2025年03月31日

春の銘作紹介 vol.5 White MountaineringのRamie / Solotex Raglan Sleeve Zip Blouson


いやぁ、冬よりも冬らしい気温の日々が続いてしまっております。明日なんて今日の閉店頃に降り始めた雨が明後日迄降り続く事になってしまい、なんと最高気温で7℃予報。東京近郊では大寒波襲来の時期の最高気温と大差ないレベルです。これが今週末迄続く予報なんですから困ったものです。ただそれ以降は正しく春の気温になるみたいで、20℃前後で少しずつ上がっていく予報になっているので、来週末からは季節を先取りしたアイテム紹介になっていくと思われますが、まずはこの寒さの中でもレイヤーで通用しそうなアイテムを紹介しておく事にします。

そうそう、本日先週展示会に行ってきたノービットとムラスポのオーダーを出したのですが、ムラスポ、日本国内の展示会をしないまま海外の展示会に出展し海外のt取扱店を決めてきてしまっていて、先週だけの展示会で本日がオーダーリミットだった結果、何とB.A.Tが日本最初の発注を入れた店になったそうな。どうせなら、とこちらは2週間の猶予を頂いたので、ちょいと検討はしますが海外先行で国内で展開されていない盛夏アイテムをいくつか投入する事を検討しております。

とまぁそんな感じで寒い事もあってこの寒さの間は上物シャツというよりアウターメインで、加えて合物のパンツや足元の紹介をしていこうと思っております。先週迄なら問題なかったのですが、今週は半袖アイテムは見たくないだろう、という事で。

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我が国では欧米のインフレと違い、単純に輸入コストが円安と物流コスト高の影響で上昇し、その結果食料品、特に油や小麦や肉といった高くても買わずにはいられない物を中心に色々と価格が上昇している中で、耐久消費財と消耗品と嗜好品全ての要素を持つ服や靴や服飾雑貨に対し、多くの人のイメージが見るからに高くなっている様に感じ、なかなか手を出し辛くなっていると思われます。そうなってくると現在のコストで作られるアイテムに対し、何かしらか意図的に価格を抑えつつ実売を考慮して作られている特定のアイテムであるとか、輸入代理店が頑張ってコストを抑えているブランドとか、そういった物を厳選して選ぶ様に消費者もなっていっているんじゃなかろうか、と思うのです。

そんな状況にあってこのホワイトマウンテニアリングのブルゾン、素材においてもデザインにおいても価格においてもこれなら良いでしょ!と自信を持ってオススメ出来るこの価格帯のアイテムです。麻とソロテックスの組み合わせにより、麻の清涼感とソロテックスの特徴である綿タッチの両方を備えており、しかもソロテックスの吸汗速乾性能と張りと強度といった性能を加えているので、麻メインの生地にありがちなデリケートさはありません。でもそれは着用者が感じる事であって、外見としては麻の高級感と清涼感を前面に押し出した表情になっております。

加えてアウトドアテイストをベースにしているホワイトマウンテニアリングらしく、胸のポケットは外と底にマチを付けたフラップ付きのパッチポケット。裾のポケットはハンドウォーマーとマチ付きのファスナーポケットを重ねてデザインの特徴としております。そして肩はラグランスリーブにしていてとても着易いです。オリジナリティが出る程度にデザインを組み込みつつ、着易さにも配慮したミニマルなブルゾンにこんな生地を組み合わせた結果、こんなにも良い感じになっております。イメージ的にはフロントジップにしてスッキリさせたカバーオール的なアイテムですが、ここまで完成度を上げるとクロージング的な雰囲気さえ醸し出しております。

ベーシックカラーですし、夏羽織としても使える上に、現代ならジャケット丈ですしビジカジでOKな会社も多いでしょうからおオススメです。価格もオリジナル生地で国産でこのデザインで55,000円(税込)と、パリコレブランドだけにお高いんじゃ?というイメージをお持ちの方でも納得してくれそうなコスパの良い物ですので、是非チェックしてみて下さいませ。

という事で明日は1日雨で寒いです、体調管理に気をつけましょう。アイテム紹介ですが、残り少ないんですけどこれ丁度良いんじゃ?というパンツがありますので、そちらの紹介をさせて頂きます。お楽しみに。

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2025年03月30日

春の銘作紹介 vol.4 HIROSHI TSUBOUCHIのHolecut / Saddle Plane Toe(B.A.T別注)


寒さを吹き飛ばすべく、ここは一気に店頭の入れ替えを進めるぞ!と取り組んだのは良いのですが、ウールのパンツやニットに比べて綿や化繊のパンツやジャケットの類の入っている箱はまぁ重い事重い事。みっちり詰まってますので。それを入れ替えて下に積んである箱を上に移動し、冬物の入った箱の中身を店頭に出したり、春夏物のストックの箱を上側に移動させたりと、出し入れを繰り返していたら結構な労働だった様で、何も持っていないのに腕がプルプルしてきたのでそこで今日は止めにしました。カットソーの棚とパンツの棚はほぼ出し終わりまして、あとはハイゲージのニットのある棚にポロシャツとハーフパンツを出せば終わりなのですが、流石にまだ早いんじゃないかと思ってそこだけ手をつけておりません。まぁそこは追々やるとして今日はこの辺で切り上げてブログに取り掛かる事にします。そうそう、新作で投入されたL.B.Mのリネンのシャツジャケットの写真を今日撮りましたので、こちらも近々紹介しますが、色々と上がってくると思うのです、明後日以降。この寒さが落ち着いたら新作紹介を再開しますが、今日のところは銘作紹介でこの気温でも紹介するのに違和感がなく紹介出来るアイテムを紹介しておきましょう。

