2023年11月30日

冬の銘作紹介 vol.5 SchneidersのANGERO RAGLAN (Only at B.A.T)




色々やらねばならない事がある、といってあっちゃこっちゃの役所に行ってやれ住民票だ戸籍謄本だと取ってくる羽目に。昨今ニュース等で問題提起されている様な、親の終活であったりそれに伴いそれぞれの家系の代々の墓の継承や墓終いだったりといった事が降りかかってくる年齢になってしまった、という事なのでしょう。私自身は無神論者ですし、死んだら終わりなんで子供に遺骨の負担なんてかけたくもない、と思っているので散骨でも何でも良いのですが、受け継がれてきた先祖代々の想い的なものがそこにはあるのだ、と言われたらそれを尊重するのは吝かではなかったんですけど、母方の方はこのタイミングで墓終いをしたそうなんですが、墓終いをした母親が自分の死後の遺骨の行方について相談する、という何とも言えない展開になりまして、その諸々に今日は使う事になってしまいました。やれやれ。





で、本日は昨日ラグジュアリーなレザーブルゾンを紹介したので、同じくラグジュアリーな域に達しているシュナイダーのコートの紹介をしておこうかと思います。


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シュナイダー、貴族様御用達にしてコートの王、という評判を縦にしてきたにも関わらず、自社工場で熟練の技術者を維持育成し続けなければいけないので、コロナ禍で一気に経営が苦しくなっていた様で現在我が国における民事再生と同じ状況になってしまっているそうで。その後の展開について来週取扱商社の24AWシーズンのプレコレクション、L.B.Mやそれ以外のブランドの先行アイテムを見に行くのでそこで得られる情報があれば手に入れてこようと思っていますが、現段階でシュナイダーのクオリティをご存知の方は是非手に入れておこう!という事になりまして、巷でも在庫が減っているそうな。そりゃ大変だなぁ、と思いつつ、でも私のセレクト、他にはないものばかり積み上げてるので存在がバレたらサクッといっちまうんだろうなぁ、とも思う次第です。





このアンジェロのラグランスリーブモデル、表地はオーストリア伝統のローデンクロスをカシミア20%で作ってしまったラグジュアリーな生地。色も他にはない珍しいココア系のブラウンです。それに加えてラグランスリーブな以外はベーシックなバルカラーコートのデザインで、シュナイダーのシュナイダーたる看板アイテムはローデンコートと言われるフローティングショルダーになっているモデルですが、汎用性の高さにおいてはこのベタベタなデザインだろう、という事で。そして仕様が色々選べるモデルなので、今回初めて内装の写真を新たに撮って載せたのですが、ライナーが着脱可能になってまして、ライナーと組み合わせた状態ではとても暖かいのです。





昨年は変態としか書き様のないマスタード、どうやら本国でボツってしまった物のサンプルの1着だけを回して貰ったので2色展開でしたが、やはりこちらの使い易い色の方が多くの方には程良いでしょうからお勧めです。何しろこれ、何が凄いってこの生地でこのクオリティでオーストリア製で162,800円(税込)と税抜ではアンダー15万な設定。もう今ではこの価格では到底手に入りませんのでこのタイミングで手に入れておく事をお勧めします。あ、サイズは48と50の2サイズ展開です。





明日から12月、例年通りプレセール期間とさせて頂きますので、この半年の間にお買い上げ頂いた方はお好きな物を1点20%オフでご利用になれます。そしてこの1点分はお正月、1月に入った初売りから始めるくじ引き1回分としてカウントさせて頂きます。是非このタイミングでお越し頂ければと思います。





明日のアイテム紹介ですが、明日はここにきて問い合わせ殺到な上店頭でも動いているレアアイテム、ブラックシープの英国製手編み前開きベストというジャケットやコートの中に着て良しな雰囲気のあるアイテムを紹介致します、お楽しみに。そしてノービットから渾身のベストが入荷しております。これでもかという作り込みでベストにして税抜5万円台というハイエンドモデルになっておりますが、見れば納得な1着です、こちらも続けて紹介する予定です、お楽しみに。


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2023年11月29日

冬の新作紹介 vol.5 Renzo CenciのNubuck Valstarino Brouson




今日は月末が近い事もあってか色々と動いておりましたが、またしてもというかもう常態化しているのですが、閉店時間はあって無い様な物、お客様は仕事が終わってからやってくる、という事で。車でいらして下さったとはいえ、茅ヶ崎の方がお越し下さり、ここのところ価格の高騰が際立つトリッカーズを見にいらして下さったのですが、予定調和とはいえ他のアイテムにご執心。そりゃそうですよねぇ、このニットの山やウェストコートというかベストというかジレというかのラインナップを見ると欲しくなってしまった様で、色々とご覧になりつつお目当てのトリッカーズもしっかり押さえていかれて、楽しく過ごしておりましたが。嬉しい事に1年以上前からこのブログを読んで頂いているそうで、色々チェックしていかれたので結局22時近くになって、そこからバタバタするというのがもう当たり前になってしまいました。いや別にこれ悪いとか嫌だとか言ってるんじゃないんですよ?


