2017年10月03日

偶には時事ネタもありかな、と。




本日メアグラティアのパンツ2型とベストが入荷したのですが。まだ生地的に紹介するタイミングではなく。素晴らしく出来映えは良いのですが、やはり気候と相談しての紹介になります。となると。


タイトル通りですが、閑話休題といっては自分の住む国の政治に失礼というもの。今日は政治的な主張をするのではなく政治について書いてみようと思います。





昨日起きたラスベガスの銃撃事件も酷い話ですが。我が国のグダグダな衆議院選挙というのもどうかと思うのです。自分の支持団体に全米ライフル協会があるからといって、マシンガンを簡単に買って大量にホテルに持ち込める様な状況に対して、問題であるという事すら言えない大統領もさることながら、驕ってろくでもない行動や発言を繰り返し、それで落ちた支持率を上げるべく野党の女性議員の不倫疑惑で相手のイメージが悪くなったところで勝ちにいくべく衆議院を解散する総理大臣というのも人品の卑しさではどっこいどっこいでしょう。戦略的には相手が弱って価値が動かないと思われる状況で必勝を期すというのは正しいですが、その弱り目の原因が幹部女性議員の不倫疑惑とか、そういうのって弱味に付け込んだ、というタイミングは否定しても否定しきれませんし、そういう女性の弱り目につけ込む男というのは印象が非常に宜しくありません。戦い方としては常道ですが、一国の宰相たる品格としては巧言令色鮮し仁というやつです。





しかも今度は想定外に機を見て動いた小池新党、希望の党とやらが立ちはだかり、それに民進党が相乗りして自民党と公明党での過半数を取るのを阻止しようという事に。まぁしかし小池さんは随分と機を見るに敏というか、戦い方の鮮やかさに目を見張るものがありますが、この人の問題は事を起こすにあたって自分の事と自分を含む団体の事とを区別していない感がある事でしょう。個人の技量だけで国家の運営を左右される様な状況を望む人はそういないでしょうに。でも安倍さんにしたら青天の霹靂、思っていたのと状況がかなり悪い方に変わってしまい、余裕で勝てる戦いがかなりの誤算でしょうから皮肉な話なのですが。





しかしここで問題なのは結局小池さん、憲法改正賛成だし、選挙の争点は消費税増税の先送りだけ、そうなると増税しない方が今の気分としては良いですから小池さん達の方に分があるだけでどちらも保守政党に変わりはなく。え、これじゃ独断専行で動くトップが安倍さんから小池さんに変わるだけなんじゃ??という疑問を持つ有権者が多いのではないでしょうか。





そこにつけ込む余地があると思ったのが民進党の自称リベラル勢力とやら。私としては政党の主義主張そのものにはあまり興味はないのですが、民進党の対応にはあまり良い印象がありません。政権担当能力という点では大政翼賛会のメンバーの多くを引き継いで結党されて以来政権を長く担ってきている自民党が最も経験がある事は事実ですし、小池さんに対しても現段階で支持するとか支持しないとかもないんですけど、小池さんが“選別”という言葉を使ったのに食いついて立憲民主党とやらを作るという動きはどうかと思うのです。





そもそも。主義主張が違うのであれば同じ政党の一員として活動すべきではないのです。呉越同舟という言葉がありますが妥当自民党という事しか共闘する理由がないのなら、もし仮に自民党を過半数から引き摺り下ろしたとしても、結局混沌とするだけで倒したら今度はそのイデオロギーの違いが浮き彫りになり妥協出来ないのだから政治は停滞するばかり。精々みんなで折り合える当たり障りのない内容でお茶を濁して問題は先送りにするだけしか出来ません。野合をしてもそうなのですから、一政党の今から陣容を整えるというところに憲法改正に賛成と反対のどちらも入れて党を作るなんて事が出来ないのは自明の理です。





なのに選挙の為だけに勢いがあって勝ちが拾えそうというだけで安易に希望の党に乗り換えようとする事自体が安易だし、そんなグダグダの党なんて政権取るも何もあったもんじゃないです。だから党として統一された見解で政権を取った後にもきちんと筋の取った運営が出来る、という為には明らかに党としての理念と違う政治家を選挙の為だけに加えることが出来ない、だから選別する、というのは極当たり前の事じゃないんでしょうか。





ですから希望の党への合流について全民進党候補者を、という前原さんの交渉自体がそもそも無理があるのです。自民党さえ第1党から引き摺り下ろせればそれで良いんだ、というのは政治家としてどうかと思います。政治は続くし一時的に政権を失う事は過去にもありましたが、政権担当能力もなく呉越同舟な連立は短命に終わるのは、少なくとも過去の事例では100%なのですから。





となれば最初から何が何でも、ミサイル飛んできても拉致被害者返して貰えなくても自衛手段を明文化する事にも、自衛手段をとる事にも反対だ、という政治家は自分達で結党して新たな党を作るしかない訳で、公私混同気味な小池さんだけに、選別という言葉を使うと自分の気分で他人を切る様なイメージを持つ人は多そうですが、その為に止むを得ず結党したみたいな主張に大義はありません。同じ方向を向いて歩める人と組むのは極当たり前の事でしかありません。





反自民の受け皿がなかったから本来我が国の政治体制と矛盾する共産党ですら批判票の受け皿になっていましたが、今回はそういう票は立憲民主党とやらと分け合う事になるでしょうし、調子こいて忖度とやらをあって当たり前でうやむやにし、それを支持して同じ穴の狢である事を恥ずかしいとも思わないけど政権担当能力はある現政権と、そこ迄主義主張に大差はないし些か個人プレーに走りがちな党首ではあるけれど、その傲慢さはない新党との戦いという事に。





私としてはこのブログで政治的な主張をする気は更々なく、客観的に見て本来良識のあるとされる集団でも権力が長く集中すると驕るので、いつでも政権を交代出来る同等に近い力を持つ野党がいる、という状況が己を律するのに良さそうだ、というお話をしたかった訳でして。米国では今回それが機能しなかった結果、今の様な状況になってしまっていますが、本来米国ではそういう2大政党が存在する事でどちらかが驕る様な事にならずにきたと思われます。





なので私としてはどちらかが勝ち過ぎる、という事はなく悪手を打てば直に相手に取って代わられるという危機感を持って政治が行われる様になれば良いなぁ、と思う次第です。





と、私の政治的指向に一切触れずに選挙ネタに触れてみましたw


明日は何か新作紹介を考える、という事で。


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2017年08月29日

世は事も無し




ツィッターでもきっと沢山つぶやかれているでしょうけど、今朝は6時過ぎにJアラートで起こされまして。見たらえらい広範囲の警報が出されていましたが、結果的にミサイルは北海道の上空を通って太平洋のかなり先に落ちたそうで。関東全く関係ないじゃん!という始末でした。それにしても打ち上げ時間を考えて欲しいもんですね、まったく。





ディンケラッカーの代理店の営業さんと来月の展示会の件等でお電話でお話ししたのですが、関西の方はニュースを見てそっち(バクッと東日本的なそっちですw)の方は大変だったみたいですね、と。イヤイヤイヤイヤ、大変だったとしてもそれは北海道であってこの辺じゃないから!と突っ込みを入れる羽目に。恐るべし関西人。





そのまま四方山話になったのですが関西は依然暑いらしく大阪は今日も35℃ぐらいある上に湿度が高くやってられないとの事。それに比べたら30℃前後な東京近郊は、晩夏初秋の新作紹介というタイトルにも違和感がなくなるぐらいの季節の進み加減なんでしょう。このまましっかりと秋になるとは考え辛いのですが。しかしそんな中でも秋物の納品が進んでいますので、先方は直営店もあってセレクトアイテムも売っているのでどうですか?と訊いたらこれが凄いネタをこぼしてくれまして、そんな気温の中インポートでモヘアのセーターが納品されてきてしまったそうでww