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展示会報告で書きましたが、今シーズン、ヒロシツボウチを取り扱い始めてから初めて発注無しになってまして。というのもリクエストは出していてモデルも選定していてあとはそれらを組み合わせるだけではあったのですが、タイムアップで間に合わず、結果発注出来ず、という。因みにこの手のパターン、一度起こると続けて起こってしまうのか、ロイヤルネイビーから連絡があって、来秋冬分の発注は別注する、という話にはなっていたのですが、この春夏分で別注したのが生地とモデルどちらもボツって結果どうにも差し替えが利かない事になってしまったので、秋冬分は量産するモデルと生地が確定してからそれを連絡してもらって発注する、という話になっていたのですが。そのままオーダー締めて生地の発注してしまってから私に連絡していなかった事に気づいたけれど後の祭り、という事に。なので久々に来秋冬のロイヤルネイビーはアイテム無しに。と、話が脱線してしまったので元に戻しますが、こちらは昨年の春の別注分。元々の企画がなければこのモデルを今シーズンも色違いでやろうとも思っていた他での展開がないモデル。最近の楽チンな物が良いという傾向をそのままにすさまじい屈曲性を誇る上にデザイン自体も今までにないオリジナルなのです。
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アイテム名通りですが、ホールカットとサドルシューズのハーフ&ハーフなアッパーのデザインでして、2トーンにすればよりサドルシューズの雰囲気は楽しめると思いましたが、取り敢えず初回は革の色だけ変えてシンプルに。春らしい色でジーンズだろうがチノパンだろうが合わせるボトムを選びません。しかも浅い色を選んだので経年変化で色が濃くなっていくのも楽しめます。そしてステッチダウン製法でクレープソールという組み合わせで、中底材を使用しないので軽くてとても曲がり易く、スニーカー以上に履き易いです。サイズは7.5・8.0・8.5・9.0の4サイズ展開ですが、これ使用したラストが某米国メーカーのモディファイラストをフィーチャーした物を使用しているので、小さめです。なのでハーフサイズ大きくしてこの4サイズ展開にしておりますが、そのつもりでご検討を。

明日は今日より更に気温が下がり最高気温が11℃という真冬予報ですが、それもあって昨日紹介したロイヤルロウのコート程のウェイトではありませんが、凝った生地とディテールで使える時期も長いブルゾン型のアウターを銘作紹介いたします、お楽しみに。

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2025年03月29日

春の銘作紹介 vol.3 ROYAL ROWのWater Repellent Cotton/Nylon Fisherman Coat


いやこりゃもういきなりどうし様もなく気温が下がると、昨日迄の暖かさのせいで建物や地面が暖かいからか、表示されている気温程寒くは感じないのですが、今日は日中の最高気温は7℃で実に20℃という温度差。明日以降晴れて最高気温12℃予報ですからまぁもう完全に冬ですね、これ。しかも今日は雨が夜まで降ってしまって寒さと相まってお客様がこりゃ来ないだろうなぁ、と思っていたんですけどチラホラといらして下さったのでほっとしておりました。でもやはりこれなら春の羽織もの、必要ですよねぇ。

それもあってもうちょっと薄いアイテムを紹介しようと思っていたのですが、季節感を少し戻して使える期間の長そうなアイテムを紹介する事に。

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ロイヤルロウ、秋冬以上に春夏のジャケットやスーツのバリエーションが比較的豊富に残っており、それはそれで良いんですが、このコートは間物のコートとしては唯一ある物としてオススメアイテムです。というのもこれ、現在ユーロ圏におけるアクアスキュータムのライセンスホルダーになっているのがロイヤルロウを展開しているところでして、それもあってかこのコート、そのまんまネームを変えてアクアスキュータムバージョンも出ております。一応裏地の一部にアクアスキュータムのチェックが使われておりますが、それも昨シーズン迄で、この春夏からはアクアスキュータムのセカンドライン的に展開されていたエイダースキュータムに注力する事にしたみたいでして、それがあるので取り扱いをどうしてくれようか、と悩ましくなっております。私としては素直にロイヤルロウだけでも問題ないのですが、さてどうなっていくことやら。

という事でこのコート、シンプルなバルカラーコートにフードが着脱可能というモデルにして、生地も撥水加工がされてますし、色もオーセンティックなカラーのみでとてもおいしいのです。次の秋冬もエイダースキュータムのオファーだけはもらっているのですが、ロイヤルロウの展開について確認した後に連絡が途絶えており、そろそろせっ突いてみようと思っております。

しかしこのコートはパターン的には如何にもなクロージングパターンですし、生地は汎用性が高く春にも秋にも梅雨時にも使えるウェイトな物。その上フードを付けただけでレトロな海人着をイメージさせるバランスにしてカジュアル寄りな使い方も違和感無く出来る仕様になっておりますので、多くの人にお勧め出来るアイテムですし、このクオリティでイタリア生産で税込アンダー7万の69,300円(税込)ですからそれもおいしいかと。サイズもコートサイズの48と50は2色とも残っておりますので、是非チェックして頂ければと思います。次に投入する際にはどうやってもこれよりも高くはなるでしょうし、場合によっては10万超える可能性もありますので。