むしろ大歓迎ではあるのですが、それによりブログを書くのに皺寄せが行くのが問題なだけなので、ここのところで生活リズムを改めるべく、ブログは昼前に書き終えておく、という風に出来ないもんか、と最近思っております。いやでもなぁ、そんな品行方正な生活をするのってのも何かなぁ。でも時間は有効に使った方が良いですし、楽して過ごそうなんてのは怠け心の表れでしかないのでなるべくその様にしようと思っております。





でもそれにしてはこの字数で書いているブログなんで、手抜きとは無縁の生活ではあり。





さてそんな訳で時間が差し迫っているので前振りはこの辺にして本日の紹介に。今シーズン久々に取ったレザーアイテム。がしかし。紹介を決めておきながらすいません、今シーズン分はこれまた完売してしまいました。ですが来シーズン以降の為に紹介はさせて下さい。


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Renzo Cenci、これってレンツォ・センシだと思ってたのですが、イタリア語発音を聞いてみたらレンツォ・チェンチでしたね。どちらにしろ呼び難い名称なのですが、過去にもこの素材でウェストコートを別注したりしていたので素材自体には馴染みがある素材です。とはいえ、エトロやかつてのバルスター等のレザーアイテムを手がけてきたその実力を高く評価されるイタリアのファクトリーだけに、レザーブルゾン、これも過去に別モデルを取り扱っておりますが、やっぱ良いんですよねぇ。





で、今シーズンはなかなか生産体制がかつての状態に戻らないマルコ・レアルディに見切りをつけて、レンツォ・チェンチの方にデザインと仕様とパターンを持ち込んでラグジュアリーな中綿ブルゾンを作ろう、という企画が持ち上がっておりました。当然そちらも取る事にしたのですが、その派生的に今回のこのバルスタータイプのレザーブルゾン、クオリティが上がって提案されていたんです。具体的に何がそんなに気を引いたのかと言いますと、裏です。表の革の良さはウェストコートを使っていただいている方々には実感して頂いているのですが、それに加えて今回このレザーブルゾンの裏地に中綿ブルゾンのために用意した表地を張ってしまったんです。なんとですね、他社さんで別色の中綿ブルゾンの紹介記事を書いていて、そちらにも書かれているなら、という事で書いちゃいますけどこれ裏に使っているのロロピアーなのカシミア10%のスーパー120’sのウールを使ったライトメルトンなんですね。それだけで相当な高額になる生地なのですが、なんとこちらでは裏地に使ってしまっているという。イヤだったらこれ、今時期も中をニットにすれば切れちゃいますし、2月頃から梅春のアウターとしてとてもスマートなんじゃないか、と思いまして。取り敢えず定番のマロンで作ってみたのですが、とても人気でして。





それとこれ、凄くタイトに出来てまして、今回はサイズを50と52で取ったんですけど、基本48、頑張って物によっては46・・・という方が50で丁度いいという。実際着てみてこれはあかん、と通常展開だと46と48にするところを今回はそのサイズ感にしたんですが、それが功を奏してあっという間に完売、という。ちなみに価格は187,000円(税込)です。現状ユーロ高を考えるとイタリア製のこのクオリティのレザーブルゾンがアンダー20万で買える、というだけでもなかなか魅力的に思えてしまうのに、それがもしこれエトロで出していたら倍以上にはなっておりますし、裏地を普通のキュプラとかにして作っても15万オーバーにはなるこのアイテムを、この生地の組み合わせでこの価格で収めてくるあたり、流石としか言い様がなく。





近々その大本命の中綿ブルゾンの方も紹介しますが、こちらも既に残りが48を1着残すのみ。何だかんだで投入されてきているこれはという大本命のラグジュアリーアイテムに関しては気候に関係なくしっかりと動いていて、それ考えたらやはり店頭での早めのチェックやブログで告知している入荷情報をチェックして問い合わせる等をしている方が美味しいところをしっかり押さえていく傾向にありますね。





さて、明日は定休日ですが色々とやらねばならない事がありそれを済ませつついつも通り夕方にはブログを書くべく店におります。なので11月最終日ですし、木曜日の方が都合が良い方は遠慮なくお越し下さいませ。





アイテム紹介ですが、せっかくなのでラグジュアリーアイテム繋がりでシュナイダーのローデンクロスを使用したコートの紹介を予定しております、お楽しみに。


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2023年11月28日

冬の新作紹介 vol.4 TAIONの800FP Down/Boa Fleece Mountain Reversible Hoodie




何だかんだでやる事が多く、久々に昼抜きになってしまい外に出なかったので日中の暖かさを享受する間も無く。しかも明日以降は寒くなる!という事でダウンを全て店頭に出したりニットも久々に羊毛ニットとしては世界最高の暖かさを誇るアイスランディッシュウール(アイスランドに生息する固有種の羊の毛です!)の手編みのセーターを出したり、と昨年迄のあまりの暖冬ぶりにダスに出せずにいたアイテムを店頭に出しました。





そんなこんなで色々とやっていたらあっという間に昨日と同じ22時半に。やれやれ。がしかし。今日は途中途中で写真の加工をしていたので比較的スムーズに進められます。店頭でもどうなんや、と眺めている方、程良い長袖Tシャツやスウェット程度の価格なんだし、とサクッとお買い上げの方、寒くなったらこれでいくぞ!という方、千差万別ではあるのですが、やはりTAIONへの興味はなかなかです。何しろ水面下でジリジリとそのシェアを広げていった結果、かの最大手ファストファッションの牙城を崩す事に成功しているブランドでありながら業界人は兎も角そこ迄一般的にはまだ知名度が上がっていないので、初めて見た方は衝撃的でしょうし、そろそろこのブログでも紹介していこうと思います。


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TAIONといえばダウン、しかもデフォルトのダウンのフィルパワーが800というハイクオリティなダウンを使用しているのに非常にリーズンブル、というのが売りなのですが、今回紹介するのはハイスペックではあるのですがオーバースペックになると暑くて着ていられなくなってしまいますので、元々得意というか未だに基本はインナーダウンウェアメーカーなんですよ、というスタンスのTAIONのインナーダウン程度のダウン量にした800フィルパワーのダウンと、こんなにしっかり肉厚で良いのか!?と心配になるぐらいしっかりとしたボアフリースを組み合わせてリバーシブルにしたのがこのモデル。


