2026年01月18日

冬の銘作紹介 vol.21 White Mountaineering × SUBUのZip Up Boot


共通テストも終わり、私立大学受験生は一般入試シーズンに、国立大学受験者は二次試験1ヶ月ちょい前に。つまり私立大学生は春休みに、国立大学生は期末試験となり春休みは2月から、といったところで、大学生には良い季節でしょう。2ヶ月以上、夏休み以上の長期休暇ですから。とはいえB.A.Tのお客様には大学生が少ないのでだからといってお客様のご来店が増えるという事にはならないのが残念ではあり。

今日は日曜日にしてはお客様がいらっしゃり、久しぶりのお客様がいらしたりラス1アイテムも動いたりしていたのですが、近々プロポーズを、といっていらしたお客様がお相手とご一緒にお越し下さった(つまり上手くいったって事ですね!)のが嬉しい出来事でした。お客様のそういった人生の節目にお越し頂けるのも、その後もお子様が産まれたらお子様連れで遊びにいらして頂けるのも嬉しくもあり楽しくもありで商売冥利に尽きるところでもあります。長年やっているとお子さんが産まれる前からのお付き合いだったのが、もうお子様が大学卒業するとか結婚するとかそんな近況を聞く事になったり、数少ない高校生だったお客様が結婚して家を建ててお子様が3人とか、近況を見ながらお売りしたアイテムが皆様方の人生の彩りになっていると思えるのは店頭に立つ仕事の醍醐味でもあります。

さて本日は昨日に引き続き目を惹く冬の足元というのを紹介させて頂こうかと。

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冬なので足元から暖かく、という事でデザイン的にも定番モデルと差別化が図れるホワイトマウンテニアリングとSUBUのコラボによるチャッカブーツ型のワンマイルシューズです。ワンマイルシューズ、つまり運動をするのでも長距離を歩くのでもなく、乗り物に乗って移動したり1日歩いて疲れた足を労るリカバリーシューズとしてだったり、はたまた寒い冬のゴミ出しや近所への買い物だったり、そういった用途で使える日常の足としてスタートしたSUBUのウィンターサンダル。

現在店頭にインラインとNANGAコラボとで8バリエーション並んでおりますが、サンダルではないシューズタイプはこのコラボモデルだけ。そして結果的にサンダルに注力する事にしたSUBU、シューズタイプはこのコラボ以外に1型を1度だけしか展開しておらず、かなりなレアアイテムとなっております。そのオリジナルのスニーカータイプはセンターにファスナーが付いていてその開閉で脱ぎ履きしますが、こちらは外側からセンターにかけて斜めにファスナーが付いたデザインに。使っている素材もホワイトマウンテニアリングの物なので別注やコラボを含めバリエーションの多い大人気のSUBUにあって、明確な差別化の図れる1足と言えます。踏み込むと沈み込むレベルでインソールのクッション性の高さがこの靴の快適さでもありますが、全体の9割9分を占めるであろうサンダルタイプですとそのクッション性が故にワンマイルシューズというかキャンプサイト周辺や日常の買い物やゴミ出しなんかが最適という履き物になってしまっております。

それに対してこのブーツ型の物は足を包み込む様に作られておりますから、長距離歩行には適さなくても街中にお出かけする程度には問題ありませんし、その保温性と履き易さからウィンタースポーツの後のリカバリーシューズや現地への行き帰りの足元としては抜群の使い易さを約束してくれます。つまりデイリーユースの日常靴としてはとても快適な冬靴、という事に。何よりサンダルと違い踵側も全て覆われているので、サンダルなので雪とか雨だと不適な冬サンダルと違い、悪天候でも問題なく履けます。しかも使い易いネイビーとオリーブですので、是非チェックしてみて頂きたいところです。価格も19,800円(税込)とアンダー2万で収まるバリュープライスですし、そもそもSUBUは現在インラインでシューズタイプを提案しておりません(結果的に受注分を作って自社サイトでも販売しなかったみたいです)ので、非常にレアモデルでもあります。サイズも2と3、メンズ対応のサイズはしっかり押さえておりますが、どちらも残り僅かになっておりますので気になった方はお早めに。

そして明日のアイテム紹介ですが、ここにきてまさかの紹介していないアイテムが発覚。それでいて1着だけしか上がってきていないスペシャルなジャケットでして、しかも今日いらしたお客様も試着してお連れ様から大絶賛されていた何人かで検討しているアイテムなので、こりゃ無くなる前に紹介しておかねば、と。お楽しみに。

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2026年01月17日

冬の銘作紹介 vol.20 SUICOKEのRON-Lo/Mouton Moc Shoes(Limited Color)


何だかなぁ。今日はお客様が間を空けつついらして下さったのですが、物が動いているお話をする以上に衝撃的な出来事があり。こんな話はもっと早く知らせてくれよ、という悪いニュースなのですが、昨日紹介したロイヤルネイビーの別注コーデュロイトラウザーズもそうですが、国内でロイヤルネイビーのライセンス展開をしていたメイカーズがこのタイミングでライセンスの更新を止め、来秋冬の展開がなくなったそうで。それを先に知らせてくるならまだしも、そろそろ展示会の予定が立ってるかな、とこちらから連絡したらすいません、そんな事になりました、との話があり、おいおいおいおい、そりゃないぜ、と思いましたが仕方がないっちゃ仕方がありません。思い返せばこうなった前触れがあったといえばありまして、この秋冬分は別注企画が全ボツ、そろそろ始まる春夏分はこちらも別注したのに11月になっても生産の可否が決まらず、12月になって別注のみならず展示会のラインナップは全てボツという話になっていたんですね。ハンドリングするそこそこ大きな商社があって、B.A.Tはそこを通さずのメーカー直でやってましたが、その勝者が基本レディス商社でして、それもあって本来メンズの展開が順当なミリタリーウェアのコレクションなのにレディスの中堅ブランドとかのコラボばかりが目立つという嫌な展開になっており、メンズの発注も積極的な営業がなくどんどん減っていっているというのは聞いてきたので、そりゃあなたその代理店商社を変えるなり増やすなり自社でもっと営業するなりせにゃいかんですやん、とは言っていたのですが、私が言ったところでどうという事もなく、ライセンスを取得したシーズンからずっと発注してきましたが、ボツもしくは全ボツがここ数年目立っておりましたし、止めちゃったか・・・と今思えばこうなってもおかしくはないと判らなくもなくはあるのですが。

