2023年07月31日

夏の新作紹介 vol.57 ROCK OFFの“ Madness / Shut Up ” S/S Tee




猛暑日である、という事はもう当面動かないでしょうから、それでもいらして下さる方はありがたい限りなのです。でもどうにも月末に間に合わなかった!という方もいらっしゃるかと。まぁそれもあって毎年の事なのですが、明日からはファイナルセール期間とさせて頂きます。一応お盆まで、とさせて頂きますが、今年の旧盆16日が平日なので、状況を見つつその週末まで延長するかもしれません。とはいえ本日も月曜日にも関わらずギリギリ滑り込みでいらしてくださったお客様がいらして下さり、ラス1アイテムが動いてました。残り僅かになっていた1stデイオブイシューのTシャツが1型完売。ここのところ再注目されているサージェントコットンのTシャツも動いてましたし、ルミノアのレアな半袖Tシャツも動いてました。って書くと半袖Tシャツばかりが動いていた様ですが、ザチノリバイブドのパンツも2本動いてましたし、そこそこに満遍なく動いていた感じです。





さて、明日からのファイナルセールの告知もしましたし、今シーズンのロックT最後の1型の紹介に入らせて頂きましょう。


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スカというジャンル、好きな人結構いるんですけどね、特に日本では現在でもこのジャンルを標榜するバンドや取り入れているバンドが多数。みんな知ってる東京スカパラダイスオーケストラが判り易いですけど、取り入れているロック系のバンドの例を挙げればきりがないぐらいですが、元々はジャマイカで1950年代後半に生まれたジャンルで、英国統治下にもたらされたブラスバンドによるジャズ楽団が下地になっており、それが大戦後リズム&ブルースの影響を受け独自に発展した結果、オフビートでリズミカルで陽気なオリジナリティを獲得したもの。ジャマイカ独立の1960年代に全盛を迎え、その後ロックステディ→レゲエと進むジャマイカンミュージックの礎と言っても良いでしょう。





とはいえ、このマッドネスは英国で1978年デビューのバンドで、2トーンスカと言われる英国のパンクロックにスカを融合させたスタイルを代表するバンド。1982年に発表したシングル“アワ・ハウス”が米国でビルボード最高7位を記録しヒットした事でアメリカ進出に成功するも、設立メンバーの1人であるマイク・パーソンが1984年に脱退、1986年に解散。1988年に4人のメンバーでザ・マッドネスとして活動再開するも低迷し、1992年にオリジナルメンバー7人で再結成しております。プラチナアルバムになる程の商業的成功はしていないものの、英国を代表する音楽ジャンルとして評価は高く、再結成後ロンドンオリンピックの閉会式典に参加し、アワ・ハウスを演奏して喝采を浴びる等今尚活動を続ける英国におけるスカのビッグネームです。





今回は1981年に発表されたシングル“Shut Up”をフィーチャーしたデザインで、ネイビーボディにクリームイエローで入ったプリントがレトロ且つ良い味出してまして、これ見た時にこれはやらねば、となりましたね。こちらもS・M・Lの3サイズ展開したのですが、現段階でLサイズが完売、Sもラス1になっております。価格は他と同じで4,400円(税込)です。マッドネス、良い感じのが出れば今後も取っていきたいと思っておりますが、今回のは今までのを見てもなかなかに傑作と言えるデザインですので気になった方はお早めに。





明日の新作紹介ですが、残しておいた今シーズンの映画Tの最後の1型、80年代の英国映画のマニアックな作品のTシャツを紹介します、お楽しみに。


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2023年07月30日

夏の新作紹介 vol.56 ROCK OFFの“ BEASTIE BOYS/ Check Your Head ” S/S Tee




今日も微妙な暑さでした、体温を超えるんだか超えないんだかのギリギリの気温だったみたいで、そんな日でしたが午前中から来て下さった埼玉のお客様が3時間近く色々と吟味していかれ、その後お昼をご一緒して戻った辺りから本格的にお客様がいらっしゃり、日が暮れて20時近くまでいらっしゃいました。今日も満遍なく動いていましたが、今日はTシャツ率が高く、ロックTに映画T、ラパズやグラソンのボーダーTとバリエーション豊富に売れておりました。本セール期間は明日1日を残すのみとなっており、明後日からはファイナルセール期間という事で本セール期間にご都合がつかなかった方はそのままお盆過ぎまで20%オフの権利を継続で使えますが、本セール期間に本セールの20%オフをご利用になった方は再度20%オフの権利が発生します。なので夏物を追加するも良し、晩夏初秋アイテムや秋冬物でこれはという物を押さえてしまっても良しですので是非ご利用いただければと思います。取り敢えず明日が本セール期間最後なのでまだご利用になられていない方はぜひご利用下さいませ。





さて、お盆迄に夏物の紹介を終えて晩夏初秋の新作紹介に切り替えられる様、積極的に新作紹介を進めておりますが、本日のロックTの紹介、今シーズン最も売れているロックTの1つです。


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現在のビルボードの上位を席巻する米国のアフリカンアメリカン系のヒップホップグループというかラッパーではなく、ニューヨーク出身で1978年にハードコアパンクとして結成し、1981年にビースティーボーイズに改名し、1984年にヒップホップとR&B専門のレコードレーベルとして有名なデフ・ジャムレーベルと契約してラップ・ヒップホップをフィーチャーした方向性に転換。1stアルバムを出す1986年迄Run-DMCに代表されるデフ・ジャム所属のヒップホップ系アーチストとツアーを行い音楽性を固めていきました。そして1986年の1stアルバム“Licensed to Ill”がヒップホップアルバムとして初めてビルボード1位を獲得。音楽的にはパンクやハードロックの色彩が強くラップもアフリカンアメリカン的なラップとはリズム感が違い、何より彼らはしっかりと楽器を演奏しつつヒップホップなサウンドを作り出しているのですが、、結果としてそれが既存のロックの発展史をしっかり踏襲して新たな展開を生み出したという評価になったのでしょう。