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表側はキルティングを細かくした如何にもなマウンテンなダウンなのですが、ひっくり返すとご覧の通りにしっかりとしたボアフリースなんです。しかもダウン面ではハンドウォーマーポケットだけですが、フリース面ではハンドウォーマー+胸ポケットで、その全てのポケットがファスナー開閉という徹底ぶり。しかもマウンテンカテゴリだけに本格的にアウトドア仕様になってまして、ありとああゆる表と裏の生地の合わせ目がパイピング処理されております。しかもこれで16,830円(税込)とはこれ如何に!?と思う人が多いであろう衝撃的な価格設定です。





1粒で2度美味しい、という言葉がありますが、これダウンとしてコンパクトに収納出来るというメリットを放棄しているものの、そもそもダウン畳んで収納しないし、という方にも1着のお値段でフリースとダウンの2通りの表からの見た目に出来るという点に美味しさを感じる方にもこれオススメです。カラーバリエーションも豊富で17種類もあるのですが、実際店頭にいらしたお客様はご覧になってそりゃそうなるよね、という入り口の段ボールの山をそれなりにセレクトして取ったのに作ってしまう事になるのでかなり厳選して2色に絞りました。今シーズンの新色であるダークブルーグリーン×ダークオリーブという、表と裏で色目に明確な差がありつつ親和性もある、という配色の物と、ライトブラウン×ベージュという如何にもナチュラルな配色でキャンプ場や低山の風景に溶け込む様な配色の物をセレクトしました。





今回はMとLの2サイズ展開にしたのですが、現段階でTAIONのオフィシャルサイトでは既にライトブラウンのMは完売しており、ダークブルーグリーンの方はLサイズが残りわずかになっておりました。今のところ紹介しないでコソコソ売って引っ張ってきた甲斐あって、まだ各サイズ揃っておりますので、是非あるうちにチェックしてみて下さいませ。





これを含めて4型各2色ずつ取ったのですが、残りの3型もなかなかに衝撃的なクオリティと価格のバランスですので、続報をご期待下さいませ。





明日ですがそろそろいっておこうか、という事で今シーズン久々に取ったレザーアイテムの紹介を予定しております、お楽しみに。


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2023年11月27日

冬の銘作紹介 vol.4 SVALBARD ISLANDSのSmanicato Oya (Only at B.A.T)




いかんいかん、お客様からの電話についつい盛り上がってしまって仕事の進みが悪く、気がついたら23時近くになっていたのでやっていた事も電話も止めてブログを書く事にしました。いやついつい盛り上がって昨日の日中の寒さは尋常じゃありませんでしたが、今日は昨日の気温の倍に上がったので日中はまぁこんなもんか、という程度。明日はまた東京近郊だけ20℃台になる予報になっておりますね。明日以降は最高気温も15℃以下、最低気温はこれが都心部とこの辺の差なんですが、どんどん下がって1℃2℃になってしまうみたいです。都内はその点最低気温は3℃ぐらい高くてなかなか霜柱だ氷が張るだなんて事にはならんのですが。





ちなみに町田市で熊が出た!とニュースになっておりましたが、町田といってもあそこは大戸という城山ダムの直下の町田市にしてキャンプ場や青少年合宿施設があるところなので、あそこで出たと言われてもそりゃ山だもんね、と納得するところ。それ言い出したら八王子なんて20件以上の目撃情報になっちゃってますし、この橋本のある緑区なんて大変に広うございましてその広さに対して橋本以外に駅もなく、かつての相模湖町や藤野町を合併しておりますので、その周辺の山際なんて高尾山よりも人の手の入っていない山ですから沢山熊もいると思われ。なぜこの話になっているかというと、冬で食べ物がなくなるから秋の内に食べ物を求めて人里迄熊が出てきてしまう、という流れだと思うのですが、そもそも東京近郊の山に棲む熊は冬眠するんですかねぇ。じゃないと寒くてもうろちょろし続けるとなると、これから先の方が目撃情報が増えるんじゃないかと。





さて前置きはこのぐらいにして本日の銘作紹介に移ろうと思います。


昨日のダウンベスト、素晴らしいクオリティなのですが明後日以降の気温程度だとオーバースペックかもしれません。なので単体で必要十分以上に暖かく、他のハードシェルなんかと組み合わせて使える程良いバランス、というのを本日は提案しておきたいな、と。


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スバールバルアイランズ、未だ日本での取り扱いはB.A.Tのみですが、このブランドの世界観とクオリティとSDGs的な取り組みのバランス、そして今後の可能性という点においてかなりなレベルにあると思うんです、ここ。今後イタリア製のアイテムが増えていくと思われますし、ハイテク素材による機能性とコスパを両立すべく中国製で作られているブランドの基盤となるアイテム群も更なる作り込みを進めておりますので。





その中でも非常にクオリティが高いアイテムの一つがこの中綿ベスト。表地は再生ポリエステルを使用していますが非常に細い繊維を密に織って微起毛させた手の込んだ生地。耐水仕様にしていてこの肌触り、というのはなかなか他にはありません。そして中綿はかのデュポン社が開発した植物由来の高機能中綿であるソレナを使用。これって温度調節機能を持つ肌着なんかに使われているのと同じレーヨンを使った中綿ですからしっかりと保温してくれますが、暑くなり過ぎないのもSDGs的な発想に加えて付加された機能。ファスナーもしっかりと止水になってますし、現代的なアウトドアの仕様ですとファスナーポケットだけになりそうですが、それだとノビレの時代、第二次世界大戦前の雰囲気になりませんので、フロントはしっかり止水にしておりますが、ポケットは敢えてのパッチポケット。それに加えてサイドにハンドウォーマーポケットを装備する事で、世界観と矛盾しないデザインと機能性を両立させております。