いやモヘアのセーターっていったらあのフワフワに長毛が出ている暖かそうなセーターやないですか、てかあれその気温の中では触りたくないというよりも見たくないですよね、その半径1m以内は気温が5℃ぐらい高く感じるぐらいじゃないですか!!とまた突っ込んでしまいました。ええ、関西の方のネタには突っ込むのが礼儀ってものですし。





今年はB.A.Tにおいても納品が非常に良い感じで進んでいますが、それでもそんな恐ろしいアイテムは10月迄要らん!と納期指定しております。じゃないとどうし様もないですもん、実際。もっとも指定も何も毎年お約束の様に遅れたりこなかったりが発生するのがインポートですし、ドメブラに関してはミドルゲージのセーターやらフラノの生地のアイテム等は最初から10月以降って事にしていますけどね。





先日8月9月の納品された物&納品予定の物のリストアップを書いた事もあって、今日いらしたお客様も遠方の方でお電話頂いた方も、展示会報告をしていた2月3月頃のブログと照らし合わせて、気になっている物がいつ入ってくるのかというご質問を頂きましたが、まぁそんな訳で確定していない物は敢えてリストアップしていませんので、前後して入ってくる物は出てしまいます、なのでそれはそれで逐次告知する、という事で。





とまぁ今日は朝のJアラートについてネタにしてやろうと思っていたのでこんなブログになりましたが、別に上空でミサイルが壊れて降ってきた訳でもなし、ニュースはそれ一色でしたが総じて世は事も無し、むしろ私としては早いところ季節が進むなり、この季節でも手に入れておこうという事になるシューズやバッグ類が入荷する事を願うばかりです。


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2017年03月27日

安いのは嬉しいけれど、安けりゃ良いってもんじゃない!




靖国神社の桜が咲いて開花宣言が出ているのに、富士五湖周辺には昨夜は大雪警報が出るという・・・これじゃなごり雪という感じでもなく。三寒四温もここ迄来たらもういい加減春の気候でだけど花冷えはする、というぐらいにしてもらいたいものです。





さて今日はこれから同じ様な状況に陥る話が多くなりそうな事でもあり、ネタにさせて頂こうと思います、てるみくらぶ。





私は年に2回ぐらいしか旅行という旅行に出かける機会がなく、しかも精々2泊3日が良いところなので、最近はもう買い付けを含め海外に行く事がほぼありません。それだけにどこかに行くというのも比較的ベタベタな観光地ではないところが多く、複合的にその2泊3日を如何に有効に使うのか、という事を最優先しますから、ツアーを利用する事がほぼなく。





ただ宿を取ったり、最近では日帰りツアーから派生したと思われるレストラン等の大幅ディスカウント等の情報が得られる事から旅行会社のツアー等の比較サイトには会員登録してありまして、そちらからのメール等で情報を得ております。その中によく登場していたんです、てるみくらぶ。まぁたしかにとても安くてこれなら美味しいよね、と思わせられる企画が多かったのですが。やっぱこうなるか、と。





そもそも私自身が商売していてそれはいかんだろうと思いますが、効率的に儲けるとか美味しい商売をする、という事に対してあまり興味がありません。企画であったり取り扱う物のクオリティや来歴、コーディネートにおける立ち位置等からこれは良いですよ、という物を提案してその提案を評価されて対価を得る、という事自体が最優先なので。またそれによってお客様自身がありもしないブランドイメージであるとかネームバリューや情報操作による人気だ流行だというのに振り回されない価値観を構築する事が出来る一助となっていれば尚良い、と思っております。





勿論同じ物がその流通過程や製造工程等によって安く買えるのであればそれの方が良いに越した事がありませんが、この旅行業というのは典型的にそういった構図が当てはまらないものです。





要するにこれ株の相場じゃないですけど、繁忙期は高く閑散期は安い、そしてそれぞれの事情によって価格が変動するという類いのものなので、人件費がいくらかかっているから、そして材料費や経費がこれだけかかっているからそこに自分達の利益を乗っけてこの価格、という真っ当な値付けをすると見た目に旨味が出ないビジネスなのです。





つまり、空席が出来るぐらいなら空席のままだと利益は0だけど、どうせ運航で飛行機は飛ばすのであれば、格安でも埋めてくれれば良いという航空会社の判断と、同じ様にホテルの部屋をこのぐらい埋めてくれるのであれば大幅にディスカウントする、という物との組み合わせで格安に設定。しかしそれ同じ様な事をする同業社が多数あるので、今度は自分達の利益を削って価格競争をする、という事です。でもこれって他の業種でも同じ事になると思いますけどね。価格を下げていけばクオリティはどうしてもギリギリな物になるので、そうなったらもう如何に安いかが勝敗を分ける事に。アパレルにおいてはファストファッションなんてまさにその典型でしょうから、無理をすればシェアは広げられるでしょうけどそのしわ寄せは必ず跳ね返ってきます。その反動に耐えられなければつぶれてしまいます。





私も一消費者としての立場からですと、当然同じなら安けりゃ安い程良いと思います。特に消費期限がある物であれば尚更でしょう。でも例えば食品スーパーであっても全ての客が見切り品しか買わなくなってしまったら当然保つはずがありません。基本的には定価で売れていて、残った物が品質が落ちて売れなくなるから安く売る、というだけの事なので。でもそれじゃ他社との競争に勝てないから元々の設定を薄利にする。償却費を考えたら消化率が高い方が良いって事になりますから。





しかしおかしい話です。これってつまり安くないと売れないから価格を下げて売る→そうすると利益が薄いから給料が上がらない→給料が上がらないから値下げ後の値段でも消費が鈍い→更に利益を削って価格を下げる。この循環をデフレスパイラルと言いまして、アベノミクスとやらはそうなってしまっている日本経済の立て直しプログラムとして提唱された物だったはずなんですが。でも実態はそうじゃない。結局は安けりゃ安い方が良いんだという発想をどうにかしないとどうし様もないのです。





何でもそうですけど結局は人と人との信頼関係でしか物は動かないので。





例えばこの旅行会社は気持ちよく相談に乗ってくれて的確なアドバイスをくれる、そのアドバイスとプランの構築はとても良いので、それに対してネットで何のサービスもなく字面で説明されているだけの格安ツアーよりは高いけれど、それでもリーズナブルに全て個別に頼むよりかはかなりお得にしてくれたから、今後もここ使おうというお客様が多い旅行会社はこういう事にはなりません。





しかしどうしても旅費優先だったり簡単に検索出来るシステム優先だったりするのが現代の旅行のプランを組む際の大多数の人がやる事なので、そうなると複数会社があってそこに競争がある限り、ディスカウント競争はなくならないのです。その結果が今回のてるみくらぶの倒産の様になる訳で。





振り返って我が身に置き換える事になりますが、そういう無機質で気持ちの通わない関係性でビジネスを組む事とは一線を画したいと思っているので、何かそれを身につける事がステイタスになるとか、そういう射幸心を煽る様な売り方は私はしません。その代わりにしっかりと接客する、勿論お客様と色々とお話しする事は楽しいですが、ただ楽しくお話しして時間を使っていてもその時間全く収入がないというのは仕事としてどうなんだ、という事にもなります。





別に時間使ったからすぐにその対価としての売上げを寄越せとかそういう事ではなくですね、そういう接客が得られる場を持続出来る様な協力として、勿論何かこれはというものがあればという前提ですがお買物をして頂く事でお店は成立しておりますので、1割程度がショールーミングだとしても問題なく廻る大手百貨店や、一見さんが中心で顧客メインじゃない売上げを基本としているから一人のお客様に数時間接客するなんて事のない大手セレクトショップチェーンやSPAブランドと違って、お互いに気を使い合える関係性じゃないと小さなお店なんて成り立たないのです。





