月末ではありますが、何故かこのタイミングでいらっしゃるお客様が何気に多く。しかも若干距離のあるところから仕事で出張の後直帰だからとか、平日だけど休日出勤したのでその代休、とかこのタイミングでお休みとか橋本に来る時間が取れた、という方がいらしてくださいました。今日減っているのはカネルのボーダー長袖Tシャツとかこれ紹介しちゃわないといけないよな、というコブマスターのキルティングジャケット。コブマスターのキルティングジャケットは毎シーズンの事ながらこのブランドが価格破壊ブランドなだけにこれでもかという価格破壊アイテムでして。
そしてこれまた複数の方が見て着て鏡に映して悶絶して帰られているのが世界に3着、日本に1着だけの今シーズンのグローバーオールのロンドンコレクションの中のロングダッフル。これ色もデザインも着心地もとても良い感じでして、このインフレの中ロンドンを本拠地にしているグローバーオールをしてまさかのほぼ全ての生産を断念しなければいけないぐらい受注が集まらなかった為、ガッツリ発注しといたのにボツってしまいまして、本国からだったら3着だけのサンプル買わない?と言われて2着押さえておいたのですが、どうやら本国スタッフが抜いたらしく届いたのは1着だけだったという。ただその代わり日本には1着だけしかないスペシャルなアイテムになってしまいました。それも手伝って現在これは買っておこうかな、と検討されている方が複数人で睨み合っており、さてこれは誰が押さえるんだろう、とドキドキしております。あ、売り切れても日本に1着だけなので資料画像として写真を撮ってブログにはアップする予定ではおります。ただ一応まだ秋らしい秋にもなっていないのでダッフルコートはやっぱ冬の新作紹介の時期まで引っ張って紹介したいよな、と。どうせ紹介するよりも先に売れてしまうでしょうからだったらそれで良いよな、と思った次第です。
さてさて、そんな微妙な気温が続いている日々にぴったりだろうというのが本日紹介するシェル。最近は何でもかんでも3レイヤーというのはあまりにも素人発想だし、機能性は持ちつつレトロな表情だとかナチュラルな雰囲気だとか、そういったニュアンスも考慮して作られた生地のアイテムが人気です。なのでこれ定番アイテムとなっているノーカラーのフィールドジャケットをベースにして新にパターンから吟味し直した新作のフード付きジャケットです。


まずそんな訳でこれ、3レイヤーの3枚重ねた厚手の生地ではありません。表面はピーチタッチですが、塩縮加工したナイロン生地を採用、化繊であるのにナチュラルでレトロな生地感が楽しめます。その上から耐久撥水加工を施しているのでフィールドで活動出来る程度の雨であれば問題なく撥水性能を発揮してくれます。そして基本的なポケットの仕様等は定番のフィールドジャケットと同様にしていますが、シルエットやパターンは大幅に改良して新造しております。シルエットは若干ゆったり目に、それに伴い肩のラインをラグランスリーブに変更。結果として小柄な方が着ても方が落ちるという事がないのに、肩位置がフリーで身幅があるので大柄な方が着てもスッキリという理想的なパターンが楽しめます。


そしてこのジャケットの1番の特徴はその収納力にあります。これ背面を大型の全面ポケットにしているので、必要な大きめのアイテムを複数収納可。しかもポケット部分は表地ですが背中側はメッシュになっているので、それを通してしっかりと通気性があります。ちょっとしたベンチレーションとかではなくかなりな通気が確保されているので蒸れ難いです。
フロント側にも左右非対称な胸ポケットと左右裾のポケットの計4つのフロントポケットがあるのですが、その裾のポケットは底マチの付いた大容量のファスナー開閉のポケットで、身生地との間の外側が開いていてハンドウォーマーポケットになっているので、外から見えるポケットは4つでもそのハンドウォーマーポケットを足すと6つのポケットがフロントにある事になります。そしてその裾ポケットの中にもメッシュでポケットが重ねてあり、鍵やライター、ペン等の小物を収納するのにもとても便利。ここまで徹底して作り込んでいるアウターもそうそうありますまい。ちなみに内側にも左右にメッシュの大容量の内ポケを装備しております。
これだけの収納があるので高尾山程度、1,000m以下の晴れた日の軽山トレッキングであればリュック無しもしくは5Lから10L程度の小さなリュックかウェストバックを背負っていけば十分で、キャンプシーンでは背面ポケットは薪を拾って集めるのにも使えるのでこれもまた便利です。
更に機能面での工夫というのは収納のみではありません。


まず新造のフードはラグランスリーブからのラインとフロントの立ち襟との組み合わせでしっかり実用出来る大きさでありながら最小限の大きさで首元にぴったり収まります。そしてその実用面での機能としてツバが付いているのですが、そのツバを折り返して写真の様にドットボタンでフードの表側に取り付けられる様になっております。それにより更に首元にぴったりとフィットするのです。
加えて肘部分、ラグランスリーブで肩周りは前後にとても動かし易いのですが、それに加えて肘の部分にモッズコートに採用されているプリーツを2ヶ所入れて肘の曲げがスムーズに出来る様にしております。裾は後ろ側がお尻を覆って引っかかる仕様になっておりますので、身幅はラグランスリーブにした分、デザインベースになった定番のノーカラーのフィールドジャケットよりも幅をとってゆったりとしたシルエットになっているのですが、裾がバタつかず収まりが良いです。
収納と動き易さ、実際に使用する場が冬のアルプスに挑む様な極限状態での登山でなければむしろ快適な仕様の生地、細部のディテールに至る迄吟味を重ねたフーディです、これ中にフリースとかを入れるのに十分な余裕がありますので現代的に機能性を求めるならフリース、フロントがボタンなのでレトロなコーデもバッチリですのでミドルゲージやローゲージのニットを入れて着てもしっくりきます。そのあまりの完成度の高さが露出の少ないノービットのアイテムであるのにある程度以上知られている様で、オフィシャルサイトではこのモデルのみが全色全サイズ完売しているという、推して知るべしな結果になっております。B.A.Tではこのオリーブとブラウンに加えてネイビーも取っていたのですが、紹介前にネイビーは完売、このオリーブとブラウンもMサイズを2点残すのみとなっております。これだけ作り込んで52,800円(税込)というのは豊富なフィールドジャケットのラインナップがあってもこれは足そう、と判断するのに十二分な逸品です。
今年は当面中綿アウターを着て歩こう、という気温にならないみたいですので、このフィールドフーディを含め機能性を乙防風防水性の高いシェルが活躍する時期が長そうです。前述の通り組み合わせるミドルレイヤーによっては真冬を越せるコーディネートも可能ですので是非ご検討を。
さてさて、本来なら秋本番となる11月の初めである明日は続けてノービットのこれまた作り込まれたコーデュロイパンツを紹介予定です、お楽しみに。


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