2026年01月03日

冬の新作紹介 vol.45 NANGAのLITEFORCE DOWN JACKET


2026年初日営業、まだ3日という事もあり私としても正月気分のまま出勤して参りましたが、開店時間の11時からお客様がお越し下さり、そこから16時頃迄お客様が途切れずいらしていたので、そこそこに充実した初日となりました。まぁご挨拶だけの為にいらして下さった方もおりましたし、今日迄帰省していたりで明日ご来店の方もいらっしゃれば次の3連休にいらっしゃる方もいるでしょうから、こちらもまぁのんびりとはしつつ、ただ色々減ってますのでさてどうしてくれようか、とも思っております。今日の段階でグローバーオールのスタジャンは完売。パーソナルエフェクツのカバーオールやリーボックのポンプフューリー等色々とバラエティに富んだ出方をしておりました。初日ならではですね。パンツもジーンズを中心にキャントンやハリスのパンツが動いてましたし、そろそろキャントンの在庫も終わりが見えてきた感じです。

そんな感じで楽しく始まった営業ですが、さてではブログのアイテム紹介は、となると昨日予告しておいた通り、今日はNANGAの今シーズンからの新作ダウンジャケットの紹介です。

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昨日ブログ書きに店に来て途中で買い物に出たらちょうど雪が降っていて帰りは劇寒でした。これならこういったダウンが良いだろうな、と沁々思いましたが、そんな中外を歩いている時間がどれだけあるのか、と思うと本気なダウンがいるかどうかとも迷い。実際寒い時期はありますし、冬キャンプや天体観測なんかだと必須アイテムでもあり、それでも暖冬傾向にある関東以西の平地で暮らす皆様にとっては暖冬傾向にある事は間違いありません。なのでダウンとどう付き合っていくのか、というのは本当に悩ましいのです。軽くて暖かいという点においてはこの上なく便利なアイテムですので。中は長袖Tシャツ1枚で過ごせますしね。

で、今シーズンNANGAが提案していた新シリーズがこの“LITEFORCE (ライトフォース)”シリーズ。LITE=軽量、FORCE=保温力+耐久性を融合させ、タウンユースでもフィールドでも頼れる一着を目指して開発されたダウンジャケットです。表地には耐久撥水加工をした23DのCORDURARナイロンを採用。軽量でしなやかでありながら摩擦に強く、日常からキャンプ・ハイキングまでタフに活躍します。更にフードやショルダーやポケット口や袖口等(配色部分)にはNANGA独自のAURORA TEXRを配置し、防水透湿性を確保。雪や雨にも対応し、内部は蒸れ難く快適な着心地を保ってくれます。ダウンには国内で丁寧に洗浄したスペイン産ホワイトダックダウン(ダウン90%/フェザー10%で760FP )を贅沢に180g封入。軽さと暖かさを両立し、冬の街歩きから冷え込むフィールドまで幅広いシーンで頼れる保温性を発揮します。デザインとしては斜めに走るキルトラインを採用し、スポーティ且つ都会的な印象に仕上がっております。上迄閉めるとマフラー要らずなオフスタンドカラーな首元、フロントジップを開けずに使える隠しジップポケットや比翼のフロントを留めているドットボタンの裏に指が入って留め易くする等実用的なディテールも搭載し、機能性とデザイン性を兼ね備えた一着です。

今回3色展開だったのですが、1色は黒で配色にしておらず、それだと黒いダウンはNANGA30周年記念モデルを含め色々ラインナップがありますし、もう1色のカーキも配色がかなり良く見ないと判らない、生地が違うから辛うじて配色だと判るレベルだったのに対し、このオレンジだけがオーロラテックスに色がなかったからでしょうけどダークタンで配色になってました。そしてアウトドアでダウンが使われ始めた当初は視認性の良さとエクスプローラーカラーだった事からノースフェイスの最上位モデルを含めオレンジで提案されていたのが、最近は自然の中では視認されない可能性があるアースカラーやモノトーンが多くなってまして、今回のこの落ち着いたシャーベットオレンジという提案が私としては気分だけでもエクスプローラーな感じで、アイビースタイルにおけるヘヴィデ的コーデにするならクライミング系ブーツを履いてこんなダウンを着たらバッチリじゃない、という事でこのオレンジのみをセレクトしております。