先週いらしたお客様が仰っていたのですが、最近色々物入りで今ひとつ自由に使える予算が少なく、その分吟味して買わないといけないから即決はなかなか出来ない、だから長い時間とって吟味していて、それはそれで楽しいけれど付き合ってくれている事に対してその対価を得られないのは大変なんじゃないかと気になります、との事。いやいや、そのお気遣いがある方はそのうち何かしらお買上げになられるんでしょうから問題ありませんて。





そういう気持ちでいらっしゃってくれる方は、まさにお店を支えてくれているお客様な訳で。私としては基本的に皆様そういう方々なのだという認識であればこそ、接客姿勢に手を抜かないというか他では得られないであろうクオリティでの商品説明やコーディネート相談を心掛けております。





その気持ちを通わせるという作業がない方が楽だ、というのはそれはそれで一つの考え方としてありです。特に現代においてはそういう発想が台頭している事は否めません。だからこそのネットモールや巨大ネットショップの利用者が流通大手のヤマト運輸の経営を逼迫させるぐらいの影響を及ぼしてしまうんでしょうけど、それはネットの普及が原因なのか、そういう感覚の需要にネットがマッチした結果なのか、どっちなんでしょうね。





そもそも接客はただであれこれ使役しておいて買うか買わないかは客の勝手だ!というお客様は神様的な発想は昔からあった訳で、その動物の順位付け的で尊大な態度へ対応する煩わしさを排除しているという点で、ビジネスとしてだけ考えたら無機質に字面と写真とフォーマットだけで自分は出荷するぐらいしか関わらないネットショップは売る側にとっても楽っちゃ楽なんでしょう。でもそれは煩わしいお客様への対応をしなくても済む代わりに、自分も一緒に成長出来るお客様との時間の共有や、無機質な利便性や情報操作によるタイムリーな品揃えではない何故自分はこの仕事をしているのかという根幹に関わる部分も一緒にオミットしてしまっていると私は思うのです。





字面で物を売る、という点では某大手アミューズメント事業の運営会社にお勤めの方からよく言われているのですが、ブログだけで新規顧客を増やしているという点で、あなたのビジネス手法はそういった手法とは真逆ではあるけれど筆で接客している様なものなんだそうなw





ただそれでもスタートが字面を読んだ事であっても基本ご来店頂いての対面販売、次にメールでのやり取りや電話での対応、そういった今となってはアナログで泥臭い方法に価値を見出してくれる方がお客様の多くでいてくれる事を、改めてありがたいと思った次第です。





結局は為替誘導で大企業に利益を確保した、というところから先へは全く何の手も打てていないのが国策の現状ですが、だからこそそういった恣意的な何かではなく、安けりゃ良いだと結局破綻しちゃうんだから、そうじゃない価値観に変革していきましょうよ、そうじゃないといくら順位付けしてみたところで近隣のあまり仲の良くない国の方々と考え方や民度のレベルは大差ないって事になっちゃいますから、という事を訴える政治家がいても良いと思うんですけどねぇ。まぁそういう事は近代国家の歴史上主論として謳われた事はないんですけどね。選挙があるから仕方ないんですけど。有権者に耳障りの良い事を言った方が指示されますから。あなた方の考え方が今日の困窮を招いているんだからそこを改めろ!なんて言ったら諫言は耳に痛いもので、正論であればある程面白くはないでしょうから。





どうも物販もサービス販売も同じ様に現状のままだと低迷していきそうな感じなので、今日は久しぶりにこんな話になりましたが、ものが売れないと当然製造業も生産業も全て低迷してしまいます、そうはならない様にあって欲しいものですね。今日はこんなお話でした、明日は新作紹介しようと思いますのでお楽しみに。


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2016年06月25日

グローバル経済の中の日本

スイマセン、連チャンで小難しい理屈をこねて。でも昨日のネタのままだと我が国の経済よりも自分の都合を優先して英国のEU離脱を喜んでいる狭量で視野の狭い人みたいに見えちゃうかも、と思いまして。新作紹介進めようと思ったんですけど、世の中の反応もなかなかだし、コメント欄やアクセス数も皆様の関心の高さを示していましたから。





経済学者の方々はポンド・ユーロ・ドル安による円高に対して、円高によって輸入される物が安くなる事で物価が下がる事=デフレとして警戒をしているというコメントを出しておりますが、私は全くそうは思っておりません。デフレというのは単に物価が下がる事ではなく物価が持続的に下落していく現象を指しています。多国籍感の複数の通貨レートはそれぞれの経済的な事情、もっと書くとその事情に対する投資家の思惑によって変動しております。これは株価でも同じ事ですが、もし株が下がったとして売った人と買った人の数はどちらが多いのかというと、どちらも同じです。その価格が得をすると思った人は買います(売らない)し損するんじゃないかと思った人は売ります(買わない)。その思惑によって動く確実な予測不可能な物が市場取引であり、どちらの転ぶかの確率は求める事は出来ても確実な予測は不可能なのです。つまり単に確率の高い方に賭けているだけの事であって、だからといって必ず当たるとは限らないって事です。ただ思惑ですからある程度は予想は出来ますが。





その思惑によって一国の閉ざされた中での経済ではなく、連動している通貨による相対的な価値によって世界経済は廻っています。今回の英国のEU離脱、本来は通貨そのものには直接的な影響はないはずなのです。だって英国元々ポンドを使っていて通貨としてのユーロは使用していませんから。EU経済圏からの離脱という点ではEUはその経済圏の20%の経済規模を現実に失うのでEUの経済規模が一気に20%下がるという事で、ユーロが下落するのは論理的に判ります。しかしポンドはこれから2年の間に英国が完全に経済的に離脱する過程でどれだけの代償を支払うのか、それはまだ判らない事で、想像の域を出ません。





それに対して円高に振れました、という事で確かに物価は下がるでしょう。で、何が悪いんです?持続的に物価が下落しているのではなく、自分達に何の要因がある訳ではないのに変動する通貨レートを作為的に自分達に都合の良い様にコントロールしようという小賢しい施策が吹っ飛ばされただけの事です。そしてアベノミクスとして主張してきた一部の輸出産業の利益が増えてそれが従業員の給料を増加させ、更に消費として還元されて国内の消費が増え、それにより内需が拡大していくという筋書き自体に無理がありますよね。だって昇給率で考えたら一般的な定期昇給+ベアを合わせても円安による物価上昇に追いついていませんから、インフレは消費マインドを低下させるだけです。





ファストファッションではないのでB.A.Tの取り扱っている物、それなりな値段しています、それでもそこにその値段以上の価値がある事を自負して取扱いをしてお客様にお伝えしてご理解して頂いて買って頂いていると思っておりますが、その買って頂いているお客様をして給料なんてそんな物価高をものともしない程上がった事は一度もない、と言わしめております。中心は30〜40代のきちんと働いて上場企業を含むそれなりなお給料の会社にお勤めしている方々なんですから、そこでその実感が無いというのは多くの方に企業収益が従業員に還元されているなんて実感はないって事です。





そんな中でお金を出す価値があると思って頂ける事はとても嬉しい事なのですが、でもそれってつまりアベノミクスでいうところの循環の最初の部分が一部自動車産業等の儲けにしかなっていなかったって事ですよね。全く国内の消費には還元されていない。それに対して外的要因とはいえ、世界的に円高の動きで日本ごときが一国で市場介入してみたところでその流れは変わらない巨大な奔流となって円買いが加速した、そして恐らく適正と思う投資家の多いところで止まるという事です。それが想定していたのと違う円高=一国の作為の無い現実的な適性と思われるレートであるのであれば、それがもたらす物価というのが本来の物価だったのです。国内景気の反映としてデフレが続くというのは安くしないと売れないから仕方がなく利益を削って安くするのが止まらないという事であって、円高によって物価が下がる事ではありません。なのでまるで景気の悪化以外の理由で物価が下がる事が悪いみたいな事を言う経済評論家はお粗末極まりありません。





