2026年01月13日

冬の銘作紹介 vol.17 Joseph MalingeのCordvan Tanker Oxford “CHASSE” (B.A.T別注)


連休明けの初日。まったり過ごそうと思いつつ何気に仕事が目白押し。長らく価格を気にしてあえて触れてこなかったレザーウェア。もう現実的とは到底思えない価格になっていて、今じゃバンソンのシングルライダースで40万オーバーです。そして今じゃヴィンテージレプリカ系のドメブラのレザーでも25万前後になってますので、インポートのレザーなんてもう手が出ないよなぁ、と思っていたんです。そしたらこのタイミングで米国老舗メーカーの名を継承して英国製で小ロット生産をしているこれはと思えるレザージャケットの提案がありまして。日本では某老舗アメカジショップが過去に取った記録が見つかるだけで、ロットの大きな注文は断られるらしく長らく日本での展開がないところなんです。しかも他がやらないモデルを指定して革や裏地も指定して作れるので別注好きな私にはまさに打って付け。そしてそそられた最大要因が価格です。代理店が良心的でEPAで関税がかからない英国製なのに関税分を懐に入れてしまって価格をEPA締結前から一切下げていない旧態依然の商社と違って、その2割(通常関税9.2%+革製品に対する10%)を今回コストを削減するのに使ってくれた結果、日本製と大差ない価格で英国製のレザージャケットがいけるという事に(ここから更に極端な円安が進むとまた変わってきますが)。とはいえ25万オーバーではあるので(逆にデッドストックでもないのにそれより安いと不安になりますw)まずはジャブ程度にやって、来年は受注会でも出来ればと思っております。

で、そんな話を詰めていたら、このタイミングでこれも来秋冬に廻して貰いましたけど米国製のレアなデッドストックのオファーが。これはまさかの1990年代の民製品ではなく本物でして、米国製だけれどイスラエル国防軍からの依頼で米国で生産された物だそうで、サイズもバッチリだったのでそれはそれでしっかり押さえ。更にパンツェリの配色とデザインを全て決定して後はイラレでプリント柄を清書してオーダーシートに入れれば終わるのですが、他の仕事をする合間に描くので1柄1日程度は必要なので今週中に終われば良いかな、と。とまぁ来秋冬の企画と発注で時間が過ぎた1日でした。

とはいえ連休明けではありますが、色々物は動いており、特にデッドストックの英国軍のPCSのアンダーシャツは大幅に数を減らしております。どの色のどのサイズも残り1着か2着になっており、くじ引き要員にと思っている方もこれは先に押さえておいた方が良いと思います。

さて、本日のアイテム紹介は昨日に引き続き革靴の紹介を。どうせラグジュアリーなコートに合わせる靴として紹介するならこちらもラグジュアリーな素材使いの靴も提案しておこうと思いまして。

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ジョセフマリンジェのラインナップの中でもこのチェッセというモデルがクラシックラインのハイエンドモデルだったという事もあり。ラスト云々というのではなく、このタンカースタイプのノルウォージャンというのはかのJMウェストンがハイエンドモデルとしてラインナップしているド・ゴールと同型なので、価格差を考えるとこのモデルを取り扱いたいと思っているバイヤーはそれなりにいると思われます。ただ私としてはここぞとばかりにこれはド・ゴールのですね、という説明をして売りに行く、というのをやりたくないというへそ曲がりなところもあり、そして折角このメーカーが他にはないオリジナルのラストを持っていて、ドイツ寄りのフランスというエリアの風土に根差したラストであるという事からまずはそちらを使ったモデルをやり、次にこれまた他にはないパテーヌのローファーをノルウィージャンで、というのをやって、更に他ではない物を求めてデザインをぶつけて完全オリジナルで作ってもらったサドルシューズをこれまたパテーヌ、しかも2トーンのパテーヌで作ってもらうというのをやってきました。で、もうこのブランドへの理解と他ではラインナップしていないしやろうともしないであろう物を充分にラインナップしたので、そろそろこのタンカースタイプにいっても良いかな、と思いましたが、でももうパテーヌは続けてやったしなぁ。他が初っ端からぶっ込んでいる普通のデュピュイで作るというのもどうにも食指が進まないし、さてどうしよう、というところにコードヴァン出来るんですよねぇ、という話が。

コードヴァンの場合素材の価格が製品価格に占める割合が大きいので、もしかして工賃の差はコストに吸収出来るんじゃないか、と思ってこのチェッセをコードヴァンで作るという見積もりをお願いしたんです。そしたらこれ、コードヴァンのウィングチップよりも2割近く安くプレーントゥとコストはほぼ変わらないという事に。我ながら良い読みだな、というのに自画自賛しつつだったらこのハイエンドモデルをハイエンドな革で別注する事にしました。そしてホーウィン社で廃番になっているウィスキーコードヴァンが、マリンジェが採用しているイタリアの老舗タンナーであるロカド社にはあるという事で、ここは鉄板に勝ちに行かせて頂こう、という事でJMウェストンのハイエンドモデルをマシンノルウィージャンで価格を下げつつホーウィン社で廃盤となった人気カラーであるウィスキーカラーで作るという別注になった次第です。

更にマリンジェのこのモデル、クラシックラインのディテールの特徴としてタンの部分が袋状に左右の羽根に縫い付けられており、これにより小石や砂や水の侵入を防ぐ登山靴に使われる仕様になっております。これコードヴァンを使うと折り返している裏側までコードヴァンになるので若干ベロの持ち上がりは悪くなりますが、非常に贅沢な素材の使い方になります。実用性と贅沢な素材使いを兼ねたこの仕様、コードヴァンを使っている靴でこの仕様になっている靴はまず存在していないかと。そしてこれ発注当時のままの価格ですので132,000円(税込)とコードヴァンとしては破格な設定な上、これがオールEU製(素材も製品も)にしてフランス製なノルウィージャン製法(しかもトリプルステッチ!)の靴でこの価格だというのは、ディンケラッカーが今オフィシャルサイトにラインナップしているコードヴァンでノルウィージャン仕様の靴が円換算すると30万近い価格になっていることを考えると、フランスでノルウィージャン製法のコードヴァンの靴、現在ではマリンジェだけでそれがディンケラッカーの1/2以下の価格(オールハンドのディンケと一概に比べられませんが)というのは凄いですよね。総じてコードヴァンの本格靴はオールデンでもトリッカーズでも20万前後になってますし、どう見てもこの価格で買えるのは美味しいのでオススメです。現在サイズは40・41・42の3サイズ各1足ずつ担っておりますので、気になった方はお早めに。本セールの権利をこういうアイテムに使うと引かれる金額が結構な高額になりますし、20万の靴ともなればなかなか実際に使う実用品としてはリアリティがありません、このぐらいならまだ手が出る範囲だと思いますので、要チェックかと。