明日はそんな訳で晴れても13℃予報になっておりますが、春の装いに切り替えつつ散策するのには丁度良い時期ではありますので、是非お越し頂ければと思います。皆様のお越しをお待ちしております。アイテム紹介ですが、明日は春らしい足元を演出してくれるカジュアルな革靴を紹介します、お楽しみに。

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2025年03月28日

春の新作紹介 vol.5 COBMASTRの“BEAR'S LUNCH” Quick Dry Waffle Half Sleeve Tee


今日も暖かく、到頭私は半袖Tシャツ+前開きカットソーという組み合わせで出勤してきました。昨日の展示会廻りが長袖Tシャツ1枚でも暑かったからなんですが、明日は一気に10℃気温が下がる予報。その後の気温の低下予報が更に下方修正されて火曜日には11℃迄下がるそうな。27℃→11℃っていやこりゃどうしたもんだか。自分で書いておいて何ですが夏と冬を行ったり来たりで春は一体いつやってくるのやら。

今日も今シーズンのピーナッツコラボのオマージュシリーズの半袖Tシャツ、旧柄の中からお客様からのご要望もあったチャップリンの物が入荷しました。基本半袖の新作はGWの前後に投入予定ですが、こちらは長袖と合わせて発注しておいたのでこのタイミングでの投入となりました。で、投入直後に動いており、やはり柄が鉄板で良い感じだと動きは早いな、と思いましたねぇ。そんな中でも最高気温の半減に紹介するアイテム、どうしてくれようか、と思わなくもないのですが、気温の乱高下にメゲずに新作紹介は進めておこうと思います。

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今シーズンのコブマスターのグレードアップの一端を見せてくれるアイテムがこれ。今まではヘヴィウェイトなコットン天竺に吸汗速乾機能を持たせた生地の半袖と長袖のみの構成だったTシャツに、より高機能なポリエステルをメインに伸縮の為のポリウレタンを加えた糸を使って織った厚手のワッフル生地を使い、フットボールシャツ型のハーフスリーブTが加わりました。吸汗速乾性能は後加工に比べて格段に向上し、そこにコブマスターのキャラクターであるコブベアーをネタに、クマの好物とされる鮭をモチーフにして熊のランチというテーマでユニークなデザインのプリントを施しております。しっかりとラバープリントなのでインクジェットと違い、このプリントの為に5つの販を使って5色プリントにした贅沢な仕様です。

色もナチュラルとマスタードの2色展開、ここまで作り込んだレトロな見た目と機能性を両立させた、中途半端な時期を過ごすのに丁度良いバランスのTシャツ、これで5,940円(税込)というのはコスパが非常に高くその上クオリティも一段上がっておりますのでオススメです。暖かかった事もあってちょこちょこ動いておりまして、サイズは38と40の2サイズ展開ですが、現段階でマスタードは各サイズ1着になっております。季節が進むとナチュラルの方が爽やかなのですが、この時期は爽やかになり過ぎないマスタードが先行しております。是非チェックしてみて下さいませ。

という事ですは気温が一気に下がって冬に逆戻りな気温な上、天気も今ひとつパッとしない様ですが、3月最後の週末です、この寒さは冬物を持ち出すのではなく、新たに春夏物を買い足してレイヤーで乗り切る方が季節感があってよろしいかと思います、是非お越し下さい。皆様のお越しをお待ちしております。

アイテム紹介、明日はそんな訳で気温が下がるので、その辺を考慮して梅雨時でも使えるスプリングコートを銘作紹介で。こちらもお楽しみに。

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2025年03月27日

事前学習済みに加えて別ブランド、という発展付きな1日にっ!!


暖かく、出かける時はスプリングコートを羽織ってましたが、歩き始めたら脱いで長袖Tシャツ1枚で過ごしておりました。今日は11時からでしたので10時前の電車でスタート。春休みのこの時間は随分と電車が空いていて楽です。学生の通学がないだけでかなり減っており、その分都内で遊ぶ人が乗っているはずですが、まぁ平日から遊べる社会人はいないし、大学生とかは旅行に行っていたり帰省していたりという感じでしょうし。にも関わらず昨日中目黒のHOSUの営業さんとお話ししたのですが、中目黒は桜が開花する前から既に日本に来てしまった外国人の方々が気分だけでもという事でやってきてかなり混雑していて、開花して5分咲きになっている今は日本人も加わって平日から大盛況だそうで。あの辺りはそんな訳でインバウンド需要で笑いが止まらないレベルで忙しいみたいですが、今日の展示会は青山でも比較的最近開発が進んで高感度なお店は多いけれど比較的しっとり大人な街だった青山4丁目界隈だったんですけど表参道駅もどうにも凄い人出になっておりました。帰りは新宿に出るべく原宿に向かって表参道をひたすら歩いたのですが、まぁこちらも駅構内と変わらないレベルで混んでいて、一切観光していない私としてはなんでこの距離進むのにこんなに時間がかかるんだよ、というストレスがなかなかでした。日曜日以降寒くなるにしても、これは桜が満開になっている来週は都内の桜の名所は激混みでしょう。土日は桜関係のイベントも多そうですし。