今回のTシャツのデザインは1992年に出された3rdアルバム“Check Your Head”の物なのですが、2ndアルバムが楽器を使わずサンプリングをこれでもかと活用した物でして商業的に発売時には成功しませんでしたが(後に評価が高まり現在では米ダブルプラチナムアルバムとなっております)、この3rdアルバムは楽器を手にする原点回帰というか他のラッパーとは違うラップロックともいうべきスタイルで、これぞビースティーボーイズ、といったもの。個人的にはこれと次の1994年の“Ill Communication”がビースティーボーイズのスタイルとしてオリジナリティ溢れる一つの完成を見たもので気に入っております。





2012年にリーダー的存在のMCAが癌により47歳の若さで早逝。残された2人は彼無しでの音楽活動はあり得ない、という事で惜しまれつつ音楽活動を休止。今なおファンの多い彼等の今回のこのTシャツ、非常に作り込まれており、後からオーバーダイでムラ染が施されておりまして、それに加えて胸のプリントのみならず右の袖口にもプリントが。ここまで作り込んで平均して価格を出しているので他と同じ4,400円(税込)というのはかなりオススメです。サイズはヒップホップにジャストサイズは要らない、という事でMとLの2サイズ展開、現段階でLが完売してMのみに、Mも残り2着になっておりますので気になった方はお早めに。





さて明日は今シーズンのロックTの最後の1型、なかなか出物がないスカというジャンルで不動の地位を確立している英国バンドの実に格好良い1枚がトリを飾ります。お楽しみに。


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2023年07月29日

夏の新作紹介 vol.55 ROCK OFFの“ YES/ Fragile ” S/S Tee




今日は流石に駆け込みでのセールのご利用が相次いで、なかなかに忙しい1日でしたが、これが春な秋の忙しさと違うのは16時近くならないと誰もいらっしゃらない、という事。やはり暑さのピークを避けて、普段バイクでいらっしゃる方も電車で涼しくいらっしゃるといった感じで皆様この連続猛暑日の暑さに対してしっかりと対策しながらいらしてくださってました。なので夕方から一気にラッシュが来たという状況でした。とはいえ明日は午前中からいらっしゃるという連絡が来ており、先に済ませて帰るという選択肢もまたありっちゃありではあります。でも11時には既に30℃は確実に超えてますけどね(汗)





しかしまぁ今日は満遍なく動いていて、長袖のシャツジャケ・半袖シャツ・ポロシャツ・Tシャツ・ベスト・パンツ・サンダルと全身くまなくというかバランスよく動いていたなぁ、という印象です。しかも駆け込みのセールのご利用にいらした顧客様のみならず、このタイミングでフェスに行くのにロックTを!という美大生やちょいと離れたところからいらして下さった方等新規のお客様もいらしてのお買い上げだったので、このバリエーションに富んだ売れ方になったのでしょう。ありがたやありがたや。





さて近況はこの辺にしておいて本日の新作紹介に。今日は昨年末に来日している、オリジナルメンバーがいなくなっても活動を続けるオルタナティブロックの先駆者バンド、イエスの名盤のTシャツです。


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1968年から今年で55年目となる老舗グループであり、プログレッシブロックというジャンルを確立するに至った1970年代、再結成後、ポップ調のロンリーハートが大ブレイクしてグラミー賞を取ったりと商業的成功を手にした80年代、分裂や再結成を繰り返してカオスな印象が否めない90年代と紆余曲折を経ながら2015年にオリジナルメンバーはいなくなるも今も健在という珍しいバンドです。





ロンドン近郊でオリジナルメンバーであるクリス・スクワイア、ジョン・アンダーソン、ビル・ブルーフォード、ピーター・バンクスとトニー・ケイの編成でイエスという名で1968年8月3日にギグを行っていますが、この時点、8月の段階で英国のロックバンドの王道的なデビューまでの登竜門として登場するマーキークラブに毎週水曜日に出演する様になっております。マーキーのレギュラーラインナップになれているこの時点でかなりレベルが高かったというか、光る物があったのであろう事は想像に難くありません。





そして1969年にレコード会社と契約してメジャーデビュー。しかしその当時というか、デビューして1stアルバムと2ndアルバムを出すまではビートルズやザ・フー等をフィーチャーしたアートロックやサイケデリックな音楽性で、1970年3月には初の単独コンサートをロンドンで開催出来るレベルになってましたが、まだプログレッシブロックバンド、という状況ではありませんでした。





で、この辺からがイエスのバンドの姿勢というかバランスというかがわかるエピソードというか、そんなもんなんだろうな、と思いますが脱退とかではなく解雇という言葉が登場します。70年の4月18日のコンサートを最後にピーター・バンクス(ギター)が解雇され、スティーブ・ハウが加入。因みにこの解雇、というのは2ndアルバムである“Time and a Word”でオーケストラと共演する事に反対して他のメンバーと対立した結果だそうで、にも関わらずこの2ndアルバムは不評でレコード会社との契約継続が危ぶまれていたのですが、ここ(1971年3月)でプログレッシブな音楽性の基盤となる3rdアルバムをリリースし、これが全英4位、全米でも40位に入るヒットとなって起死回生の成果を挙げた事で契約続行と大きく飛躍するチャンスを得ます。ところが今度は1971年8月に今度はトニー・ケイを解雇。更なるプログレッシブロックとしての発展の為、シンセサイザーやその前身であるメロトロン等新しいキーボードの導入に反対し、オルガンとピアノに固執したトニー・ケイ(キーボード)が解雇されたそうで。彼は1980年初頭に一時復帰しますが結局自分のスタイルがバンドの音楽性と相違しているという事で再解雇、この時点でイエスはかなりアグレッシブにプログレッシブロックを追求していたって事なんでしょう。





そして満を持してリリースされたのが新たにキーボードにリック・ウェイクマンを加えて出されたのがこのフラジャイル(邦題:こわれもの)です。このフラジャイルと次の4thアルバムである“Close to the Edge(邦題:危機)”はイエスの代表作となっております。そして我が国で近年、といっても2012年ですが、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』の主題歌としてフラジャイルに収録されているラウンドアバウトが使われた事で全く違う層(純粋なロックファンではないという意味でw)にもヒットした事でこのアルバムが再評価されます。というのも活動停止を経て再結成した1980年代にはポップ調のロンリーハートが大ブレイクし、1985年にはグラミー賞を獲得していてこの80年代の成功はプログレッシブロックというには少々無理がある感じ。ただ私のイエスのイメージはまさにそのロンリーハートだったのでジョジョで使われてフラジャイルを聴き直してこのバンドはプログレッシブだったんだなぁと再認識した感じでして。