てな感じでカジュアルクロージングのコーディネートを提案する銘作紹介を続けてまいりましたが如何だったでしょうか。明日から数回は真逆に振ってリーズナブルなアウトドア&ミリタリー寄りなカジュアルコーデを提案してまいります、お楽しみに。

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2026年01月12日

冬の銘作紹介 vol.16 MAC BAREN'SのHart Brogued Chacka Boot(B.A.T別注)


昨日比較的最近は式典終わってすぐ居酒屋だカラオケだという感じではない、と書きましたが。その辺は的外れではなかったみたいなんですが、流石に夜は集まったみたいで本来の閉店時間である20時過ぎた辺りから一次会終わった新成人が店の前の広場のところに集まっていて、見たところ確実に100人以上な訳です。あ〜あ、こんなところで溜まられてるけどここにいる全員が何かしらか買ってくれたら成人の日、ウハウハなんだけどなぁ、とあり得ない妄想をしてしまうぐらいにいたんですが、これがまた引くのが早い事早い事。20時半過ぎにはもうざわつきの気配もなく、二次会に行くのもそこそこに多くの新成人は解散になったみたいです。まぁ明日は仕事や学校があるでしょうし、若さにモノを言わせてオールでそのまま仕事や学校へ、なんて人はもう少ないんでしょう。

実際明日からの仕事を考慮してでしょうね、今日はやっぱりそうか、というぐらいの落ち着いた1日でして、それでもちょこちょことお客様がいらして下さったのと、そのお客様からのリクエストで店頭に出したアイテムもあり、ついでだからと在庫を整理していたらかなりの重労働で良い運動でした。しかも行方不明だった(暫定的に全く関連性のない段ボールの中に収納したのを失念していたんです)物が出てきてスッキリしたりと、実りはあった1日でした。

さてそんな本日、実に久しぶりに革靴の紹介をしようと思います。とはいえ、クロージングで組んでいるにしてもカジュアルなコーディネートなので、足元は今作ったらこれ幾らするんだか、というお値打ちモノのカジュアル対応な靴です。

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代理店が無くなり日本での展開が止まって久しいマックバレンス。インターナショナルメゾンの靴のOEMを請け負うナポリの家族経営の靴工房にして、現当主は一昨年亡くなったイタリアの靴業界のレジェンド、エンツォ・ボナフェ翁の高弟という、出来る物なら今もやりたいイタリアのシューズメーカーです。この靴を作った当時もでしたが今ではほとんど見る事が無くなったベジタブルタンニングのスコッチグレイン。ドレッシーなラストを使ったチャッカブーツにこのベジタブルタンニングのスコッチグレインを充て、そしてソールをビブラムソールにする事でドレッシーなチゼルトゥのラストを使ったチャッカブーツをカジュアルなイメージにして使い易いバランスに。このラストはマックバレンスの短靴に使用しているヒロシツボウチのラストではなく、大人の事情で詳しく書く事は出来ませんがハイエンドなインターナショナルブランドのラストを使用させて貰いました。そういう最上位なところからも仕事を受けているファクトリーならではな美味しさです。名前は明かさず当然謳わずにオリジナルに活かす分にはギリギリOKって事で使わせて頂きました。

ノーズが若干長めでエレガントな雰囲気、そしてその分捨て寸を多めにとっています。そんな靴に合わせるのにこんなビブラムソール見た事無かったんで一目惚れで合わせちゃいました。通常のビブラムのコマンドソールと違い、細かいラバーの粒を吹き付けた様な仕様になっています。そしてもう1つ、チャッカブーツには何故かやられる事のない仕様、チャッカブーツのトゥにメダリオンを入れるというのがやってみたかったので、B.A.Tの別注のアイコンの様に差別化を図る為にハートの親穴を開けてくれたマックバレンスだったら特に活きるだろうと思ってやってみました。これにより単に英国調というのでもない、掟破りでありながら面白さと完成度の高さは今まで以上という出来映えに。ぶっちゃけチャッカブーツにメダリオン入れないのが何故なのかは私が調べた範囲内では明確な理由が見つからなかったって事から踏み切ったんですがね。でも何故か作られない物って結構あるんです。かつてやってみた物としてはコードヴァンのホールカットであるとか、ジョドファーブーツにキャップ付けるとか。そういう挑戦はやってみて結果が悪かった事は幸いな事に今の所ないんですけど、このモデルはトゥの形状と相まってむしろブローグがあった方がしっくりくるぐらいの完成度になったと思っております。

サイズは7.0・7.5・8.0・8.5の4サイズ展開、そして価格が今では考えられないレベルの74,800円(税込)という、作られた当時のままの価格です。現状のボナフェの価格を参考にすると、もし今日本で展開していたとしたらトリッカーズレベル、12万ぐらいになってしまうでしょうから、長年銘作紹介でも紹介せずにいたこの1足、是非チェックしてみて下さいませ。秋冬のビジカジの足元としてもバッチリですし、今回のポロコートに始まった一連のクラシコイタリア風(一部英国メーカーの提案もしたので)コーディネートの足元としてはこの上なくマッチしていると思います。

さて明日のアイテム紹介ですが、靴1型だけ提案しておしまい、というのも味気ないな、という事で日本でB.A.Tが取った以外に一切展開されなかったオーストリアメーカーのイタリア製ホールカットを紹介します、お楽しみに。

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2026年01月11日

冬の新作紹介 vol.15 William LockieのGeelong Lamb “DONEGAL” Yarn V-Neck Sweater(B.A.T別注)


