暖かく、出かける時はスプリングコートを羽織ってましたが、歩き始めたら脱いで長袖Tシャツ1枚で過ごしておりました。今日は11時からでしたので10時前の電車でスタート。春休みのこの時間は随分と電車が空いていて楽です。学生の通学がないだけでかなり減っており、その分都内で遊ぶ人が乗っているはずですが、まぁ平日から遊べる社会人はいないし、大学生とかは旅行に行っていたり帰省していたりという感じでしょうし。にも関わらず昨日中目黒のHOSUの営業さんとお話ししたのですが、中目黒は桜が開花する前から既に日本に来てしまった外国人の方々が気分だけでもという事でやってきてかなり混雑していて、開花して5分咲きになっている今は日本人も加わって平日から大盛況だそうで。あの辺りはそんな訳でインバウンド需要で笑いが止まらないレベルで忙しいみたいですが、今日の展示会は青山でも比較的最近開発が進んで高感度なお店は多いけれど比較的しっとり大人な街だった青山4丁目界隈だったんですけど表参道駅もどうにも凄い人出になっておりました。帰りは新宿に出るべく原宿に向かって表参道をひたすら歩いたのですが、まぁこちらも駅構内と変わらないレベルで混んでいて、一切観光していない私としてはなんでこの距離進むのにこんなに時間がかかるんだよ、というストレスがなかなかでした。日曜日以降寒くなるにしても、これは桜が満開になっている来週は都内の桜の名所は激混みでしょう。土日は桜関係のイベントも多そうですし。
さて、そんな訳で本日はnorbit(ノービット)だけの展示会の予定でしたが、行ってみたら意外な伏兵が2ブランドおりまして、そのうちの一方をやる事にしたので結局2ブランドになってしまい、既存の取り扱いブランドと新規取扱ブランドなので、こりゃ今日は展示会報告だな、と。
まずはノービット。こちらはデータを先に頂いていたので予習済みで現物チェックに行った感じなのですが、今シーズンのテキスタイルがアイヌ民族の伝統的なテキスタイルをオリジナルアレンジした物を提案しており、キルティングパターンに使用したアイテムが秀逸でした。撥水ナイロンとフリースをキルティングにしており、機能面でも意味のある素材を組み合わせているのが特徴です。凝ったキルティングにコストがかかっている分縫製工賃よりも生地値が全体コストに大きく占めていて、トップス以上にパンツの価格が4万円台と高額になっておりますが、これはまぁ納得出来る価格でした。それ以外でメインコレクションに関しては大物よりもシャツとカットソーがなかなかに良い感じでした。柄合わせをきちんとしたウールガーゼのシャツ、日本国内で収穫されたオーガニックコットンと北海道産のメリノウールを組み合わせたヘンリーネックの長袖Tシャツ、これらは発注しようと思っております。
そして来秋冬にはコラボアイテムが複数あり、国内で現在ノービットを取り扱っているショップが10店舗程度という事から流通量の少ない希少なコラボレーションになるのは間違い無いのと、それぞれの完成度とオリジナリティがなかなかに高い物なので、どれもこれも美味しいアイテムです。一つは新生というか、我が国での代理店を変更(エドウィン→TSI)して、世界基準と合わせてブランドイメージを再構築しようとしている
アルファインダストリーズ。米軍のオフィシャルサプライヤーとされていても、片やアヴィレックスは退役軍人会の為のレザーのボンバージャケットの納入実績しかないにも関わらず、60年代から80年代にかけて米空軍のフライトジャケット開発&生産を一手に引き受けていた実績を持つアルファインダストリーズは我が国では量販店で買える価格帯の廉価な物を大量に流通させた結果、その辺中に物が溢れるファッション的にイケてない、ブランドポリシーもないブランドで、アヴィレックスよりも下、という扱いになってしまっている現状に、米本国のアルファインダストリー社は非常に不満で、そのラインを全て無しにして、最低ラインをUSスペックの定番モデルにする方向で今回の代理店交代になったそうでして。実際欧米でのコラボレーションは全て円換算で10万前後かそれ以上のものになっているそうです。それもあって今回はTSI側での販売は一切無しで、日本では新規アカウントも増やさず
既存のノービットのアカウントのみでの展開になるそうです。アイテム的には今回B.A.Tでは