この円高を謳歌して、格安でヨーロッパ旅行に行ったり、輸入品をお買い得に買ったりをする事で消費を積み上げて結果としてお金を使う事を推奨すれば良いだけの事なのですから。





円高差益還元がすぐには行われないのは当り前です、輸入商社は円安誘導のしわ寄せに耐えてきていたんですから、ここらでチョコッとそのご褒美に儲けを貰おうという事で。でもそれも半年や1年の事であって、英国が離脱する頃には流石に還元しないと消費者からの批判を浴びかねません。それにそれこそ直接取引で輸入しているブランドの物は少なくとも私はその円高分を確実に価格に反映させますね。直近の秋冬から。





なので経済的な独立が他国の利益を害するなんて事は本来ないのです。そこに勝手な思惑で相手を利用したり依存しようとしている、他力本願な経済運営にダメージがあるのは自業自得というものです。国が虚業で利益を得て経済運営しようなんてのはこの際打ち捨てて、実際に国内で物を売り買いしてその回転で利益を産み出していく分には通貨レートがどうであろうとあまり関係ないんですから。





ただその思惑と産みの苦しみで上手くいくいかないは別にして英国のEU離脱して独自路線を行くというのは先行き不安だというのは当り前です。その当り前の事が原因で円高に振れているんですから、至極ごもっともな現象です。だったら気にせずメリットを考えた方が良いと思うんですよねぇ。





さて、そんな中ですが色々と今日も減っておりまして、到頭エトスクラブのコードヴァンのスリッポンのネットショップにアップしている物が完売しました。仕方がないのでもう1型のとっておきの方をアップする予定ですが。Tシャツも減っていますし、パンツの減りも目立ちます。プレセール期間最後の土日です、明日の日曜日、特にまだプレセール使っていない方のご来店、お待ちしております。明日はサブトラクトのTシャツの紹介をする予定です、お楽しみに。


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2016年06月24日

アベノミクス吹っ飛ぶw

結果を固唾を呑んで待ち受けておりましたが、どうやら確定した様です、私の希望としては願ったり事に英国がEU離脱を国民投票で決めました。私はこうなって欲しいという願望はありましたが、その願望は客観的な予想をするのには邪魔なので、敢えてそれについて触れてきませんでしたが、英国のEUからの離脱を望んでおりました。





アベノミクスなる自民党主導で進むマクロ経済対策主体の経済運営は日本は貿易立国だからというところに起因して為替市場に介入して円安誘導をして、日本製品の輸出を増やして経済を上向きにしようというのが1つの方針でした。その理由は自動車等輸出関連企業が貿易収支におけるインの方の大きな柱なので、それ等の企業が収益を上げればその収益を従業員の給料に反映させ、その結果その従業員がお金を使えば内需が潤い、それに伴い物販やサービス業の売上げが上がりそこも潤う、またインフレターゲットを設定して物価を強制的に押し上げるのにも食料品やエネルギー等を輸入に頼る我が国においては円安誘導は簡単に物価を押し上げる方法ですから。





しかしこれは鶏が先か卵が先かという論議の様に考える人もいるのでしょうけど、周辺国の景気や政治動向に大きく左右されない経済運営、つまり結果として国民の景気判断というのは賃金と内需でしかないのだからという点に立脚すると本来の景気高揚策ではありません。為替を意図的に操作してそれに伴い市場経済の原理で利鞘を稼ぐ、言ってみれば為替のトレード、FX取引みたいなものでしかないのです。それで儲かればウハウハな生活が待っているんだぜ!という謳い文句で国民を煽っただけの事です。





その結果、中国が主な要因でしたが消費税を上げることが出来ないぐらいに外的要因で円安誘導が崩れただけで頓挫してしまいます。恥も外聞もなくこの施策を先進国に理解を求めるなんて事をやっていましたが、表立って批判はしなくても何処の国も良く思っていないに決まっています。だって何処の国だって経済の実状に合わない利幅の大きくなる様な自国の通貨安に誘導出来れば輸出が増えて貿易収支では黒字に向きますからその方が良いに決まっているんです。それをなんで日本だけが意図的にそんな操作をしているのに協力しないといけないのか、と思われるに決まっています。身勝手な愚策だと思います。





円安に振ったから国内の諸品の価格は輸入品が上昇した事もあって上昇しました。これは景気が良くなったからじゃなく単にそのせいで物価が上がったのです。当然実状がついていかないから値上げした分売上は鈍ります。それでも自動車が海外で売れてくれればその利益増加分が内需に還元されるんだと主張し続けたのがアベノミクスです。理論としては整合性がありますが、姑息な手段に過ぎず本質的な解決には全くならない、実にお粗末な主張なのです。





結果中国の経済成長が伸び悩んだら対中輸出が落ち込み、更に中国経済が落ち込んで石油の需要が減った為に原油価格が落ちて円安分を上回る下落の為インフレ率が下がる。それだけで息切れしておたつく様な脆弱な政策に過ぎません。そこにきてこの英国のユーロ圏離脱決定。これでユーロは2割以上の経済圏を失い、英国もポンド安に見舞われます。元々通貨統合には入っていない英国なので、何処迄経済に影響するかは判りませんが、差し当たって通貨としてのユーロとポンドは全面安が続き、円は買われて高くなるでしょう。これでアベノミクスとかいう他力本願でチョコチョコ通貨操作をするぐらいしかやる事のないハッタリの経済政策は見事に吹っ飛んだって事になります。





面白い事に世論調査では残留派が勝っていましたが、若年層と富裕層に残留派が多く、中高年層と低所得層に離脱派が多かったそうで、それに対して過去の選挙の投票率を見ると若年層は50%以下、中高年層派70%近いというデータがありまして、世論調査で離脱反対を回答しても選挙行かなければ意味がないって事だったんじゃないかと。残留派の方が実際は多かったけれど選挙に行って我意を示す人は少なかった、という事が残留派の敗因なんじゃないかなぁ、と思います。





私としてはこれで暫くしてある程度ポンドやユーロが下がりきった時点でインポートのブランドが一気に安くなりますし、ドルも連動して下がってますから物価は押し下げられるでしょう。これまた虚飾に塗れたインフレも吹っ飛んで色々と安くなって、その代わり利益はしっかり出せる、消費者と販売者共にウィンウィンな状況になるのは間違いありません。





内需を拡大させたかったらとにかく使わないと経済は活性化しないんだという事ですから、ちょっと物価が下がったらデフレだというのではなく、内需における利益は下げずに物価が下がる事によって内需そのものは拡大するでしょうから希望的観測で差し引き0、でも利益は増えているという状況が結果としてよりベターだという事になります。経済に特効薬はないのです、あったとしてもそれは大変リスキーでそのハイリスクに対して偶々当たって上手くいったという確率論の話でしかないです。一歩一歩着実に積み上げていくしかない、それを蔑ろにして市場原理で一発逆転的な方法を模索してそれらしい名前を付けたところで自分の懐が傷む訳でもない、税金で博打をしているだけですから無意味なのです。





さてそんな訳で、長々と書いてきましたが、価格上昇を続けてきたトリッカーズを含む英国ブランドのアイテム、どうしてもなかなか高値で下げ渋っていたユーロブランド、更にドル建てで計算している発展途上国の手間暇かけたアイテム、全て価格が下がる可能性が大です。これによりアベノミクスは瓦解するでしょうけど、お客様には色々と良い事があるんじゃないかな、という事で。作為的に高くするとか安くするとかじゃなく、適正価格であるという事は大事ですからね。あ、ユーロ圏抜けられちゃうとユーロとの自由貿易協定が結ばれても英国は別になっちゃうか・・・・それは関税面で宜しくないけど自由貿易協定締結は当面先だろうし、まずはポンド安ユーロ安を価格に反映出来る事を期待しましょうww


