連休2日目、今日はお客様が午後から少々離れたところからいらしてくださった方を中心に夕方迄途切れず、久しぶりにお越しくださった方もいらっしゃり、色々と満遍なく減っておりました。ZDAの旧東欧時代のトレランシューズのネイビーのサイズが欠け、残りが42と39と両端になってしまいましたし、価格とコスパで最強と言えるダックスターのアスレチックパンツが到頭全色完売。ノービットの定番モデルのマウンテンフーデッドジャケットのダークネイビーも完売し、ロンドントラディションのキルティングジャケットのネイビーやグローバーオールのバーズアイのジャケットコートのネイビーもラス1になりました。長袖Tシャツやアウター等他にも色々と動いていて、本セール期間本番といった感じでした。明日は成人の日で会場のホールがある駅ビルの前と中は新成人がわらわらいる状況だと思いますが、昨年もその時間だけでしたし最近の新成人は式典の後にそのまま居酒屋やカラオケに繰り出すグループが少なく、そもそもが地域イベントなので電車が混むとかこの辺ではそういった感じではないですので、連休最終日、のんびり買い物にいらして頂ければと思います。
さて本日のアイテム紹介、いやこれ他のメーカーに比べて元々が高級志向で少量多品種生産の家族経営ニットブランドだっただけに円安や人件費高騰の煽りをもろに受けてしまい、今ではB.A.Tの店頭価格に比べて1.5倍ぐらいの価格になってしまっているウィリアム・ロッキーのVネックセーターの紹介です。
ウィリアム・ロッキー、現状日本で展開されている英国ニットメーカーとしては高級ニットメーカーに入る価格帯になってまして、エントリーな位置付けの糸である通常のラムウールでもオリジナルで糸を揃えてますし、メインで展開しているジーロンラムはオーストリアのジーロン市付近にしか生息しない品種のラムを使っていて今では無地でも38,500円(税込)という価格帯になってます。更にカシミアとかになるともう10万オーバーなので、どうにも新たな発注を控えざるを得ない状況です。でもこうなる前には無地の定番じゃない物をセレクトするとシェトランド系ラムの無地メインなハーレーなんかと差別化の図れてこれなら良いか、と思えるクオリティと価格のバランスだったので、個人的にはジーロンラムを使ったモデルか無地じゃない定番ラムウール糸を使ったモデルならこのブランドでしょ、と思っていたんです。
デザインとしてはオーセンティックなVネックセーターです。糸のウェイトも2本撚ってはいますが12ゲージなのでハイゲージの内に入ります。ただ色々とウィリアムロッキーならではな工夫が加えてあり、Vネック部分のリブ編みは幅は細くそれでいてヘタれない様に厚みの出る袋状にしての挟み付けになっております。更に前身頃の部分を多く取って肩線は完全に背中側に逃がしており、肩周りのストレスを解消しております。なかなかこんな作りのハイゲージセーターないので届いて改めて細部をチェックして感心しておりました。
でも今回このセーターをセレクトしたのはそういった長年の歴史の中で培われた細かい工夫もさることながら、何といっても糸です、糸。
円安が進んで当時の1.5倍ぐらいの価格になる前はウィリアムロッキーのニットはジーロンラムがメインで使われていて、それだけでも通常のラムウールに比べて上位品種だったので着心地も良く差別化が図れて良かったんですが、現在ではハーレーの定番糸と差別化を図るのが難しいラムウールがメインとなっており、それでいて2万円台後半で税込3万円台となると、どうにも手が出し辛いんですよねぇ。ですが発注当時の段階で通常のジーロンよりも高かったこの意セーターに使っているドネガルという糸は、ジーロンラムを使用しつつドネガルツィードを意識して糸に2色のネップを絡めております。なので通常なら単糸で編むとベタに塗り潰した地色になるところ、その地色に対してネップの色が2色ちりばめられるので素朴にも複雑な英国らしい表情になるのです。それだけでも十分に価値があるといいますか、ジーロンラムを使用したドネガルツィード風の糸なんてのは他で使われていませんので、見た目はツィーディなのに着てみるとジーロンラムの柔らかな肌触りと風合いということになります。しかし折角なので。12ゲージの糸にする前に24ゲージの糸で用意された糸を2色縒り合わせて12ゲージの糸にする事が出来るとの事なので、そうなるとこのドネガル糸の場合糸色1色に対し2色のネップが入っているので6色が入り混じって複雑な表情を醸し出す事に。
とはいえまだ2万円台で出来るのであればそれをやろう、という事でまずはライトグレーとミディアムグレーを組み合せてその中間色に見えるメランジのグレーを組む事に。それぞれに2色のネップが入っていたので計6色で構成されているのですが、ライトグレーとミディアムグレーに対してレッド・ロイヤルブルー・ケリーグリーン・ベージュの4色のネップが加わり、一見ベーシックなグレーなのですがとても表情がある物になります。私個人的にこれをTV放送終了後の砂嵐と言われるあれに見えるな、とイメージして別注しました。
それに対してもう1色はダークグレーとダークブラウンを組み合せたのですが、これは地がダークなのに対して暖色のネップがそれぞれに入っていたからです。生成り・ベージュ・マスタード・レンガのグラデーションになる4色をネップに配しているので、ブラウンなのかチャコールなのか判らない様な微妙なニュアンスの表情な地色に対し、暖かでアーシーな印象を+してくれます。判り易いのはグレーの方だと思いますが、何色とも言い難い不思議なメランジの地色と暖かなネップの味付けはこの糸を使ってこの色組でしか出せない雰囲気ですので個人的にはこれぞ別注と自画自賛するレベルの完成度でした。
どちらもレディスサイズに対応する34、そしてメンズサイズとして36・38・40の3サイズ展開をしております。これ糸の値段がネップ無しのベーシックなジーロンラム糸のラインナップに対して高いので、2色の糸を組み合わせてオリジナルの配色を組めるという美味しさがなければ取らなかったと思いますが、糸のゲージを上げるでも無く、糸そのものをカシミアにするとか繊維径を細くするとかそういう事でもなく、ラムウールという括りの中で何処迄やれるのかを追求した、その意味において唯一無二といえるVネックセーターになるだろうな、という事でセレクトして別注しました。30,800円(税込)のウールの12ゲージのVネック、まぁ何とか税抜アンダー3万ならここ迄やったら説得力も出るのでは、と思った次第です。これ今作ったら47,300円(税込)とジーロンとはいえラムウールのハイゲージセーターにして5万の大台が見えてくるレベルなので、新たに取るという判断が出来ないのは残念ですが、逆説的に在庫がある内に買っておくべき1着でもあります。これ一見無地だけど複雑に6色使いのセーターなので、是非無地のシャツ、特にベーシックカラーのシャツと合わせて着て頂きたいですね。オススメです。
という事で明日は連休最終日です、本セールをご利用になっていない=今年になってからまだいらしていない方は是非お越し頂ければと思います。皆様のお越しをお待ちしております。
アイテム紹介ですが、ジャケットやコートの下でシャツと組み合わせるべきニットというのを紹介してきましたので、久しぶりにクロージング系コーディネートに合わせる靴の紹介を。お楽しみに。

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