ただ他がやらないのに英国ミリタリーデザインに特化してオリジナルのディテールを忠実に再現し、生地の乗せ替え別注が可能だったので英国大好きB.A.Tにおいては今後もそのジャンルのメインの取り扱いブランドとして展開する事を想定していたので、一気に全体の構成を再構築する必要に迫られる事になりまして、今日はもうこのニュースのせいでかなりゲンナリしました。

結果的に一昨日展示会報告をしたTAIONへの発注も1日にして再構築する事になり(ユニバーサルワークスコラボを取る事に)、今後もこのジャンルをどうするのかは課題になってしまいました。他にも色々と1月から波乱のニュースが舞い込んでおり、来秋冬のアイテム構成はより色々と検討しないといけない状況になっております。

とまぁそんな訳で昨日紹介したパンツは今後まずリリースされる事のないアイテムになりましたので、よりオススメ、という事で。

さて本日のアイテム紹介、冬ならではな足元というのを紹介しておこうかと。やはり寒いですからねぇ、なんだかんだ言ってもこの時期jは。

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履き物好きなのでお前は靴屋か!と言われても仕方がない程色々と取り揃えてしまいますが、スニーカーの取り扱いってとても難しく。取り扱い店舗が多いメジャーなアイテムをそのまま取り扱う訳にもいかず、よりコアでありそうでない、それでいて基本ベーシックな物をこれは差別化出来ると確信しないと取るに取れないので。また、顧客の皆様にある程度行き渡ったモデルに関しては、色違いとかであっても余程の名作で他と差別化が図れていない限り、一通りやったら行き渡ってしまいますのでそれ以上展開しても新規のお客様にしか売れませんからこれまたそれ以上発注してはいけないアイテムという事になります。

それを踏まえて取ったスイコックの冬の名作がこのムートンライニングのモックシューズであるロンです。ムートンのシューズやブーツってアグやミネトンカといったインポートブランドがもたらした物で圧倒的にそれらのシェアが大きかったのですが、そこに切り込んでいってシェアを確保したのがこのスイコックのロン。ですが上記の理由もあって真っ黒とか定番展開している物はオフィシャルサイトでいつでも買えますからやる意味がなく。そこで彼等も在庫数を多く持たず1シーズンで廃番にしてしまう、革の部分はベーシックカラーですがネオプレーンの足首部分だけビビットな色にしてチラ見えでアクセントにしたモデルだけをセレクトして展開しております。でもこの手のリカバリーシューズやリラックスシューズでブレイクしたブランド、昨今普通にスニーカーやスニーカーに毛が生えた様な靴を打ち出す様になってしまって個人的には残念で、やるならやはり本来のマスターピースだよな、と今にして思っております。

そして他のモック調デザインのムートンシューズと違い、ムートンライニングで暖かさを確保しつつ表側は毛皮の付いた表革の羊ではなく、表は牛革でムートンとの間に樹脂をラミネートして防水にしつつ、そうする事でムートンとは独立した牛革なので自由に染色出来ますから、グレーやブラウン等の革本来の色じゃない色にすることを可能にしております。その点においても美味しい冬の足元だと思います。

サイズもメンズの中心サイズである(ムートンが張ってあるせいで表記サイズに対して1サイズ近く小さい為)9と10の2サイズを揃え、レディスサイズとして24cmに相当する7を取っておりますので、寒い時期の足元でありながら軽快なイメージな上、イージーな履き味が楽ちんですし、ソールはビブラム社が開発した濡れた氷の上でも滑らないアークティックグリップアウトソールを装着しておりますからもし雪が降っても大丈夫です。これで26,400円(税込)はなかなかに美味しいと思います。是非チェックしてみて下さいませ。一見ベーシックに見えてパンツの裾からチラッと覗くビビットカラーが単なるベーシックアイテムとは一味違うぜ、という主張をしてくれる楽しい1足ですので。

という事で今日はショックなニュースで売れたアイテムについての話はまた別になってしまいましたが、明日も皆様のお越しをお待ちしております。アイテム紹介、明日も足元をもう1バリエーション、こちらは逆に色々手を出すのか!?と思ってセレクトしたら本来のアイテムに注力している点を個人的に高く評価しているブランドの、結果として珍品になってしまった1足を紹介します、お楽しみに。

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2026年01月16日

冬の銘作紹介 vol.19 ROYAL NAVYのCORDUROY 90's Cargo Trousers(B.A.T別注)


昨日は想定以上の展示会報告の情報量に、銘作紹介が今日にずれ込んでしまいましたが、今日は少々早めに上がりたくもあり、合間合間でブログを書き進めつつ過ごしていたので、目標23時で上がる方向で。とはいえ、パンツェリのデザインももう1型終わらせてラス1のデザインに取り掛かり始めましたし、やるべき事はやりつつこちらはこちらで進めていたという。今日はラパズのヘンリーネックの白が完売しましたし、他にも色々減ってまして、それもあって合間合間である程度書き進めておいてよかった、と思っております(というこの辺の文言は後から書き足しておりますw)。

さて、という訳で本日はこの辺でサクサクとアイテム紹介に移らせて頂きます。本日はロイヤルネイビーの別注したコーデュロイパンツの紹介を。

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このパンツ、ロイヤルネイビーの復刻ではなくデッドストックのオリジナル、しかもロイヤルエアフォース最強部隊であるSAS(スペシャルエアサービス)仕様の黒の物が店頭に並んでおり、カーゴポケットのない一般兵装としてのオリーブもあります。それだけにロイヤルネイビーでそのまんまのライトウェイトツイルで作った物は敢えて取る必要はないのですが。

ロイヤルネイビーの美味しさはそのディテールの再現は完璧なところに別注で生地を載せ替えられる事です。結果としてその組み合わせさえ間違えなければこんなこなしの物が欲しかった!というスペシャルな提案が可能なのです。そこでしっかりと厚みのある太畝のコーデュロイ、そして色はコヨーテとネイビーを指定。アウトドアっぽさやアーシーな雰囲気を重視してきた結果、ダークなブラウンやグリーン系の色のコーデュロイが多くなってまして、アーミーなパンツを海軍カラーでまとめよう、というのがこの時の私の別注コンセプト。結果としてアーミーグリーンは無しで、そして海軍カラーに無い色も無し。基本キャメルかネイビーかグレーか、といったところですが、今回のコーデュロイのカラーバリエーションの中でキャメルが無くグレーもチャコールだったので、ここはベージュに近いコヨーテ、という事に。そして海軍だしそもそもこのシリーズのパンツのオリジナルのラインナップにネイビーがなかったので、ここはやはりネイビーを入れておこう、という事でこの2色展開になりました。