さて、そんな訳で本日はnorbit(ノービット)だけの展示会の予定でしたが、行ってみたら意外な伏兵が2ブランドおりまして、そのうちの一方をやる事にしたので結局2ブランドになってしまい、既存の取り扱いブランドと新規取扱ブランドなので、こりゃ今日は展示会報告だな、と。

まずはノービット。こちらはデータを先に頂いていたので予習済みで現物チェックに行った感じなのですが、今シーズンのテキスタイルがアイヌ民族の伝統的なテキスタイルをオリジナルアレンジした物を提案しており、キルティングパターンに使用したアイテムが秀逸でした。撥水ナイロンとフリースをキルティングにしており、機能面でも意味のある素材を組み合わせているのが特徴です。凝ったキルティングにコストがかかっている分縫製工賃よりも生地値が全体コストに大きく占めていて、トップス以上にパンツの価格が4万円台と高額になっておりますが、これはまぁ納得出来る価格でした。それ以外でメインコレクションに関しては大物よりもシャツとカットソーがなかなかに良い感じでした。柄合わせをきちんとしたウールガーゼのシャツ、日本国内で収穫されたオーガニックコットンと北海道産のメリノウールを組み合わせたヘンリーネックの長袖Tシャツ、これらは発注しようと思っております。

そして来秋冬にはコラボアイテムが複数あり、国内で現在ノービットを取り扱っているショップが10店舗程度という事から流通量の少ない希少なコラボレーションになるのは間違い無いのと、それぞれの完成度とオリジナリティがなかなかに高い物なので、どれもこれも美味しいアイテムです。一つは新生というか、我が国での代理店を変更(エドウィン→TSI)して、世界基準と合わせてブランドイメージを再構築しようとしているアルファインダストリーズ。米軍のオフィシャルサプライヤーとされていても、片やアヴィレックスは退役軍人会の為のレザーのボンバージャケットの納入実績しかないにも関わらず、60年代から80年代にかけて米空軍のフライトジャケット開発&生産を一手に引き受けていた実績を持つアルファインダストリーズは我が国では量販店で買える価格帯の廉価な物を大量に流通させた結果、その辺中に物が溢れるファッション的にイケてない、ブランドポリシーもないブランドで、アヴィレックスよりも下、という扱いになってしまっている現状に、米本国のアルファインダストリー社は非常に不満で、そのラインを全て無しにして、最低ラインをUSスペックの定番モデルにする方向で今回の代理店交代になったそうでして。実際欧米でのコラボレーションは全て円換算で10万前後かそれ以上のものになっているそうです。それもあって今回はTSI側での販売は一切無しで、日本では新規アカウントも増やさず既存のノービットのアカウントのみでの展開になるそうです。アイテム的には今回B.A.TではN3-Bをベースにして生地は米国アルファ社供給のミルスペックの物を使い、中綿はプリマロフトゴールドと妥協のない素材使いで、英国中心に欧米メインのブランドなので、英国で大人気の作務衣ジャケットとミックスしたデザインにアレンジしたジャケットとその組下のパンツをセレクト。欧米価格なので10万前後ですが、これはやる価値あります。加えて米軍のCPOシャツ、OG-108をベースにしたフィールドシャツジャケットも使い易そうでしたので投入を決めました。N3-Bベースの物は完全に防寒具ですが、こちらは暖冬でも問題なく羽織れるので、新たにブランドイメージを刷新するアルファインダストリーズの国内初コラボという事でこれも含めて3型セレクトします。

そしてもう1つが何とB.A.Tでは長年取り扱ってきているグローバーオール。これがまた日本代理店を通さず、英国本社から直接オファーが来てやる事になったそうで、トラッドショップを中心に取扱店の多いグローバーオールであってもノービット取扱店でしか展開されない(恐らくグローバーオールを取り扱っている店でノービットを取り扱っているのは日本ではB.A.Tのみですw)スペシャルなモデルです。それぞれハーフ丈のモンティレギュラー丈のモリスをベースにしており、色は黒のみ。そして一見メルトンに見える表がフリース中間層メンブレン裏側トリコットのオリジナル3レイヤー生地を使い、ポケット周りや肘やヨークはコーデュラナイロンにしてリュックを背負ったりショルダーバッグを持ったりした際の摩擦による生地の劣化に配慮。トグルと紐はグローバーオールオリジナルの物を使用し、独自のアレンジを多用した使用でありながら元のデザインを残したモデルになっております。こちらも11万と12万強ですが、今のグローバーオールの価格を鑑みるにまぁ妥当なところかと。これもそんな訳で既存のグローバーオール取扱店では唯一の取り扱いになると思われるので是非チェックを。