“アウトドア仕様の機能性”と“街でも映えるデザイン”を両立した非常に軽く汎用性の高いダウンジャケットですので、日常からアウトドア迄使える“軽くて丈夫で真冬を越せる暖かさで雨や雪にも対応した”ダウンを探している人にぴったりです。新作のダウンを沢山提案するのではなく厳選した1型を提案する、という条件で選んだ自信の1着です、是非袖を通してこの軽さでそんな丈夫なのか!と驚きの性能を実感してみて下さい。サイズはSとMの2サイズ展開、価格は77,000円(税込)と、米原の自社工場で作られる日本製のダウンとしてはかなりリーズナブルな設定となっていますのでそれを含めてオススメしておきます。

という事でまだ明日は冬休みの方が多いでしょうから、是非本セールのご利用にいらして下さいませ。

アイテム紹介、明日は折角なのでダウン繋がりで唯一紹介していないTAIONのダウンバッグの紹介を。お楽しみに。

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2026年01月02日

明日から営業開始します、でもその前に。


今年も年末年始に旅行等しませんでしたので、昨日は実家に挨拶に行き、今日はゴロゴロしながら箱根駅伝を見て、過去の山の神と称された誰よりも速く、しかも平地でも早い、青学黒田朝日の3分20秒差を一気にひっくり返す逆転往路優勝に感動し、その余韻に浸りつつお雑煮を食べて、さてどうしようか、初詣に行くべきか否か、と悩んだのですが再来週の木曜日にTAIONの展示会で都内に出るし、ちょっと遅いけど初詣はそこで良いや、という事でまたぐだぐだとしていたらあっという間に夕方に。

重い腰を上げてブログを書くべく店にきております。本当は家のPCかスマホで書こうと思っていたんです。そしたら思わぬ罠が。そう、昨年の正月からこちらのシーサーブログの方にあったアーカイブとそれまでのブログを統合したのですが、それ以降一度もスマホでブログを書いておらず。なのでログインのIDとパスワードをスマホに入れておらず、已む無く店のPCで作業する事になってしまいました。今更遅いですけど今後の為にスマホからも入れる様にしておきました。

で、予告していた本日のブログの内容、この春夏のアイテム投入スケジュールの1月2月予定分について書かせて頂こうと思います。

まず今月1月ですが。
1月は復刻ジーンズとジージャン、そして新たに取り扱いを始める2ブランドが予定されております。
この秋冬でnarifuriとのコラボモデルとフィルソンとのコラボラインを取り扱った事もあって、ラングラーの汎用ラインではなくスペシャルなものがあればそれはやって他にはないラングラーのラインナップを構築したいな、というのがありまして。そしたら偶々この1月からの取り扱いとなったブランドというかラインの取り扱い商社が同じだったのでそちらとの兼ね合いでリクエストしたら、アーカイブラインのみでの発注が可能になりまして。そこで今回は1964年モデルの11MWZを今回の復刻の為のオリジナルセルヴィッジデニムで作ったジーンズと、同じデニムで作ったジージャン24MJZの上下をセレクトしております。現段階で1月末の入荷というアナウンスです。

そしてラングラーに繋がったのが、なんとブランド名だけ書くとなんで今更??と思われるであろうディッキーズです。ただ用意されているフライヤーを見てもディッキーズのロゴは申し訳程度、メインで書かれているのは“G.W.C / Green Worker Clothing”のライン名。これ都市生活の中で自然と触れ合うライフスタイルをサポートし、“WORK”と“UNIFORM”を再解釈した新しいワークウェアコレクション、というコンセプトでnorbitの野澤氏をデザイナーに招聘し、ディッキーズの定番である874パンツやEisenhowerジャケットをベースにしつつ膝・肘・股・尻の補強や機能的なポケットを配置して野澤氏らしいデザインを加え、タウンユースで映える洗練されたシルエットを実現しております。