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2016年05月28日

丁度良い天気でしたw

今日は久しぶりにお店に関わる事以外をメインに書かせて頂きます。今日は一日薄曇り、Tシャツでもポロシャツでも半袖1枚では日中でも少々肌寒く、ジャケットやブルゾンを着ていて丁度良い気温でした。タイトルはその服を着るのに丁度良い暑くもなくいい感じな天気だった、という事ではなく少々プライベートなお話についてなのです。





本日、子供の小学校で運動会が開催されました。ここ数年ひたすらに晴れて暑くて汗だくになって見ていたのですが、今年はこの天気だったのでとても快適でした、というタイトルなんですね。朝先に店に寄って開店してから小学校に向かい、12時頃に戻ってきて1時間程お客様がいらしたので接客をし、その後午後に1種目だけ子供が出るのがあったのでそれを見に再度学校に行き、見るだけ見たらサクッと戻ってきて今に至るのですが、いや何が凄いって今時の小学校の運動会、今日開催されているところが春のうちにやってしまう学校としては多いらしく、今時の運動会の有り様が数日前にニュースになっていたんです、その様々な事情を汲んだ有り様に少々突っ込みたくなって今日のネタにします。





私はそこ迄ガツンと写真や動画を撮らねばという方でもなければ、そもそも運動会なんて子供達の物なので親が一生懸命になるのもアホ臭いと思う方ですし、組み体操も騎馬戦も棒倒しも毎回骨折する重傷者が複数名出るというのであれば問題ではありますが、それはむしろ取り組む姿勢の指導に問題があるのであって、擦り傷だ打撲だ打ち身だ程度であれば、運動会の様な機会でもなければ体験しない事なのでやっておくべきだと思っている方です。





だからという訳ではないのですが、良いスペースを確保するべくという事で8時半迄入れないのに5時6時に並びに行くなんていうのはまっぴらごめんです。ですから同級生の親御さんから6時半にやってきたらもう既に100人程並んでいた、なんていうの聞かされると、なんですか、運動会は新型iPhoneの発売日であるとか、ドラクエの発売日であるとか、スターウォーズの公開初日であるとか、そういう物と同じなんですか??と皮肉の1つも言いたくなってしまいます。別にしっかりと徒競走はゴール真っ正面のベストポジションでゴールシーン撮れてますし、他の競技も競技毎のベストポジションに移動してしっかりと写真撮れてます。お弁当食べる時だってどうせ子供は食べたらお友達と遊びたくてそっちにいってしまうんですから、それでも十分なスペースにビニールシート敷いてお弁当食べられてます。それだけに何故にその入場可能になる3時間以上前から並ばにゃならんのか、と思ってしまいます。弁当なければ後で子供からどうだったか話を聞くだけでも良いと思いますが、殆ど全ての子の親が運動会に来ている状況なので、弁当持たせてというのも寂しいと思うので(私も両親共働きだったので弁当持たされて友達同士で食べてましたけどね)、行くのは良いのですが、どうもその過保護感が否めません。この行き着く先が子供の大学受験に親がついていく為にバスや電車が大混雑するという近年の状況を産んでいるんじゃないでしょうか。





さて、それもさる事ながら驚いたのが組み体操無しなのですが、騎馬3人+上1人みたいなピラミッドもどきのヤツだけ表現の中で組み込まれていましたが、いやもうちょっとやっても良いんじゃない??と思いましたし、更にびっくりしたのが騎馬戦です。だったらやらなきゃ良いじゃんと思う様な万全の体勢での騎馬戦でした。男性教員の数で確保出来ている分だけ、紅白共に1戦4組ずつ8騎のみでの対戦で、全ての騎馬に先生が1人ずつ帯同して何かあったら身を呈してフォローする、という、つまり騎馬が遭遇して戦闘状態になると、両側で先生がカバディしているみたいに構えているという何ともシュールな絵面でして・・・・





組み体操等にどこかの親がクレームをつけ、それがあるある的なSNSの同意者多数で炎上状態で何故かリアルに提起され、大怪我した子供が40年間のうちに数十人いるという事実からリスキーなので止めようという事に。さて、子供の数は今は少ないとはいえ同じ歳の子供が100万人ぐらいはいます。我々の頃は倍以上の人口比率ですから40年となれば5000万人以上いて、その中の数十人。もし100人骨折等の子供がいたとして50万分の1の確率です。しかもそういうのってかなりエスカレートしてより凄い組み体操を、て事になって起こる事故です。例えばY字バランスであるとか5段程度のピラミッドであるとか、3段のタワーとかその程度でなら余程でないと重篤な事故にはならないと思われます。クラス男子全員のとか7段8段のとかってエスカレートした結果であって、組みたいそうそのものに問題があるといのはちょっと違うんじゃないかと。





言ってみればあれってかの将軍様大好き、近隣の迷惑なお国の得意技であるマスゲームとかそういう連帯感に近い物があります。あそこ迄やられるとその思想統制の恐ろしさを感じてしまいますが、子供達が言ってみれば綺麗に整列して行進するが如く、その団結美ときちんとした団体行動がとれるんですよ、というアピールとしてやる分には良いですよね。





そんな何でも危ないとか言い出したら、花火大会で花火に引火して死傷者がでた事件なんて過去に複数回ありますが、それだって安全性を厳重に注意して行うという事で、現在も開催されています。それも危ないから一切やらないとかってなるかっていうとなりませんよね・・・・





例えば棒倒し、倒しに走っていってドロップキックだ殴りつけるだとなると問題ですが、それはそういう趣旨ではないしスポーツマンシップに悖る行為なんだと指導が行き届いていないって事なので、教師の指導力の問題と一部の生徒の個人的な問題であり、棒倒しが悪い訳じゃないのです。で、少々の打ち身だ擦り傷だは野山で遊んでいても頻繁に起こり得る事ですから、重篤な怪我が起こる様な事じゃない限り、過保護に過ぎる対応を学校に求める親にも問題があると私は思うのです。その判断基準は人それぞれでしょうけど、自分の基準に対して総意としての学校の基準が明らかに重篤な怪我を予想出来る様な基準でなければ、そこは従うのが団体行動の大切さ等を教える教育の場として受入れるべきだと思いますね。





匿名性の高さから無責任な発言を繰り返せるSNS等で行われる無責任で無制限な自我の拡張に対し、ある一定数以上いれば匿名でも配慮すべきだなんて思う人もいるでしょう、でもだったら姓名を明らかにして主張すれば良いのです。それが出来ないのはそうして主張する事で自分に自己中心的で独善的、協調性のない無責任な自我の拡張を容認しているという評価がされる可能性を意識しているからでしょうに、そのリスクを負わずに済む匿名であれば好き放題という姿を子供に見せられるのかって話です。





イヤすいません、これってPTAだとか子供会だとか、自治会であるとかそういう活動に対する不平不満と同じレベルの事で、最近良くその手の話をニュース等でも自分の住むところの自治会や子供会やPTAでも目にするもので。相互扶助とか何らかの問題に団結して当たるとかの大切さ、それ故に役員であったり行事であったりがプライベートの時間をある程度割く事になったとしても取り組んだり参加したりして地域社会への義理を果たし出来る範囲で参画するというのは、無意味な事ではないのです。少なくとも日中学校という場で集団で過ごす子供達にとっては必要な発想です。それを親が否定してどうするんだという。その運動会の在り方に対する議論が反映された結果なんでしょうけど、今年の運動会はちょっとそういうのが目立ちました。子供の素直な発達に水を差す様な事にはならないで欲しいなぁ、と思ってしまいました、というお話。





あ、それでも今日はお客様がたくさんいらっしゃいまして、抜けていた時間があったにも関わらず色々と減りました。明日は暖かくなる様ですし、皆様のお越しをお待ちしております。