それでいてこれ、直接取引ならではなリーズナブルな設定価格。このクオリティで33,000円(税込)というのはまずないであろうクオリティです。サイズもS・M・Lの3サイズ展開ですし、定番色のネイビーに引き手やドローコードに使われているオレンジがアクセントになっており、レトロなフィールド感も演出してくれますのでオススメです。今年は今の所日中のお出かけでしたらスウェットとこれぐらいで十分ですし、帰りも長く歩くとかじゃなければ問題ないと思われます、是非ご検討を。





明日はフィールドっぽいアイテム繋がりで初お目見え、TAIONのマウンテンラインからリバーシブルのフリースとダウンのブルゾンを紹介予定です、お楽しみに。


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2023年11月26日

冬の新作紹介 vol.3 Y. by NORDISKのWater-repellent Houndtooth Down Vest




今日は本当に寒かったですねぇ。昨日までの予報以上に今日になったら予想気温が下がっていて如何にもこうにも堪らん寒さでした。ただ日中最高気温で8度程度と寒かったけれど、じゃぁ夜になったらそこから10℃以上下がって氷点下、とかにはならず。さっき22時前に残業の夜食を買いに出たりしましたが、それほど更なる寒さを感じる、という事はなく。でも最高気温で一桁はやはり真冬の寒さです。なので今日いらした方はあまりにも寒いというので外に出るのを止めようかと思ったとおっしゃってましたが、まぁなんとかお越し下さり、こりゃもうやっぱりしっかり冬になるね、という事でニットを押さえていかれました。がしかし。いらしたお客様ですら行くのを止めておこうかと思ったとおっしゃるぐらいなんですから、止めておこう、となったお客様、きっと多かったんでしょうねぇ(~_~;)





とはいえ、流石に当面は最高気温で一桁になる事はなさそうです、でも最低気温はどんどん下がっていくみたいですので、このタイミングで色々と服を買っておくべきだと思います。





でも本日の新作紹介、すいません、完売しております。一昨日写真撮った時点で既にラス1だったんですがそれ気になるから写真送ってくれないか、とお客様に頼まれまして、嫌な予感がしたので同時にブログ用の写真も撮っておいたんですね。それは気のせいじゃなく、今日にでも紹介しようと思っていたら昨日あっさりそのお客様がお買い上げになり完売。とはいえ、これY.バイノルディスクから取った今シーズン唯一のアイテムだったので、紹介しておきたく。すいませんがお付き合い下さい。


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という事ですいません、これ完売しております。昨日サクッと最後の1着が持ってかれてしまいました。とはいえ。個人的にダウン、昨年迄に数年間の暖冬の影響でダウン、これ以上取ってはいけないというレベルで在庫が溜まってまして。物が悪い訳ではなく、渾身の別注を含め他にはないラインナップでダウンも中綿アイテムも揃っているという自負はあるのですが、ここ数年の暖冬には勝てません。だって自分ですらこの気温ならガッツリなダウンは要らないな、という状況の中で、お客様にその自分で要らないと思っている物をお勧めする事が出来ず。物の良さはいくらでも語れますが、ここ数年の関東以西の気温の中で要るか要らないかはまた別の問題ですから。





がしかし。このタイミングで思いました、今年は違う、今年はいけるぞ!ここまでは観測史上初な暖冬が続いておりましたが、その分寒さのギャップが半端じゃありません。となると残っていたダウンたちがここに来て注目されるんじゃないかと。





そんな中で元々ヨーロッパなダウンブランド“イエティ”だったY.、ブランド名が変わってもやはりダウンこそがこのブランドの代名詞みたいな物なので、取るとなったらダウンを取らないかんだろう、と。ただそんな訳でダウンその物のセレクトを厳しく制限したので、今までにない物を取ろう、となりましてそれがこのハウンドトゥース柄のダウンベストだったんです。





無地のナイロンのダウンジャケットやベスト、正直もう既存のアイテムに勝るものはない、と自負しております。だってポーランド産マザーグースのグースダウンで850フィルパワーのロバーツアウトドアを超える物はないので。そこ別注でラインナップしつつ表地がラグジュアリーなシュナイダーのダウンも複数ありますし、表を3レイヤーシェルで固めたオールインワンなスバールバルアイランズもありますから、無地のダウンを提案されてもよほどの違った切り口がない限り取れないのです。そんな中でクラシカルでありながら古臭くはならない2色組合わせたハウンドトゥース柄を撥水生地の上にプリントしているので、店頭にある他のダウンと被らない上に他のウェアとの相性がよく、しかもベストですと他にはないのでこれはいけるな、となりました。


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ポケットのギミックもフラップのポケットの上に表からは見えないコンシールファスナーでハンドウォーマーポケットを重ねる一見シンプルだけどディテールも吟味されております。首元も写真を載せませんでしたが、内側にリブを配して首の汚れや人脂が化繊に染み込んでしまうのを防いでおり、ドットボタンも全て逆ドットボタンで美しく見せており、流石の造り込みです。これで57,200円(税込)というのはなかなかに価値のある価格設定かと。





ただいくらシーズンを重ねてもファッション視点のサイズバランスを堅持していて、写真のが最小サイズのMサイズなんです。その辺のバランスだけはどうにも私としては迎合しかねまして、今回もMサイズのみでの展開としました。でもかなり大柄な片でも余裕で着れてましたけどね。そんな一時の流行りに左右されるサイズバランスでは長きに渡って継続展開するブランディングではない、と個人的には思う訳でして。そもそもこの価格帯にお金を出せる分別のある大人はその流行とやらを追わないしそんなものに一喜一憂する事を良しとしない人が多いと思いますし、そうなると標準的な中肉中背の体型の方にはデザイン的に良いと思っても手が出せないので。でもデザインとクオリティは素晴らしいので、是非Sサイズの展開をして欲しいところですね。