ところがこれ野沢氏が海外の展示会に出展していた際にディッキーズ本体の社長から依頼されて実現したラインでして、日本におけるディッキーズの取り扱い先の大半がアメカジベースの低価格ラインを取り扱う店な為、このカテゴリだけ通常のディッキーズのパンツが6,800〜7,800円なのに対し、G.W.Cでは14,300円、つまり倍近い価格帯なのでほぼ取り扱われず。そこでノービットの取り扱いをしているB.A.Tに見るだけでも見てくれないか、というお声が掛かり、図らずもノービット同様日本人デザイナーなのに日本での展開がほとんど無いという事をポジティヴに捉える私としてはやろう、という事になりました。この春夏はジャケット1型パンツ1型ショーツ1型の3型を展開予定ですが、1月20日に第1弾としてジャケットが投入予定です。世界的に評価が高い野澤氏のデザインのアイテムを最もリーズナブルに買える上にコラボ的な側面もありますので、是非チェックして頂きたいところです。

加えてその本体であるノービット、諸事情によりこの春夏の展開が一時休止して秋冬からの展開になるのですが、その代わりと言っては何ですが野澤氏が伊藤忠商事と組んでこの秋冬から展開されている“Wfeld(フェルド)”の取り扱いを開始する事に。ただこちらに関してはノービットで展開されているギミックの物は取らないという自らへの縛りを設けております。というのもこのブランド、元々はノービットでは妥協の無い物作りを標榜しているので、そのデザインソースはそのままにギミックを簡略化する代わりに伊藤忠の生産背景を使う事でコストを下げて買い易くし、フィールド感よりもそのギミックを活かしたトラベル&デイリーユースを意識したコレクションになる予定だったんです。ところが蓋を開けてみたらノービットではこの価格でここ迄出来ないけれどフェルドでは出来るじゃん!というコスパに野澤氏のインスピレーションが刺激され、私が思うにかなりノービットとハレーションを起こしそうなアイテム展開になってしまったので1シーズン見送った経緯もあり、ノービットの新作が投入出来ないこの春夏においては良いのですが、そちらが投入される来秋冬にはどうしてくれようかという問題があるので、とにかくノービットと被らない物、という縛りでセレクトしました。1月納品はマスターピースとなるマウンテンアクションパーカアウトドアプロダクツとコラボでリリースされるリュックが予定されております。

更にTAIONの今シーズンから始まる春夏コレクションが投入されてきます。今迄インナーダウンブランドという看板を掲げてきましたが、ブランド名がTAION=体温なので冬は暖かく夏は涼しくというのに特化して春夏アイテムも展開する事になりまして、初コレクションの今シーズンはラッシュガードに使える吸汗速乾・接触冷感・ストレッチ・UVカットとこれでもかと機能を積み上げた生地を使ったシリーズを中心に取っております。そして秋冬に大人気なスカジャン等をカテゴライズしているジャパンスペシャルの中からリバーシブルコーチジャケットにもなるベトジャン風ジャケットをセレクトしております。1月はラッシュガードシリーズジップアップパーカパンツ、そしてそのリバーシブルベトジャンの3型が投入予定になっております。書く迄もなく(といって書いてますがw)価格はもうバグっているとしか思えないレベルで価格破壊価格ですので、こちらもお楽しみに。

ここからは2月投入予定です。
B.A.Tではアイテムを絞って展開している事もあってかなりな人気のnarifuri。このブランドはもうマルチテックという名称で展開しているソロテックスを使ったワッフルとメッシュを厚く展開しつつ、シーズン毎のコラボアイテムを楽しむ、というのが常連さんに定着していまして、今シーズンも基本的にその取り方でセレクトしております、2月から投入が始まりますが、2月はそのマルチテックワッフルの昨年の春から投入されて他には無いから人気になっているワッチキャップと今シーズン初めて取るフルジップパーカ、そして今シーズンのコラボ相手である米国老舗アウトドアブランドであるKELTYとのコラボ第1弾としてケルティのザパタジャケットをnarifuriアレンジしたものが投入予定です。新規投入のジップパーカとケルティのザパタジャケットは個人的にも待ち遠しいキャッチーなアイテムです。

そして1月から投入の始まるフェルド、こちらはパターンの斬新さが気に入ってセレクトした野澤氏もお気に入りなフレックスデュラデニムと命名されたソロテックスと綿の混紡で作られたオリジナルのライトオンスデニムの3ピースが2月投入です。カバーオールパンツベストをそれぞれ単品でセットアップ提案しております。個人的に今回はパンツが一番オススメです。ノービットにないパターンワークで作られていたので。