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2016年04月16日

詰まるところ全ては人と人との関わりって事で。

サブトラクトが来ないんです・・・・・さて困った。


出荷するアイテムの確認が金曜日にあったので当然出荷は済んでいると安心していたのですが。うん、そうだよね、きっと佐川で出荷したから午前便で届かなかったってオチだよね、と高を括って待っていたのですが、流石に19時過ぎ迄届かなかったらこりゃねぇな、という事で慌てて連絡をしてみましたが、もう既に時遅し。





明日も届かなかったらどうしよ・・・・





そろそろ4月も真ん中になっていますし、長袖のアウターは大人としては真夏になる迄、下手したら真夏であってもジャケットは羽織るという状況も多くはあるのですが、それでもやっぱどんなに遅くてもGW前には紹介を終えてしまいたいものです。てかGW前に紹介は終えたいですが、投入は4月中旬がリミットかと。元々3月頭の投入予定だったので。で、先程漸く連絡がついて、今日出したけど遅くなってしまったから明日微妙かも・・・・とか言われまして。あ〜あ・・・・・貴重な土日がこうして削られていくのです(泣)





そしてGWが近づいて来た事もあって、今日も春ジャケットとパンツとシャツを中心に色々と検討していたお客様が多かったです。それもあって最近頓に人気のサブトラクトでもあり、そしてサブトラクト手が出る価格帯であり、という事でぶつけたかったんだけどなぁ・・・・メアグラティアのジャケットも来週って事になっていますし、今日明日はアードゥリージュとフルカウント辺りを推しつつ豊富に揃ったラインナップを見て頂くって事で。でもサブトラクトは明日届く可能性はあるので(基本集荷に間に合っていれば明日来るはずなのですが・・・・)一縷の望みはかけていますが。





さて。全く話は変わりますが今日の本題。こういう時じゃないとこういう話って単なる時事ネタになっちゃいますから。熊本の地震もあって、災害時の体制を組んでおく、という事の重要性を改めて感じさせられるここ数日ですが、本日ここの町内会の廃品回収がありました。自治会に参加するしないというのでどうも根拠のない自信をお持ちな上に高を括っていたり、そういう人に限って本当にいざ災害に見舞われたりすると打って変わって人道だの助け合い等をどの口で言うのか言い出しそうな人が、役員に当たると面倒だとか近所付き合いが煩わしいとか言って自治会費の年2,000円程度をケチって参加するのがおかしいみたいな事を主張しておりますが、国や県や市の指定している緊急避難場所というのは、精々台風程度で本当に甚大な被害が発生する様な災害を想定していません。台風なら避難したところで数日で家に帰れる人の方が多いですけど、大地震ともなればライフラインが絶たれていますからそんなもんじゃ済みません。





私の場合町内に会社も住居もあるって事で、現自治会長さんとも懇意にしていますし、お客様でもあるという事もあり、出来る限り自治会の行事に参加して顔も繋げば相互扶助も、と思っているのですが、一応政令指定都市の最大商業エリアの一角にあり駅前には高層マンションが建ち並ぶ、という環境下でそのマンションのうちの1つの管理組合から住民は国と県と市に税金払ってんだから何かあってもそちらに頼るし、面倒臭い付き合いはごめんだし仕事も忙しいし自治会活動に参加しないから自治会費も払わない、という事を通告されたそうな。





東日本大震災後には地域の連携だとか色々叫ばれていたのに、ちょっとほとぼりが冷めたらすぐにそれ。しかも子供会にも入らないという家庭が増えていて、それこそ朝霞の中学生の誘拐じゃないけれど、昔は近隣の子供を見れば何処のうちの子供と判っていた事もあって、犯罪に巻き込まれても目撃情報等が集まり易かったでしょうに、今じゃ無関心で隣に異常犯罪者が住んでいてもそのおかしさにすら気付く事が難しいです。確かに子供会に入らなくてもママ友だ子供の仲が良い子の事は判っているだの、ラインでグループ作っているからだのと、人間関係を構築する形態自体に変化があるのも事実ですが、それでも結局はその小さなコミュニティは大災害の前には無力です。そしてそんなコミュニケーション能力しか持たない大人は、国を詰る事は出来ても実際災害にあってしまったらどうにもなりません。どうにもならないなりに少しでも良い方向にという事があれば、それは結局は地域の連携とか人の善意からの連帯というものに国だって頼らざるを得ないのです。





もし両親とも都内で働いていたとしたら橋本迄戻るのに歩いて戻ったら最低でも5時間とかかかります。津波の心配はないエリアなので東日本大震災で問題になった、近所の友人の親に自宅に連れていってもらったらその家で津波にあってなくなってしまった子供の様なケースは考えられないし、日頃からそういう時の為に1つの手段がダメでも別の手段で子供が途方に暮れないとか、そういう事って学校の先生に教師なんだから困っている子供がいたら自らのプライベートを投げ打って助けるのが当り前みたいな事を、自分じゃ自治会活動すらしない人に限って言い出しそうですが、そういう自己中心的な理由じゃなく地域と繋がっている、というのはいざという時には大事な事だと思うのです。





自治体の指定避難場所には毛布なんて100枚とか200枚とかしかありません。冬だったら命に関わります。食料だって首都直下型地震だと恐らくその指揮系統自体が暫くは麻痺するでしょうからすぐには期待出来ません。台風と違って予測出来ないので家からの持出しなんて出来ない可能性が大きいですし。つまり何千の人が押し寄せる避難場所では最低限の援助すら受けられるかどうか判らないのです。そういう際に自治会館に来た人を、お前会費払っていないから来るなとか食うなとか、私を含め普段参加している人はまず言わないでしょうけど、いざそういう時になったら金も払わず活動に参加もせずに頼ってくる人は恥ずかしくないのでしょうか。





本当に困ってから判るなんてのは動物でも出来ます。火が熱いのに生死に関わるヤケドしてから気付いてもねぇ。ちょっとしたヤケドで気がついてそれ以上の状況は自分でイメージして対処しておくのが人間的な事だと思いますね。マンションなんてヒビでも入っていたら倒壊が恐ろしくて安全確認済む迄戻れないでしょうに。





他山の石という言葉がありますが、偶々今回は遠く離れた熊本で、それでも少なくとも熊本城築城した頃から400年以上起こっていなかった大地震が発生したんです、その惨状は逐次伝えられているのですし、自治会活動ぐらい積極的でないにしろいざという時の打算からでも参加しておいていいんじゃないかと思いますね。人の有り様として近所の方々と親睦を深めておいて、その結果がいざという時に自分を助ける、というのが理想的ではありますが、そこ迄気持ち良く考えられないのであれば、せめてその災害時の地域連携に自分が入れる為にも、という事でも。





朝から開店前迄その自治会の子供会主催の廃品回収に付き合ったら大人の参加がとても少なく、結構働いたら明日は筋肉痛になりそうな事態になって、ここ数日の地震と昨今の自治会への参加を巡る論争を合わせてちょっと考えた、というお話でした。





閑話休題でしたが、明日は無事入荷がある事を願いつつ上がります。


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2016年01月19日

数字をきちんと検証すると見える事

今日は私が一応はきちんと様々な経済指標を分析してはいるんだぜ、というお話。そして1つ1つの数字ではなく総合的に判断しているとはいえ、企業の収益ではなく消費動向だけで見たら我が国の経済はとても現政権の経済政策が功を奏しているとは思えないと言わざるを得ない、というのが判ってしまうお話です。