さて明日ですが。これはダウンベストとしてはかなり作り込んだ上位モデル。それに対して程良いバランスでSDGs的に表地も中綿も再生生地にしてそれでいてイタリアらしい洗練されたデザインバランスで3万という価格面でもバランスの取れた中綿ベストを紹介予定です、お楽しみに。


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2023年11月25日

冬の銘作紹介 vol.3 Enhance ElementのWool Jargey No Collar Brouson (with Neck Warmer)




今日は確かに寒くはなったのですが、1日だけではまだそこまでの寒さを感じられなかったのは気のせいでしょうか。1日だけだとまだ前日までに暖められた地面や建物が冷え切っていないので、エアコンなしでも比較的暖かいんだと思うのですが。とはいえ、今日は寒い、という事で冬っぽい買い物ではありますが、まだ完全に厳しい冬という訳ではないからなぁ、という買い方で色々と買っていかれた方が多かったです。具体的にはフリースアイテムやダウンベスト等ですね。そしてインナーで使うのに長袖Tシャツやスウェット、そして秋物のそこ迄袖が太くない綿やウールの一重のアウターの中に着る為にニットベストを押さえていかれた方もいらっしゃいました。結果久々にいらしたお客様が店内に他のお客様が2組いらっしゃる状況を見て出直してくるわ、と帰られてしまう事態に。14時頃から結構被ってましたね、お客様が。3組超えると私的に満足のいく100%の接客が難しくなるので、不本意ではあるのですが。





とまぁそんな感じで久々にバタバタとしておりましたが、そのぐらいで色々と動いているというのはそれはそれで嬉しい事です。商売っ気のなさや変に宗教じみたセールストークのなさは良くも悪くも自覚していますが、それだけに常にピーピーしているのでこういう日は素直に嬉しいですね。





さてさて、あまりそういった話を引っ張っていても仕方がないので、本日の名作紹介に移らせて頂きましょう。


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ここのところケスティンにしろロイヤルネイビーにしろ、フリースのミドルレイヤー兼アウターの様なアイテムをプッシュしてきましたが。在庫整理をしていたら出てきてしまったのでこれは店頭に出しておかねば、という事で現在店頭に出ております。エンハンスエレメントの作ったウールジャージのブルゾン。ブルゾンと言っても一重のウールジャージなのでこれ自体に防風性能はありません。その代わりケスティンが出しているチェックのネイストカーディガンと同じぐらいに暖かいアイテムです。これの上にハードシェルのアウターを着てしまえば、それで真冬を越せるレベルの暖かさです。





それでいてブルゾンと銘打っておりますが、実際クルーネックのジップアップカーディガンの様な物なので、室内でも着たままでいられるアイテム。トラディショナルなカーディガンはちょっと気分じゃないなぁ、という方にはピッタリです。今日もホワイトマウンテニアリングのフリースカーディガンとケスティンのネイストカーディガン、どちらにしようか悩んでホワイトマウンテニアリングの方をお買い上げになったお客様がいらっしゃいましたが、実際どこまで寒くなるのか判らない、いや寒くなるという事においてはしっかり最低気温は氷点下までいくのは間違いないのですが、その日数がどれぐらいなのか、日中の最高気温が10℃以下になるのがどれぐらいなのか、それによって随分と違ってきますんでねぇ。なので雪山でも大丈夫なレベルのダウンやヘヴィウェイトなウールアウターには来月になってから手を出そう、でも寒いは寒いのでさてどうしてくれようか、というのが多くの方の思うところでしょう。そうなるとこういったアイテムは今時感を出しつつ服好き感も出しつつサラッと着られてとても使い易いアイテムです。





そしてこれ、おまけが付いているのですがそのおまけがまた秀逸なアイテムでして。


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これ表地をどう素材のウールジャージ、裏側をシルク混のとても柔らかなフリースにしてフロントをジップで閉めるデザインのネックウォーマーが付属しております。要するに寒いのって首元じゃないか、というのがこのアイテムの発想。室内においてはエアコン効いているんだから首元はスッキリしていた方が着易いというか着ていて暑くないですが、外に出るとアウターを着ていても寒い!と思うのは首元が寒風に晒された時。ならその間だけ首元を覆えれば快適に過ごせますし、それだけ何かオマケ感のある100均やドンキなんかで売ってそうな薄いフリースのやつとか幅広のヘアバンドみたいなのを使うのは実用面で問題はありませんがファッション的にどうよ、と思ってしまいます。もちろんガッツリ良い感じなマフラーを巻くのもありですが、ミドルレイヤーと同じ生地というのはなかなかありません。そしてちょっと暖かい日とかでしたら日中はこのブルゾン羽織っておけば十分でも、朝晩は一桁気温になりますから、それで長時間外を歩くのでなければこれを出して巻くだけで服と一体になるので十分暖かいです。その程度で済ませたくてそれでいてスマートな着方がしたい方にはこれ、強力プッシュしたいアイテムですね。





サイズはSとMの2サイズ展開、価格はなんとオマケ付きで33,000円(税込)と今にして思えばかなりリーズナブルアイテム。このネックウォーマー、内側のフリースのみで作られた物が別売りされておりましたが、それが8,800円(税込)しておりましたので、それ考えたらブルゾン本体はかなりお得な設定だと言えるでしょう。もともと3色展開だったのがこの2色だけになっており、その2色も残り僅かですので是非チェックしてみて下さいませ。