連休2日目、今日はお客様が午後から少々離れたところからいらしてくださった方を中心に夕方迄途切れず、久しぶりにお越しくださった方もいらっしゃり、色々と満遍なく減っておりました。ZDAの旧東欧時代のトレランシューズのネイビーのサイズが欠け、残りが42と39と両端になってしまいましたし、価格とコスパで最強と言えるダックスターのアスレチックパンツが到頭全色完売。ノービットの定番モデルのマウンテンフーデッドジャケットのダークネイビーも完売し、ロンドントラディションのキルティングジャケットのネイビーやグローバーオールのバーズアイのジャケットコートのネイビーもラス1になりました。長袖Tシャツやアウター等他にも色々と動いていて、本セール期間本番といった感じでした。明日は成人の日で会場のホールがある駅ビルの前と中は新成人がわらわらいる状況だと思いますが、昨年もその時間だけでしたし最近の新成人は式典の後にそのまま居酒屋やカラオケに繰り出すグループが少なく、そもそもが地域イベントなので電車が混むとかこの辺ではそういった感じではないですので、連休最終日、のんびり買い物にいらして頂ければと思います。

さて本日のアイテム紹介、いやこれ他のメーカーに比べて元々が高級志向で少量多品種生産の家族経営ニットブランドだっただけに円安や人件費高騰の煽りをもろに受けてしまい、今ではB.A.Tの店頭価格に比べて1.5倍ぐらいの価格になってしまっているウィリアム・ロッキーのVネックセーターの紹介です。

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ウィリアム・ロッキー、現状日本で展開されている英国ニットメーカーとしては高級ニットメーカーに入る価格帯になってまして、エントリーな位置付けの糸である通常のラムウールでもオリジナルで糸を揃えてますし、メインで展開しているジーロンラムはオーストリアのジーロン市付近にしか生息しない品種のラムを使っていて今では無地でも38,500円(税込)という価格帯になってます。更にカシミアとかになるともう10万オーバーなので、どうにも新たな発注を控えざるを得ない状況です。でもこうなる前には無地の定番じゃない物をセレクトするとシェトランド系ラムの無地メインなハーレーなんかと差別化の図れてこれなら良いか、と思えるクオリティと価格のバランスだったので、個人的にはジーロンラムを使ったモデルか無地じゃない定番ラムウール糸を使ったモデルならこのブランドでしょ、と思っていたんです。

デザインとしてはオーセンティックなVネックセーターです。糸のウェイトも2本撚ってはいますが12ゲージなのでハイゲージの内に入ります。ただ色々とウィリアムロッキーならではな工夫が加えてあり、Vネック部分のリブ編みは幅は細くそれでいてヘタれない様に厚みの出る袋状にしての挟み付けになっております。更に前身頃の部分を多く取って肩線は完全に背中側に逃がしており、肩周りのストレスを解消しております。なかなかこんな作りのハイゲージセーターないので届いて改めて細部をチェックして感心しておりました。

でも今回このセーターをセレクトしたのはそういった長年の歴史の中で培われた細かい工夫もさることながら、何といっても糸です、糸。

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円安が進んで当時の1.5倍ぐらいの価格になる前はウィリアムロッキーのニットはジーロンラムがメインで使われていて、それだけでも通常のラムウールに比べて上位品種だったので着心地も良く差別化が図れて良かったんですが、現在ではハーレーの定番糸と差別化を図るのが難しいラムウールがメインとなっており、それでいて2万円台後半で税込3万円台となると、どうにも手が出し辛いんですよねぇ。ですが発注当時の段階で通常のジーロンよりも高かったこの意セーターに使っているドネガルという糸は、ジーロンラムを使用しつつドネガルツィードを意識して糸に2色のネップを絡めております。なので通常なら単糸で編むとベタに塗り潰した地色になるところ、その地色に対してネップの色が2色ちりばめられるので素朴にも複雑な英国らしい表情になるのです。それだけでも十分に価値があるといいますか、ジーロンラムを使用したドネガルツィード風の糸なんてのは他で使われていませんので、見た目はツィーディなのに着てみるとジーロンラムの柔らかな肌触りと風合いということになります。しかし折角なので。12ゲージの糸にする前に24ゲージの糸で用意された糸を2色縒り合わせて12ゲージの糸にする事が出来るとの事なので、そうなるとこのドネガル糸の場合糸色1色に対し2色のネップが入っているので6色が入り混じって複雑な表情を醸し出す事に。

とはいえまだ2万円台で出来るのであればそれをやろう、という事でまずはライトグレーとミディアムグレーを組み合せてその中間色に見えるメランジのグレーを組む事に。それぞれに2色のネップが入っていたので計6色で構成されているのですが、ライトグレーとミディアムグレーに対してレッド・ロイヤルブルー・ケリーグリーン・ベージュの4色のネップが加わり、一見ベーシックなグレーなのですがとても表情がある物になります。私個人的にこれをTV放送終了後の砂嵐と言われるあれに見えるな、とイメージして別注しました。

それに対してもう1色はダークグレーとダークブラウンを組み合せたのですが、これは地がダークなのに対して暖色のネップがそれぞれに入っていたからです。生成り・ベージュ・マスタード・レンガのグラデーションになる4色をネップに配しているので、ブラウンなのかチャコールなのか判らない様な微妙なニュアンスの表情な地色に対し、暖かでアーシーな印象を+してくれます。判り易いのはグレーの方だと思いますが、何色とも言い難い不思議なメランジの地色と暖かなネップの味付けはこの糸を使ってこの色組でしか出せない雰囲気ですので個人的にはこれぞ別注と自画自賛するレベルの完成度でした。

どちらもレディスサイズに対応する34、そしてメンズサイズとして36・38・40の3サイズ展開をしております。これ糸の値段がネップ無しのベーシックなジーロンラム糸のラインナップに対して高いので、2色の糸を組み合わせてオリジナルの配色を組めるという美味しさがなければ取らなかったと思いますが、糸のゲージを上げるでも無く、糸そのものをカシミアにするとか繊維径を細くするとかそういう事でもなく、ラムウールという括りの中で何処迄やれるのかを追求した、その意味において唯一無二といえるVネックセーターになるだろうな、という事でセレクトして別注しました。30,800円(税込)のウールの12ゲージのVネック、まぁ何とか税抜アンダー3万ならここ迄やったら説得力も出るのでは、と思った次第です。これ今作ったら47,300円(税込)とジーロンとはいえラムウールのハイゲージセーターにして5万の大台が見えてくるレベルなので、新たに取るという判断が出来ないのは残念ですが、逆説的に在庫がある内に買っておくべき1着でもあります。これ一見無地だけど複雑に6色使いのセーターなので、是非無地のシャツ、特にベーシックカラーのシャツと合わせて着て頂きたいですね。オススメです。