とはいえ、やはり今となってはやはりイエスはこれでしょ!という事で。ラウンドアバウト貼っておきます。ジャケットのこの絵もジブリ調で(ww)良い感じですし。サイズはS・M・Lの3サイズ展開、価格は4,400円(税込)です。





明日はまたジャンルを一気に変えてここは一発!という事でヒップホップといえば!なバンドTを紹介します、お楽しみに。





暑いですが7月も終わりが近づいております、明日は最後の日曜日、皆様のお越しをお待ちしております。


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2023年07月28日

夏の新作紹介 vol.54 ROCK OFFの“ U2/ The Joshua Tree Tour 2017 ” S/S Tee




先日も書きましたが、35℃を超えていても体温さえ超えていなければ流れる空気が涼しく感じられるというぐらい猛暑日に身体が順応してきていてなんか嫌だな、と。今日も十分に35℃オーバーだったみたいですけどお昼を買いに外に出たら風が吹いていて、おそらく体温以下だったのでしょう、熱風と感じる事はなく若干の涼しさを感じられたので、暑いながらもまだ耐えられました。





さて、本セール期間が明日明後日明明後日の3日間のみとなりました。くじ引きとファイナルセールを8月に入ってもお盆までは続けますが、やはりこの本セール期間にある程度押さえておく方が夏物は使う期間も長く取れるというもの。お盆の頃には旅行に出かける方や帰省する方も多いでしょうから、それ考えたらそれ以前にお買い物をしておく方がよろしいかと。特に明日明後日は今月最後の週末です、暑いは暑いですけどもう当面この気温だという事になると暑いから出かけない、というのもどうかと思いますし、買い物に出るのであればこの週末はベストなタイミングでしょう、ぜひ皆様お越し下さいませ。遠方の方も本セールご利用分を何にするのかをご連絡頂ければと思います。





では本日の新作紹介、今シーズンのロックTの中で最もビッグネーム、U2の2017年のツアーTです。


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グラミー賞受賞回数ダントツ1位、コンサートの動員数も1位から3位まで独占、ちなみに4位はピンクフロイド、5位はバックストリートボーイズ。そんな彼らが1987年にリリースしたアルバム、ヨシュアトゥリーは全米9週連続1位、全世界で2500万枚を超えるセールスを記録し、U2がリリースしたアルバムで最も売れたアルバムとなっております。このアルバムでU2は1988年のグラミー賞の最優秀アルバム賞と最優秀ロック・グループ賞を獲得、収録されているシングル“Where the streets have no name”は翌年1989年の最優秀パフォーマンス・ミュージック・ビデオ賞を受賞しております。U2を代表する名曲として知られる曲が複数収録されており、私としては“I still haven't find what I'm looking for”が最も気に入っております。





で、2017年6月2日、30周年記念盤が発売されて、その年の5月から10月にかけてヨシュアトゥリーツアー2017が全50公演で行われまして、これはその際のツアーT。ヨーロッパ公演分の物で行われた8公演のが背中に入っております。


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それよりも何よりもこのTシャツに惹かれた1番の理由は色です。このヨシュアトゥリーってのはロサンゼルスから東に200km程行ったところにあるヨシュアトゥリーナショナルパークという国立公園があるのですが、その公園の何なっているユッカという植物の樹の事。砂漠でも育つ逞しい姿をイメージして作られたアメリカンなサウンドで構成されるこのアルバム、だったら色もアーシーでヨシュアトゥリーなカラーリングのものじゃないと!と常々思っていたのですが、なんと今回このあからさまなカーキオリーブボディなツアーTがラインナップされているじゃないですか。これは是非欲しい、という事でサクッと取った次第です。





サイズはS・M・Lの3サイズ展開、価格は4,400円(税込)です。なかなかにレアモデルだと思います、個人的にもオススメですがこれも減っているので気になった方はお早めに。明日はこれまた紆余曲折を経て今も活動を続けるプログレッシブロックの草分け的バンドの名アルバムのTシャツを紹介します、お楽しみに。


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2023年07月27日

夏の新作紹介 vol.53 ROCK OFFの“ Creedence Creawater Revival / Midnight Special ” S/S Tee




天気予報、諦めたのか明日以降も1週間ずっと36℃予報に変わってました。もうどうしようもないって事ですね、これ。来週に展示会廻りまとめた方が身体は楽、と思ってましたがこりゃどうしようもないですね。取り敢えず今日は予定通り国立博物館に開館と同時に入れる様に出かけたのですが、着いた時点で30℃は超えていて、とはいえ体温超えではなかったので耐えられる状態で見終え、昼前だったのでこりゃいける!という事で上野寄せ屋のびっくり丼にありついて早々に帰ってまいりました。というのもですね、今日は完全休みじゃん!ぐらいに思っていたのですが(17時頃に帰ってきてブログ書いたり海外とやり取りしたりを仕事と捉えていない時点でかなりなワーカーホリックですわなw)、19時から自治会の会合に呼ばれていてそれに出ないといけなくて、チンタラとイタリアのエージェントに出す来春夏の新しいイタリア製トータルクロージングブランドの件でメール打ってたらあっという間に19時に。慌てて自治会館に行って2時間程話して結局ブログに取り掛かったのは21時になってからという。前半は兎も角、15時以降あまり休んでない気がするのは気のせいじゃないですよね、これ。





しかもねぇ、自治会の会合というのが今年私が区長を務めている区の存続問題でして、区長と会計をやる人がいない、という問題をどうしようかという事でして。原因は判っていて自治会員の高齢化と新規参入者がいない事なんです。PTAとか以上に強制力がなく、地域交流と相互扶助、地元の伝統行事の運営に参加する事にメリットや意義を感じる人じゃないとこの現代の人間関係が隔絶した中で参加しようという人は少ないだろう、というのは自明の理なんですが。しかも高齢化が進んだ結果、駅前に持ち家で暮らしている世帯の殆どが70代以上で、体力的にも能力的にも会計帳簿をつけるとか回覧板を各班に回すとか、そういった作業が不可能になってしまい、自治会員であっても役員が務まらないという方が多くなると、持ち回りで人生で数回やれば終わるはずの役職が3年程度で廻ってきてしまう事に。そうなるとリタイアしていない世代にしたら参加する気はあってもその煩わしさと天秤にかけると参加しない、という事になりますよね。