サイズは1・2・3の3サイズ展開、価格はこのクオリティでここ迄作り込んでこの生地の当て込みで16,500円(税込)という破格の設定。しかもガティーヌのクライミングブーツにもナンガ×フラワーマウンテンのスニーカーにもバッチリ合いますし、ブリティッシュトレーナーは勿論、ロシアントレーナーにも合いますし、アロウフットウェアのミリタリーキャップトゥもバッチリでしょう。軍パンとしてはスッキリとしたシルエットなのも手伝ってカーゴパンツながらコーデュロイにしておりますし、緩いところならビジカジで使っても許容範囲でしょう。

しかしレディスでの需要も想定しつつ少量だけしか作らなかったサイズ1はコヨーテもネイビーもラス1になってしまっておりますし、それ以外のサイズは今のところ欠けてはおりませんがコンスタントに数を減らしておりますし、別注アイテムは本来そこそこに数があるので当面はサイズ2と3に関してはサイズ欠けの心配をせずに済むのですが、買い易い価格で秋冬らしいオーセンティックな色のパンツをお考えの方は早めにチェックしてみて下さいませ。

なんかあっという間に1週間経って週末になっておりますが、そろそろ今月も真ん中を超えましたし本セールのご利用にお越し頂ければと思います。天気は良い上に暖かいという予報になってますし、多くの皆様のお越しをお待ちしております。

そして明日は今日のパンツに色々合いますよ、と想定して挙げた中に入れていないけど、この時期だけにこんなのと合わせたら良いですよ、というスニーカーを紹介します、お楽しみに。

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2026年01月15日

予定変更で展示会報告になりましたw


書き始めてみたら結果としてアイテム紹介するには展示会報告の情報量が多過ぎるな、という事になりまして。サラッと展示会報告をしてアイテム紹介に移るつもりだったのですが、本日予定していた銘作紹介は明日に廻して今日のところは展示会報告をさせて頂きます。

今日はTAIONの来秋冬展だったのですが、まぁTAIONなので。付ける物が無いとかそんな事は有り得ない充実ぶりでした。ただ来秋冬に関して今迄と違うアプローチがありまして、ベースレイヤーのメリノウールのインナーカシミアのニットとマフラーが追加されておりました。ベースレイヤーは春の展示会の段階で出ておりましたが、タイミング的に冬の予算を使って年末のタイミングで入荷するのもちょっとな、と思ったので次の秋冬に持ち越しましたが、圧倒的な価格設定とアウトドア系でベースレイヤーのメリノウールをやっている所の殆どは黒のみか黒とグレーなのに対し、ネイビーやチャコールやモカ等のカラバリがある事も強み(来秋冬から増えます)でして、そうなるとこりゃ一人勝ちな気がするので来秋冬はガッツリ展開するつもりです。そしてカシミア。もう完全にこのブランド、某ファストファッション大手を食べにいってますね、カシミア100%でそこそこなウェイトのハイゲージのクルーネックと前開きジップのスタンドカラーとパーカの3型がトップスでは提案されていましたが、個人的には前開きジップのスタンドカラーが気に入っていてこれはやろうと思っております。加えて同色のマフラーがあるのですが、カシミアのクオリティが相当なレベルにある、という証明の様なアイテムでして、マフラーで15,000円強という価格設定。激安とはいえスコットランド製で2万なスカーフカンパニーのマフラーと比較しても他をこれだけ安く出来るTAIONをしてこの価格というのは素材が上等だという事に他なりません。ニットとマフラーが揃うという点においてはクルーネックも良いかもしれませんね。前開きジップとマフラーは決定ですが、ここに来てハイゲージのクルーネックでまさかのTAIONをぶつける事になるかもしれません。これは検討中という事で。

と、全くダウンに触れずにきましたが、相変わらずのコラボオンパレードで来秋冬のコラボは継続しているマンハッタンポステージやグリップスワニーと共に、昨シーズンから継続のユニバーサルワークスと来秋冬の新しいコラボ相手であるエディバウワーとのコラボ、更には生地のセレクトがレディス寄り過ぎて私は発注しませんがリバティファブリックとのコラボが新たに展開されておりました。この中で多少なりとも気になったのはユニバーサルワークスRAF(ロイヤルエアフォース)のフライトジャケットをモチーフにしたモデルぐらいで、エディバウワーも古き良きアメカジ系アウトドアな雰囲気は出てましたが他のエディバウワーを取る訳でもなし、まぁ英国アイテムが多いB.A.T的に検討するのはそれぐらいでしょう。

次にB.A.TにおけるTAIONのアイテムのセレクトのメインとなっているジャパンスペシャルラインです。こちらは来秋冬もやってくれました。既存のモデルにはこれはいける!という新色を、そしてしっかり売れているスカジャンには更なる新型をぶつけてきております。加えて来秋冬のキーアイテムとなりそうだと踏んで私も本格中の本格から価格を抑えつつ納得のいく値頃感のある10万円前後のオリジナル迄検討中なレザーウェア、当然TAIONで本物の革をやる訳はないのですが、フェイクレザーのフライトジャケットを中綿ダウンで!というのを新型提案しております。これはこれで悪くないというか、割り切って一生物とか本気アイテムと考えずにトレンドとして雰囲気だけ味わうとか、そういうのならこれで十分楽しめはする、というアイテムです。ただ当然ですが、リバーシブルになってはいますけどフェイクレザーって全く通気がないので革に求める様な吸湿放湿性みたいなのを期待しても無駄です。そういう遊びアイテムとしてちょこっと提案する分には良いかな、と思っております。MA-1ではなくN2Bタイプも出していたので、どうせ変化球ならそっちかな、と。

そしてスカジャンの新型というのがですね、これがどうにも素敵でして、従来のスカジャンとは違う発展型と言いますか、リバーシブルである、という点にフィーチャーして刺繍を入れた所謂スカジャンメルトンのスタジャンリバーシブルにしたモデルが提案されておりまして。スタジャン面の完成度を優先したというか、フロントがファスナーではなくドットボタンになってまして、それがスカジャン側を意外や意外、レトロな雰囲気にしてくれてたんですね。そしてラインを白にしてボタンも白にして、というのをやるとスポーティでありつつも若さが際立つのですが、無地×無地で組んだ配色は実に大人な感じになってまして。ダジャレの様なスタジャン×スカジャンというネタも面白いのでこちらはチャコール×黒とダークネイビーかけrネイビーの2色を取る予定です。