という事で明日は連休最終日です、本セールをご利用になっていない=今年になってからまだいらしていない方は是非お越し頂ければと思います。皆様のお越しをお待ちしております。

アイテム紹介ですが、ジャケットやコートの下でシャツと組み合わせるべきニットというのを紹介してきましたので、久しぶりにクロージング系コーディネートに合わせる靴の紹介を。お楽しみに。

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2026年01月10日

冬の銘作紹介 vol.14.FILIPPO DE LAURENTIISのSuper 120's Superfine Merino Kanoko Knitting V Neck Cardigan


3連休初日、混む程ではないけれど間を空けずにお客様がいらしてちょこちょこと完売アイテムの出る1日でした。TAIONの冬バッグの中でもキャッチーなデニムを表地に使ったヘルメットバッグが完売。NANGAのハーフジップスウェットの今シーズン限定色だったベージュが完売。アウターもグローバーオールのバーズアイ生地のジャケットコートがラス1になり、何故かこのタイミングでポンプフューリーが減っていて今日もですが年明けてから3足動いております。明日も現段階でアポを頂いているお客様もいらっしゃいますが、タイミングも良いと思いますので、是非本セールのご利用にいらして頂ければと思います。

で、本日はポロコートを着るのにグレンチェックのパンツとフランネルのシャツを合わせてそのシャツの上に着るならどんなニット?というお題で、シャツの上となるとコートのVゾーンを活かすならVネックだよな、という事で今日はVネックのカーディガンを紹介させて頂きます。

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フィリッポデローレンティスに代理店が決まり、翌シーズンから直取りが出来なくなるので価格アップが避けられない為新たに取るのを止めた直前、直取りが出来た最後のシーズンにそれ迄取った事がなかったデザインの物をぶつけたのがこのカーディガンです。既存で展開しているスーパー120'sのウールに10%カシミアブレンドのジレの色を追加するというのも考えたのですが、フィリッポデローレンティスのカーディガン、アームホールも狭くスッキリしているのでジャケット着れちゃうサイズ感ですし。どうせなら編み方の違う編み地の表情がある物を1型提案してみたいな、と。それで取ったのが、このスーパー120'sのスーパーファインメリノのみのウール100%ながら編み方を鹿の子編みにして表情を出したカーディガンです。

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生地のアップの写真なんですけど、これがどうにも写真だと表情が伝わらず。編み目の立体感は出てるんですけど、このカーディガンに使われている糸はフィリッポから定番として取っていて先日紹介したカシミアブレンドの糸とは別で、複雑にグラデーションになる様に紡がれた杢糸なんです。その杢感がアップにしてもなかなか出ないんですよねぇ。肉眼で見るととてもよく判るのですが。とはいえ、既存のフィリッポデローレンティスのハイゲージのセーター類とは違った複雑な表情の1着にはなっております。しかもカーディガンで凝った編み地にして直取りだったので中間マージンがない分25,080円(税込)というお値打ち設定で出せました。被りのニットに比べて前開きの物は割高でしたが、もう取れないとなるとこういうのも発注したくなりまして取りましたが、今となっては確実に倍以上の価格になってしまってますので、発注しといて良かったです。サイズは46・48の2サイズ展開、既に残り僅かですので、気になった方はお早めに。これが現在主力展開しているフィエゾーリでもカーディガンは4万近くなるので手が出し辛く、ビジカジで使って全く問題がない上に、それでいて差別化の図れるアイテムですのでとても美味しいと思います。

という事で明日も皆様のお越しをお待ちしております。そしてアイテム紹介ですが、今日はカーディガンでしたがニットを脱がないのであれば前開きじゃなくても良いんだよな、という事で渾身の別注の結果ハイゲージなのにとても複雑な表情に仕上がったVネックセーターを紹介します、お楽しみに。

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2026年01月09日

冬の銘作紹介 vol.13 Alex InghのRoyal Oxford Frannel Wide Collar Shirt(B.A.T別注)


流石に週末になると仕事始めの雰囲気も収まり、今日は金曜日とはいえ平日でお仕事あったでしょうにお客様がそこそこいらして下さり、色々減っておりました。ここにきてnarifuriのスーベニアジャケット、じわじわと数を減らしており、ガッツリ取った甲斐があったというものです。TAIONのアウターも順調に数を減らしておりますし、流石にしっかり寒くなったのでフリースや中綿のパンツも動いてくれていて、本気なダウンももう少し店頭に出そうかな、と思いつつあり。明日からの3連休がお正月の本セールの本番というか、例年一番いらっしゃる方が多いのですが、明日は数日前の雨予報がなくなり3連休は雨がなくなりました。ここにきてストックから店頭にお買い得なアイテムが出されたりしておりますので、是非このタイミングでお越し頂きたいところです。

さて本日はL.B.M→ザチノリバイブド→フィリッポデローレンティスときてクラシコイタリアシリーズ第4弾、コートの中身の第2弾、昨日のニットに続き今日はシャツです。

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アレックスインに代わるメインとなるシャツメーカーが未だに見つからないままでおりますが、円安の進行と流通コストの高騰を考えると、このクオリティかそれ以上で日本で作れるところを探した方が間違いないという結論に達しまして、オリジナルのシャツの展開を今シーズンから復活させる事にしております。逆にもう高くても仕方がない、というレベル、言ってみれば5点ハンドだ7点ハンドだという手仕事の入るシャツに関しては分業体制が確立しているナポリ近郊で生産されているシャツの方が良い気もしていましたが、その仕方がないってレベルが6万だ7万だになっちゃうとおいそれと手を出すのが躊躇われます。誰買うんや、と購入に踏み切るであろう方が顧客様の中で全く想像がつかないので。偶々デッドストックの生地でこれはというのがあったので同じナポリでも米国向けのマシンメイドのシャツ工場のファクトリーブランドであるディフェッリのシャツを投入してみましたが、この秋冬にも次の春夏にもこれはという生地がなく発注はせず。今時ナポリ生産のシャツで25,000円というのは美味しいですが、縫製仕様とかはドカジュアルシャツなので余程生地が良くないと私のハードルは超えてきません。ここ迄円安が進むとクオリティと価格のバランスって本当に難しいですよね。