とまぁここまではノービットなのですが、これに加えて野澤氏がデザイナーとして参加した全く別に切り口というか、アウトドアではなく昨今のオリンピックでも日本人選手の活躍が目立つ横乗りスポーツ、スケートボードやスノーボードを中心にBMX等を含むアクションスポーツというジャンルでそのカルチャーを踏襲しつつ大人の着用に耐え得る服がない、という事で日本におけるその牽引役を担ってきたムラサキスポーツから生まれたブランド、その名もムラスポがこの春夏から展開されており。昨年の展示会の頃から企画を進めていたので把握はしていたのですが、アイテム構成も全貌は判らず春夏は様子を見ておりましたが、秋冬アイテムはコレクションとしても完成しており、現段階でムラサキスポーツが行った展示会では日本人を中心にその手のスポーツのプロ選手を招待したところ、大絶賛で個人オーダーが沢山入ったそうで、そうなるとそのアクションスポーツ界隈では著名な選手が私服で着用する事も多そうなので、それを含めて作為的ではない露出が増えるだろうと思いまして。加えてムラサキスポーツでの展開をせず、欧米を含め卸のみでの展開になる、という事で取扱店もそこまで増えない気がするのでこれはというアイテムに絞り込んで展開しようと思います。アウトドアではないスポーツという切り口のブランドの取り扱いを今までしていませんし(narifuriも一部アウトドアですし)、アクションスポーツというジャンルはバートンとかクィックシルバーとかヴォルコムとかそういうイメージだったので手を出してきませんでしたが(敢えて書くとバイオグラフィーが大人サーフでしたが)、今回はその手のスポーツへの評価が変わりつつある現代において良いタイミングだな、というのもあってやる事にします。バッグニットセットアップをセレクト予定ですのでお楽しみに。

とまぁそんな感じで今日はかなり有意義な展示会でした。資料は色々と揃っておりますのでお越しの際は是非チェックしてみて下さいませ。

明日は中途半端袖のTシャツの紹介を予定しております、そちらもお楽しみに。

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2025年03月26日

春の銘作紹介 vol.2 MontalianiのDorphin Embroidery Poplin Wide Collar Shirt


流石に27℃はおかしいだろ、と突っ込みたくなる気温の高さ。3月にして既に夏日が3日という異常事態ですが、それにも増して何が嫌ってこの暑さは金曜日迄で、そこから一気に気温が下がって土曜日15℃日曜日14℃・・・と一気に10℃以上下がった上に1℃ずつ下がっていき来週水曜日には12℃迄下がる予報に。1週間の内に夏が来たと思えば冬になるという乱高下。春は一体何処にいるのだ、というこの状態、まさかと思いますが春らしい気温がなく25℃前後と15℃前後が続いた後にはもう夏日ばかりなんて事にはならないだろうな、と疑いたくなります。

明日は先週流れたノービットの展示会が漸く開催されるとの事で行ってまいりますが、展示会に行くのには快適で良いんですけどねぇ、この気温の高さ。そして高気温で雨じゃない日が続けば漏水の影響もしっかり乾燥してくれて良いのですが。で、昨日に引き続き今日もその漏水の怪我の功名みたいにストックの奥から出てきた春夏アイテムの紹介を。

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モンタリアーニのシャツ、ハンドメイドではありませんし、〇〇点ハンドという様に部分部分で手縫いの部分がある、という訳でもありません。ですがマシンメイドとしてはイタリアが生み出したシャツの縫製&パターンの仕様をほぼ全て網羅しております。ヨークは背中心で割って裁断をバイアスにして生地の伸縮による運動量を最大化したスプリットヨーク仕様。袖は袖単体と身頃の脇を縫い合わせてから後付けで前に振った位置で縫い合わせる、袖後付け仕様。主にこの2つですが、それをやっているシャツメーカーは非常に少ないです。いやこれが部分的にも手縫いの箇所があるシャツメーカーでしたら基本的にこれらの仕様がデフォルトなんですけど、むしろ手縫いをしていないマシンメイドのシャツメーカーでこの仕様をデフォルトにしているメーカーはこのモンタリアーニ以外未だに見た事がありません。

そして生地も名の知れた一流どころを揃えつつ、そういった生地メーカーの作らない更に凝った生地も取り揃えており、今回紹介するこのシャツも夏向きな縦の糸が強調されたポプリン生地に細かくイルカが刺繍された生地を使用。ぶっちゃけカンクリーニやトーマス・メイソンといったメジャーどころの生地よりも高くついちゃいましたが、無地や織柄のシャツに比べてカジュアル感が出ている分、襟をワイドにしてバランスを取りました。その結果ビジカジでもスーツでもこれからの時期に爽やかで洒落っ気のあるコーディネートが可能なシャツに仕上がったと思います。で、これ9年前に入ってきた物で、そのストックの中からネックサイズ40が1着だけ出てきたんですけど、当時の価格で28,600円(税込)のシャツなので。これもし同じグレードの生地で今作ったら確実に4万近いでしょう。最近手縫いの入るボレッリ辺りでちょっとした遊び心のある凝った生地で作られたシャツ、あっさり5万近くになっているのを見てこりゃ手が出ねぇ(T_T)と嘆いておりますが、彼等はこういった生地は扱いませんからそれ考えたらとても貴重なんじゃないかと。1着だけですので気になった方はお早めに。

という事で明日は展示会廻り、といってもノービットだけですが、行ってまいります。1ブランドだけとはいえ来秋冬に絶対取ろうと思っているアイテムがある事は予習済みなので、その辺について展示会報告にするか、サラッと済ませてアイテム紹介にするか悩ましいところ。明日をお楽しみに。あ、毎度の如く17時には戻ってきてブログ書いておりますので、時間の合う方は是非お立ち寄り下さいませ。