昨日日本百貨店協会から全国百貨店売上高という数字が発表されました。これは毎月の集計としてでているものを年間累計して前年度と比較した物で、細かい数字を見るのは後にして昨年の売上げに対して−0.2%になってしまったというニュースでした。それに対してこの協会の理事が言うにはこのマイナスになった原因は暖冬の影響で11・12月の衣料品の売上が落ち込んだ為、と言っております。しかしそれは本当なのか。どうにも数字が腑に落ちなくて日本百貨店協会のサイトを開いてデータを見てみたんです。その11月の全国百貨店総売上高、確かに前年比−2.7%になっていますが、12月の売り上げは0.1%のプラスになっています。で、10月のを見たら7ヶ月連続でプラス、しかも10月なんて4.2%もプラスです。しかしマイナス要因として7ヶ月以前の3月はと言うと消費税の駆け込み需要があった2014年と比べても仕方がないので(それ言ったら4〜10月だって消費税施行による反動減があった4〜10月が一昨年よりも+なのは当り前なんですが)、2013年と比べるべきなんでしょうけど、そうなると0.6%増だそうで、となると結果として総売上高でのマイナス要因にはなりません。





とまぁこんな風に分析をしてみたら判る事なんですけど、確かに11月は衣料品の売上不振でマイナスにはなっていますが、全体のインバウンド(海外旅行客の売上)は260%増でその多くが集中する東京では総売上は+になっています。面白い事に観光シーズンの京都の売上も大幅に+されていて、こうなるとインバウンドがあるところは気候の影響をものともしないで+成長しているって事に。





でもインバウンドの全体に占める割合は3%強でしかありません。という事はあれ??と思って地域別の売上高を見ると流石に3月は東京も落としていますが他は全て前年比+成長をしています。あれ、じゃぁこの3%って言うのはほぼ東京と大阪での消費って事なんじゃないかという事に。だって東京と大阪と福岡以外全てマイナス成長なんです。





衣料品の不振というのはそりゃもう私にしてみたら最も気にする部分なんですけど、この部分は11月と12月以外は全て伸ばしていますので、気にするものではなく、これから判る事は外国人がカバーしている観光客が直接やってくる玄関口である東京と大阪、そして中国韓国に近い福岡以外にインバウンド効果は低い、もしくはあってもそれを上回る国内消費の低迷が進んでいるという事です。





私の判断すべき景気というのは輸出で企業がどれだけ儲けたかとかそういう事は全く関係ありません、内需がどうなっているのか、という事だけの問題です。逆に日銀の地域担当者が東海地区の景気は上向きだなんて語る位儲かっているのにトヨタは従業員や取引先に還元しないんでしょうか、名古屋の百貨店における売上高は全国平均以上の−0.5%になっています。貯蓄が増えているとかならまだ良いんでしょうけど、それだって使わなければ塩漬けのお金です。どちらにしても国内消費は回復基調にあるどころかインバウンド無しに考えたら様々な施策は完全に失敗でマイナスにしかなっていないという事です。少なくとも百貨店の売上においては。





実はこれ本当は雪でお客様がいらっしゃらなかった昨日データを抽出して自分で衣料品、それも紳士服のみの売上高を年間グラフにしてみました。ちなみに年間売上高が−2.1%になっていて、それに比べると売上高で2桁の+成長をした昨年度のB.A.T、結果として悪くはないのかなと。それはさておきこの数字が正しいのであれば政府が主張する景気の改善というのは少なくとも一般庶民の生活についてではない、という事になります。むしろ煽られてはいますけど円安による価格の上昇等により割高感が先に立ち買物を控える人が増えている、という事に。





ユニクロが売上落としている理由を割安感が無くなったとか分析している評論家がいましたが、そりゃそうだ、だって円安なんだから今よりも更に安い工賃でアジアの貧困国から労働力を搾取しない限り、円安が進んだ分価格を上げないと利益を下げる事にしかなりませんので。第一デフレ脱却と言っていてファストファッションが好調ではデフレからは到底脱却出来ませんから。最安値を全て底上げでもしない限り無理です。それでも売上落ちるでしょうから不確定要素が多いです。





円安にする→輸出企業が儲かる→その売上が給与に反映される→内需に反映される→それにより内需企業も売上げが上がる→給与に反映される→内需が拡大するという図式は最も儲けている輸出企業であるトヨタのお膝元の名古屋の百貨店売上高を見る限り上手くいってはいないのが実状です。





今時数字を改竄すると我が国では後々の追求が進退問題に発展するので、数字は比較的正しいものが出されていると思われ、それに対して色々な解釈が出来るという逃げ口上で政治や行政は対処しています。でもこうやって並べて見てしまうと明らかに現在の政策は内需には悪影響でしかないんだな、と思いますね。





そんな中売上を上げていくには魅力的なコンテンツの充実しか方法はないんだ、という事で。景気に関係なくこれなら欲しい、ここの店で買いたい、この人から買いたいと思ってもらえる商品構成とお客様への対応を心掛けるのみですね。


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2016年01月16日

今日明日はセンター試験です

毎年の事ながら。この時期は国公立大学と一部の私立大学が利用するセンター試験が行われます。でもセンター試験というのは後数年、2019年で廃止が決まっております。その理由がとても意味判らない事でしたが。





私に言わせるとそれがセンター試験以前の共通一次試験であってもセンター試験であっても呼び名が変わっただけで結果的に何も変わっていない、むしろ全てマークシートにして採点等はし易くなり採点ミスは無くなりましたが、記述がない分自分の言葉で何かを表現したりする能力は大幅に低下したと思います。それなのにセンター試験一発で評価されるのは宜しくないという安倍首相の主張が通ったのか、何故か高校の成績や普段の授業で行うアチーブメントテストを重視するとかいう方法に変わるそうな。これはなんですかね、本番では体調悪くて今一の成績だけど、普段真面目に授業受けていたから入れてあげるね、という事にしろって事でしょうか。じゃぁ受験の為に一気に頑張って成績上げて試験一発でそれ迄の得点を大幅に超える得点を叩き出して合格するという意味での努力は評価しないって事なんでしょうか。





そりゃ世の中運不運、ラッキーかそうでないかというのはあります。解いた事のある問題が出た、読んだ事のある文章が出た、という類いの事は運が良い、ラッキー、という事ではありますが、それは普段解いていない読んでいない人には絶対に訪れない幸運です。それに対して鉛筆転がしただけで適当にマークしたけれど、それがオール満点になる可能性は天文学的低さではありますが0ではありません。その方法で合格するラッキーなヤツを排除する為に試験一発の入試を行わないというのはあまりに馬鹿げてはいませんかね。





普段からきちんと取り組んでいて理解はしているのだが、テスト本番になるとその雰囲気に飲まれて頭が真っ白になってしまい本来の実力が出せない、という事を言う人もいますわな。それはなんですか、そういう人が例えば旅客機のパイロットになりたいという希望を持っていて、新たな評価方法で希望の大学に受かり、その結果としてパイロットになったとします。そういう人が操縦する機に乗っていてエンジントラブルが発生した途端、頭が真っ白になってしまいという理由で的確な対処が出来なかった為に大惨事になってしまった場合、責任は問われないのでしょうか。





チャンスが多く与えられる、普段の姿勢を評価される。それはそれでメリットであり素晴らしい事だとは思います。しかし、実際の社会はそんな風に動いているでしょうか。仕事の場で判断を誤れば大きな損失を会社に与えてしまう、人の命を預かっている、多くの人に信託されて政治的判断を行っている、そういう人達にそんな甘っちょろい状況なんてありえるんでしょうか。色々立て込んでパニックになって価格を一桁間違えて株価表記したら売買成立しちゃいました、点滴間違えちゃったけど普段からきちんと取り組んでいるんです、地震に動揺して原発の現場責任者に当たり散らして対応の邪魔しました、そんな事に責任を取らないのって、そもそもが自分のやった事の結果に自分で責任を持たないからじゃないかと思ってしまうのです。たかがテストで自分が現在持っている能力を出せないというのであれば、そりゃうっかりミスとか引っ掛け問題とかありますけどね、それでもそんな事は社会に出れば特殊詐欺であるとかマルチ商法であるとかいくらでも転がっていますから、それを引っ掛かった人の考えの浅さを一切問わずに救済しろといわれても無理があると思うのです。





