今日は昨日入荷したハンターアウトドアとタイオン、そして未紹介ですが日本の気候と日本人の服の着方に最適化したロンドントラディショナルの別注ダッフルと、アウターばかりが動く1日に。気温は過ごし易いとはいえ、ここ数日の寒さを味わった方々は冬を見据えた買い物をしますよね、そりゃ。TAIONはジャージ上下が昨年も同型別カラーで展開のあったスカジャンよりも動きが良く、2色展開の内チョコレート×ネイビーの方のMサイズのジャケットの方が完売しました。リバーシブルで税込アンダー15,000円というのはあまりに安く、店頭に並ぶ多くのスウェットよりも安いレベルになっているので、そりゃ売れるわな、と。これは今押さえておかないと無くなってしまう、という印象を実物を見た方の多くが受けた様で、パンツも残り少なくなっております。まぁLサイズの方も多いと思いますが、そちらもMより多めに今回は発注しましたけどそれでも減ってますので早めが良いと思います。
それに対してこちらも大きめなサイズ感なのは否めないハンターアウトドアですが、意外にもフィールドジャケットよりベストの方が多くの方の妙味を引いております。これ店頭ですとノービットぐらいしか提案していないオーバーベスト、要するにアウターの上から着るベストとしての提案なので、それが新鮮という事もあるんでしょうけど、ジャケットとほぼ同様のギミックを装備していてジャケットとの違いは肩のラインと袖の有無だけなので、それでいてジャケット49,500円でベストが31,900円となるとこれベスト良いかも、となるのはよく判ります。またダッフルコート、既にグローバオール×ノービットはラス1になっておりますが、価格的に英国製なのに6割も割安なロンドントラディションの物はサイズバランスも生地のウェイトも日本人の服の着方に最適化して別注したので、今シーズンの物は紹介前からどんどん減っており。具体的には分厚いジャケットを着た上にさらにコートを羽織るとか、軍服を着込んだ上にコートを羽織るとかはしないって事です、我が国の大半の人々は。精々がパッとや芯の少ない軽いジャケットかミドルゲージのセーター迄が中身であって、それ以上着ると軽い服に慣れた現代日本人は重くて肩が凝りますし、電車や建物の中だと暑いでしょうし着膨れて動き辛いのです。そして冬は寒いは寒いですけど暖冬化は間違いなく、セーターやフリースを着るのであればダブルフェイスのメルトンよりも2割ほど軽い生地の方が裾の捌きも良く着易い事間違いないな、と。で、今日もそれらが動いていた、という。
で、そんな中でのアイテム紹介、何にしようか、と思ったのですが、これだな、というのがハンターアウトドアから今シーズン初めて取ったクロージング。もうこれがとてもクラシカルな英国らしいジャケットではあるのですが、それをこの価格で提供してくれるというのはとても有り難く。
しっかり英国らしくゴリゴリでは無いのですが良い感じなウール100%のツィードで作ったガンクラブチェックのジャケットです。ボタン位置高めな3つボタンで斜めに角度をつけたスラントポケットで右側にはチケットポケットが付いております。そして後ろ側には深めのサイドベンツが付けられており、肘には補強の当て布が付いているというこれでもかと英国カントリーを地で行く判り易いジャケットです。二重格子のチェック柄も相まって今となってはここ迄ベタベタなのも珍しいくらいのジャケットですが、内装も凝ってまして見ての通りオリジナルのジャガードでブランド名を入れたライニングとハッとさせられる様なビビットなラベンダーカラーの裏地を組み合わせていて、見返しはお台場仕上げで右側はジッパー付きのポケットで左側はボタン留めの両玉縁ポケットトペン刺しとシガレットポケットになっております。そして裏地の端にはしっかりAMFミシンで手縫い風にステッチを入れております。ここまで作り込んでいて46,200円(税込)なんですから恐ろしい限りです。
しかし。好みが分かれるポイントも敢えて書くのが私の主義ですので書かせて頂きますと、まずサイズが大きめなのにSサイズが英国表記の40サイズになっているのです。いやいやいやいや、このサイズ感だと40というのはゆったりめのMサイズ、かなりL寄りですよ?と思うのです。これが38サイズからあれば何の迷いも無く38メインで40ちょぼちょぼ42は1着だけというバランスで取るのですが、仕方がないので40を多めに発注してはいますが、大きいなぁ、という方がそこそこいらっしゃるのは間違いなく。そして本当にクラシカルでカントリーでハンティングに行く様な男は男らしく、という表現からしっかりと肩パットが入っていて、シルエットとしてはコンチネンタルな感じなんですよねぇ。まぁその辺はお直しで外す事も可能ですし薄くする事も可能ですが、正しくカントリーテーラリングを頑なに守っている、という事で。その2点以外は価格といい内装といい雰囲気といいケチをつける所のない秋冬用ジャケットです。まぁこのサイズ感でも逆に中にセーターが着られるジャケットだと思えばそれまでですし。という事でサイズは表記としてはS(40)とM(42)の2サイズ展開です。
個人的には現行で英国ブランドのテーラードジャケットでこの価格で取れる物は他にありませんので、サイズの合う方は押さえておくべきアイテムだと思います、かつてのノービットと同じ課題ですが、英国のカントリーウェアメーカーにそれを言っても始まりませんし、サイズが合う方には是非チェックして頂きたいジャケットです。
明日は連休最終日です、是非色々とチェックしにいらして頂ければと思います。アイテム紹介、明日は取扱店で完売している人気アイテムみたいなので、凝ったテキスタイルと技法によるライトなキルティングパーカの紹介を予定しております、お楽しみに。

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