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2025年03月25日

春の銘作紹介 vol.1 Angero NardelliのSummer Wool Basket Weave Half Lining Suit “Milan Model”(B.A.T別注)


どうしたもんだか、上の階で水漏れ箇所と思われるところを工事をする前から漏れて垂れてきている水量が減っており。今日午前中の段階でほぼ水漏れが止まり、それ以降はひたすら窓を開けて換気扇回して乾燥に努めておりました。で、そんな本日は想定外の入荷もあり。日本では他がやっていない素材を使って更にユーロ圏でも注文の入っていない色で別注した結果、これも後回しにされた結果昨年は上がりがGW以降になってしまい、今年に回して頂いたリネンのカバーオールタイプが徐に届きました。とはいえ、とうとうここまできたか、という激安ネットファッション通販サイトであるYOOXと比べても価格差がないレベルで、1年遅れただけで翌年も展開されているモデルの価格がそれ程上昇している事に気づくぐらいですので、今度こそ当面発注出来ないな、と思い知らされる納品でした。でも物は非常に良い上にこの価格なら納得です。

そんなイタリアメインのクロージングを漏水に後押しされて店頭に出したのですが、今日の紹介はその中でもこれは良い!という使い易いスーツの紹介です。

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現在日本に代理店商社がなくなってしまい、日本での展開がないアンジェロ・ナルデッリですが、このスーツを発注した当時、イタリア本国のファッション誌でイタリアで最も評価の高いスーツに選ばれた実力を持つサルトでした。このスーツはそのそイタリアで最も評価の高いスーツに選ばれたミラノモデルを使用し(選ばれたスーツは3ピースでしたが)春夏様なのでベストは無しで2ピースのスーツに変更。オプション豊富でチャージ無しでディテールを色々と選べたので、春夏用にライニングをハーフライニングに変更。フロントもダブルかシングルか、ピークドラペルかノッチドラペルか、シングルだと2つボタン・段返り3つボタン・3つボタン、ダブルだと4つボタン・6つボタンが選べたのですが、この時は汎用性の高さと春夏で暑さを気にしないといけない事からVゾーンの広いシングル2つボタンを採用。ラペルもノッチドラペルでベーシックにしております。パンツもプリーツの数を0・1・2で選べシルエットもテーパード具合を選べたので、この時はノープリーツで若干のテーパードを入れてスッキリ見せるシルエットを採用。

そして特筆すべきは生地。敢えてメジャーなミルの生地はセレクトせずローカル生地をセレクト、それにより価格を極力抑えつつクオリティは担保するという方針で生地を選んだのですが、さすがはイタリア、ローカルミルの方が攻めた生地が多く、これはスーパーで言ったら110’sの細い糸を使用し、それでいてバスケットウィーブで織った珍しい生地になっております。有名なミルですと基本ウーステッドか精々がシャークスキン、あとは春夏素材となるとフレスコ(ポーラー)が良いところですが、これはサマーウールで110’sでバスケットウィーブというあまり見る事のない生地です。となれば色で冒険する必要もなくベーシックにネイビーで作っても生地感で推せるスーツになろうというもの。この時点で同クラスのサルトの同クオリティのスーツは当時でも17万前後でしたが、これだけ詰め込んで110,000円(税込)と破格の設定でした。なので44・46・48の3サイズ展開(若干サイズ感が大きめなのです)でしたが、最も積んだ46サイズがかろうじて1点残っているのみになっており。同じクオリティで展開し続けていれば恐らく現在20万円台半ばにはなっているであろうことを考えると、これ相対的に半額以下になっていると言って過言ではないでしょう。残り1点のみですので、気になった方はお早めに。

明日には裏のストックに在庫を戻せると良いのですが・・・そして明日は同じく掘り出されたアイテムである袖後付けのイタリアのシャツで季節感のある生地の物を紹介しておこうと思います。というのもどれもこれも1着ずつしかないアイテムですので。お楽しみに。

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2025年03月24日

春の新作紹介 vol.4 narifuriのNFC(Nature Field Club) 4Way Stretch Seersucker Micro Gingham Shirt


実は進捗する迄かきませんでしたが、土曜日から漏水が発生。B.A.Tから漏れ出したのではなく、朝出勤してきたらトイレの窓の淵からポタポタと水が垂れており、雨でもないのに??と思っていたらどんどん酷くなり。そこで窓を開けてバケツを置いて水を受け止めそれで一晩様子を見ていたのですが、日曜日になっても改善どころか水の量が増え、それでもトイレだけならどうせ日曜日で管理会社も動いていないし月曜日だな、と思って過ごしていたんです。ところがお客様からのリクエストでカウンター裏のストックにあるスニーカーを出していたらその箱の後方が濡れているじゃないですか。あれ、こりゃいかんな、と思い取り敢えず箱を移動させて観察するとそこの壁からじわじわ滲み出てきている程度だったので、トイレ側の水がどういう訳だかこちら伝わってきているな、と思いその状態で帰ったんですね。そして朝管理会社に連絡して漏水被害が出ている旨を伝えたら、来られるのが17時との事。でも上の階のバーもそのぐらい迄出勤してこないからそれで良いか、と思いつつ、ストックの方の天井の点検口に入れる様にと思ってその周辺のストックを片付けようとしたら、なんと流しの屋根部分に大量に水が溜まっているのを発見。幸いそこには荷造り用の袋類しかありませんでしたが、ほぼずぶ濡れになっており、こりゃ大事だと慌てて袋を非常階段に出し、その溜まっていた水をタオルで吸っては流しで絞る、というのをやってその水が周辺の在庫等に及ぶのは阻止しました。でもこれが1時間に500ml程度の量で垂れてきており、そちらは狭いのでバケツが入らず、コップやタッパーで対応。3回ぐらい満杯になって捨てているうちに管理会社が到着して、上の階の上水道のバルブから漏水しているっぽいという事が判明。っぽいというのは量的にそこだけではない可能性もあり、そこだけで修理が済むとは断言出来ないとの事で、上の階の経営者は早急に対処してくれる(明日朝迄に判明している水漏れ箇所は修理するとの事)そうで、本日はバケツとタッパーで様子を見る事に。