でもこれ、日本の抱える問題の縮図でしかなく、年金問題がまさに同じ構図。少子化を止めないと年金制度が破綻するけど10年以上まともに物価(経済)が上がっていない上に収入も上がっていない我が国では少子化を止める手立てがない、という。ただ児童虐待で亡くなる子のニュースが出る度に、コメンテイターの評論家は当たり前の様に地域社会の目が必要だとか相互扶助が必要だとか宣うのですが、自治会なんてそのベースになるものなのにそこに意義を見出せない人ばかりの社会に対して全く現実的ではないコメントだとしみじみ思うのです。とまぁそれで一応区長なんで行かない訳にもいかず行ってはきたものの1回の話し合いで何かしらかの進展がある訳でもなく、とりあえずお話しして帰ってきた、というところです。





という事で本日の新作紹介。昨日予告した通りで本日は今シーズンのロックTで夏フェスに関係なく取ったこれはという逸品の内の1つ。


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クリーデンスクリアウォーターリバイバル。別名で1967年にデューしたものの1968年にバンド名を改名して再デビューして1972年に解散しているので、CCRとしての活動期間は僅か4年。にもかかわらず1993年にロックの殿堂入りを果たし、ローリングストーンズ誌の選ぶ歴史上最も偉大な100組のバンドの82位に選出されております。


彼らのオリジナリティを確固たるものにしているのはとても判り易いロックンロールをベースにR&Bやブルース、ロカビリーやカントリーの影響を色濃く受けた音楽性ですが、代表曲と言っても良い“Have You Ever Seen the Rain?”ですら全米8位、人気が出てヒットは飛ばすものの全米1位は何故か取れず、最多5曲の全米2位(1位を取れていない)楽曲を持つミュージシャンという珍記録を持っております。





いやでも格好良いんですよ、このバンド。ジョン・フォガティとステュ・クック、ダグ・グリフォードの3人が中学時代に出会ってバンドを組み、そこにジョンの兄のトムが加わって結成されたので全員同じ町の幼馴染という構成で、最初こそ半ば強引に契約させられたレーベルから無理矢理“ゴリウォックス(不細工な男達)”なんてバンド名を付けられ妙ちきりんな衣装を着せられていましたが、デビュー翌年の1968年にデビュー曲“Suzie Q”(そう、ジョセフ・ジョースターの妻の名はここから取られてます!)を出し、あらためて付けたバンド名をタイトルにしたデビューアルバムは西海岸、特に地元サンフランシスコで大人気に。そして立て続けにヒットを飛ばし人気バンドになったのですが、楽曲の殆どを作詞作曲し、サックスからピアノ迄弾きこなすギターヴォーカルなジョンの才能が突出していて彼に注目が集まった結果、他のメンバーがコンプレックスを持ち(幼馴染と兄弟なんだからそんなの織り込み済みだろうにねぇ)、71年1月に兄のトムが脱退、そのバンドが崩壊していく様を悲しんで歌った曲が前出の“Have You Ever Seen the Rain?”だそうな。





最後のアルバムとなる1972年の“Mardi Gras”は各メンバーの手がけた曲やヴォーカル曲も取り入れつつヒット曲も収録したアルバムでしたが全米12位に留まり、そのせいかどうか判りませんが、その年の10月に解散してしまいます。





で、幾つかデザインがある中で代表曲ではなくこのミッドナイトスペシャルをセレクトしたのはカリフォルニア出身のバンドでありながらロカビリーやブルースの雰囲気を醸し出すCCRのイメージが南部っぽいから。この曲はCCRのオリジナルではなく曲自体は伝統的なアメリカ民謡であり、それに1934年にフォーク&ブルースのミュージシャンであるレッドベリーが歌詞をつけたもの。それを編曲アレンジして収録したのがCCRのミッドナイトスペシャルです。





このレッドベリー、南部の黒人らしくルイジアナ州のプランテーションで1888年に生まれ、その後5歳の頃にテキサス州に引っ越したが15歳の頃には古巣ルイジアナでそこそこに名の知れたシンガーでギタリストになっており、ルイジアナ州第三の都市シュリーブポートでも悪名高い売春宿やストリップクラブが立ち並ぶファニン通りで柄の悪い連中を前にパフォーマンスをして独自のスタイルを確立していった様です。20歳で当時15歳の最初の妻と結婚、子供を少なくとも2人持っていたがギタリストとして生きる為に家を出るという放埒な生き様をしており元々トラブルを好む傾向にあって、結果殺人や殺人未遂を複数回起こしていて、1918年には親戚の男を喧嘩の末殺害しテキサス州シュガーランド刑務所で35年の刑で投獄されていましたが、その際にこのミッドナイトスペシャルのインスピレーションを得たそうな。彼の凄いのは減刑と釈放を懇願する為に曲を書いたらそれが当時のテキサス州知事の好みにあった結果、2年で釈放に漕ぎ着けている点。芸は身を助くの典型的な例です。とはいえ、当時のこのシュガーランド刑務所、黒人を多く収容する劣悪な環境の刑務所でろくな食事もなく容赦無く暴力を振るう看守の下強制労働に明け暮れるという場所で、ヒューストンからの夜行急行列車(ミッドナイトスペシャル)が通り過ぎる時に一瞬ヘッドライトの光がこの刑務所を照らすんだそうな。夢も希望もない刑務所内では次第にその光が外界への希望の光と信じられる様になり、運良くその光を身体に浴びた者は生きて釈放されるという迷信がこの刑務所で言い伝えられる様になったそうです。





そんな歌を1969年の4thアルバムに収録しているCCR。しかもこれがねぇ、どちらにも良さがあるんですけど、レッドベリーのよりも聴いていてしっくりくるというか、良い感じにその悲哀が伝わる感じなんですよねぇ。黒人のブルースってなんか自虐的に明るくリズミカルに、それ故にシニカルな感じになるのですが、カントリー調にスローなリズムで歌いつつ、囚人たちの想いを込めた“Let the midnight special shine a light on me”の合唱部分も歌詞の意味を知って聴くとしっくりきます。