その点このアレックスインのシャツって価格と生地、縫製クオリティのバランスがとても良いシャツでした。特に秋冬の生地に関しては通常のドレスシャツメーカーがまずラインナップしないこんなフランネルの生地を揃えてくれていて、ロイヤルオックスフォードの織柄がしっかりと視認出来る状態で表面をブラッシュしてフランネルにしている生地、なかなかありません。チェックの物はそれなりにあるんですけどね。このフランネルのシャツの減りが進んでいて、ワインレッドの方が秋冬らしくシックな装いだからという事で残り僅かですが、カフェオレのようなベージュの方も残りがそれほどある訳でもなく、どちらの色も人気です。秋冬に見た目にも実際にも暖かく使えるドレスシャツ仕様のカジュアル生地のシャツ、というのは良いと思います。

特にネクタイをしない方が当たり前になっている昨今、こういうシャツにウールのタイをするととても柔らかく暖かい見た目になるので私としてはタイドアップしているのによりカジュアルに見える、という楽しみ方として提案したいところです。これで21,780円(税込)なイタリア製のシャツ、価格を問わず今シーズンのイタリアの有力シャツメーカーで日本で展開されているラインナップをチェックしてもまずありません。是非チェックしてみて下さいませ。

という事で明日からは3連休。月曜日は成人の日という事になっておりますが、とりあえず明日明後日はそういった人出の問題もないですし、多くの方は月曜日は火曜日からの仕事に備えて家でのんびりとなるでしょうから、是非お越し頂ければと思います。皆様のお越しをお待ちしております。

そして明日のアイテム紹介ですが。今日紹介したシャツ、シャツとしては暖かいのですが、シャツとコートだけでは真冬の寒さを凌ぐのには心許ないので。コートとシャツの間に挟むならこれ、というニットを紹介します、お楽しみに。

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2026年01月08日

冬の銘作紹介 vol.12 FILIPPO DE LAURENTIISのCashmere brended 120's Superfine Merino Turtle Neck Sweater


特にこれといったアポもなく(出来ればスーツの打ち合わせをしておきたかったのですが)、寒いからどうしようかと思ったけれど年始に実家に帰ったらお土産に持たされた(持て余して廻してきた部分が多分にあると思いますw)猪肉と熊肉を調理するのに材料を買いには出ないといけないしな、と香辛料を買いに町田に行って進化でラーメン食べて帰ってきました。それぐらいはやらないとゴロゴロしているだけで終わってしまう1日は勿体無く。これが大量に来た猪は先に半分鍋にしてみたんですが、これがまぁ硬いの何の。猪の若さと部位によって全然違うんですが、今回は筋の多い脂身の少ない部分が多く、結論からして今回の猪肉は圧力鍋で煮込まないと食べられない、という事になり。で、クマもそこそこな量あるんですが、これがまた脂の一切ない赤みでして。こうなるともう猪と熊どちらも圧力鍋で煮込んで柔らかくしてカレーにするぐらいしか使えないな、と。という事で出かける前に圧力鍋にかけて肉は処理しておいたので、後はこのブログを書いたら帰って買ってきたスパイスを潰してカレー粉と混ぜてカレーを作らねばなりません。カレー粉だけでも良かったんですけど、下茹での段階でかなり独特な風味が台所に蔓延するぐらいだったので、これを御するのにはクミンとグローブとナツメグは通常のカレー粉のバランスより多く入れて作らないとな、という事で今日はそんな事の為に使った1日でした。でもまぁ、なかなかジビエカレーなんて作る機会もないですし、あの猪はおそらく圧力鍋で煮てもビーフジャーキー風コンビーフ程度までしか改善せず、そういった風味の肉のカレーというのになるでしょうけど、偶にはそういうのもありかな、と。

と、野手あふれるジビエカレーの話を書きつつ紹介するのはコンサバティブなカシミア10%ブレンドのスーパーファインメリノを使ったハイゲージのタートルネックセーターなんですから、ここだけ切り取るととてもヨーロッパっぽい冬ライフがイメージ出来るからあら不思議w

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このセーターを取った当時、この糸は比較的エントリーモデルなシリーズに使われておりました。ところがそのエントリーモデルだったところが今では3万オーバーになってしまい、とてもじゃないけどそのまま展開するのはどうなのよ、と手をこまねいている状態です。だっていくら今回紹介しているリファブリクスのカシミアが安いと言ったって本来ウールの倍はしていますので、それ考えるとこのリファブリクスの価格がおかしいんですが、でも同じイタリア製のカシミア混スーパーファインメリノのタートルが3万しているというのは、どうにも価格があわず。

何ともバランスの悪い事ですが、このセーターに使われている糸、これスーパーで言ったら120’sのスーパーファインメリノを使っています。つまり17.5μmの太さの繊維を集めて糸にしています。そしてこれ、10%カシミアがブレンドされていますので、ただでさえ肌に直接触れてチクチクしない17.5μmの繊維に1割カシミアをブレンドしている、という事で更なる肌触りの良さと起毛感、そして上質感を加えております。

フィリッポ以外の既存の取り扱いイタリア製ニットブランドのスーパーファインメリノ、十二分に上等というかインターナショナルメゾンが使う糸のクオリティなので肌触りもとても良いのですが、こういう具体的な数字を示してのアプローチってしていません。というかこれ、ジョン・スメドレーだろうとザノーネだろうとこういう素材に対する表示はしておりません。しかしこのフィリッポデローレンティスは、まずはそこからスタートします。繊維の柔らかさ等は生き物や同じ羊でも品種等によって違いますが、それ以前にまず繊維の太さを明確に限定する事で、上質である事の根拠としています。これってとても珍しい事で今迄こんな事しているニットメーカー見た事ありませんでした。

