ニュースによると台湾や韓国等の近隣アジア諸国のみならず、円安で割高な欧米で年末年始を過ごそうという方が結構いるとの事ですが、今日いらしたお客様からして日帰りで近隣で遊ぶぐらいはしても混んでる元旦に初詣も行かないみたいでのんびり過ごそう、とおっしゃってまして。
取り敢えず明日明後日も営業しますし、その間は是非年末の顔出し兼々プレセールのご利用にいらして頂ければと思います。
とはいえ、今日はニットを中心に色々と動いておりまして、ここのところで紹介したり完売情報をお知らせした結果、靴の動きも目立ちました。
ニットと靴の日になった感じです。
靴はリーズナブルな物から10万円台迄幅広く動いております。円安下の価格設定に対してまだ買い易い価格である、という事が認識されてきたのと、同じ様にリーズナブルだった価格帯の物がそうで無くなってしまった今、買っておかないと同じグレードの物を手に入れようとしたらもう同じ価格では手に入らない、という事も認識された結果なのでしょう。
それはクロージングにおいても同じ事で、今年はウールの重衣料が動いております。
当然今は無きシュナイダーの高級ローデンクロスの物に代表されるカシミア混のコートもかなり数を減らしましたが、これらのコートを現在のビジカジ対応で使おうとするといくつか制約があります。
その辺を踏まえて考案されたコートが本日の紹介です。


ロイヤルロウのコートとしては先に紹介しているチェスターコート、ブリクストンが定番なのですが、これはこれで間違いなく名作ですけど一つ問題が。
いや正しくドレスコードに沿って使って頂ければ問題ないのですが、通勤で使うとなると鞄を持ち歩くのが基本。
でも使い易さを優先するとリュックやショルダーバッグを使う方が多く、そうなるとカシミア混のウールメルトン生地を使うとどうしても摩擦で生地が傷み易いのです。
そこでクロージングテクニックはそのまま使いつつ、スポーティだったりワークテイストだったりといったデザインを取り入れて、生地をゴージャスさと耐久性を兼ね備えた物に変えて、しかも単純に耐久性と保温性を両立しようとすると厚くて重い生地になってしまうので、暖かさはライニングで加味する事で豪華さと耐久性と暖かさと軽さを兼ね備えたコートというのを提案したのがこのコートです。
生地はウール73%ポリアミド25%カシミア2%という組成ですが、全てがこの組成なのではなく、ツイルの丈夫さと見た目のゴージャスさを両立する為、表側と裏側で違った表情になる様に縦横の糸の組成が変えてあります。
表側に出る経糸はウール48%カシミア2%という組成の糸を使い、カシミアタッチを加えつつウールメインでコートらしい表情に。そして内側に出る横糸にはウール25%ポリアミド(ナイロン)25%の組成の物を使い強度があり引っ掛かりが少なくして綾織であるツイルの利点を活かした、目が詰まって強度がある生地でありながら表情もゴージャスな雰囲気を醸し出す生地になっております。
この生地を使いミニマルなデザインのフーデッドコートにしておりますが、敢えて身幅をウェストで絞らず、その代わりアウトドアやフィールドウェアにありがちなリラックスシルエットではなくニュートラルな身幅にしたのが着丈と相まって縦長のシルエットを強調しているので、結果的にすっきりとしたシルエットになっております。
そこに丸みのないシャープな四角いポケットを左右の裾に大型の物を、胸には四角いフラップの付いた物を配しただけの機能とデザインを配しており、クロージングテクニックを駆使したジャケットやコートと同じ工場で縫製しつつ、ニュートラルで使う場を選ばないコートにしております。
内側には着脱可能なキルティングライナーを装備しており、真冬にも対応しております。
これで88,000円(税込)というのはイタリア製クロージングブランドのコートとしては破格の設定でしょう。
サイズもジャケットやミドルゲージのセーターが着られる様に48・50・52と1サイズアップで3サイズ展開にしております。
来年こそはロイヤルロウ、新作を投入する気満々ですが実際これが定番型のブリクストンであっても恐らく10万を切るのはなかなか難しいです。
ましてや代理店商社が入っているクロージングブランドの物になると20万円台が当たり前でちょっとラグジュアリーな生地を使ったら30万も見えてきますので、この価格で丈夫で長持ちで使い易いコート、オススメです。
という事で今年の営業も残すところ後2日。是非皆様のお越しをお待ちしております。
そして明日ですが、9連休だけどノープランでいる、という方に日帰りで出掛けるなら都内の有名神社よりは人混みが少なく新鮮だろう、というプランをいくつか提示しよう、と思います。
このタイミングですが参考にして遊びに行ってきて頂ければ、という事で。お楽しみに。
人気ブログランキング