そしてデザイン的にもミッドナイトスペシャルが描かれたこのTシャツ、ミッドナイトブルー(ネイビーw)のボディと相まって実に良い感じでした。という事でオススメです。サイズはS・M・Lの3サイズ展開、価格は4,400円(税込)です。





明日は全く方向性は違いますが、これは取っておこう、という事で取った今なお活動を続けるメジャーバンドのツアーTの紹介です、お楽しみに。


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2023年07月26日

夏の新作紹介 vol.52 BRVADOの“STUDIO CANAL/ Cross of Iron” S/S Tee




明後日以降の2週間予報を見ても35℃と34℃という予報だけが並ぶ猛暑ぶり。これも希望的観測で34℃とか書いてんじゃないか、という気がします。今日も37℃で確実に体温を超えており、風が吹いてもこれはあれですか、サウナのロウリュウですか??という熱風でしかありませんでした。明日も36℃予報。展示会廻り、一応あるといえばあるのですが1カ所だけ、それを来週に廻すと来週3カ所になるけど廻り易いですし、まとめて廻れば1日で済む、という事で36℃予報の中の展示会廻りは止めておく事にします。しかしまぁ、そうは言っても来週でお盆前の展示会廻りはほぼ終わり。それ以降も8月最終週か9月に入ってから既存の取引先で4カ所ぐらいありますが、まぁそんな程度です。随分と前倒しで早くなっているので、10月に来春夏の展示会、というところはチョボチョボあるかどうか、と言ったところです。なので明日は暑い中歩き回らず、でも行きたくて行っていなかった国立博物館の古代メキシコ展に朝から行ってお昼食べて帰ってこようかと思っております。なので通常の木曜日と同じ、お休みだけど17時頃には戻ってきてブログ書いたりしておりますので、木曜日の方がご都合がよろしい方は是非お立ち寄り下さいませ。





さてさて、本日の新作紹介に移らせて頂きますが、本日の映画は名作です。しかも興行的に大成功はしていない(失敗ではないw)もののアカデミー賞とかとは無縁、にも関わらず名だたる俳優や映画監督が大絶賛し、その影響を受けた後進は数知れず、という監督作品です。


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サム・ペキンパー。米国映画監督にして最後の西部劇監督とか称されたりもしますが、バイオレンス映画、アクション映画の王道にして頂点の様な作品を世に送り出した名監督として同業者や業界人を中心に絶大な支持を得ているにも関わらず、彼が評価されているバイオレンスアクションの表現に対して批判を招き、興行収益的には娯楽大衆映画に及ばず、しかも作品の完成度を追求するが故にスケジュールや予算を無視し、製作者や出演者と衝突する事が日常茶飯事で、制作会社から冷遇され続けた職人気質であり芸術家肌でもある、歴史に名を残す無冠のレジェンドです。





何しろ彼の作品が代表作であるとか出世作であるとか、そういう俳優は多く、かのスティーブ・マックィーンやダスティン・ホフマンも彼らの代表作に起用した監督ですし、監督としてもタランティーノやジョン・ウー、ウォシャウスキー兄弟なんかはペキンパー作品に多大な影響を受けています。米国作品である荒野のガンマンや昼下りの決斗、ワイルドバンチにわらの犬と西部劇とバイオレンスアクションにおいては伝説的な作品ばかりですが、1977年に英国と西ドイツ合作で戦後初めてドイツ軍側の視点で描かれた戦争映画として公開されたクロスオブアイアン、邦題“戦争のはらわた”は、それまでのドイツ兵の撃つマシンガンは目の前を走り抜ける米兵には当たらないという連合軍側視点の戦争映画と一線を画す映画である反面、タイトルの鉄十字勲章を巡る士官達の足の引っ張り合いや性癖によって無慈悲に殺される兵卒達や、それに対する報復、圧倒的不利な状況で自分に嫉妬する後輩共々玉砕特攻をかけて終わる結末。あまりの暴力描写に映画制作者達が衝撃を受けるレベルの名作ですが、それ故に興行収益は振るわず。日本公開時のキャッチコピーなんて“戦争は最高のバイオレンスだ”ですもん。そりゃぁそうだろうよと思いますけどね。マトリックスはそのまんまですが、スローモーション撮影という手法を確立し多用したこの映画、今見てもその迫力は全く見劣りしません。むしろ表現に配慮をという現代の方向性からしてこれは絶対にTVでは放映されないであろう名作です。





サイズはS・M・Lの3サイズ展開、価格は4,400円(税込)です。さてこれで70年代の映画Tとしてピックアップした物の紹介は終了。あと1型、80年代映画の物が残っておりますが、それは少し間を空ける事にして明日は夏フェスとは関係なくこれは欲しい!という事で取ったロックTの紹介をさせて頂く事にします。お楽しみに。





という事で明日も17時頃には戻っております、お時間の取れる方はご遠慮なくお越し下さいませ。皆様のお越しをお待ちしております。


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2023年07月25日

夏の新作紹介 vol.52 BRVADOの“STUDIO CANAL/ At the Earth's Core” S/S Tee




ダメですね、この暑さ。結局今日も36℃。昨日も36℃だったみたいなんですが、ギリ36℃程度で風があったんじゃないかと。だってそこまでキツく感じなかったから。ただ今日は昼過ぎに既に日陰でも空気が暑いというか、これ体温超えてんな、と思った次第でして、これじゃウロチョロできませんよね(汗)





とはいえ、夕方前からお客様にお越し頂きましてそこそこに色々減っておりました。やはり昨日紹介したコブマスターのショートパンツ、なかなかの反響でして、まぁそりゃそうですよね、この価格ですから。そしてあまりの暑さにTシャツと半袖シャツを押さえる方が多く、更に秋を見越して薄手の長袖シャツに手を出す方もおり。とはいえ、やはり当面はTシャツ全盛の季節が続きますので、売れている数ではTシャツが圧倒的ではあるのですが。という事で本日は今シーズン取った英国映画Tの中でもなかなかにマニアックな物をご紹介いたします。


