2020年03月08日

軽登山のススメ




流石に今日はコロナ自粛に加えて天気も悪く気温も低く、こうなると人出は本当に少なく。B.A.Tのお客様はそれでもお客様がいないと店は潰れてしまうという事を気にかけて下さっていらして、こういうご時勢だからこそ気にしていらして頂いている方が大半で、様子を見つついらして下さっている、若しくはいらして頂けるであろうと思ってはいますが、それでも今日みたいな日はいらっしゃる方は少なく。





そして今日は昨日話を振った事もありパンツ→ベルト→靴→シャツときたからジャケットの紹介したいな、と思ってはみたもののこれといってこの時期に紹介したい既存のジャケットがなく。ないというかもう一寸季節進んでからだよなぁ、という感じですね。





そんな日だからこそ人の集まる所へのお出掛けを避けましょう、という事態になっている今の休日の過ごし方を提案してみようと思いまして。





こうなってみると思うのですが、アニメの舞台となったご当地巡りというので田舎の鄙びた風景に人が大挙して押し寄せるというのがありました。でもそもそもそういう所ってそんな風に人が来る所じゃないはず。でもここですよ、というのをメディアやネットで流されると最近の共有願望からして大勢が行ってしまう。でも本来はそういう所じゃないというか同じ様な日常は身近にでも転がっていて、そこに趣を感じる嗜好や価値観こそを共有すべきだと私は思うのです。





服も同じで流行っているかどうかという基準は正にそのご当地巡りに近い発想でしかなく、本質を掘り下げると沢山作れる物でもなく華やかさもなくでも着手の生活の中で一体となって馴染む服を自ら探し歩いて見つけるしかない、という事になります。





そこでオススメなのが軽登山という事で。これ高尾山でも良いんですが、その場合は安易に観光客を集めようと作られたケーブルやリフトを使って舗装された道を歩いて薬王院を抜けて山頂、というのではなく、舗装されていない道をメインで使って登るという事になります。なので軽登山、という事です。これがねぇ、ミシュランガイドにも掲載されて世界中から人が集まる観光スポットになった為、平日でも桜や紅葉の季節はケーブル駅から山頂迄は人でごった返す状況にありながら、琵琶滝を経由するルートで見晴し台下迄進むと10人以上の人に逢う事はまずなく、そこから薬王院を巻いて山頂に向かう道に至ってはほぼ誰にも会いません。それでも高尾山にしてここは確かに修験の山なのかも、と思える程度の登りありで清流に触れ湧き水を飲み鳥の囀りを聞く山林ありの中で過ごせます。





別にハードに肉体を極限迄駆使して登る登山じゃありません、そこから山頂も巻いて先に進むと桜の名所の一丁平とそれを越えた先には城山という高尾山の隣のピークがありますが、この辺り迄来るともうかなり空いています。その先の小仏峠は古来街道として人の往来がありその趣を今に残していますし、そこから登った景信山迄行くと本当に人が減り、しかしかつてハイキングがメジャーなレジャーだった時代に整備された山頂付近とそこにある茶屋は荒らされたくない名所です。





電車に乗って出掛けるとそれだけでも感染の可能性が、と危惧する方もいらっしゃるかもしれませんが、何故ご当地巡りとは趣が違う、と書いたかというと、ジムに通う様な日常でもなくアミューズメントスペースや賑やかな街を目指す移動でもなく、人が行かない所でかつては人の往来のあった街道筋の山は道が整備されていて過ごし易い所だから。その失われつつある自然に対する敬意を払いつつ人の生活圏としていた時代への郷愁と、アウトドアウェアやそれと同等の機能性素材を使った服を持っているならそれが活かされる場に行ってみてはどうか、という提案だからです。





これ絶対に主流にはならないです、だって多くの人はネズミーランドに行っている方が夢があるとかいう情報操作に乗っているから。でも今回の様に未知の伝染性の病気が発生したりすると人為的に作りだされた虚構の世界で遊ぶとかいうのはあっさりOUTです。だって人が集まらないと成り立たないから。そういうのに慣れた人達が普段アニメなんて視ないのに映画がヒットと煽られて俄にのめり込んで同じ感覚で行くご当地巡りは一過性の遊園地みたいなもの。でも山は人が作ったんじゃないからお金取らないし。来てくれないと経営がとか町興しがという思惑も持たないし。特に富士山みたいに人が集まって整備するのにお金がかかる様な所は別ですけど、近場の山をあるがままにある物を楽しむ、長きに渡る人の営みが道を造り互助の精神がベンチを作りというありがたさを楽しむのが軽登山だから。だから流行りはしないです。でもだからこそ、そういう所に向かう電車は空いているでしょうし、行った先は混雑や人混みとは無縁です。そして個人差はあれど楽しめるんじゃなかろうかと。





ルート取り次第ですけど荷物少なくて自炊しなくても美味しい物が食べられるおまけが付けられたり、鄙びた温泉がルート上にあったり、ここからしか見えないバエる風景なんてのを独り占め出来る場所を通るようにしてみたりと色々な事が出来ます。東京近郊から1時間もあれば十分楽しめて人が少なく移動中の感染の可能性も低く、行った先での感染の可能性は皆無という所でのんびり過ごす、それを良しとする人がお客様にいて頂けたら、土産話を聞くだけでも私は楽しいんですけどねぇw


出来れば自分で行きたいところですが、こういう仕事をしていて店が休みの日も展示会廻りや生地や材料を見に行ったりしているとなかなかそういう日が取れないので。あ、でも今年は展示会廻りが早々に終わりそうだし月末の方で行けそうなら1日位登りに行ってきますかねぇ。もし行けたらこんなルートでこんな風に廻ってこんな風に楽しんできました、というブログが書けますしね。





何れにしろ家で引き蘢っている週末も2週も続ければ飽きてしまうでしょうし、かといって人の大勢いるところに行くと感染の危険がという事ですから、本日はなればこその提案をしてみた次第です。


勿論私としては遊びにいらして頂けるのがベストなのですがw





という事でここ迄書きましたが、そういう軽登山スタイルとしてこんな感じを提案します、というコンセプトで明日から一連の商品紹介をする予定なのでよろしくお願い致します。


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posted by mercier at 20:15| Comment(0) | Pourvu qu'il fasse beau demain ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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