現在のビルボードの上位を席巻する米国のアフリカンアメリカン系のヒップホップグループというかラッパーではなく、ニューヨーク出身で1978年にハードコアパンクとして結成し、1981年にビースティーボーイズに改名し、1984年にヒップホップとR&B専門のレコードレーベルとして有名なデフ・ジャムレーベルと契約してラップ・ヒップホップをフィーチャーした方向性に転換。1stアルバムを出す1986年迄Run-DMCに代表されるデフ・ジャム所属のヒップホップ系アーチストとツアーを行い音楽性を固めていきました。そして1986年の1stアルバム“Licensed to Ill”がヒップホップアルバムとして初めてビルボード1位を獲得。音楽的にはパンクやハードロックの色彩が強くラップもアフリカンアメリカン的なラップとはリズム感が違い、何より彼らはしっかりと楽器を演奏しつつヒップホップなサウンドを作り出しているのですが、、結果としてそれが既存のロックの発展史をしっかり踏襲して新たな展開を生み出したという評価になったのでしょう。
今回のTシャツのデザインは1992年に出された3rdアルバム“Check Your Head”の物なのですが、2ndアルバムが楽器を使わずサンプリングをこれでもかと活用した物でして商業的に発売時には成功しませんでしたが(後に評価が高まり現在では米ダブルプラチナムアルバムとなっております)、この3rdアルバムは楽器を手にする原点回帰というか他のラッパーとは違うラップロックともいうべきスタイルで、これぞビースティーボーイズ、といったもの。個人的にはこれと次の1994年の“Ill Communication”がビースティーボーイズのスタイルとしてオリジナリティ溢れる一つの完成を見たもので気に入っております。
で、この辺からがイエスのバンドの姿勢というかバランスというかがわかるエピソードというか、そんなもんなんだろうな、と思いますが脱退とかではなく解雇という言葉が登場します。70年の4月18日のコンサートを最後にピーター・バンクス(ギター)が解雇され、スティーブ・ハウが加入。因みにこの解雇、というのは2ndアルバムである“Time and a Word”でオーケストラと共演する事に反対して他のメンバーと対立した結果だそうで、にも関わらずこの2ndアルバムは不評でレコード会社との契約継続が危ぶまれていたのですが、ここ(1971年3月)でプログレッシブな音楽性の基盤となる3rdアルバムをリリースし、これが全英4位、全米でも40位に入るヒットとなって起死回生の成果を挙げた事で契約続行と大きく飛躍するチャンスを得ます。ところが今度は1971年8月に今度はトニー・ケイを解雇。更なるプログレッシブロックとしての発展の為、シンセサイザーやその前身であるメロトロン等新しいキーボードの導入に反対し、オルガンとピアノに固執したトニー・ケイ(キーボード)が解雇されたそうで。彼は1980年初頭に一時復帰しますが結局自分のスタイルがバンドの音楽性と相違しているという事で再解雇、この時点でイエスはかなりアグレッシブにプログレッシブロックを追求していたって事なんでしょう。
そして満を持してリリースされたのが新たにキーボードにリック・ウェイクマンを加えて出されたのがこのフラジャイル(邦題:こわれもの)です。このフラジャイルと次の4thアルバムである“Close to the Edge(邦題:危機)”はイエスの代表作となっております。そして我が国で近年、といっても2012年ですが、アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』の主題歌としてフラジャイルに収録されているラウンドアバウトが使われた事で全く違う層(純粋なロックファンではないという意味でw)にもヒットした事でこのアルバムが再評価されます。というのも活動停止を経て再結成した1980年代にはポップ調のロンリーハートが大ブレイクし、1985年にはグラミー賞を獲得していてこの80年代の成功はプログレッシブロックというには少々無理がある感じ。ただ私のイエスのイメージはまさにそのロンリーハートだったのでジョジョで使われてフラジャイルを聴き直してこのバンドはプログレッシブだったんだなぁと再認識した感じでして。