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まぁあれです、英国伝統の作品と言って良いんじゃないでしょうかね、この作品は。かのコナン・ドイルのロストワールドを例に挙げるまでもなく、英国はデボン地方やスコットランドのスカイ島等恐竜の化石が発掘されたり足跡が発見されたり、という事から一つのSF的な願望としてどこかで恐竜が生きているじゃなかろうか、というフィクションが大好きなんです。とはいえ、やはり特撮は必須なので映画としてなんとか見られるレベルの特撮や粘土アニメ技術が確立された物となると、この映画の一つ前に制作された1974年の“The Land That Time Forgot(時を忘れた国)”が最初と言えるでしょう。これ1975年の英国での人気映画14番目にランクインしております。英国で作られているのですが、この時を忘れた国とアットジアースコアと時を忘れた国の続編の時を忘れた人々の3作品は英国で撮られた映画であるにもかかわらずアメリカ資本の制作会社だったので米国から先に公開された為に1974年に作られたのに1975年の英国の人気14番目になっております。





で、その成功を受けて作られたのがこの1976年公開のアットジアースコア。前作が大戦中の設定で英国人とドイツ人が緊急下にあっても反目しあったりイニシアチブを取りたがったりという描かれ方でしたが、こちらは英国でこのジェットモグラもどきで鉱山を掘削していたらマインドコントロールを駆使する翼竜(マハール)の支配する地底帝国に辿り着く、というストーリー。イデオロギー的な物を入れない事でより娯楽性が増し、しかも奴隷として支配されている地底人の王女に主人公が一目惚れしてマハールを倒して自由を勝ち取るという色恋ありのSFアドベンチャーになっております。これがですね、どうしたもんだか私、今回の映画T選定以前にこの映画を見た事がありまして、まさかこれが!!という事でサクッと取る事にしまして。これって何度もリブートされているセンターオブジアースと同じプロットですから。苦難を乗り越えて大団円で終わる冒険というのは気持ち良く見られて良いです。こちらは1976年の英国で16番目に人気を博した映画となりました。内容はこちらの方が良いと思いますけどやはり最初に出した方が興行収益は良いでしょうね。でもこのすぐ後の1977年に時を忘れた国の続編の時を忘れた人々を公開しちゃう辺り、仕掛け方が現代に比べて甘いですよね。ビデオのない時代ですから仕方がないですけど。





で、これも他と同じでS・M・Lの3サイズ展開で取ったのですが、私の予想に反してレトロな英国映画Tの中では最も売れていて、現段階でSサイズを1着残すのみとなっております。個人的には日本でもよく知られたエビスビールのCMで使われているBGMからして第三の男が一番人気なんじゃないかと思いましたが、まさかの娯楽SF系が最も売れるとは思いませんでした。という事で残り僅かなのでお早めに。





明日は一転シリアスな戦争映画、英国が制作するドイツ視点の大戦を描く映画Tの紹介です、お楽しみに。


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2023年07月24日

夏の新作紹介 vol.51 COBMASTERの“TAKIBIZUKI” Rip Stop Fatigue Shorts




ジリジリと気温が上がってきていてさてどうしてくれようか、と身構えてしまう様な暑さ。35℃越えではないのだが限りなくそれに近い気温で、ただ風があるから幾分涼しさも感じる程度。体温さえ超えなければ良いや、と思えてしまう自分がなんか嫌ですw





さてそんな1日でしたが、仕事帰りにいらしてくださったお客様と楽しくお話ししていたらあっという間に22時過ぎに。それ以前に何をやっていたのかというとルミノアコラボの半袖シャツの在庫が心配になってきたのでストックの整理をしたのですが、ついでにルミのあの長袖Tシャツの在庫も確認しよう、となってやったのですが、このタイミングで店頭に出ていないヘヴィウェイトが2色も出てきてしまいまして。ただ完売したつもりになっていたぐらいなので1着ずつしか出てきませんでしたが、ここで正確に数を把握しておく事は重要だよな、と。結果最近Mサイズ相当なサイズ3に対してサイズ4が欲しい、という方が多いルミノアのヘヴィウェイト、意外にも17バリエーション中6色もサイズ4が残っている事が発覚。といっても全て各1着のみなんですけどね。ライトウェイとは11バリエーション中9色にサイズ4がある事が判明。ただこれらのルミノア、全て今後作られる事のないレア配色ばかりなので、早めに押さえておく事をオススメします。リバティコラボの半袖シャツに関してはイチゴ泥棒のグリーン系が残り3着、直近で取ったリバティ百貨店の柄2柄が残り5着になっております。多い柄でも8着(3と4合わせて15着ずつ作ってます)なので、かなり減った感がありますね。





さて、こうしてはいられません、本日の新作紹介をしておかねば。昨日予告した通り、なんとここまで紹介せずに引っ張る事になってしまったコブマスターのショートパンツです。


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英国軍のコマンドパンツ、所謂ファティーグパンツをデザインソースにタキビズキシリーズ初のショートパンツとしてリリースされたのがこれ。先に紹介済みのファティーグシャツの組下的なアイテムでして、あちらは早いうちから長袖の状態で羽織れて、今時期には袖を外して半袖にして着る事が可能ですが、パンツに関しては長いパンツは定番モデルとして展開しているので、今回ショートパンツをリリースした、という次第です。これが非常に作り込まれていて、英国軍のコマンドパンツの特徴である右前に付いたボタン留めのパッチポケットが付き、左側にはカーゴポケットを配置。このアシメトリーなデザイン芸国軍ならではなのですが、そのままぶった斬ってショーツにした様な仕様です。そしてこれ非常に作り込まれているのがウェスト周りで、まずベルトループが付いているのでしっかりベルトを使う事が可能。そして後ろ側にがっつりゴムが入れてあるのでイージーパンツとして履けますが、その際のウェスト調整用としてフロント部分の内側にドローコードを配置。非常に汎用性が高いと言いますか、TPOに応じて様々な着こなしを可能にしてくれております。それでいて難燃加工を施した生地で夏のバーベキューやキャンプの際にも使える本格仕様になっております。


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カーキ・コヨーテ・ネイビーの3色展開で、デザインソースが今回はミリタリーなのでしっかりとサープラスカラーの鉄板色で3色展開。そしてサイズもハーフパンツなので38と40の2サイズ展開ですが、ゆったり仕様なので38でもリラックスシルエットです。で、何よりもこれコブマスターなので、価格設定が異常でして、これで7,590円(税込)。ちょっとクオリティの高い半袖Tシャツだとこのぐらいの価格してしまうので、この価格で生地も仕様もここまで作り込んだショートパンツがある、というのは凄いですよね。3月に届いてはいたのですが流石にショートパンツだし、という事でここ迄引っ張ってきましたが、まぁ気がついてしまったお客様やお小遣い制のお父さんにはオススメした事もあって、現段階でカーキとコヨーテは38と40各1着ずつは残っておりますが、ネイビーは38のみとなっております。ゆったり履きたい方は当然40サイズとなりますが、残り1着ずつですので気になった方はお早めに。