明日も気温は低く真冬並みみたいです、ここは暖かい物をインナー・ミドルレイヤー・アウター問わず必要と思われる物を補完しておく時期だと思いますので、是非お越し頂ければと思います。先日からお伝えしている様に来月にはプレセールが始まりますので割引権をお持ちの方は今月内にある程度押さえておいた方がそのアドバンテージを活かせると思いますので、是非お越し頂ければと思います。





アイテム紹介ですが、明日は残念ながら本日完売してしまった今シーズン唯一新たに足したダウンベストを紹介します、完売しているので今シーズンこのブランドの取り扱いをした、というのを残すだけになってしまいますが、あっさり完売するぐらいに良い感じですし、明後日には比較対象としてこちらも推しておりますという中綿ベストを紹介する予定ですので、続けてお楽しみに。


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2023年11月24日

冬の新作紹介 vol.2 Harley of SCOTLANDのEcology Yarn Plane crew Neck Sweater




暖かさは今日迄。そう繰り返されてはいますが、さて明日はどのぐらい寒くなるんだか、ちょっとドキドキしております。だって看板しまってブログ書き始めた22時過ぎ、この時点で外はとても風が強く、一気に気温が下がっているのが実感出来るので。今日の最高気温が都心部で24℃近く、それは明日は13℃予報ですんでねぇ。しっかしまぁ、今の所ダウン系のアウターもウールのヘヴィなアウターも殆ど動いておらず、流石にそろそろその辺の準備をした方が良い時期にはなっているのですが、肝心の気温が暖かいままじゃ必要性に疑問が生じて買えませんわな。しかも来週火曜日にも突発的に22℃予想が出てますので、スッキリどんどん寒くなって冬!という訳にはいかんのでしょうか。ただ。その火曜日も最低気温は6℃予報ですし、それ以降なんと最低気温は2℃とか1℃の予報なので、そうなると日中はともかく朝晩は霜柱のみならず氷も張るという事に。こりゃ如何にもこうにも堪らん感じですよねぇ。もう最低気温の方を基準に考え始めて良い時期になっているのかもしれません。





そんな中ですが、大物アウターはどんどん動いているとは言い難いですが、ニットは徐々に動き始めております。洗えるミドルレイヤーとしてのフリースの需要も然る事ながら、やはり風情と気分はニットの方が出る!という事でして。そこで本日は今年厳選して取ったニットの中でも際立って珍しい昨今の風潮に合わせたアイテムを紹介させて頂こうかと。


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久しぶりにハーレーからニットを取ったのですが、それにはしっかりとした理由がありまして。そう、昨今英国製のニットを取り巻く環境は厳しさを増しておりまして、羊を飼って毛を刈ってその毛を買ってニット糸を作る、とまぁラップ調に韻を踏んでみましたが実際ペットボトル等のリサイクルが恒常的に行われるようになった現在、羊毛というのはそこそこに高価な原材料になりつつあります。何しろ羊を飼って毛を刈ってという作業は人間の手によるものなので。それ以降毛を洗浄して選別して糸を揃えて、という作業はある程度以上工業化されておりますが、如何せんその前半2行程が羊毛にかかるコストの大部分を占めておりますので。





ヨーロッパは特に未だにインフレ率は高く人件費も高騰しておりますので、それによって羊毛の価格が上昇しておりちょっとしたニットメーカーのニットだと、それだけで3万はしてしまうなんて事に。それ考えたらよくもまぁ、半額以下で出せていたよな、と昨日紹介したグレンファインの記事を書きながらしみじみ思っておりました。で、安いところはある程度量を纏めないといけなくなりつつある中、スコットランドでも大きなニットメーカーであるハーレー、ここも値上げは不可避ではあるのですが、それでも相対的に元々の価格が安かったので日本で今まで展開してきていなかった規模が大きいからこそ取り扱える希少性の高い糸でコストは比較的抑えられている様な物をセレクトすれば、いけるんじゃないか、とこの秋冬の展示会が始まる前に代理店商社と協議した上でピックアップしたのが今回のこのエコヤーンを使ったモデルです。


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糸のゲージが通常の定番のハーレーの無地のセーターよりも3割ほど増しているので、結果としてボリュームはあるのですが、ガーンジーウーレンズの糸の様に密度が高い訳ではないので、軽くて雰囲気のあるセーターになっております。で、何がこれエコなのかと言いますと、実際アップにした写真を見て頂くと判るのですが、色の違うニット糸を2本取りして撚ってメランジの効いた糸にして編んでいるのですが、この意図全く染色していないのです。英国で育てられているメジャーな羊はロムニーやサフォーク、チェビオットといった白い毛の羊、それに対して希少種ではあるのですが、マンクスロフタンというマン島の固有種はグレーや茶色の毛だったり、ブラックウェルシュマウンテンというウェールウ地方に生息する黒と茶の毛の羊もいたりするんです。それらの毛を使って染色せずに色を分けて糸を紡ぎ、おおよそオフホワイト・ベージュ・茶・黒の4種類の糸を組み合わせてメランジを入れつつトーンの違うカラーバリエーションを4種類ほど作って提案しているのがこのエコヤーンという糸です。