それもあって実に肌触りが良く(そりゃそうだスーパー120'sにカシミアなんだから)ベーシックながらブレンド糸特有のメランジの入った表情で、合わせ易く着回しが利くという事を優先して6色セレクトしております。そして他のニットとある程度価格差を是正しつつ、それでも明らかに価格破壊価格を維持するべく、24,200円(税込)とこのクオリティでアンダー25,000円で提供させて頂いております。現在店頭にあるインポートのハイゲージのニットはセールプライスではなく通常販売価格として何処よりも安いと自負しておりますが、それももう再現不可能ですから悩ましいところです。そんな事もあって現段階でこのタートルもかなりサイズ欠けしておりますが、それでも何とか6色展開を維持出来ているので、気になった方はお早めに。

さて、ニット1枚ならこれ、というのを紹介しましたが、ここはシャツとニットを組み合わせて着用というのが本来基本。という事で明日は秋冬のドレスシャツで合わせるならこんな感じ、というシャツを紹介します、お楽しみに。

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2026年01月07日

冬の銘作紹介 vol.11 The Chino RevivedのSustainable Glen Urquhart Check One Pleated Pant


もうライ秋冬の展示会のシーズンかぁ、とか思っていたら一つ仕事を忘れていた事に気づきました。ここ2シーズン完全別注というか、別注な上に日本からの発注がB.A.T分だけになっているイタリアのスポーツウェアメーカーPANZERIのプリントTシャツの来秋冬分の企画をせねばならない時期になっているのを失念していたというか、全部やらないといけないのですっぽり抜け落ちていたというのが正しいのでしょう。といってもこの春夏の企画をする段階で秋冬も同じコンセプトのボディを秋冬も使う事は決めていたのですが、それだけ決めて後はまた時期が来たら決めれば良っかと昨年の夏以降全く検討していませんでした。で、これが取り掛かってみると意外に悩ましく。この秋冬はコンセプトとしてプリント柄は全てカフェやバーやレストランのロゴやデザインにして、ボディカラーは1色でプリント色はボディカラーと同系色、と決めていたので比較的楽だったんですが、今年の企画は色数が多く、ボディカラーで2色、プリントカラーで2色の計4色をバランス良く組み合わせる事が求められ。そして長袖になる分半袖とカラーバランスが変わってくるので、それを考慮して配色を練らないとなりません。バクっとですけど半袖だとベース色;差し色:プリント色:ロゴの色というのを4:3:2.5:0.5のバランスで組むのに対し、長袖だと3.4:3.4:2.7:0.5ぐらいのバランスで考えねばならず、これちゃんと考慮するかしないかで完成度が変わってきますので。例年通り3型作るとして秋冬らしさというのを何をイメージしてどう表現するかを制約のある中で考えるのは結構悩ましいです。こんな事考えないでノリで作っちゃえば楽なんですが、それを面白がれるのは出来に対して責任を取らずに済む立場の内だけですので。

とまぁそんな作業に取り掛かりつつ、春夏のクロージングの展開の方も進めねばならず、一度形にしてしまえばかなり作業は減ると思うのですが、産みの苦しみというか何事も1から構築して形にする迄は色々と労力がかかるものです。あ、プリントのデザインをイラレで起こすとか絵型を作るとか、そういった物理的な作業は常に付いてきますが。クロージングの方はそういった作業が少ない分だけまだマシかなぁ。考えるのは良いですけど作業そのものは手間がかかる割には評価されませんから。

で、本日のアイテム紹介、秋冬らしいパンツの紹介ですが、これがなんと1回目の銘作紹介である事が判明。しかも新作紹介の際に生地の写真をアップしておらず、こりゃ今一つイメージが湧かないよな、という事で今回新たに生地のアップ写真を加えてイメージして頂き易い様にしました。

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今日紹介するこのパンツのシルエットはザチノリバイブドの中でも完成度の高いパターンで、股上は腰からお尻にかけて適度にゆとりがあり履き易くなっていて、深いインプリーツによって動き易さも確保。それでいて裾にかけてはテーパードされた細身のシルエットなので、スタイリッシュで地球環境にも配慮している意識の高いところもあり、と見た目も発想もスマートな1本です。

そしてその地球環境に配慮しているという点でとても作り込んだ生地が使用されております。ヨーロッパを主戦場としているザチノリバイブド、日本ではそうでもありませんがユーロ圏ではサスティナビリティに取り組んでいないメーカーはそれだけでバイヤーから見向きをされない、という傾向にある様で。それもあってザチノリバイブドはオーガニックなコーデュロイやツイルやリップストップ生地等、サスティナブルな取り組みを謳える素材というのを使用しており、秋冬素材としてかなり頑張ったのがこのグレンチェック生地です。

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これしっかりと日本で織っておりますが(まぁザチノリバイブドのオリジナルなので日本で製作してますよね)、ウール53%綿28%
ポリエステル14%ナイロン2%アクリル2%レーヨン1%という組成の内ウールはリサイクルウール、ポリエステルはペットボトルリサイクルの物を使っております。他の化繊が微妙な量含まれているのは別途織り込んでいる杢糸の杢な表情を出すのに使われておりますが、7割方リサイクル素材を使いながら定番のグレンチェックを表情豊かに深い織柄表現でオリジナリティ溢れる物にしております。肌触りも滑らかですが、膝裏迄ライニングが付いていて履く際の滑りを良くしてスムーズに履ける様にしております。どうしてもスーパーで100'sぐらいのウールですと若干肌触りが気になる方もいらっしゃいますし、しっかりライニングが付いているのは嬉しいですよね。とまぁそんな感じで非常に作り込まれた生地を使って定評のあるシルエットで作られたこのパンツ、とてもバランス良く完成度が高い1本になっております。

79・82・85・88の4サイズ展開でしたが既に88は完売しておりますので残り3サイズになります。価格は今ではこのクラスのザチノリバイブドのパンツが3万オーバーなことを考えるととてもお得な28,600円(税込)です。これだけ凝った作りの凝った生地を使ったこれでもかとドレス仕様のカジュアルパンツ、なかなかないのでオススメです。色はネイビー系とブラウン系の2色でどちらの色もそれなりに数を取ったのですがなんだかんだで残り僅かになってます、現時点で残っているサイズにおいてもサイズ欠けしてしまう前にご検討を。