最後に、何故本来のメインのカテゴリが一番最後になるのか、と自分のセレクト基準にツッコミを入れつつ定番ラインのアイテムであってもありそうで他にない物、という事でマウンテンラインの中でバリエーションを幾つか揃えていた900FP+のラインが来秋冬は大幅に縮小してまして、インナーダウンの長袖とインナーパンツだけになるのですが、何故かサコシュだけ900FP+で2型リリースされているという不思議な事になってまして、機能性においてこの場合900FP+であることは全く意味がないのですが、そうなると取りたくなってしまいまして取ろうかと。なので来秋冬はそんな冬バッグが店頭に並びます。ここ2年提案してきたヘルメットバッグは来秋冬は新色が無いので、だったらこのタイミングでを付けておこうと思っております。そして来秋冬からワークラインで新たに提案されるコーデュロイ生地のシリーズがありまして、その中にコーデュロイのシャツジャケがラインナップされているのですが、コーデュロイのワークディテールのシャツジャケとなると普通に使えるアイテムですよね。それもあってワークラインから初めて取る事になるのですが、そのコーデュロイのダウンシャツジャケを取る事を検討しております。

とまぁここ迄書いてきたのですが、あれ、これ全部取ったらもしかしてかなりな予算を割く事になるんじゃ無いのか??と不安になりまして。
試しにオーダーシートに書き出してみたんですね。まぁやるまでもなくある程度判っていたからやってみたんですが、案の定昨年の倍量になってしまい、これはいかん、という事で暫く色々考えて足し引きをして落とし所を探る事にします。とはいえ大筋はこんな感じで。

いやぁ、このブランドは色々やってくるもんで書き始めたらまぁ書くことがある事ある事。という事で本日予定していたアイテム紹介は待っていた方には申し訳ありませんが、明日に持ち越しに。しばしお待ち下さいませ。

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2026年01月14日

冬の銘作紹介 vol.18 COBMASTERの “TAKIBIZUKI” Padding Parka Jacket


ううっ、最初から自分でお絵描きするのはどうという事はないというかむしろ楽しみながら描くのですが、既存のプリントデザインを写真からイラレでトレースして絵に変えるという作業は正直しんどいというか、全く面白くないので我慢しながら最速で終了する様に逆に気合を入れてやったのですが、やはり想定通りで1型描き上げたらモチベーションがダダ下がり。2型目に取り掛かったのですが、1/10で力尽きて明日以降に回しました。とはいえこれは今週中に方が付くのは間違いないので日々進めようと思います。

それとは別に来秋冬から始める他でやっていないインポートアイテムの取り扱いを検討しておりまして、そちらにもちょこちょこ手をつけております。そちらの対応をしていたらまぁ時間の経つのが早い事早い事。お客様も途中でチラホラといらしてくださったので、あっという間に21時になっていました。

さて本日より手が出し易いところと言いますか、私としては店の入り口は広く開放しつつ奥行きのある品揃えにしたいと思っておりまして、どういう事かというと、初心者というか服に興味を持ったとか服装に気を配りたくなったとかそういう方がサクッと手を出せて尚且つ差別化も図れるというところから始まり、実際に着用するという前提で価格以上に価値がある、それでいてリアリティがない価格ではない、という範囲で高額アイテムをお求めの方に満足して頂けるラインナップを心がけておりますので、その入り口の部分の紹介をしておきたいな、と思っております。

ファストファッションに対抗出来る価格帯であってもそれを着ていたら電車の中で同じ物を着ている人と向かい合わせに座る事になった、みたいな事が起こらないアイテムを提案していきたいのですが、これってこだわり抜いたハイエンドなアイテムを取るよりも難しく、安けりゃなんでも良いって訳でもなし、またそのブランドのアイテム全てが良い訳でもなし、そんな中からその価格帯で実用に耐えつつファッションとしてもいける、というアイテムを厳選しつつそこから先にラダーを上がって頂ける様にと日々腐心しております。今日紹介するのもそんなアイテムです。

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コブマスターのアイテムの中でもデザイン的にも機能的にも最も凝った作り込みのアイテムが揃う焚き火好きシリーズのハイエンドモデルではあるのですが、ハイエンドモデルで14,080円(税込)という価格はどうなのよ、と思ってしまいます。表地を難燃加工をしたリップストップコットン生地にし、中綿を挟んでおりますがその中綿も適当なのじゃなくコーデュラナイロンと同じインビスタ社が開発したサーモライトマイクロを使用。そしてその中綿を挟んでいる(パディング)というネーミングになっておりますが、キルティング加工して裏から当てております。このキルティング加工も単にベーシックなダイヤ柄ではなく、オリジナルの星柄にしており、ここ迄やってこの価格ってどうなのよ、と思わずにはいられない作り込み。

更に両サイドのポケットも大型でボタンでしっかりと口を留められるタイプの物を装備し、フロントはファスナーの上に雨除けをボタンで留める仕様にして防風完璧です。袖口もアジャスターが付いていて開き具合を調整出来ますし、フードの首元もスタンドカラーにしていてマフラー無しでも暖かくなっていて機能性抜群です。この様にディテールとしてはシンプルながら丁寧に作り込んでいるのに加え、これらのディテールに難燃リップストップと手の込んだキルティングパターンにした配色の裏地、そしてサーモライト中綿ですからこのクオリティでこの価格を実現するのはメーカーとしてかなりな頑張りだと言えます。難燃加工を施しているとはいえ、表地は綿で中綿がサーモライトマイクロなのでイージーメンテナンス、お家で洗濯機で洗えるのもポイントです。同じウェイトのダウンに匹敵する暖かさでありながらこの価格で、しかも火に強いんですから焚き火をする冬キャンプからダウン程暑くはならないので今の日本の冬にぴったりです。2色とも残り1着(サイズはどちらも40)ですので、取り敢えず今年はこれで凌いでおこう、という方は要チェックですよ。

明日はこんなアウターに合わせるならこんなパンツ、という高コスパなパンツの紹介です。お楽しみに。

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2026年01月13日

冬の銘作紹介 vol.17 Joseph MalingeのCordvan Tanker Oxford “CHASSE” (B.A.T別注)


