いかんいかん、今日が祝日だという事を昨日ブログ書いている間はコロっと忘れていて、朝起きてからそういえば今日は祝日だった!という事に気付くという。明日は明日で結構コッテリな展示会廻りなのですが、今週展示会をやる所は今日1日抜けるからオーダー集めるの大変だろうなぁ、と随分前から認識していたんですけどねぇ。ヤダヤダ、ボケたんじゃないか、とドキドキしました。
とはいえ、週の中日の祝日でしかも昼頃まで雨が続き、午後もまた雨雲レーダーが雨を予告している様な天気でしたので、皆様今日はまったり過ごした様でのんびりとした1日になってしまいました。そんな中でもいらしたお客様からフェルドのラインナップ、結果的に取るアイテムの価格帯がノービットよりもこなれているので良いじゃない、と評価されてまして、今月後半で入ってくる高機能デニムの三つ揃えも確実に価格が抑えられていて良い感じなんですが、今日紹介するマウンテンパーカ、今日いらしたお客様は検討する、とおっしゃっておりました。
そしてこれがですね、資料写真が今回セレクトしたカラーの物が一切無く、閉店前にサクサク写真を撮って加工して揃えてからこのブログに取り掛かってまして、今日はしっかりディテールについて写真を見て頂きながら説明させて頂こうと思っております。
ノービットのデザインソースが色濃く反映されていますが、生地とディテールのバランスが程良く抜け感があると言いますか、細部に渡って凝ってはいますが凝り過ぎていないというか、それこそが大手アパレル商社がライセンスではなく自社オリジナルブランドとしてこれはいけるというジャッジをして展開されるブランドたる所以なんでしょう。それでもブランドがスタートするきっかけが伊藤忠の生産背景を使って野澤氏のデザインだと判る程度の作り込みでより街着寄りなニュアンスでブランディングしたらより広い層に受け入れられるんじゃないか、と仲間内で話が出て盛り上がった事だそうで、私としては当初これ以上ブランドの頭数を増やすのはどうなんだろ、と思っていたのでその話からこんなん作る事になってんねん、とファーストサンプルを見せられた時にも最初のコレクションの時にも流していたんですが、この春夏のコレクションをノービットがスキップすると言われたので、その辺を埋めつつやり過ぎていないけどバランスよく凝ってはいる、というのはあっても良いよな、という事でこの春夏から投入する事に致しました。
生地に関してはリップストップコーデュラストレッチナイロンとストレッチの入っていないマイクロリップナイロンを組み合わせたており、生地のテクノロジー的には一昨日紹介したマウトリーコンテーラーのジャケットと対極とまではいきませんがかなりレトロでありながら、軽くて動き易くてアメカジだろうがヨーロピアンワークだろうがミリタリーだろうがテイストを選ばない親和性という点でも群を抜いてバランスが良いんです。それでいて野澤氏らしさはしっかりと出てまして、長く見ている私としてはこれは野澤さんのデザインだな、と即断出来るデザインバランスなんですよねぇ。
見ての通りで背面の腰の部分に左右に分けて大型ポケットが付き、更に脇の部分にファスナーポケットが付けられております。そしてハンドポケットも装備したマチ付きの大型ポケットがフロントに付いておりますが、そこも更に上にパッチポケットが付けられた、これでもかというポケット重ねで左右計10個のポケットが表から見える、これぞ野澤氏というデザインですよね。それでもポケットはこの腰の部分だけで胸や袖や肩にはないので、結果的にノービットよりもスッキリしています。でも実用性の点で内側にもしっかり大容量の内ポケが左右に配されていて、合計で12個のポケットを配した鞄要らずな収納力はノービットに引けを取る事はありません。それだけに私としてはこれちっとも手を抜いていないというか引き算してないじゃん!と思えてしまいました。ですが今回入荷して試着したり細部をチェックしてみたら、これはこれでディテール削ってんだな、と思う点はある、という感じにイメージが変わりました。
ただそれでも。フェルドにだけ使われているディテールが幾つかありまして。
まず首元ですがノービットですと首元の形態を変える毎にそれぞれで完成度を上げようという作り込みがデフォルトとして行われております。具体的にはファスナーを開いたらシャツ襟に、ファスナーを閉めたらスタンドカラーに、フードを出したらパーカに、と形態が変わるギミックを組み込んでそれぞれの状態での完成度を高くしようとしてしまう傾向にあります。ですが今回はスタンドカラーのパーカというファスナーを上まで閉めた際の見た目を完成形としてディテールを絞った代わりにドローコードの入れ方や端の処理を徹底して他にはないバランスで完成度を上げております。これはマウンテンパーカなのだ、と特定する事でフェルドならではなデザインバランスにしております。
ですがノービットには全くなかった目から鱗のギミックがこのハンドポケットの内側にリブの袖口が仕込まれている事です。春夏メインの3シーズンアウターとして生地は一重で耐久撥水加工はしてあるとはいえ、3レイヤー生地の物に比べると今の時期に着ようとしたら中に着込むしかありません。ですがこのギミックがあるだけで生地は薄くても手は暖かく、花見時期の夜なんてかなり肌寒いですが、このポケットのギミックがあれば非常に快適です。個人的にこのポケットのギミックは目から鱗でかなりな衝撃を受けまして、やるならこれだな、と即決でした。価格も54,450円(税込)と税抜でアンダー5万円を実現しております。実際このアイテムがブランドにおける最高額アイテムであり、この後入荷するジャケットは3.5万、パンツは2.5万、ベストは2.2万とやはりそこそこにこなれた価格でまとまっております。ただ同じ価格帯の他のブランドに比べたらコストに反映されない細部のギミックに対する野澤氏の作り込みが際立っていて、その分とてもお値打ち感のあるアイテムになっておりますので、良い意味で肩の力の抜けたバランスでオススメです。とはいえやはり緩いサイズ感も踏襲されちゃってますのでSとMの2サイズ展開です。
という訳で明日はしっかり展示会廻り。初っ端はYDOTで最後がグローバーオールのロンドンコレクションなのですが、間に入っているのがちょいとネタっぽい部分が否めないのでそれは明日の展示会報告のお楽しみとさせて頂きます。明日の展示会報告をお楽しみに。

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