N3-Bをベースにして生地は米国アルファ社供給のミルスペックの物を使い、中綿はプリマロフトゴールドと妥協のない素材使いで、英国中心に欧米メインのブランドなので、英国で大人気の
作務衣ジャケットとミックスしたデザインにアレンジしたジャケットとその組下のパンツをセレクト。欧米価格なので10万前後ですが、これはやる価値あります。加えて米軍の
CPOシャツ、OG-108をベースにしたフィールドシャツジャケットも使い易そうでしたので投入を決めました。N3-Bベースの物は完全に防寒具ですが、こちらは暖冬でも問題なく羽織れるので、新たにブランドイメージを刷新するアルファインダストリーズの国内初コラボという事でこれも含めて3型セレクトします。
そしてもう1つが何とB.A.Tでは長年取り扱ってきている
グローバーオール。これがまた日本代理店を通さず、英国本社から直接オファーが来てやる事になったそうで、トラッドショップを中心に取扱店の多いグローバーオールであってもノービット取扱店でしか展開されない(恐らくグローバーオールを取り扱っている店でノービットを取り扱っているのは日本ではB.A.Tのみですw)スペシャルなモデルです。それぞれ
ハーフ丈のモンティと
レギュラー丈のモリスをベースにしており、色は黒のみ。そして一見メルトンに見える表がフリース中間層メンブレン裏側トリコットの
オリジナル3レイヤー生地を使い、ポケット周りや肘やヨークはコーデュラナイロンにしてリュックを背負ったりショルダーバッグを持ったりした際の摩擦による生地の劣化に配慮。トグルと紐はグローバーオールオリジナルの物を使用し、独自のアレンジを多用した使用でありながら元のデザインを残したモデルになっております。こちらも11万と12万強ですが、今のグローバーオールの価格を鑑みるにまぁ妥当なところかと。これもそんな訳で
既存のグローバーオール取扱店では唯一の取り扱いになると思われるので是非チェックを。
とまぁここまではノービットなのですが、これに加えて野澤氏がデザイナーとして参加した全く別に切り口というか、アウトドアではなく昨今のオリンピックでも日本人選手の活躍が目立つ横乗りスポーツ、スケートボードやスノーボードを中心にBMX等を含むアクションスポーツというジャンルでそのカルチャーを踏襲しつつ大人の着用に耐え得る服がない、という事で日本におけるその牽引役を担ってきたムラサキスポーツから生まれたブランド、その名も
ムラスポがこの春夏から展開されており。昨年の展示会の頃から企画を進めていたので把握はしていたのですが、アイテム構成も全貌は判らず春夏は様子を見ておりましたが、秋冬アイテムはコレクションとしても完成しており、現段階でムラサキスポーツが行った展示会では日本人を中心にその手のスポーツのプロ選手を招待したところ、大絶賛で個人オーダーが沢山入ったそうで、そうなるとそのアクションスポーツ界隈では著名な選手が私服で着用する事も多そうなので、それを含めて作為的ではない露出が増えるだろうと思いまして。加えてムラサキスポーツでの展開をせず、欧米を含め卸のみでの展開になる、という事で取扱店もそこまで増えない気がするのでこれはというアイテムに絞り込んで展開しようと思います。アウトドアではないスポーツという切り口のブランドの取り扱いを今までしていませんし(narifuriも一部アウトドアですし)、アクションスポーツというジャンルはバートンとかクィックシルバーとかヴォルコムとかそういうイメージだったので手を出してきませんでしたが(敢えて書くとバイオグラフィーが大人サーフでしたが)、今回はその手のスポーツへの評価が変わりつつある現代において良いタイミングだな、というのもあってやる事にします。
バッグや
ニットや
セットアップをセレクト予定ですのでお楽しみに。
とまぁそんな感じで今日はかなり有意義な展示会でした。資料は色々と揃っておりますのでお越しの際は是非チェックしてみて下さいませ。
明日は中途半端袖のTシャツの紹介を予定しております、そちらもお楽しみに。
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posted by mercier at 23:55|
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