連休明けの初日。まったり過ごそうと思いつつ何気に仕事が目白押し。長らく価格を気にしてあえて触れてこなかったレザーウェア。もう現実的とは到底思えない価格になっていて、今じゃバンソンのシングルライダースで40万オーバーです。そして今じゃヴィンテージレプリカ系のドメブラのレザーでも25万前後になってますので、インポートのレザーなんてもう手が出ないよなぁ、と思っていたんです。そしたらこのタイミングで米国老舗メーカーの名を継承して英国製で小ロット生産をしているこれはと思えるレザージャケットの提案がありまして。日本では某老舗アメカジショップが過去に取った記録が見つかるだけで、ロットの大きな注文は断られるらしく長らく日本での展開がないところなんです。しかも他がやらないモデルを指定して革や裏地も指定して作れるので別注好きな私にはまさに打って付け。そしてそそられた最大要因が価格です。代理店が良心的でEPAで関税がかからない英国製なのに関税分を懐に入れてしまって価格をEPA締結前から一切下げていない旧態依然の商社と違って、その2割(通常関税9.2%+革製品に対する10%)を今回コストを削減するのに使ってくれた結果、日本製と大差ない価格で英国製のレザージャケットがいけるという事に(ここから更に極端な円安が進むとまた変わってきますが)。とはいえ25万オーバーではあるので(逆にデッドストックでもないのにそれより安いと不安になりますw)まずはジャブ程度にやって、来年は受注会でも出来ればと思っております。

で、そんな話を詰めていたら、このタイミングでこれも来秋冬に廻して貰いましたけど米国製のレアなデッドストックのオファーが。これはまさかの1990年代の民製品ではなく本物でして、米国製だけれどイスラエル国防軍からの依頼で米国で生産された物だそうで、サイズもバッチリだったのでそれはそれでしっかり押さえ。更にパンツェリの配色とデザインを全て決定して後はイラレでプリント柄を清書してオーダーシートに入れれば終わるのですが、他の仕事をする合間に描くので1柄1日程度は必要なので今週中に終われば良いかな、と。とまぁ来秋冬の企画と発注で時間が過ぎた1日でした。

とはいえ連休明けではありますが、色々物は動いており、特にデッドストックの英国軍のPCSのアンダーシャツは大幅に数を減らしております。どの色のどのサイズも残り1着か2着になっており、くじ引き要員にと思っている方もこれは先に押さえておいた方が良いと思います。

さて、本日のアイテム紹介は昨日に引き続き革靴の紹介を。どうせラグジュアリーなコートに合わせる靴として紹介するならこちらもラグジュアリーな素材使いの靴も提案しておこうと思いまして。

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ジョセフマリンジェのラインナップの中でもこのチェッセというモデルがクラシックラインのハイエンドモデルだったという事もあり。ラスト云々というのではなく、このタンカースタイプのノルウォージャンというのはかのJMウェストンがハイエンドモデルとしてラインナップしているド・ゴールと同型なので、価格差を考えるとこのモデルを取り扱いたいと思っているバイヤーはそれなりにいると思われます。ただ私としてはここぞとばかりにこれはド・ゴールのですね、という説明をして売りに行く、というのをやりたくないというへそ曲がりなところもあり、そして折角このメーカーが他にはないオリジナルのラストを持っていて、ドイツ寄りのフランスというエリアの風土に根差したラストであるという事からまずはそちらを使ったモデルをやり、次にこれまた他にはないパテーヌのローファーをノルウィージャンで、というのをやって、更に他ではない物を求めてデザインをぶつけて完全オリジナルで作ってもらったサドルシューズをこれまたパテーヌ、しかも2トーンのパテーヌで作ってもらうというのをやってきました。で、もうこのブランドへの理解と他ではラインナップしていないしやろうともしないであろう物を充分にラインナップしたので、そろそろこのタンカースタイプにいっても良いかな、と思いましたが、でももうパテーヌは続けてやったしなぁ。他が初っ端からぶっ込んでいる普通のデュピュイで作るというのもどうにも食指が進まないし、さてどうしよう、というところにコードヴァン出来るんですよねぇ、という話が。

コードヴァンの場合素材の価格が製品価格に占める割合が大きいので、もしかして工賃の差はコストに吸収出来るんじゃないか、と思ってこのチェッセをコードヴァンで作るという見積もりをお願いしたんです。そしたらこれ、コードヴァンのウィングチップよりも2割近く安くプレーントゥとコストはほぼ変わらないという事に。我ながら良い読みだな、というのに自画自賛しつつだったらこのハイエンドモデルをハイエンドな革で別注する事にしました。そしてホーウィン社で廃番になっているウィスキーコードヴァンが、マリンジェが採用しているイタリアの老舗タンナーであるロカド社にはあるという事で、ここは鉄板に勝ちに行かせて頂こう、という事でJMウェストンのハイエンドモデルをマシンノルウィージャンで価格を下げつつホーウィン社で廃盤となった人気カラーであるウィスキーカラーで作るという別注になった次第です。

更にマリンジェのこのモデル、クラシックラインのディテールの特徴としてタンの部分が袋状に左右の羽根に縫い付けられており、これにより小石や砂や水の侵入を防ぐ登山靴に使われる仕様になっております。これコードヴァンを使うと折り返している裏側までコードヴァンになるので若干ベロの持ち上がりは悪くなりますが、非常に贅沢な素材の使い方になります。実用性と贅沢な素材使いを兼ねたこの仕様、コードヴァンを使っている靴でこの仕様になっている靴はまず存在していないかと。そしてこれ発注当時のままの価格ですので132,000円(税込)とコードヴァンとしては破格な設定な上、これがオールEU製(素材も製品も)にしてフランス製なノルウィージャン製法(しかもトリプルステッチ!)の靴でこの価格だというのは、ディンケラッカーが今オフィシャルサイトにラインナップしているコードヴァンでノルウィージャン仕様の靴が円換算すると30万近い価格になっていることを考えると、フランスでノルウィージャン製法のコードヴァンの靴、現在ではマリンジェだけでそれがディンケラッカーの1/2以下の価格(オールハンドのディンケと一概に比べられませんが)というのは凄いですよね。総じてコードヴァンの本格靴はオールデンでもトリッカーズでも20万前後になってますし、どう見てもこの価格で買えるのは美味しいのでオススメです。現在サイズは40・41・42の3サイズ各1足ずつ担っておりますので、気になった方はお早めに。本セールの権利をこういうアイテムに使うと引かれる金額が結構な高額になりますし、20万の靴ともなればなかなか実際に使う実用品としてはリアリティがありません、このぐらいならまだ手が出る範囲だと思いますので、要チェックかと。

てな感じでカジュアルクロージングのコーディネートを提案する銘作紹介を続けてまいりましたが如何だったでしょうか。明日から数回は真逆に振ってリーズナブルなアウトドア&ミリタリー寄りなカジュアルコーデを提案してまいります、お楽しみに。

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2026年01月12日

冬の銘作紹介 vol.16 MAC BAREN'SのHart Brogued Chacka Boot(B.A.T別注)