昨日紹介したコートに合わせるなら、という感じで銘作紹介を組んでいるのですが、関東以西の気候を鑑みるにじゃぁコートの中身は?となるとビジネスでジャケットを着ているという方は別にして昨今はそれを求められない職場も多いですし、会社ではニットで過ごしているという声も多く聞かれるので、明日は中身がニットだけならこれかな、というオーセンティックなカラーが揃っているフィリッポデローレンティスのカシミア10%のタートルネックセーターを紹介しようと思います、お楽しみに。

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2026年01月06日

冬の銘作紹介 vol.10 L.B.M.1911 のCashmere/Cotton Double Breasted Polo Coat(B.A.T別注)


今日は12時にアポがありましたが、それ以降はまた平日らしくまったりに。まぁこんなもんでしょう。そしたらこのタイミングで再来週の展示会が判明し、2月1週目の分も入ってきて、こりゃ来週以降は定休日はほぼ展示会周りになる事が確定。今週の木曜日は精々休んでおこうと思います。

朝晩は0℃近く迄気温が下がるので、冬らしい服を紹介していこうと思ってはいますが、今日から暫くは冬のクロージングを紹介していこうと思います。この円安下ではとてもじゃありませんがインポートのクロージング、納得のいくクオリティの物を取ろうとすると納得のいかない高額に、逆に納得のいく価格で探すとほぼない、という状況でして今シーズンはほぼ取りあぐねて取れたのはフリュドバーニュのスーツとハンターアウトドアのブレザーだけ。で、今日は予定通りL.B.Mのコートの紹介をしますが、昨日これで全て紹介し終えた、と書いてから今日からのクロージング紹介のことを考えていたら、ハンターアウトドアのブレザー、1型だけしか紹介していない事に気づきまして。なので近日中にそちらを紹介するのがこの冬最後の新作紹介となる事になりました。とはいえそんな訳で今シーズン新たに投入したジャケットやスーツがごく僅かだったので、銘作紹介で補完するのは既定路線かと。

でも今日紹介するコートは現在のコートのラインナップにおいて最もラグジュアリーなコートである事が間違いない逸品です。

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2023年の段階で既にジャケットの価格がかなり高くなっていたので2023年はジャケットの発注をせずこのコートのみを発注しました。というのもサンプルその物ではなく使える生地リストを吟味していたら、カシミア70%にウールではなく綿を混紡した珍しいウェイトの生地があり。質感はカシミアそのものなのですが、綿を28%混紡する事で(何故か2%その他の繊維が混じってますw)丈夫さが増しているという、イタリアのローカルミルならではな試みで作られた生地でした。それでいてカシミアを高騰前に押さえていた様で比較的価格が抑えられており、細部まで作り込んだコートにも関わらずこれだけカシミア使っておいて税込アンダー20万、195,800円(税込)という破格の設定でした。

ところがイタリアのローカルミルらしく生地の納入が遅れて生産が通常納期に間に合わず、上がってきたのが2024年の2月近くになってからでして、そこで引き取るので今シーズン迄補完をしてもらっておりました。ところがその間にカシミア価格は特に上がってしまい、昨年12月に来秋冬のプレコレクションの展示会があったのですが、そこでは同グレードのカシミアメインの生地で作ったポロコートではなくチェスターコートが税込35万オーバーになってしまってまして、こりゃとんでもないな、と思った次第です。つまりこのコートは2023年の12月に発注しておりますから、3年でカシミアの価格が50%以上上昇している、という事になります。

となると相対的に今年の秋冬にこのコートに近い物を発注しようとすると、ダブルブレストな分生地量も多いですし背中もインプリーツとインバーテッドプリーツのセンターベントでベルトも付いてますからチェスターよりも更に割高でしょうから、次の秋冬の同クラスのL.B.Mのコートの半額以下で提供出来る、という事に。そういう意味ではこれならばというアイテム以外インポートのクロージングを取らずにきた事が相対的にクオリティに対して間違いない価値のある価格で提供出来るのは嬉しいんですけどね。

生地の厚さはライトメルトン程度で厚くはなく、下にジャケットを着た上に着るのに適したウェイトになっており、それは車移動が多く厚いコートは必要ない、という方にも向いております。とはいえカシミア70%なのでこの記事の厚さで昨今の我が国の関東以西の冬には丁度良いウェイトです。サイズは48・50・52の3サイズ展開で、今まで取ってこなかった52サイズを加えておりますので、気になった方は是非チェックしてみて下さいませ。

明日はこのコートに合わせるならこんなパンツ、というパンツの紹介を予定しております、お楽しみに。

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2026年01月05日

冬の新作紹介 vol.47 norbit×Alpha IndustriesのSide-Opening Padding “SAMUE” Pant


仕事始めのところが多かった事もあって挨拶電話が多く、他にも色々やる事があってやっていたら1日が終わってしまった感じで。そして来週から来秋冬の展示会が本格化してきます。今年は今迄のんびり3月4月に展示会をやっていた商社やメーカーも繰り上げて2月中に展示会をぶつけてきているところが多く、今日はその辺のアポ取りの連絡も多かったです。

まぁ実際のところ最近は期中で突発的に情報が入ってくるデッドストックアイテムのオファーや日本に代理店が無い若しくは日本代理店が取り扱わない美味しいコラボの情報とかが有りますので、そちらに余力を残しておかないといけないのが悩ましくもあり、より冷静に吟味する感じにはなってきてるんですけどね。

さて本日はこの秋冬最後の新作紹介となる真冬対応のパンツの紹介です。明日からは逆に銘作紹介で気候に合わせた紹介をしていこうと思っております。とはいえ、こういったコラボアイテムは後々あれは名作やった、という事になり兼ねませんので、ご覧になって頂ければ。