ただその付近にあった在庫を作業が出来る様、そして更なる被害の拡大に備えて大掛かりに整理をしつつ店頭側に避難させたので、店頭は入れ替えの混沌に拍車をかけた状態に。ただそれでも。転んだだけで済ませませんでした、その奥の方からレアストックを掘り出しまして。まずスイコックのサンダルの中でも最もゴージャスだった全てのストラップをレザーにしているモデルが出てまいりました。グレーとベージュ、どちらも2足ずつ出てまいりました。そして今では4万以下では出てこないであろう、袖後付けのイタリアのドレスシャツ、モンタリアーニのカンクリーニ社製生地を使った店頭に出していなかった物で白以外が3種類。2万円台のシャツでこれは今となっては破格ですからこれもまた良い掘り出し物かな、と。そして同じ場所にあった春夏のクロージング、あまり残っておりませんが、それでもロイヤルロウのジャケットとスーツ、そしてハケットとナルデッリのスーツを店頭に出しました。強制的に本日クロージングの入れ替えが済んだ状況です。このブログを書いている現在、水漏れは止まっているみたいですし、色々整理出来て良かったと思う事にしましょう。漏水被害の補償は店舗の火災保険で賄えるでしょうから上の階の方にも負担はないでしょうし。

さて、そんなこんなでバタバタとした1日になりましたが、アイテム紹介に移らせて頂きます。明日以降の夏日で丁度良さそうな長袖シャツの紹介です。

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このシャツ、ベーシックに見えますが色々とギミックが凝らされている上に、生地自体が東レの開発した特殊素材であるプライムフレックスの糸を使用しており、かなりなハイテクシャツになっております。このプライムフレックス、ポリエステルではあるのですが天然繊維の様な見た目と風合いを持ちつつ、ストレッチ性に優れ吸汗速乾性能を持つ次世代の素材。しかも繊維が長繊維の為毛玉になり難く耐久性にも優れ、更にセラミックを含む原糸を高密度で仕上げている為、UVカット性能も備えております。そんな糸を縦横に使って凹凸のあるシアサッカーに織った生地を使ったシャツ。マイクロギンガムでベーシック且つトラディショナルな雰囲気にもなっておりますが、濃色の組み合わせなのでアウトドアシーンを想定したネイハーフィールドクラブカテゴリにラインナップされております。

特筆するデザイン的な特徴は胸のポケットで、縦長のポケットの内側には傷防止に起毛素材を使用してサングラスやスマホを収納するのに適した状態にしております。更に脇下とヨーク部分にベンチレーションの為の菊穴を配置しており、生地の快適さにディテールでも汗や湿気が抜ける機能を加えております。ボタンは全てドットボタンを採用しており、イージーな着脱とフィールド感が加わって夏の羽織としても使える完成度になっております。ここまで作り込んで19,800円(税込)と、アンダー2万円に設定されているのも嬉しいです。サイズゆったりめなのでSとMの2サイズ展開にしておりますが、現時点でカーキの方はS1着のみになっております。気になった方はお早めに。

という事で恐らく明日には片付いていると思われますがまさかの漏水に見舞われ、ここ数日バタバタしていた挙句今日はかなりドキドキさせられましたが、まぁなんとか収拾する様ですのでホッとしております。そんな明日はせっかく店頭に出したので、春夏なスーツの紹介でもしておきますかね。もうとんでもない価格になりつつありますから、この手のインポートアイテム。お楽しみに。

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2025年03月23日

春の新作紹介 vol.3 MOUT RECON TAILORのAVIATOR SHIRTS


暖かいのはそれだけで良いですねぇ、とても過ごし易いです。そんな日曜日、まぁ日曜日なのでお客様が少なくのんびりやっておりましたが、それでも夕方からはこの暖かさでお出かけしていたお客様がお戻りついでに立ち寄って下さり、まぁそれなりな1日になりました。しかも昨日と違って今日はアウターと靴という、なんとも予測のつかない売れ方でした。

でも暫くはこの暖かさですから、そういった人によって必要な物が違う、という売れ方が続く気がします。それもあってとりあえず新作紹介を続けておこうかと。という事で今日はマウトリーコンテーラーのシャツジャケの紹介です。

