最初に書いておきますが、明日は展示会廻りがないのとGW前直近という事もあり、明日は木曜日ですけど営業致しますのでお休みの方、仕事帰りの方も是非お立ち寄り下さい。GW前にお出かけするのに合わせて服買っておこう!という方、お気軽にお立ち寄り下さいませ。
さて今日は恐ろしい物量の納品があり。ガッツリ雨が降っているというのにヤマトと佐川がずれて届けてくれまして、ひたすら検品と片付けに追われました。昨日予告していた通り、生地からほぼ全て(ファスナーだけYKKを日本から支給しました)フランスで作った完全別注のシャンテクレールの丁度良いウェイトのオリジナル生地のボーダー生地を使った長袖Tシャツではなく前開きのジップパーカ、これがメインではあるのですが、それ以外にコブマスターの今シーズンのTシャツと、ピーナッツコラボのオマージュTシャツの今期の3型が入荷しておりまして、それらを片付けるだけでかなりな時間を費やしました。そういう日に限って久しぶりに遠方からお越しになるお客様がいらしたりでなかなか片付かず。しかも片付ける為にも取り敢えず写真を撮ろうと思ったところに間が悪く新規のお客様がいらしたりで、どうにも初っ端からご迷惑をおかけして申し訳ない1日でした。
とはいえ。上がってきたアイテムはどれもこれも流石の出来栄えで自信を持ってオススメ出来る物ばかり。今日紹介するジップパーカもそうですが、今までにない、そして他にはないアイテムなので大満足です。ちなみにコブマスターはオリジナル迷彩の総柄とシャドウで総柄が入った上にボーダーという凝った2型。とても楽しい、そして珍しいアイテムですし、オマージュTの方はメンインブラックとスタンドバイミー、そしてビリーアイリッシュという3柄。ここにきて一気に5型Tシャツが増えていて、ますます半袖Tシャツのラインナップが充実しております。
そして今日は価格が一気に上がっているのをお値段据え置きにしたラヴィエスタヴァンチュールのTシャツやZDAのスニーカーが動いておりました。ここ3日間はコーディネート提案的にジャケット→パンツ→ローファーという紹介でしたが、ジャケットとローファーは在庫も少なく再現性のないアイテム。同じ様に今日動いていたラヴィエスタヴァンチュールとZDAは価格上昇が著しい、又は販売が中止されて再現性がないアイテム。こりゃ近いうちにこの2ブランドも銘作紹介しないといけませんね。
ではそろそろ本題に、本日の新作紹介に移らせて頂きます。






他での取り扱いが止まっているシャンテクレール、フランスに現存する数少ない生地から縫製まで一貫して行えるファクトリーでありメーカーです。元々エルメスのカットソーを作っている事で知られたファクトリーでしたが、なんとヴィトンもここで作るようになっていて、そのクオリティは折り紙付きです。ただそんな訳で工場はフル稼働しておりますしなかなか我々のオーダーする様なチマチマした仕事をやってくれず。過去にも名作で知られるアイテムの生産を請け負っており、一昨年何とかB.A.T分だけを少量で生産して貰って他にはない色を中心にフルカラーで展開している、フレンチラコステそのままの生地とパターンで作ったポロシャツがラインナップされておりますが、今回は完全別注での企画です。
以前から書いている様にルミノアのヘヴィウェイトの生産がほぼ終了になっており。生地が残っている白・黒・紺の3色の無地だけは展開されるものの、ルミノアのヘヴィウェイトの真骨頂は何と言っても他にはない配色のボーダーにあったと私は思っております。そしてヘヴィウェイトな生地、というだけでしたら現在展開しているカネルインダストリーでも目の詰まりは若干甘いですけどウェイトだけで見たらルミノアよりもヘヴィな物がラインナップされており。でもそのヘヴィさは春にはちょっと厚くて暑いんですよね。かといってルミノアのライトウェイトなら夏でも着ていられるレベルですし、ちょっと薄いんですよねぇ。
つまり欲しいのはルミノアのヘヴィウェイトとライトウェイトの中間ぐらい、ミドルウェイトな生地。それを作ってくれるのがシャンテクレールでして。しかもウェイトもなんですがルミノアのヘヴィウェイト同様に強撚糸で編まれているのでシャリ感が強くサラッとした肌触りなんです。そしてそのまま長袖Tシャツやるとロットが小ロットな事も手伝って価格は15,000円ぐらいにはなってしまうとの事だったので、それじゃルミノアよりも高いのでちょっと詰まらないよな、となりまして。どうせならじゃあルミノアでやったらとんでもなく高くなるアイテムを作ってしまおうとなったのが今回の企画の始まりです。
