いやぁ、昨日はとても運が良かったのだ、と思い知らされました。今日になって取引先に連絡を入れたら電話が繋がらない。そこ品川で1階にある会社なのでもしやと思って携帯の方にかけたら脛まで浸水してコンセントや電話線のジャックが水没して復旧迄暫くかかるとの事。まさか都内でそこ迄の事になろうとは。今日も雨が降ったり止んだりで、お客様はいらして下さったのですが、雨の中で恐縮でした。でも今日紹介する靴を始め、昨日紹介したパンツも動いていて、結果としてなかなかな1日となりました。
それと昨日まとめていたフランス製アイテムの発注を仕上げまして、バックパック・カンカン帽・ポロシャツ・リネンのシャツ・リネンのパンツ・長袖Tシャツをオーダーしました。ポロシャツの内の1型とリネンのシャツは別注、バックパックはダメ元で専売カラーを発注しております。今から来年の上がりが楽しみです。
で、本日のアイテム紹介ですが、本来ならとてもローカライズされたマニアックなハンドメイドシューズなのでトラディショナルなはずなのに、その独特なフォルムが現代のモードファッションとマッチしてしまうという不思議な事が起こったアイテムです。
日本でメインで展開されているのはノルウィージャン製法の登山靴とスニーカーで、本国のラインナップにはあるのですがほとんど展開されていないのがドレスシューズというドイツはミュンヘンに工房を構えるシューベルテル。そのゴリゴリ感を評価する所が多いですけど、個人的にはそのハンドメイドのクオリティを活かせるのはドレスシューズだと思っており。それとベルテル、元々10万前後の靴ではあるのですが、その価格はここ10年以上ほとんど変わっていないという。コロナ禍も円安もモノともしないというか、契約が円建てらしく英国もユーロ圏も米国も価格が倍増している中価格が変化していないので、相対的にお買い得と言っても良い稀有なメーカーです。そうなると軒並み価格が上昇しているので、本来なら20万近い価値があると思われるベルテルのドレスシューズ、そんな理由で今も10万前後で提案出来るので、今ドレスシューズを新たに取るならこのブランドしかないな、と。ディンケラッカーが買収されて自社工房を解散しグッドイヤーウェルト製法はスペイン(明らかにグッドイヤーなのにハンドソーンを名乗ってますがw)、ノルウィージャン製法はイタリアで外注生産するブランドになってしまったのにグッドイヤーウェルト製法で17万とかしているのを見たら、当初7万程度だったトリッカーズやクロケットが13万とかになっている事もあり、圧倒的なお得感があるんです、シューベルテル。
でもこのブランドのドレスシューズのラインナップが少なくて、外羽根プレーントゥとホールカットとウィングチップとブーツ数型だけなんです。なのでどうしてくれようかと逆に悩ましいのですが、このメーカー、地元ミュンヘン周辺のババリア地方(旧バイエルン王国)特有のディテールである独特な爪先の形状を現代に伝えてまして。それがこのモナコディババリアというモデルだったので、どうせやるなら他の国での取り扱いをGoogle検索では確認出来なかったこのモデルをやろう、という事にしました。見ての通りの特徴的な爪先なんですが、ツルッとシンプルなホールカットのデザインと相まってモードっぽい雰囲気がプンプンするという不思議な事に。
踝下の部分が大きく切り込まれていて、結果当たるところのないサイドラインも秀逸で、革靴ってこんなに楽だったっけ?という履き味。そしてこちらもソールの張り替えに配慮してグッドイヤーウェルト製法でレザーソールを底付をしてもらってから後張りでラバーソールをフロント部分に貼ってもらっております。革もワインハイマーよりもローカルでクオリティの高いボックスカーフを使用(エドワードグリーンと同じ供給元だそうです)していて、シンプルながらとても完成度が高いです。この特徴的な爪先のフォルムと相まってシンプルなのにとても魅力的な1速になっているかと。今回41・42・43の3サイズ展開、価格は118,800円(税込)です。代理店によると現段階では日本で唯一の発注だったそうなので、オンリーアットB.A.Tとさせて頂きました。
明日午後から天気は回復し、明後日明明後日は猛暑日予報になっておりますが、明日から3連休です、是非多くの方に遊びにいらして頂きたいです。この時期から使い始めて丁度良い長袖シャツやリネンのジャケットは特にオススメですので、是非チェックしにいらして頂ければと思います。
アイテム紹介ですが、明日はこの気温で着て丁度良いアウターを銘作紹介で。お楽しみに。

人気ブログランキング