明日はまた英国映画Tの紹介になりますが、明日はまたなかなかに濃ゆい1着ですのでお楽しみに。


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2023年07月23日

夏の新作紹介 vol.50 BRVADOの“STUDIO CANAL/ Villain” S/S Tee




なんか快適なぐらい、というか夏らしい暑さではあるのですが爽やかさすら感じる風のある1日で、こんな夏なら暑いには暑いけどキャンプやバーベキューには最高だろうな、と思いつつ働いておりました。しかしそういう日にも遠方からいらしてくださった(土日で実家に戻ってきたついでですw)お客様やちょいと離れた都内の方がいらしてくださったりでそこそこに物は動いておりました。特に半袖シャツ強し!という1日でして、ルミノアとリバティのコラボの半袖シャツやハリスのバンドカラーシャツ、そしてコブマスターのハーフパンツやTシャツの減りが顕著でした。コブマスターの今シーズンのボーダーTのブルーの方がラス1に、ハリスのバンドカラーシャツのサックスの方もラス1になっております。ルミノア×リバティの半袖シャツは、イチゴ泥棒とリバティ百貨店のおもちゃ子供服売り場の包装紙柄、そしてドッグショーの柄は残りがかなり少なくなっております。





さてそんな本日の新作紹介、昨日に引き続き1970年代の英国映画Tの紹介ですが、本日のは昨日同様なかなかにマニアックな上に、こちらもジェンダーの描かれ方が当時としては画期的であり、それ故にか主演俳優の経歴のウィキにも作品自体の記載がないレベルですが、映画の出来は流石、という作品です。


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リチャード・バートン、1950年代に英国らしくシェイクスピア俳優としての地位を確立し、1960年代半ばには映画俳優として最も高額なギャラを得る一人となり、1本あたりの出演料は100万ドル(現在ですと10億円強!!)のギャラと出演作の総収入の一部をギャランティとして受け取る程に。そしてエリザベス・テイラーと不倫の末結婚、彼女と2度の結婚と離婚をした上それを含めて5回も結婚するという艶聞家であり、しかもかの大女優エリザベス・テイラーをして“リチャードの後の私の人生の男達は皆コートを持ってドアを開けるためにそこにいただけで、リチャード以外の男は単なる仲間だった”と言わしめております。実際彼女と共演した映画は11本、ほぼ全て名作として知られております。アカデミー賞に7回ノミネートされつつ1度も受賞はなく、英国王室から叙勲されつつ英国ではなくスイスに居を構えていた為か貴族にはならず。まぁ言ってみれば彼は無冠の帝王というやつなのです。





この映画の凄いのはそのリチャード・バートンがノーギャラで主演している事。この映画は1971年公開なので既に上記のギャラを得て大富豪となっていた彼曰く、“現代は金が全ての時代だが、実際にこの様な仕事をする事は、もし金に余裕がありギャラの額を気にしない立場であれば俳優にとって遥かにエキサイティングな事だ。ただ雇われているのではなくより深く全てに関わっていると実感出来る”だそうで、映画がヒットした際のインセンティブを多めに設定はしましたが、ノーギャラで主演してくれたという。非常に男前で格好良い出演でした。本人は主演俳優として王子だ王だ英雄だヒーローだという役柄ばかりになっていたけれど、長い事ハンフリー・ボガードやエドワード・G・ロビンソン等のハードボイルド俳優をリスペクトしていてずっとギャングを演じたいと思っていたそうで、英国EMIフィルムがこの映画を企画してプロデューサーが脚本を持ってきた時にやってみたくなったそうで、自身“バレエダンサーになりたかった太った男の様なものだと自覚しています”と認めつつ本物の悪役を演じた事がないから興味がある、と言っていたそうな。





しかもこれ、コメディ作家がゴッドファーザーやゲッタウェイをイメージして作った脚本ですが、当時ロンドンのイーストエンドを牛耳っていた実際のギャングであるクレイ兄弟の肖像を暗に模して作られた脚本とみなされていて、英国では好意的に受け入れられず、しかもリチャードが演じる主人公デイキンはバイセクシャルという設定でギャングの相棒であるウルフィー(♂)とのキスシーンがあれば奥さんとのラブシーンもあり、という当時としてはかなり踏み込んだ作品でして、最初米国で公開されてから英国で公開されるという流れな上、米国で100万ドル以上の興行収益を挙げているのですが、英国で1971年の人気映画トップ10には含まれていません。この映画の実際の収益についてのデータが調べても出てこなかったのでこんな書き方になるのですが、これノーギャラで大物俳優が出演した映画が赤字にならないヒットをしたというだけでも当時の映画配球の世界的な流れからしたら苦々しい事だからなんじゃないかと邪推してしまいます。皮肉な事に1971年の英国でのファン投票で最も人気のあるスターに選ばれております。つまりこれ映画の出来も良く、実際英国の映画雑誌エンパイアが“あなたが恐らく見た事のないであろう最高のギャング映画20本”の投票でヴィランを第2位に挙げております。





そんな超大物正統派俳優が全盛期に人生で唯一の悪役を演じノーギャラで出演してバイセクシャルなギャングを演じたこの映画、70年代を代表する英国映画としてセレクトしておきました。サイズはS・M・Lの3サイズ展開、価格は4,400円(税込)です。このスタジオキャナルが版権を持つ映画のTシャツの中で数少ないグレーボディの物というのもポイントで、渋い英国ギャング映画Tとしてオススメです。





明日の新作紹介ですが、遠方のお客様からお問合せの電話があり、お話ししていたら紹介していないじゃん!!という事が発覚したコブマスターの今シーズンのハーフパンツを紹介します。まさかの抜けがこんなところで発覚するとは。かなりな作り込みですが今シーズン最もリーズナブルなハーフパンツです、お楽しみに。