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ノービットとアルファインダストリーズとのコラボで、先に紹介しているN3Bベースの物と同じく作務衣のディテールを組み入れて提案したモデルというかその組下として同じ仕様で作られた、US ARMYのLEVEL7のパンツからのインスピレーションでアレンジされた中綿パンツ。N3B“SAMUE”と同じく、表地はアルファーインダストリーズ社が米軍に供給していたN3Bに使用されていたオリジナルのナイロンを使用し、インサレーションには多くのダウンを凌ぐ暖かさを発揮するプリマロフトゴールドを採用しており、エクスペディションモードで使用して遜色のない、ハイテク機能素材を組み合わせたパンツとなっています。フルオープンのサイドジップを備え、オーバーパンツとして使用出来て着脱が容易になる作りになっており、コーデュラオックスナイロンを摩擦の大きい膝のニーパッチと大きなヒップパッチに使用し、実用的な機能性をデザインポイントとしております。

ぶっちゃけこのパンツに関しては作務衣特有なディテールは含まれておらず、米軍のLEVEL7に対応しているパンツを如何にノービット的にアレンジ出来るかを突き詰めたパンツですが、米軍のパンツよりもすっきりしていますし、性能においても頑丈さの面でも上回っているので、アルファインダストリーズ的にはコラボした意味のあるパンツになっているのでしょう。裏地はどちらの色もエマージェンシーオレンジの上質な生地が使われており、履き心地は抜群です。ただこのスペックですと電車の中や屋内では暑いと思いますので、アウターと違ってパンツに関しては本当に寒い地域の方や冬キャン、冬の登山で休憩時なんかで使うのが最も適しているでしょう。そんな特性を考えて今回の秋冬の新作紹介の最後に持ってきましたが、アウター以上に生産数が少なく国内流通量も少ないので、せっかくだからセットアップで押さえておこう、という方は早めの方がよろしいかと。サイズはSとMの2サイズ展開、価格は79,200円(税込)と、歴代のパンツ価格の最高値を更新する価格ですが、今時な工賃と円安下で小ロット生産で作っておりますし、インターナショナルメゾンとアルファインダストリーズのコラボを鑑みるにこのクオリティだとこのぐらいの価格にはなってしまうかと。

という事で明日からは銘作紹介が続きますが、ここのところアウトドアやカジュアルに振れていたので、ここはB.A.Tはクロージングもガッツリやる気満々なんですよ、というのを示す為にもラグジュアリーなL.B.Mのポロコートの紹介にします、お楽しみに。

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2026年01月04日

冬の新作紹介 vol.46 TAIONのPaint Camo Military Messenger Down Bag


明日から仕事始めとなると今日はやはり体力気力の回復を念頭にまったり過ごしていた方が多かった様で、比較的落ち着いた1日になりましたが、それでも新規のお客様がいらしたり常連さんのセール利用があって、終活預かりのエヴィスが動いたりコブマスターのコーデュロイカーゴパンツが完売したりと1点物がなくなっていたり、narifuriのスーベニアジャケットが動いたり今日紹介するTAIONのダウンスカジャンやリュックが動いていたりと、バラエティに富んだ動きを見せております。また梅春ぐらいを念頭に今はミドルレイヤーに使えてあと2ヶ月ぐらいするとアウターなしのトップスとして使えるスウェットやセーターを見たり、円安進行前の価格なのがしっかりチェックしているお客様にバレてきたマウンテンパーカやカバーオールを検討する方もいらしておりました。

とはいえ、明日からお仕事でしょうから9日間とか休んだ方々は気が重いでしょうけど取り敢えず5日間頑張って努めればすぐ3連休です、そうなるとまぁそこら辺にいらして頂ければ、と思っております。

で、本日のアイテム紹介、昨日に続きダウンアイテムです。今日はこれだけ紹介しないで引っ張っていたTAIONの大容量メッセンジャーバッグです。

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このバッグの大きさ、吊るしで単体で写真撮っても今一つイメージ出来ないだろうな、という事でボディに丈の長いモッズコートを着せてその背中側に回して背負った感じで写真を撮りました。こうやってみるととても大きなメッセンジャーである事が判ると思います。でもまぁ中に重い物をパンパンに入れて使う物ではなく、ジムバッグや着替えを詰めて行く冬の旅行であるとか、もしくは乳幼児のいらっしゃるご家庭でお子様のおむつや着替えを入れてお出掛けするバッグとして使うのが最適な使い方なバッグです。とはいえこれ、単に見た目にどでかいだけではありません。

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まずダウンを押さえるキルティングパターンはミリタリーなオニオンシェイプで、ここまで大きく見えているのは内包されている800FPのホワイトダウンが膨らんでいるからです。その為斜め掛けや肩掛けにするとフカフカなダウンバッグが身体に自然にフィットします。結果としてこれ、身体に触れているだけでとても暖かく、フラップ部分にもしっかりダウンが入っていてそれが見た目のボリューム感にも繋がってますが、カバン自体は兎に角軽いです。

そしてそのフラップはドットボタンでしっかりと留まる様になっていて、バタバタする事がありません。加えてこのフラップ、本来はカバン本体の開口部を隠す為にあるはずなのですが、見ての通りフラップの内側にしっかりと両開きのファスナーが付いていて、こちらを閉めておくとフラップの端から物が落ちるんじゃないかというメッセンジャーバッグあるあるな不安がありません。そしてこの大きさなのでファスナーで開閉した方が口の部分の収まりが良く、理に適っております。さらに内側にスマホや財布や小物を収納出来るファスナーポケットが装備されていて、ペイントカモのテキスタイルとこの大きさでインパクトがあるデザイン性だけでなく、しっかり機能性を兼ね備えたバッグになっております。

敢えて今回ペイントカモのみをセレクトしておりますが、スタイルや性別を問わず幅広く使って頂け、日々のお出掛けや寒い冬のジムに通う際やスーパー銭湯へ行く時、子連れのお出掛けや冬の北国への旅行等幅広く活躍して頂けるバッグですので、是非チェックしてみて下さい。TAIONなのでこの大きさにして7,920円(税込)と有り得ないレベルの価格設定なのも魅力です。どうしても冬メインで使う(流石に真夏は暑苦しいでしょうしw)バッグって面白いしそそられるんだけど高いと使用期間を考えてしまうものですが、この価格でこのクオリティなら良いですよね。

明日はここ迄引っ張ってきた今シーズンの冬物最後となる未紹介の新作、ノービットとアルファインダストリーズのコラボのウインターパンツの紹介です、お楽しみに。

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