ルミノア、ボートネックのTシャツ以外のアイテム、途端に高くなるんです。というか基本作っていないので、例えばVネックのTシャツにするとかフードをつけるというだけでサクッと2万オーバーに。いやそれだけなんだから割り増しは1割程度でやってくれよというのが多くの人の思うところだと思うのですが、彼等は通常のラインで出来る仕事以外やりたくないからかそういう感じなんです。でも実際じゃぁセントジェームスだってボーダーアイテムにTシャツ以外あるかというとないじゃないですか。ならば総合カットソーメーカーであるシャンテクレールならいけるんじゃないか、となって高くなる要素を2つ、ぶつけてみました。1つは前開きのジップフロントにする事、そしてもう1つはパーカを付ける事です。
そしてこれ、企画自体は一昨年に企画した事でして、その多忙さからサンプルに取り掛かってもらえる迄に1年かかり(T_T)、昨年の夏にサンプルが上がってきたのですが、その時点では19,000円でいける!という事になっていたのです。まぁベーシックなTシャツより4,000円アップでこれだけの真改造が出来るならかなりなお得なのでこりゃいけるな、となりました。ですが一部修正点と改良点と問題がありまして、それをクリアするとコストアップになる事が判り。まずパッと見には前開きに見えない様にファスナーを見えない様に虫隠しにする、という修正。これはコストに響かず可能でした。次にこれ、生地幅で身頃をそのまま作れる、つまり脇で縫い合わせる必要がない生地なので脇の縫い合わせを無しにして貰いました。どこのも同じになる円胴の生地で脇に縫い目がないのではなく、前開きなので身幅を円胴編機の規格にない幅で脇縫いを無しに出来るのでそれをやって貰ったのですが、そうすると生地の取り都合が悪くロスが出るのでその分割増になるとの事。そしてもう1つ問題が。ファスナーもフランスメーカーにして完全にフランス製にしてやろうと思ったのですが、フランスのファスナーメーカーはテープの色と虫(歯)の色と引き手の色を1通りで50本以上必要という事でして。いやいやいやいや、そこは生地に合わせて全部の色をそれぞれ変えたいじゃない、と思いまして。となると我が国の誇るYKKで作ったファスナーをフランスに送るしかない、となりまして。それを実行した結果、日本からフランスにファスナーを送った分ファスナー代が割増になり、その2つを合わせると価格にして1,000円増しに。でもね、これが18,000円だったなら税込でアンダー2万円だしなぁ、と悩むんですが、どうせ税込にしたら2万超えるんだし、と思ったらこりゃ完成度を完璧なレベルにまで上げる方が良いだろうと思いまして。
結果全ての条件を思い通りにクリアした結果がこの仕上がりです。という事で価格は22,000円(税込)になってしまいましたが、上がりを見ても完璧。これからの季節、前を開けて羽織として使え、前を閉じると被りのパーカと錯覚するファスナーが見えない仕様。当然秋冬に長袖Tシャツの様に上からジャケットやカバーオールやそれ以外のアウターを着ても良し、という事で既存の長袖Tシャツよりも遥かに汎用性が高く使い勝手も良くなっております、サイズもS・M・Lの3サイズ展開としっかり揃えました。色は6色、ネイビー×シエル(アイスブルー)・エクリュ(生成り)×サピン(緑)・エテイン(赤紫)×エクリュ・エクリュ×パルプ(赤茶)・エバシオン(マリンブルー)×エクリュ・ブラン(白)×インカス(金茶)です。
これ数がある様でない、というかSとLは各2枚ずつしか作れておらず。その数で作ってくれるんか!と驚きの小ロットでオリジナルデザインでオリジナルパターンで作られた別注(メーカーネームがシャンテクレールのままなので別注って事で)なので、大きめが良い方や小さめが良い方は定番に近い色はすぐに完売してしまうと思われます、大型別注なので総量は持っておりますが、各色の生産数は少ないので早めの対応をお勧めしておきます。
検索かけて探してみれば判る事ですが、前開きのボーダー、ほぼ存在しておりません、いやあるにはあるんですが判りやすいマリンボーダーのみです。ボーダーを外側に持ってきてその中にプリントTや別の生地間のTシャツを着るというありそうでないコーディネートを可能にするこの1枚、是非押さえて頂きたいですね。
という事で最初に書きましたが、明日は通常営業いたします、お時間取れる方は是非このバリエーション豊富なアイテムをチェックしにいらして下さいませ。
そしてアイテム紹介、明日はフレンチボーダーのアウターに合わせたらバッチリおフランス感出ちゃいます!というアーチスティックなTシャツの紹介をしようかと思っております。というのも既に動き始めてしまっているので紹介しないで引っ張っているのが厳しくなりそうなので。お楽しみに。
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