よく偏差値偏重が問題だとか判った風にいう明らかに文系な教育評論家とかいますけど、偏差値なんて統計学的な目安に過ぎず、偏差値低いのに知識や理解力は高いなんて人、まずいません。偏差値って言うから何か悪い様に感じるのかもしれませんが、所詮目安というか自分が全体の中でどれ位の順位にいるかを相対的に表した物に過ぎないのですから。それを曖昧にして使わない方法を考えてみたところで、点数で評価している限りそこには必ず偏差値も順位も存在するし、それは学力に限らず収入であったり体力であっても同じ様に偏差値は存在するのです。





私は実際そういう評価と無縁な職業に就いてはいますが、それでも学んだ事はきちんと活かしているつもりですし、統計学的な判断は重要だと思っております。だってそれ以外に実態を表すものなんてないんですから。最近流行りの言葉であるビッグデータなんてのもまさにそれですし、そういう物から集団で営まれる社会生活は無縁ではいられません。そもそも我が国はそういった競争の中で技術力を高めて先進国と位置付けられているのですから、今の倍位受験人口が多くて狭き門だった時代はともかく、少子高齢化が叫ばれる今、少ない学生から如何に高度な技術を産み出し支える人材を得るかが必要になります。なのに更に緩くしてどうするんでしょうね。





そういう事ってちゃんと考えて文科省は判断しているのか疑問には思いますが、少なくとも今の受験生はそんな事関係なくセンター試験に臨んでおります。多くの受験生がその実力を発揮して運不運を嘆く事がない結果であれば良いなぁ、と思いますね。後一日、頑張って下さい。たまには真面目な話をしてみましたw


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2015年10月12日

マングローブと駅ビルと

今日は遠方からのお客様もいらっしゃり、ゆっくりお話しながらのんびり楽しい一日でした。で、ザッと書いてしまうのが勿体ないのと、ちょっと思うところがあって現時点で上級スーツの系譜の上で最先端を行くハズバンズのスーツの紹介、明日にしますよ、という予告と共に別のお話を書こうと思います。ハズバンズ、現在発売中のメンズクラブの148〜149ページで見開きで特集されています。記事広告とかじゃなく純然たる記事として。何故か輸入代理店に取材に行かずに取扱い店舗だけの取材で完結しているのが不思議ですが、それでもそれなりに上手い事纏めて記事にしていますのでご覧になって下さい。フレンチトラッドの現在進行形的な提案として数ページに渡って特集されている筆頭です。B.A.T店頭に並んでいるベルナール・ザンスのコーデュロイパンツも次ページに今年版の物が載っています。いいお値段で。





さて、今日は前々から書きたかったネタと昨日ニュースになって今日いらしたお客様とも遠方のお客様とのメールのやり取りの中でも話題になったマングローブ自己破産というお話とを絡めて一くされ書かせて頂こうかと。





書きたかった事というのはここ橋本の駅ビル“MeWe(ミウィ)”というのの改装の事なんですが、マングローブ自己破産という話と無縁ではないと思えるのです、わたくしとしては。





まず駅ビルですけど半期毎に必ずどこかが撤退閉店しています。ビルとしてフロア毎の確固たるコンセプトもカテゴライズもなく、結果として入ってくれさえすれば良い的な判断で埋めているのでさもありなんと思わなくはないのですが、一向にその場当たり的で駅直結テナントビルとしての魅力というのを創造出来ておりません。挙句の果てに今シーズンは大量脱退が発生し1ヶ月半の改装期間を設けて改装に入りましたが、4階迄の物販フロアのうち1階の7割、4階の8割が現在改装閉鎖中です。ぶっちゃけ6割での稼働という最悪の事態です。1階は判りませんけど4階は現在有隣堂だけが営業をしていて改装後には無印とユニクロで残り8割を占める様です。これで稼働率が上がるとは思えないんですよねぇ、私としては。ユニクロなんて駅改札出たところにあるのにそれどうすんでしょ。





そしてマングローブの倒産。どの様なお金の使い方をしていたのか迄把握出来ませんから一概には言えませんが、彼等が作って来たアニメのクオリティや技術や方針は私個人としては好感を持って捉えておりました。NHKで放映されているアニメの制作も請負っていましたし、プロダクションIG等と並び判っていないくせにその名前を使う政治家は腹立たしいですが、まさにクールジャパンを体現するアニメ制作会社だと思います。がそれですら事業継続が難しい。結局それってバンダイナムコに代表される玩具メーカーやゲームメーカーなんかと組んで最初から商業的成功を目指して作られた物や、そういう展開になっても対応出来るジャンプ漫画が原作な物とかじゃないと事業としてはやっていけないって事になります。つまりヒットや玄人受けするクオリティを評価される程度では駄目で、常に大ヒットしていないと制作環境を維持出来る収益が上がらないって事に。それって現実的じゃないですよね。てかそんなマス受けするものしか存在出来ない文化ってとてもつまらない物だと思います。





で、なんでこの2つ関係あんのって事ですけど、全く逆な様で根は同じ問題だって事です。片や大量生産のSPAばかりではありますが、橋本辺りに出店してくれるそれなりなところを集めてフロアを組んでもしょせん都心部や近隣の大規模店に勝てず撤退、結局残るのはムジとユニクロ。片や本気でクオリティの高い物をそれなりに評価されて視聴率も取れる物として作って来たプロダクションでも事業継続出来ない。かのジブリですら自前の製作部門を閉鎖せざるを得ない。集英社アニメを作っている会社やサンライズは健在、という状況です。こう比べて見ると同じ様な問題なんです。結局のところ幅広い所得に対応して幅広い年齢層に受ける大量生産でコストを削減して日本でなんて全く生産していないグローバルな生産背景を持つ会社しか残れない、玩具もゲームも雑誌も絡めて最初から商業的に成功する仕掛けをして制作したアニメーションしか儲からない、という事なんですね。





私は全く逆の価値観できっと大企業の経営者からしたら愚の骨頂の様なやり方で経営していますので、そんな現実に溜め息を吐くだけですが、取りも直さずそんな状況にしているのは企業ではなく我が国の国民の総意に他なりません。別にわたくし共産思想を持っている訳ではありませんが、大企業がのさばるというのはそのビジネス手法の上手さにウマウマと乗って多様性よりも利便性や表面だけ取り繕う事を良しとするからです。その評価する目というのは文化的な価値観に他ならず、そういった物を自ら磨こうとしない事がこういう結果を招いています。それでいて海外からクールジャパンだといわれるその手の文化についてジャパンとついているから同じ日本人だし自分達の文化度を評価されているなんて錯覚する。で、評価されているのはそこじゃないのにクールジャパンと評される文化を持つ日本にいるから文化とは程遠い商業主義に踊らされても自分達がやっているのはクールジャパンと評価される文化的な行動であると更に錯覚します。そんなはずないでしょうに。





でもね、マスな物しかなくなってしまった時点でその文化的評価は低下します。また次世代の本当に高いクオリティの文化は産まれてきません。だって最初から評価される人なんて殆どいませんもん。それにマスな評価というのは判り易さというのも含まれますし。それじゃぁいかんと思うのです。思いますけど私は自分のセレクトとか企画とかでしかそれを示せませんし、こうやって長々と書いていてもそれによって大きな変化が起こるとも思えません。でもそれで良いとは思っていませんし、そんな祖国の現状にささやかに世界の片隅で哀を叫ぶ、というのは止めようと思いません。





なんとかならないものかなぁ、と思いながらその希望を書き連ねています。アニメや漫画ならそういう希望が集まって元気玉の1つにもなるんでしょうけど、そもそもそこで元気玉をネタに出している時点で駄目じゃん、というww





という訳で暇がありましたらメンズクラブをチェックしてみておいて下さい、明日のハズバンズの紹介がより楽しめると思いますので。なんでという訳でなのかは意味不明ですが、そこは突っ込まず明日はきちんと新作紹介ですよ、という事で。


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