昨日比較的最近は式典終わってすぐ居酒屋だカラオケだという感じではない、と書きましたが。その辺は的外れではなかったみたいなんですが、流石に夜は集まったみたいで本来の閉店時間である20時過ぎた辺りから一次会終わった新成人が店の前の広場のところに集まっていて、見たところ確実に100人以上な訳です。あ〜あ、こんなところで溜まられてるけどここにいる全員が何かしらか買ってくれたら成人の日、ウハウハなんだけどなぁ、とあり得ない妄想をしてしまうぐらいにいたんですが、これがまた引くのが早い事早い事。20時半過ぎにはもうざわつきの気配もなく、二次会に行くのもそこそこに多くの新成人は解散になったみたいです。まぁ明日は仕事や学校があるでしょうし、若さにモノを言わせてオールでそのまま仕事や学校へ、なんて人はもう少ないんでしょう。

実際明日からの仕事を考慮してでしょうね、今日はやっぱりそうか、というぐらいの落ち着いた1日でして、それでもちょこちょことお客様がいらして下さったのと、そのお客様からのリクエストで店頭に出したアイテムもあり、ついでだからと在庫を整理していたらかなりの重労働で良い運動でした。しかも行方不明だった(暫定的に全く関連性のない段ボールの中に収納したのを失念していたんです)物が出てきてスッキリしたりと、実りはあった1日でした。

さてそんな本日、実に久しぶりに革靴の紹介をしようと思います。とはいえ、クロージングで組んでいるにしてもカジュアルなコーディネートなので、足元は今作ったらこれ幾らするんだか、というお値打ちモノのカジュアル対応な靴です。

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代理店が無くなり日本での展開が止まって久しいマックバレンス。インターナショナルメゾンの靴のOEMを請け負うナポリの家族経営の靴工房にして、現当主は一昨年亡くなったイタリアの靴業界のレジェンド、エンツォ・ボナフェ翁の高弟という、出来る物なら今もやりたいイタリアのシューズメーカーです。この靴を作った当時もでしたが今ではほとんど見る事が無くなったベジタブルタンニングのスコッチグレイン。ドレッシーなラストを使ったチャッカブーツにこのベジタブルタンニングのスコッチグレインを充て、そしてソールをビブラムソールにする事でドレッシーなチゼルトゥのラストを使ったチャッカブーツをカジュアルなイメージにして使い易いバランスに。このラストはマックバレンスの短靴に使用しているヒロシツボウチのラストではなく、大人の事情で詳しく書く事は出来ませんがハイエンドなインターナショナルブランドのラストを使用させて貰いました。そういう最上位なところからも仕事を受けているファクトリーならではな美味しさです。名前は明かさず当然謳わずにオリジナルに活かす分にはギリギリOKって事で使わせて頂きました。

ノーズが若干長めでエレガントな雰囲気、そしてその分捨て寸を多めにとっています。そんな靴に合わせるのにこんなビブラムソール見た事無かったんで一目惚れで合わせちゃいました。通常のビブラムのコマンドソールと違い、細かいラバーの粒を吹き付けた様な仕様になっています。そしてもう1つ、チャッカブーツには何故かやられる事のない仕様、チャッカブーツのトゥにメダリオンを入れるというのがやってみたかったので、B.A.Tの別注のアイコンの様に差別化を図る為にハートの親穴を開けてくれたマックバレンスだったら特に活きるだろうと思ってやってみました。これにより単に英国調というのでもない、掟破りでありながら面白さと完成度の高さは今まで以上という出来映えに。ぶっちゃけチャッカブーツにメダリオン入れないのが何故なのかは私が調べた範囲内では明確な理由が見つからなかったって事から踏み切ったんですがね。でも何故か作られない物って結構あるんです。かつてやってみた物としてはコードヴァンのホールカットであるとか、ジョドファーブーツにキャップ付けるとか。そういう挑戦はやってみて結果が悪かった事は幸いな事に今の所ないんですけど、このモデルはトゥの形状と相まってむしろブローグがあった方がしっくりくるぐらいの完成度になったと思っております。

サイズは7.0・7.5・8.0・8.5の4サイズ展開、そして価格が今では考えられないレベルの74,800円(税込)という、作られた当時のままの価格です。現状のボナフェの価格を参考にすると、もし今日本で展開していたとしたらトリッカーズレベル、12万ぐらいになってしまうでしょうから、長年銘作紹介でも紹介せずにいたこの1足、是非チェックしてみて下さいませ。秋冬のビジカジの足元としてもバッチリですし、今回のポロコートに始まった一連のクラシコイタリア風(一部英国メーカーの提案もしたので)コーディネートの足元としてはこの上なくマッチしていると思います。

さて明日のアイテム紹介ですが、靴1型だけ提案しておしまい、というのも味気ないな、という事で日本でB.A.Tが取った以外に一切展開されなかったオーストリアメーカーのイタリア製ホールカットを紹介します、お楽しみに。

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2026年01月11日

冬の新作紹介 vol.15 William LockieのGeelong Lamb “DONEGAL” Yarn V-Neck Sweater(B.A.T別注)


連休2日目、今日はお客様が午後から少々離れたところからいらしてくださった方を中心に夕方迄途切れず、久しぶりにお越しくださった方もいらっしゃり、色々と満遍なく減っておりました。ZDAの旧東欧時代のトレランシューズのネイビーのサイズが欠け、残りが42と39と両端になってしまいましたし、価格とコスパで最強と言えるダックスターのアスレチックパンツが到頭全色完売。ノービットの定番モデルのマウンテンフーデッドジャケットのダークネイビーも完売し、ロンドントラディションのキルティングジャケットのネイビーやグローバーオールのバーズアイのジャケットコートのネイビーもラス1になりました。長袖Tシャツやアウター等他にも色々と動いていて、本セール期間本番といった感じでした。明日は成人の日で会場のホールがある駅ビルの前と中は新成人がわらわらいる状況だと思いますが、昨年もその時間だけでしたし最近の新成人は式典の後にそのまま居酒屋やカラオケに繰り出すグループが少なく、そもそもが地域イベントなので電車が混むとかこの辺ではそういった感じではないですので、連休最終日、のんびり買い物にいらして頂ければと思います。

さて本日のアイテム紹介、いやこれ他のメーカーに比べて元々が高級志向で少量多品種生産の家族経営ニットブランドだっただけに円安や人件費高騰の煽りをもろに受けてしまい、今ではB.A.Tの店頭価格に比べて1.5倍ぐらいの価格になってしまっているウィリアム・ロッキーのVネックセーターの紹介です。