基本的に染色するのには白い羊毛を使いますが、それを染色する迄の工程で羊毛の繊維を梳毛と紡毛に分けたりしております。しかし原毛の色をそのままに使う、となるとそういった過程無しに昔ながらの紡績方法で糸を作る事になるので、手間はかかりますが工程数が少なく環境負荷も少ない、という事になるのです。そして何よりこのナチュラルな風合いがとても素敵です。これが染色無しに作られた、というのが信じられないぐらいです。そしてこれハーレーなので昨日紹介したグレンファインのセーターと同じでどこにもリンキングした箇所すらない、完全にシームレスに編み上げたセーターでもあります。これはちょっと他にはないよな、という事で今回はヘルドウィックとボベクという2つのカラーをセレクトしてやる事にしました。サイズは38・40・42の3サイズ展開、価格は24,750円(税込)と税込アンダー2万五千円を実現しております。今年の状況からしてこれかなり頑張って付けておりまして、その点でもおすすめですね。





これぞ羊毛という本質を踏まえつつ現代的なSDGs発想でもあり、着心地もよろしいので是非チェックしてみて下さいませ。





という事で明日は日中でも今日の最低気温程度、最低気温は5℃にもなろうかという予報です。いよいよ服を買っておいた方がいい時期と気温になっております、是非お越し下さいませ。明日はここのところで掘り出されてきた暖かい上にオシャレというかスマートというかなアウター兼ミドルレイヤーなアイテムを銘作紹介で。お楽しみに。


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2023年11月23日

冬の銘作紹介 vol.2 Glen Fyneの British Wool Pattern Knitting Crew (B.A.T別注)


今日もですけどここ数日暖かい日が続いていて、アウターなしで過ごしておりますが、それも明日迄。しかも明日迄なのは東京近郊だけでそれ以外は全国的に明日から一気に最高気温で10℃近く下降する予報になっております。それに対して東京近郊だけが寒波の到達が遅れて明後日土曜日から寒くなるみたいですね。なので今日もスウェットや長袖Tシャツが中心だったものの、やはりTAIONの価格破壊ぶりが際立っていて、TAIONのリバーシブルブルゾンを押さえる方が目立ってきました。ハイエンドモデルのロングダウンもあまりの軽さにこれだっっ!!という方もいらっしゃり、さてどうしたもんだか、といった感じです。それもこれもこの週末の寒さ次第、といったところですが。





そんな中で店頭に出したら動き出しているのがニット。特に今回紹介するグレンファインのニットは取り扱っている英国製のニットの中では極端に安く、それでいて別注企画なスペシャル仕様な事もあり、ここにきて一気に数を減らしております。


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このグレンファイン、2年間に渡って同じデザインで糸を変えてオーダーしてきた結果、現在5色展開となっておりますが、糸はルトリコデラメールやケスティン、ペレグリンなんかで使っているのと同じブリティッシュウールです。ミドルゲージの英国羊毛を使ったニット糸を使ってツィード川の辺りの村で家内制手工業としてスタートして今に至る工場で、村の産業として編まれております。同じツィード川流域で生産されるブリティッシュウールを使って作るのもスコットランドそのもの、という感じで好感が持てるのですが、先に書いてしまうとこれ、16,280円(税込)という圧倒的な価格設定です。税抜きですと15,000円を下回るのにこのクオリティ、他ではあり得ないのですが、これを実現しているのは村の産業だから、という他はありません。沢山作れる訳でもなく、丁寧に仕事をして次のオーダーに繋げる、というのと大きな商社が間に入っていないというのも一因です。





圧倒的にレディスでの展開が多いこのブランド、それに伴いカシミア混のラムウールのセーターとかを展開しているのですが、それじゃもったいない、とこのモデルのサンプルを見た時に思いました。だってヘリンボーンの模様編みをしているにも関わらず、ハーレーと同じく脇にも袖付部分にもリンキングによる編み合わせすらない、継ぎ目の無いセーターになっていたので。手間暇かかるからパーツごとに分業で生産してそれを編み合わせて形にする所が縫い合わせをしていないニット&ソーでは無いニットメーカーであっても極一般的ですが、スコットランド最大のニットメーカーなんじゃないかというハーレーはフェアアイル柄や球芯柄じゃないニットには基本的にこのリンクレスな編みをしておりますが、とても小さなこのグレンファインが数少ないこの編み方をモデルによっては採用しており、それを見たらこっちの方が良いよね、となってしまいました。シャツの正面柄合わせみたいなもので、自分は判るし見る人が見ればその価値が判るという部分です。





38と40の2サイズ展開ですが、ここのところでお買い上げ頂いた結果、現段階でブラウンとチャコールが各サイズ1着になり、ダークブルーがラス1に。ダークレッドとベージュは辛うじてもう少し残っておりますが、大した数で別注した訳ではないのでそれほど在庫がある訳ではありません。今度作り直すとなると、恐らくというか確実にこの価格では出ないでしょうから、これほどのお得感にはならないでしょう、それを考えるとこの価格の在庫があるうちに押さえておく事をお勧めします。同じ事は他のニットにも言えて、びっくりする程高くなっている物もあるので、今の内にニットは押さえておくべきでしょう。是非チェックしてみて下さいませ。





明日はニット繋がりで同じぐらいのウェイトではありますが、ちょっと珍しいハーレーの今シーズンの新作を紹介予定です、お楽しみに。


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2023年11月22日

冬の銘作紹介 vol.1 GLOVERALLの Duffle Coat “Monty” 70th Anniversary Special




困った事にある程度片付けが進むと残った物を片付けるのがとても大変になってきます。今日はダウンを含む中綿の入ったパンツを店頭に並べ、マフラーの大半を店頭に並べ、そしてその流れでカウンター前を塞いでいた靴箱の山とTシャツや靴下の入ったストックを移動させました。結果的にそれによってかなり広くはなったのですが、まだ店頭に出さないといけないアイテムが多く、さてどうしてくれようか、と思っております。とはいえ昨日の二の舞は繰り返さない様にブログの時間は忘れておりませんw