グラミー賞受賞回数ダントツ1位、コンサートの動員数も1位から3位まで独占、ちなみに4位はピンクフロイド、5位はバックストリートボーイズ。そんな彼らが1987年にリリースしたアルバム、ヨシュアトゥリーは全米9週連続1位、全世界で2500万枚を超えるセールスを記録し、U2がリリースしたアルバムで最も売れたアルバムとなっております。このアルバムでU2は1988年のグラミー賞の最優秀アルバム賞と最優秀ロック・グループ賞を獲得、収録されているシングル“Where the streets have no name”は翌年1989年の最優秀パフォーマンス・ミュージック・ビデオ賞を受賞しております。U2を代表する名曲として知られる曲が複数収録されており、私としては“I still haven't find what I'm looking for”が最も気に入っております。
彼らのオリジナリティを確固たるものにしているのはとても判り易いロックンロールをベースにR&Bやブルース、ロカビリーやカントリーの影響を色濃く受けた音楽性ですが、代表曲と言っても良い“Have You Ever Seen the Rain?”ですら全米8位、人気が出てヒットは飛ばすものの全米1位は何故か取れず、最多5曲の全米2位(1位を取れていない)楽曲を持つミュージシャンという珍記録を持っております。
いやでも格好良いんですよ、このバンド。ジョン・フォガティとステュ・クック、ダグ・グリフォードの3人が中学時代に出会ってバンドを組み、そこにジョンの兄のトムが加わって結成されたので全員同じ町の幼馴染という構成で、最初こそ半ば強引に契約させられたレーベルから無理矢理“ゴリウォックス(不細工な男達)”なんてバンド名を付けられ妙ちきりんな衣装を着せられていましたが、デビュー翌年の1968年にデビュー曲“Suzie Q”(そう、ジョセフ・ジョースターの妻の名はここから取られてます!)を出し、あらためて付けたバンド名をタイトルにしたデビューアルバムは西海岸、特に地元サンフランシスコで大人気に。そして立て続けにヒットを飛ばし人気バンドになったのですが、楽曲の殆どを作詞作曲し、サックスからピアノ迄弾きこなすギターヴォーカルなジョンの才能が突出していて彼に注目が集まった結果、他のメンバーがコンプレックスを持ち(幼馴染と兄弟なんだからそんなの織り込み済みだろうにねぇ)、71年1月に兄のトムが脱退、そのバンドが崩壊していく様を悲しんで歌った曲が前出の“Have You Ever Seen the Rain?”だそうな。
そんな歌を1969年の4thアルバムに収録しているCCR。しかもこれがねぇ、どちらにも良さがあるんですけど、レッドベリーのよりも聴いていてしっくりくるというか、良い感じにその悲哀が伝わる感じなんですよねぇ。黒人のブルースってなんか自虐的に明るくリズミカルに、それ故にシニカルな感じになるのですが、カントリー調にスローなリズムで歌いつつ、囚人たちの想いを込めた“Let the midnight special shine a light on me”の合唱部分も歌詞の意味を知って聴くとしっくりきます。
まぁあれです、英国伝統の作品と言って良いんじゃないでしょうかね、この作品は。かのコナン・ドイルのロストワールドを例に挙げるまでもなく、英国はデボン地方やスコットランドのスカイ島等恐竜の化石が発掘されたり足跡が発見されたり、という事から一つのSF的な願望としてどこかで恐竜が生きているじゃなかろうか、というフィクションが大好きなんです。とはいえ、やはり特撮は必須なので映画としてなんとか見られるレベルの特撮や粘土アニメ技術が確立された物となると、この映画の一つ前に制作された1974年の“The Land That Time Forgot(時を忘れた国)”が最初と言えるでしょう。これ1975年の英国での人気映画14番目にランクインしております。英国で作られているのですが、この時を忘れた国とアットジアースコアと時を忘れた国の続編の時を忘れた人々の3作品は英国で撮られた映画であるにもかかわらずアメリカ資本の制作会社だったので米国から先に公開された為に1974年に作られたのに1975年の英国の人気14番目になっております。