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ウィリアム・ロッキー、現状日本で展開されている英国ニットメーカーとしては高級ニットメーカーに入る価格帯になってまして、エントリーな位置付けの糸である通常のラムウールでもオリジナルで糸を揃えてますし、メインで展開しているジーロンラムはオーストリアのジーロン市付近にしか生息しない品種のラムを使っていて今では無地でも38,500円(税込)という価格帯になってます。更にカシミアとかになるともう10万オーバーなので、どうにも新たな発注を控えざるを得ない状況です。でもこうなる前には無地の定番じゃない物をセレクトするとシェトランド系ラムの無地メインなハーレーなんかと差別化の図れてこれなら良いか、と思えるクオリティと価格のバランスだったので、個人的にはジーロンラムを使ったモデルか無地じゃない定番ラムウール糸を使ったモデルならこのブランドでしょ、と思っていたんです。

デザインとしてはオーセンティックなVネックセーターです。糸のウェイトも2本撚ってはいますが12ゲージなのでハイゲージの内に入ります。ただ色々とウィリアムロッキーならではな工夫が加えてあり、Vネック部分のリブ編みは幅は細くそれでいてヘタれない様に厚みの出る袋状にしての挟み付けになっております。更に前身頃の部分を多く取って肩線は完全に背中側に逃がしており、肩周りのストレスを解消しております。なかなかこんな作りのハイゲージセーターないので届いて改めて細部をチェックして感心しておりました。

でも今回このセーターをセレクトしたのはそういった長年の歴史の中で培われた細かい工夫もさることながら、何といっても糸です、糸。

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円安が進んで当時の1.5倍ぐらいの価格になる前はウィリアムロッキーのニットはジーロンラムがメインで使われていて、それだけでも通常のラムウールに比べて上位品種だったので着心地も良く差別化が図れて良かったんですが、現在ではハーレーの定番糸と差別化を図るのが難しいラムウールがメインとなっており、それでいて2万円台後半で税込3万円台となると、どうにも手が出し辛いんですよねぇ。ですが発注当時の段階で通常のジーロンよりも高かったこの意セーターに使っているドネガルという糸は、ジーロンラムを使用しつつドネガルツィードを意識して糸に2色のネップを絡めております。なので通常なら単糸で編むとベタに塗り潰した地色になるところ、その地色に対してネップの色が2色ちりばめられるので素朴にも複雑な英国らしい表情になるのです。それだけでも十分に価値があるといいますか、ジーロンラムを使用したドネガルツィード風の糸なんてのは他で使われていませんので、見た目はツィーディなのに着てみるとジーロンラムの柔らかな肌触りと風合いということになります。しかし折角なので。12ゲージの糸にする前に24ゲージの糸で用意された糸を2色縒り合わせて12ゲージの糸にする事が出来るとの事なので、そうなるとこのドネガル糸の場合糸色1色に対し2色のネップが入っているので6色が入り混じって複雑な表情を醸し出す事に。

とはいえまだ2万円台で出来るのであればそれをやろう、という事でまずはライトグレーとミディアムグレーを組み合せてその中間色に見えるメランジのグレーを組む事に。それぞれに2色のネップが入っていたので計6色で構成されているのですが、ライトグレーとミディアムグレーに対してレッド・ロイヤルブルー・ケリーグリーン・ベージュの4色のネップが加わり、一見ベーシックなグレーなのですがとても表情がある物になります。私個人的にこれをTV放送終了後の砂嵐と言われるあれに見えるな、とイメージして別注しました。

それに対してもう1色はダークグレーとダークブラウンを組み合せたのですが、これは地がダークなのに対して暖色のネップがそれぞれに入っていたからです。生成り・ベージュ・マスタード・レンガのグラデーションになる4色をネップに配しているので、ブラウンなのかチャコールなのか判らない様な微妙なニュアンスの表情な地色に対し、暖かでアーシーな印象を+してくれます。判り易いのはグレーの方だと思いますが、何色とも言い難い不思議なメランジの地色と暖かなネップの味付けはこの糸を使ってこの色組でしか出せない雰囲気ですので個人的にはこれぞ別注と自画自賛するレベルの完成度でした。

どちらもレディスサイズに対応する34、そしてメンズサイズとして36・38・40の3サイズ展開をしております。これ糸の値段がネップ無しのベーシックなジーロンラム糸のラインナップに対して高いので、2色の糸を組み合わせてオリジナルの配色を組めるという美味しさがなければ取らなかったと思いますが、糸のゲージを上げるでも無く、糸そのものをカシミアにするとか繊維径を細くするとかそういう事でもなく、ラムウールという括りの中で何処迄やれるのかを追求した、その意味において唯一無二といえるVネックセーターになるだろうな、という事でセレクトして別注しました。30,800円(税込)のウールの12ゲージのVネック、まぁ何とか税抜アンダー3万ならここ迄やったら説得力も出るのでは、と思った次第です。これ今作ったら47,300円(税込)とジーロンとはいえラムウールのハイゲージセーターにして5万の大台が見えてくるレベルなので、新たに取るという判断が出来ないのは残念ですが、逆説的に在庫がある内に買っておくべき1着でもあります。これ一見無地だけど複雑に6色使いのセーターなので、是非無地のシャツ、特にベーシックカラーのシャツと合わせて着て頂きたいですね。オススメです。

という事で明日は連休最終日です、本セールをご利用になっていない=今年になってからまだいらしていない方は是非お越し頂ければと思います。皆様のお越しをお待ちしております。

アイテム紹介ですが、ジャケットやコートの下でシャツと組み合わせるべきニットというのを紹介してきましたので、久しぶりにクロージング系コーディネートに合わせる靴の紹介を。お楽しみに。

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2026年01月10日

冬の銘作紹介 vol.14.FILIPPO DE LAURENTIISのSuper 120's Superfine Merino Kanoko Knitting V Neck Cardigan


3連休初日、混む程ではないけれど間を空けずにお客様がいらしてちょこちょこと完売アイテムの出る1日でした。TAIONの冬バッグの中でもキャッチーなデニムを表地に使ったヘルメットバッグが完売。NANGAのハーフジップスウェットの今シーズン限定色だったベージュが完売。アウターもグローバーオールのバーズアイ生地のジャケットコートがラス1になり、何故かこのタイミングでポンプフューリーが減っていて今日もですが年明けてから3足動いております。明日も現段階でアポを頂いているお客様もいらっしゃいますが、タイミングも良いと思いますので、是非本セールのご利用にいらして頂ければと思います。

で、本日はポロコートを着るのにグレンチェックのパンツとフランネルのシャツを合わせてそのシャツの上に着るならどんなニット?というお題で、シャツの上となるとコートのVゾーンを活かすならVネックだよな、という事で今日はVネックのカーディガンを紹介させて頂きます。