更にこのぐらいになってくると1年で最も寒い月なのに翌月3月には桜が咲いて春になってしまいますので、春アウターの投入が本格化してきます。今回のイチオシアウターと言って過言ではないのがマウトリーコンテーラーハードシェルリーコンジャケット。今回30着強しか作れないのですが、それは価格を抑えて提供出来る生地の供給がそれだけしかなかったから。何と5年前に発注した分で納品されていなかった残りだそうで、結果として現代で同じ物を発注して作ったら倍近くなってしまうぐらい生地の価格が円安とインフレで上がっているそうでして、アンダー10万で出せる最高のシェルを標榜しております。一応5着は確保出来ていると言われておりますが、これは押さえておかないと、という1着ですのでこちらも要チェックでしょう。

次に紹介するのはAIGLE。最初はレインシューズのみでセレクトしておりましたが、昨シーズンよりあまりにウェアが魅力的だったので取り扱いを始めましたがこの秋冬も大人気でした。フレンチなエスプリの効いたガーデニングベースのアーバンカントリースタイルが良い感じで、この秋冬のアイテムではフランス国立自然史博物館とのコラボシリーズが個人的にツボでしたね。また、リュックやボストン等鞄の作りとデザインとコスパのバランスがとても良く、現在25Lのリュックと2ウェイでリュックになるボストンの30Lがラインナップされておりますが、2月にこの2ウェイバッグの20Lが投入予定です。新色のマスタードが追加され、最も使い易いサイズだと思いますのでこれも面白いアイテムです。

最後にこちらもメーカー側からの提案があって展示会見に行ったらまぁ良い感じでしたので取る事にしたマムートフィールドスニーカー。と言ってもとてもサイバーでモード的ですらあるデザインで、こちらは現段階ではウェアには敢えて触らずスニーカーだけセレクトしております。しかしこの業界、生き馬の目を抜くなんて言葉がありますが、まさにそれ、某有名アウトドアブランドがスニーカーをリリースして話題になったのですがそのデザイナーがマムートに即引き抜かれてデザインしたスニーカーシリーズでして。でも見たら良かったんです、これだっとなって2色発注しております。ゴアテックスライニング厚底トレランスニーカーアンダー25,000円で出ているのが他にはあまり見なかったですし、アーバンアウトドア感満載だったので。今シーズンリプロダクションオブファウンドから久しぶりにZDAのクライミングシューズを取ったので、レトロなデザインと前衛的工業デザインの対比としても面白いと思います(こちらは3月予定です)。

とまぁ1月2月の予定としてはこんな感じです。何気に1月2月としては充実してますよね。是非参考にして下さい。

という事で明日から本年の営業開始です。5日からお仕事という方が多いでしょうし、個店で明日明後日開けている店も少ないでしょうから是非遊びにいらして頂ければと思います。

そして明日は本年最初のアイテム紹介です、今シーズン唯一の本気ダウンジャケットであるNANGAの新作の国産ダウンジャケットを紹介します、お楽しみに。

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2026年01月01日

謹賀新年


明けましておめでとうございます。

昨年はお客様・取引先の皆様、大変お世話になりました。本年も変わらぬご愛顧、よろしくお願い致します。

さて、昨年末といっても昨日ですが、今年は根本的に発想の転換を図らなければいけない、という総括をしておりました。
元旦の今日、今年の方針にブレが無い様おおまかな方針を書かせて頂きますと、物価上昇やその原因に不満はあれど、文句を言ってみたところでどうにかなる訳でもなし、私としては出来る事を粛々とやるしかないのです。ただそこにリアリティがないのでは屁の突っ張りにもなりません。そして仕入れ先とはいえ他所様にただ高いだコスパが悪いだ言ってみたところで価格が下がる訳でもなし、となると一つは高くても欲しいと思ってもらえるアイテムをセレクトする様一層の努力をする事ですが、もう一つはじゃぁだったらあんたがやってみろ!と言われない様にオリジナルで私の望むクオリティやコスパや価格帯のアイテムを提案する事です。加えて他にはないサービスを提案出来れば尚良いでしょうね。