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2023年07月22日

夏の新作紹介 vol.49 BRVADOの“STUDIO CANAL/ Dr.Jekyl & Sister Hyde” S/S Tee




猛暑日が数日続いた結果、体が随分とそれに慣れた様で、31℃・32℃程度の最高気温で多少の風がある、というのはそこまで身体に堪える事もなく。本セール期間の残り10日を切った事もあって今日は色々満遍なく動いており、残り少なくなっていたナグレヴのクライミングシューズやナンガコラボのテバのサンダル、ノービットのハーフパンツに加え、TシャツはロックTを中心にかなりな数が減り。しかもライフコラボのTシャツとロックTのLサイズがゴソッと減りまして、ストックの段ボールが1つ減らせたぐらいです。夏の間にもう2つぐらい減らしたいところです。靴やスニーカーもここのところ売れていてストックに隙間が出来て、店頭に出ている靴の箱を裏や奥に移せているのは嬉しいのですが、こちらももっと減り進んでコロナ禍前のストック状況に戻れると良いんですけどねぇ。という事でまだご利用になっていない皆様、是非セールのご利用にいらして下さいませ。





さて、本日は前半戦を終えた映画Tシャツ、今日からは1970年代80年代のコアな英国映画をピックアップしておりまして、今回のは何度も映画化されている定番の怪奇小説をアレンジしたかなりカルトな1本です。


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ジキル博士とハイド氏、それ自体はもう定番の怪奇ネタですが、これは1886年にロバート・ルイス・スティーブンソンが書いた“ジキル博士とハイド氏の奇妙な事件”という小説が原作です。この映画は1971年に英国の映画制作会社として知られるハマー・フィルム・プロダクションによって制作された、それまでにない斬新かつ大胆なアレンジ作。ハマー・フィルム、このジキルとハイドが大好きな様で、1959年の“みにくいアヒルの子”、1960年の“ジキル博士の2つの顔”に続きこの1971年の作品で3回目のアレンジとなります。最初のみにくいアヒルの子は自信がなく不器用で社会不適合な男が薬を飲むと威勢が良く上品で自信に満ちた男になる、というアレンジだったのですが、作品の完成度が低く興行的に失敗。しかしこれ、同じプロットで1963年に制作されたナッティープロフェッサーは大ヒットSFコメディとなり、後(1996年)にエディ・マーフィー主演でリブートされ、2000年に続編が公開される等成功を収めている事から、作品の出来は推して知るべし、といったところ。続く2作目の“ジキル博士の2つの顔”も駄作ホラーの代名詞的に売れず(そういうのを好むファンというのがいますけどねw)、ハマー・フィルムはこの映画の損失で推定3万ポンド(現在のレートに換算すると1億8千万程度でしょう)を被っております。にも関わらず今度こそ、といって作る辺り、今じゃまずないでしょうけどね。





しかし1955年以降、ホラーと言えばハマーの地位を確立してましたので、意地になって同じネタで他社の後塵を拝する訳にはいかなかったのかも知れません。何しろ今日我々が知っている古典的ホラー、ドラキュラにフランケンシュタイン、狼男にミイラなんかを映像として世に送り出したのはこの会社ですから。逆にその古典的ホラーの枠を出られなかった事が1979年に映画制作を終える原因でもあるのですが、その中でこのジキル博士と妹のハイドはこれ以降同じテーマでのリメイクがなされていないにも関わらず、この当時のハマー・フィルム作品としては非常に高い評価を受け、第2回フランスファンタスティックシネマコンベンションで最優秀脚本賞を受賞しております。





ストーリーとしては現代のジェンダー問題に抵触する様な設定でして、地道に努力をする真面目で優秀な科学者であるジキル博士が友人で世渡りの上手い教授から結果が出る前に人生を終えるだろうという指摘に焦り、不老不死の万能薬を模索した結果、実在の殺人鬼として知られるバークとヘアから女性の死体を買いそこから取り出した女性ホルモンと血清を混ぜる事で性別を変える効果がある事を発見。同じアパートの上階に住むスペンサー一家の娘スーザンはジキル博士に好意を持っておりジキル博士も惹かれているが研究に夢中な上奥手で進展していなかったのですが、そこに性別を変えた姿の女性が現れたので彼女が出来たと勘違いするスーザンへの説明で、未亡人になった妹のハイド夫人だと紹介。するとスーザンの弟のハワードがハイド夫人に欲情するという一体何の映画だ!?という展開。ところがこの女性に替わる薬品の為には女性ホルモンの定期的な供給が必要、という事でバークとヘアに依頼した事で若い女性が次々と殺害され、それが発覚してバークとレアはリンチされてリタイア。結果女性化したハイド夫人は自ら問題を解決するべく女性を襲い、これが正体不明の切り裂きジャックとされる事に。ジキル博士はこれ以上続けたくないと思うが徐々にハイド夫人の人格が影響を強くしていき、とうとうハイド夫人はスーザンを殺害しようとするもジキル博士の人格がなんとか阻止。ジキル博士の死体実験と切り裂きジャックの関連性に気付いた警察に追われジキル博士が屋根に登って逃亡しようとしたところハイド夫人に変身してしまい地面に落下、男女が融合して死亡する、というストーリーです。もうネタバレ無視して最後まで書いちゃいました。悪しからず。





とまぁ、実際の事件であるバーク&ヘアの連続殺人(16名!!)と切り裂きジャックを絡めてバークとヘアが解剖用に死体を求める医師ロバート・ノックスに死体を売る為に殺人を繰り返した事をジキル博士に置き換え、ジェンダーが変わるという画期的な設定で描かれている事からも、興行的にも成功し評論家からの評価も高く、このハマー・フィルムによるジキル博士とハイド氏のアレンジは一応の成功を見たのでしょう。





という事でこれは現在ではB級ホラーですらなくかなりカルトでマニアックな作品ではありますが、これ以降なかなかヒット作が出なかったハマーの数少ない成功例、という事でピックアップしております。サイズはS・M・Lの3サイズ展開、価格は4,400円(税込)です。





こんなマニアック作品で始まった英国混沌の70年代、明日は当時最も高額なギャラと言われた俳優を起用して英国で制作されながら英国での放映がされなかったマニアックなギャング映画のTシャツとなります、お楽しみに。


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