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フィリッポデローレンティスに代理店が決まり、翌シーズンから直取りが出来なくなるので価格アップが避けられない為新たに取るのを止めた直前、直取りが出来た最後のシーズンにそれ迄取った事がなかったデザインの物をぶつけたのがこのカーディガンです。既存で展開しているスーパー120'sのウールに10%カシミアブレンドのジレの色を追加するというのも考えたのですが、フィリッポデローレンティスのカーディガン、アームホールも狭くスッキリしているのでジャケット着れちゃうサイズ感ですし。どうせなら編み方の違う編み地の表情がある物を1型提案してみたいな、と。それで取ったのが、このスーパー120'sのスーパーファインメリノのみのウール100%ながら編み方を鹿の子編みにして表情を出したカーディガンです。

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生地のアップの写真なんですけど、これがどうにも写真だと表情が伝わらず。編み目の立体感は出てるんですけど、このカーディガンに使われている糸はフィリッポから定番として取っていて先日紹介したカシミアブレンドの糸とは別で、複雑にグラデーションになる様に紡がれた杢糸なんです。その杢感がアップにしてもなかなか出ないんですよねぇ。肉眼で見るととてもよく判るのですが。とはいえ、既存のフィリッポデローレンティスのハイゲージのセーター類とは違った複雑な表情の1着にはなっております。しかもカーディガンで凝った編み地にして直取りだったので中間マージンがない分25,080円(税込)というお値打ち設定で出せました。被りのニットに比べて前開きの物は割高でしたが、もう取れないとなるとこういうのも発注したくなりまして取りましたが、今となっては確実に倍以上の価格になってしまってますので、発注しといて良かったです。サイズは46・48の2サイズ展開、既に残り僅かですので、気になった方はお早めに。これが現在主力展開しているフィエゾーリでもカーディガンは4万近くなるので手が出し辛く、ビジカジで使って全く問題がない上に、それでいて差別化の図れるアイテムですのでとても美味しいと思います。

という事で明日も皆様のお越しをお待ちしております。そしてアイテム紹介ですが、今日はカーディガンでしたがニットを脱がないのであれば前開きじゃなくても良いんだよな、という事で渾身の別注の結果ハイゲージなのにとても複雑な表情に仕上がったVネックセーターを紹介します、お楽しみに。

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2026年01月09日

冬の銘作紹介 vol.13 Alex InghのRoyal Oxford Frannel Wide Collar Shirt(B.A.T別注)


流石に週末になると仕事始めの雰囲気も収まり、今日は金曜日とはいえ平日でお仕事あったでしょうにお客様がそこそこいらして下さり、色々減っておりました。ここにきてnarifuriのスーベニアジャケット、じわじわと数を減らしており、ガッツリ取った甲斐があったというものです。TAIONのアウターも順調に数を減らしておりますし、流石にしっかり寒くなったのでフリースや中綿のパンツも動いてくれていて、本気なダウンももう少し店頭に出そうかな、と思いつつあり。明日からの3連休がお正月の本セールの本番というか、例年一番いらっしゃる方が多いのですが、明日は数日前の雨予報がなくなり3連休は雨がなくなりました。ここにきてストックから店頭にお買い得なアイテムが出されたりしておりますので、是非このタイミングでお越し頂きたいところです。

さて本日はL.B.M→ザチノリバイブド→フィリッポデローレンティスときてクラシコイタリアシリーズ第4弾、コートの中身の第2弾、昨日のニットに続き今日はシャツです。

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アレックスインに代わるメインとなるシャツメーカーが未だに見つからないままでおりますが、円安の進行と流通コストの高騰を考えると、このクオリティかそれ以上で日本で作れるところを探した方が間違いないという結論に達しまして、オリジナルのシャツの展開を今シーズンから復活させる事にしております。逆にもう高くても仕方がない、というレベル、言ってみれば5点ハンドだ7点ハンドだという手仕事の入るシャツに関しては分業体制が確立しているナポリ近郊で生産されているシャツの方が良い気もしていましたが、その仕方がないってレベルが6万だ7万だになっちゃうとおいそれと手を出すのが躊躇われます。誰買うんや、と購入に踏み切るであろう方が顧客様の中で全く想像がつかないので。偶々デッドストックの生地でこれはというのがあったので同じナポリでも米国向けのマシンメイドのシャツ工場のファクトリーブランドであるディフェッリのシャツを投入してみましたが、この秋冬にも次の春夏にもこれはという生地がなく発注はせず。今時ナポリ生産のシャツで25,000円というのは美味しいですが、縫製仕様とかはドカジュアルシャツなので余程生地が良くないと私のハードルは超えてきません。ここ迄円安が進むとクオリティと価格のバランスって本当に難しいですよね。

その点このアレックスインのシャツって価格と生地、縫製クオリティのバランスがとても良いシャツでした。特に秋冬の生地に関しては通常のドレスシャツメーカーがまずラインナップしないこんなフランネルの生地を揃えてくれていて、ロイヤルオックスフォードの織柄がしっかりと視認出来る状態で表面をブラッシュしてフランネルにしている生地、なかなかありません。チェックの物はそれなりにあるんですけどね。このフランネルのシャツの減りが進んでいて、ワインレッドの方が秋冬らしくシックな装いだからという事で残り僅かですが、カフェオレのようなベージュの方も残りがそれほどある訳でもなく、どちらの色も人気です。秋冬に見た目にも実際にも暖かく使えるドレスシャツ仕様のカジュアル生地のシャツ、というのは良いと思います。

特にネクタイをしない方が当たり前になっている昨今、こういうシャツにウールのタイをするととても柔らかく暖かい見た目になるので私としてはタイドアップしているのによりカジュアルに見える、という楽しみ方として提案したいところです。これで21,780円(税込)なイタリア製のシャツ、価格を問わず今シーズンのイタリアの有力シャツメーカーで日本で展開されているラインナップをチェックしてもまずありません。是非チェックしてみて下さいませ。

という事で明日からは3連休。月曜日は成人の日という事になっておりますが、とりあえず明日明後日はそういった人出の問題もないですし、多くの方は月曜日は火曜日からの仕事に備えて家でのんびりとなるでしょうから、是非お越し頂ければと思います。皆様のお越しをお待ちしております。

そして明日のアイテム紹介ですが。今日紹介したシャツ、シャツとしては暖かいのですが、シャツとコートだけでは真冬の寒さを凌ぐのには心許ないので。コートとシャツの間に挟むならこれ、というニットを紹介します、お楽しみに。

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