そして本日投入されてきたのがブラックシープの手編みのニットベスト。しかも今回はフロントを革の包み釦にした前開きの物。昨年の被りのニットベストもでしたが、どちらも日本ではB.A.Tだけでの展開になっている様で、これはまた美味しいな、と。特に今回の前開きタイプ、手編みなのにローゲージではなくミドルゲージ程度であり、首元がシャープなのでジャケットの中に着ても程良いトラッド感で良い感じです。近々紹介しますね。





また本日は色々と動きがありまして、今シーズンのラグジュアリーアイテムであるレンツォ・センシのレザーブルゾンや中綿ブルゾンが一気に動いたり、ここのところ日中暖かい事もあって人気になっているコンション・キネットのスウェットも動きました。他にもちょこちょこ動いておりまして、明日の祝日は是非お越し頂きたいものです。あ、明日は木曜日ですが祝日なので営業させて頂きます。





で、本日は一昨日紹介したグローバーオールの今シーズンのスペシャルなダッフルコートのベースがモンティだ、という事もあって、若干数持っているこれまたスペシャルではあるのですが、グローバーオール70周年記念で作られたモンティを銘作紹介させて頂きます。


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このモンティ、よりオリジナルに近づける為にこのモデルの為だけに作られたスペシャルなメルトンを使っております。このアイテムを新作紹介で紹介した際の記事に細かく説明しておりますので、そちらをご覧ください。





生地以外の基本的なディテールは通常のモンティと同じなのですが、細部のディテールはチューンナップされております。今回は新作紹介で使わなかった写真を使ってその細部についての紹介をする事にしました。


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首周りというか、フードとその開閉のディテールについては新作紹介で書いておりますのでそちらを読んで頂くとして、今回は袖口と内側のディテールの写真を載せました。袖口のディテールは先日紹介したロンドンコレクションのロングラインダッフルと同じで杉綾テープで補強されております。こちらは生地と同色のテープを使っておりますので、デザインとして配色にしてアクセントに使う、という事はせず同色で。





そしてポケット口の杉綾テープの補強ですが、こちらは内側から補強しております。あくまで創業当初の1951年に作ったモンティに近づける、という事なのでしょう。そしてその内側からの補強テープの上にステンシルでブランド名、グローバーオールの文字をプリントしております。誰も見ないこんなところをこんな仕様にしている事にオリジナルへのこだわりを感じます。更に内ポケが付き、ロングラインダッフルにはオミットされていた裾捌きをよくするというか、生地がしっかりしているのでその内側で足を動かすと裾に当たって裾がバタつく、というのを防ぐ為のタブが左右に付いております。これを腿の内側を通す事で左右の裾が足と一体になるので裾捌きが良くなります。元々のオリジナルにはこの機能が付いていたらしく、定番のモンティにもこの仕様は使われております。





とまぁこんな感じでこちらはこちらで拘った生地でディテールにも拘って作った渾身の70周年スペシャル。なので色は定番色だけれどベタベタなネイビーではなくキャメルと並んでオフィサーカラーなグレーですし、使い勝手とオーセンティックなのに他にはないスペシャル感がある、という点ではこちらでしょう。サイズはロンドンコレクションは現代的なサイズ感ですが、こちらはオリジナルのミルスペックなサイズ感で作られているのでXSとSの2サイズ展開です。といってもミルスペックなのでSで先日紹介したロングラインダッフルのMと同じぐらいのサイズ感です。価格は83,600円(税込)と現在の価格からするとスペシャルモデルなのに格安感が感じられるレベル。というのも現在の英国での価格がグローバーオールのオフィシャルサイトによると円換算で90,400円ですから。ちなみにこの70周年モデルを取った時の定番モンティの国内価格は75,900円(税込)ですからそれを考えると現在は2割増しにはなっている訳でして、そうなるとこちらも今年作られていたら税込で10万オーバーになってしまいます。それ考えてもこれ、美味しい1着だと思います。まだXSとSどちらも在庫がありますので、気になった方はお早めに。





という事で明日は祝日ですので営業しております、是非皆様お越し頂ければと思います。それと夏のセール期間にくじ引きをして割引権をお持ちになっている方、12月迄使える、という事にはしておりますが、12月にはプレセール期間なので再度1点20%オフの割引権が発生いたします。そうなるとせっかくのアドヴァンテージが活かされずもったいないので是非お越し頂ければ、と思います。





明日は新作紹介も考えましたが、店頭に出したら一気に動いている高見えするのに現在取り扱っている英国製のニットの中では最安値というセーターを銘作紹介で。お楽しみに。


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2023年11月21日

久々にやってしまいました(汗)




いやぁ、ダメだこりゃ。遂に全通路ほぼ開通!といって喜んだのも束の間、荷物が到着。それはお客様から頼まれて取引先のスタッフジャンバーとしてMA-1タイプの物を作ったのが届いたのですが、30着あるんですよねぇ。店頭で売る物じゃないのでサクッと片付いて欲しいのですが、どうやら明日ではなく明後日以降に引き取り出そうで。まぁいい、それは良いけどスッキリしていく店内が嬉しくなって、閉店時間後に整理を続けていたら気づいたら23時半回ってるじゃないですか。





これは流石にアイテム紹介は諦めるしかなく。こんな感じで展示会報告以外で魔があくのは実に久しぶりな事ではあるのですが、この調子だと今年は福袋を組める!というのをやっていただけるかもしれません。明日もお客様のいない時間は整理を続け、取り敢えず明日中に店頭の整理は終わらせたいところですね。





でもこのブログを楽しみにして頂いている方もいらっしゃる事ですし、明日は今日の分として先にブログを書いてから作業を始めようと思います。ではすいませんが本日はこんな感じで。


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