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コテコテにこれでもかという造り込みをした最新素材のミリタリーギミックでリアルミルスペックで縫製クオリテイ遥かにオリジナルを凌駕するレベルの服を作るマウトリーコンテーラー。昨シーズン取った分はあっさり完売しておりますが、取り扱いを開始する以前のコレクションに比べてかなりアイテムを絞って展開しているので、ここのところのマウトリーコンテーラーのコレクションではもう取るか取らないか、という2択になるぐらい1つ1つのアイテムに注力しております。春夏に関してはこれが唯一のアウターであり、レトロかつハイテクな作り込みをしっかりとした生地で作られておりまして、コーデュラナイロンを芯に使った60/40ナイロンを使っております。シェラデザインズで有名な60/40ナイロンは芯に一般的なナイロンを使っておりますが、一般的な綿の40倍の強度を持つコーデュラナイロンを芯に使用し、しかも縦横どちらの糸にも同じ糸を使用する事で軽量且つ高耐久性を実現しております。

デザインに関しては今迄のミリタリーテイストと比しても極端にミニマルですが、両サイドにシームポケットを設けてフロントはダブルジップ仕様で高機能なシャツジャケットになっております。そしてこれがアビエイターシャツと命名されているのにはちゃんとデザイン的な裏付けがありまして、左フロントにエアフォースのジャケットに装備されている大きなグローブポケットを更に大きくして配置。そうする事でシンプルながら他に類を見ないジャケットとなっております。平置き画像では判らないのですが、着用写真で見ると一目瞭然。

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シンプルでありながら1つのディテールを強調する事で唯一無二の1着になる。そんな稀有な例になっております。シンプルですが、結果としてこれはこれでミリタリーディテールを組み込んだミルスペック素材のアイテム、と言えるでしょう。ダブルジップは比翼仕様で見えなくしており、台襟部分はドットボタンで留めてパタつかない様にしておりますし、袖口にはロゴの入ったオリジナルのドットボタンが使われており、細部に渡って気を配った仕様でまとめられております。可動域をミリタリーアイテム同様に取るべく身幅を大きめにしてあるので、サイズは44と46の2サイズ展開にしております。価格は35,200円(税込)と作り込んだマウトリーコンテーラーのアイテムとしては比較的リーズナブルになっており、組下とも言える同素材のハーフパンツもセレクトしておりますのでセットアップで楽しむ事も可能です。是非チェックしてみて下さいませ。

明日はこの暖かさでようやく使える様になったレベルの涼しい長袖シャツの紹介を予定しております、お楽しみに。

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posted by mercier at 23:55| Comment(0) | Main | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月22日

春の新作紹介 vol.2 YDOTのAIR VENT TECH PANT


暖かくて過ごし易いのを良いことに春夏のパンツを一気に出したのは良いのですが、パンツの箱って重いんですよねぇ、びっちり入れていると。いやぁ、歳もですけどここに来ての日頃の運動不足を実感するのが、筋肉痛は大した事ないんですけど今回は結構腰に来ていて、今日はパンツの箱から出してそこに冬のパンツを入れて、というのを1箱分やったところで今日はこの辺で勘弁してやらぁ、と入れ替え作業は一時休む事に。腰いわしちゃったらどうにもならんので。そして暖かかった事もあって今日は半袖Tシャツ、色々動いてました。私も日中は長袖Tシャツ1枚で過ごしてましたし、明日は早々にパンツをやっつけてシャツのラックの入れ替えを完成させてしまおうと思っております。それぐらいカットソーとシャツばかりが今日は動いておりました。この暖かさは初夏のものなのでそうそう長くは続かないと思いますが、それでも20℃前後にはなるでしょうからそれを見越しておかないといけません。とはいえ日が暮れてこのブログ書いている時間はとてもじゃないけどアウターなしではいられませんが。

さて本日は昨日に引き続きYDOTの夏寄り生地のボトムの紹介を。ここまでじゃなくても春夏らしい涼しく過ごせる化繊のフィールドパンツ、全て店頭に出しておりますので比較検討して頂きたい、という思いを込めつつボトムの紹介です。

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昨日素材については解説してしまっているのでその辺の説明は昨日のシャツジャケットの紹介を読んで頂くとして、生地の組み合わせやデザイン的なコンセプトも共通なので、その辺についても書く事が無く。ただYDOTのパンツのクオリティには兼ねてから定評があり、その過去のパンツで培われてきたディテールを組み込んでいるので、YDOTのパンツをお持ちの方にはとても魅力的なんじゃないかと。具体的には両サイドのポケットの上の縁に隠しポケットを装備。そして太めなのにすっきり見えるリラックスシルエットなのです。裾にはドローコードが入っていて裾幅は調整出来ますし、これでスッカスカに空気が抜けるドットエア生地で耐久撥水加工もしているときたら夏はこればっかり履いてしまうんじゃないでしょうか。価格は30,800円(税込)とそこそこにしてますけど、今回使用している工場が小ロットでテクニカルな縫製を要求されるアイテムを作ってくれる技術力のあるところになっている関係でボトムとトップスのコストにあまり差がない、という事もありまして、クオリティを考慮すると税抜アンダー3万ならまぁ妥当なところかな、という感じです。

明日も暖かいみたいですし、是非お越し頂ければと思います。腰を労わりながら店頭の入れ替えは粛々と進めておりますれば、かなり店頭は春めいておりますので。そして明日のアイテム紹介、明日はライトアウターの新作はこれだけじゃないんだぜ、というマウトリーコンテーラーの春のアウターを紹介予定です、お楽しみに。

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