツ買う様な、そんな国だったらもっと景気良くなってるってんです。とまぁそんな事もあり。





全体的には満足して帰ってまいりました。まぁ1カ所だけで手堅い展示会だったのでこんな感じですが、本日色々入荷しておりますし、明日は是非遊びにいらして頂きたいですね。皆様のお越しをお待ちしております。


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2022年09月21日

晩夏初秋の銘作紹介 vol.7 ZDAのCanvas Climber Lo (Limite Color)




一転今日は一気に秋の気配。朝方は雨がパラつく曇り空でしたが昼前から晴れていたのに、夏日にすらならない最高気温23℃。そして明日の展示会廻り、なんと夕方から雨がパラついて最高気温21℃予報。このまま秋になってくれれば私としては理想的なのですが、明後日以降の2週間予報を見て愕然となりました。何これ、10月1週目までずっと夏日予報でしかも途中に1日だけとはいえ真夏日予報まで入っているじゃん!!いい加減秋になってくれよ、という。ただ最低気温は20℃を超える予報が1日しかなく、最高気温はともかく最低気温は着実に秋に向かっていますので、これは予定通り金曜日以降は秋の新作紹介にして秋らしいアイテムを紹介して良いな、と。





それに合わせて一昨日紹介したキツネちゃんを含む秋のシャツと麻等の夏向きのシャツとを入れ替えました。流石に厚手のネルやウールのシャツはまだハンガーにかけてはいませんが、シャツハンガーは一気に秋になりました。明日は展示会廻りがありますが、1件だけで昼過ぎに出る予定なので、朝出てきて展示会廻りに出掛ける前にベストの入れ替えもしてしまおうと思っております。





でもまぁそんな訳ですので今日明日は最後の晩夏初秋の銘作紹介にお付き合い下さいませ。今日の紹介ももう作られる事のないであろうレアなスニーカーです。


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個人的に見た目はともかくとして履き味としては、この手のキャンバスのスニーカーのオリジン(起源)と言って差し支えないであろう(厳密にはコルチェスターというブランドがオリジンなんですが)コンバースのオールスター、子供の頃から最悪だと思ってきました。30年以上前に中学生だった私、靴流通センターに並んでいたのを買って履いてましたが、これが階段を三段ぐらい飛ばして飛び降りただけでも足の裏にジンジンくるクッションの悪さ。いやそれこそが開発当時のスペックだから、と言われたらそれまでなんですが、とてもこれ履いてバスケなんてやろうとは思いませんね、現代人は。でもこれぞアメカジ、という足元の代名詞みたいなスニーカーなのと未だにファッション系商社の筆頭である某商社が日本での全権を掌握している事もあって別注もコラボも数知れずなのと、お子ちゃまな私がそうであった様にファッションとして売っているだけじゃなく格安販売チェーンですら取り扱っている販売網の広さもあって、もうこれ以上無理、というぐらい普及してます。ただ履き味はどうにも履いていて疲れる靴というか、小学校の上履きレベルのソールの厚さしかないのでそういう物として履くしかないのですが。





恐ろしいのはそれをパクったベーシックなキャンバススニーカーにクライミングソールを追加で貼り付けてクライミングシューズとして販売してしまう旧東側諸国の一員だったチェコスロバキアの逞しさで、これが実際提案されて履いてみたらこういう事だったのか!と衝撃を受けるのです。何故ならこのクライミングソールを足しただけでその履き味というかクッションの悪さが一気に改善されてレトロなミリタリーやアウトドアスタイルにピッタリな1足になってしまっているのです。





そして何故本日この1足を紹介しているかというと、最近そのコンバースがその30年以上前にL.L.ビーンとコラボで出していたものを復刻でリリースしていたのですが、この配色がまんまそのコラボモデルの配色なんです。でもそのコンバースのはそのまんま復刻しているのでクッション性はまぁそのオールスターそのまんまでして。それに対してこのZDAの物はカントリーアウトドアな見た目+実際にフィールドで履いても余程なハードな山でない限り問題のない機能性を併せ持っているので。





そしてこれ、来春夏には23,100円(税込)になるのですが現在は14,080円(税込)です。で、普通に考えてその値上げが致し方ないものだったとしてもこれお客様に1.5倍の価格になったから!とは言えませんので発注しませんでした。その判断はほぼすべてのバイヤーに共通していた様で、企画しているメーカーの判断として受注が見込めないからもうこのバルカナイズド製法のスニーカーのラインそのものをラインナップから外す事にしたそうで。





となるとそもそもがあっても1.5倍、そして出てくる事がないユーロクオリティのソールを2重にしてクッション性を上げてクライミングシューズと名乗っているこの仕様のレトロスニーカー、これは買っておくべきなんじゃないかと思うのです。因みにここ数日ちょこちょこと作業をしていてZDAの全16バリエーション、一気にネットショップに上げる事にしました。現状世界的に見ても16バリエーション持っているところはないですし、今後この価格で買えるところもない、という事を考えたらネットショップでも売る事に。でもそうなると減り方の予測がつかなくなるので、軍パンに良し、ジーンズに良し、チノパンに良しなこのカラー、気になった方は是非チェックして頂きたいものです。今なら39・40・41・42全サイズ揃っております。





という事で明日は展示会1カ所ではあるのですが、納品もあり、それを受け取ってから出かけます、そして帰ってきて1カ所ですけど内容が濃いのでおそらく展示会報告になると思います。お楽しみに。


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