今年の春夏の展開については明日書かせて頂きますが、今年はクロージングをベースに取り敢えずまず春のシャツと夏のパンツをオリジナル展開するべく企画を進めております。そして経済や社会状況と天候を考慮すると店頭で多様性のある提案が難しくなるのが略礼服としてのスーツです。かっちりしたビジネスの場でも同様のスーツが必要ですが、今迄店頭でその部分を担っていたイタリアのクロージングメーカーのスーツは、今や30万が標準となってしまいましたので、物価上昇的には妥当でも賃金状況的にはまるでリアリティがありません。そこで長年それ等インポートクロージングを取り扱ってきて蓄積したディテールやシルエットへの私なりの嗜好を国内有数のスーツファクトリーに依頼して店頭でそのまますぐ必要な方に対応する吊るしとして、そしてある程度余裕をもって考えて頂ければその吊るしをベースにしたイージーオーダーで対応出来る様に、こちらも既にサイズサンプル兼吊るし分の発注を終えていて、来月にも店頭にお目見えします。

この様に只々現状を受け入れて売れるとは思えない価格やコスパのアイテムをセレクトするのではなく、今年はオリジナルブランドを復活させ、パンチのある別注やコラボモデルと合わせて展開していこうと思っております。まだロールアウトしていない上にサンプルすら上がっていないので具体的には書けませんが、今年はそんな感じで進めさせて頂きますので、取り敢えずまずはお付き合い頂ければと思います。今迄以上に差別化の図れる内容になる様熟慮を重ねた提案ですので。

とはいえ。新年の営業は3日からですので、まずは本セールのお買い物をお楽しみ下さいませ。

明日はこの春のラインナップについて書かせて頂きます、お楽しみに。

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2025年12月31日

今年もお世話になりましたm(_ _)m


今年は色々と考えさせられる年でした。コロナ禍は去ったのですが、次に待っていたのは神の見えざる手であるマクロ経済に小賢しくも人が介入した結果の円安と、もはやリカバリー不可能なんじゃないかと思える日本円の価値の凋落、更に世界的なインフレと物流コストの上昇が重なってインポートアイテムの価格が日本人の所得だとそれ自体が贅沢品なんじゃないかと思えるレベルに高騰してしまった状況でした。そしてここ数年の猛暑日と夏日(25℃)以上の期間の増加と暖冬傾向が多少の差はあれど20年30年前のレベルには戻らないであろう、というのも今年は思い知らされた1年でした。

私としてもその傾向に合わせてアイテム構成を考えねばならず、一昨年よりも昨年、昨年よりも今年とその経済状況や気候の変化に対応するべく色々と試行錯誤をしてまいりましたが、日銀が利上げを発表しても逆に円安が進行する様な日本経済への評価や未だに輸出大企業の収益が諦めきれず、大部分の資源を輸入に頼っているのだから当然円安が進むとインフレが進むのにその抜本的な解決に手を付けず業績が上がらないのに賃金だけ上げろという無茶振りをした結果、その原資を得るべく人件費がコストとなるサービスの価格が大幅に上がり更なる物価高を招くというぐだぐだな状況になりつつあります。その良い例が服や服飾雑貨の修理代で、元の商品の価格に対しお直しすると書い直すよりも割高に感じるレベルになりつつあり、そうなるとラグジュアリーなのではなく伝統的に丁寧なモノ作りをしたから価格もそこそこする良い物を買って長く使おうという考えそのものが失われてしまいます。要するに割に合わないなら直さないで使い捨てるという考えになってしまうでしょう。私は出来る限りそうならない様に修繕コストと取り扱う物の価格について考えていますが、単に賃金上昇を実現する為のサービス価格の値上げは結果そのサービス業の存続そのものを脅かすという事を考えているとは思えず。同じ事は縫製工場や靴工場の工賃の値上げにも言えるのですが、実際じゃぁどうやって工賃上げずに賃金上げられんねん!ちゅう問題になってしまいます。これって結局ホワイトカラーインセンティブと同様に、賃金を上げるのは物価高との辻褄を合わせる為ではなく、ありとあらゆる業種で個人の技術力や生産効率を上げて加えて稼働率を上げてその賃金に見合った仕事量をクリアするしかないんじゃないかと思うんです。でなければセルフの自動機やAIを導入してコストを抑える事になりますが、それってつまり人が要らなくなるって事ですから自分の仕事がそれ等に取って代わられるって事です。経営者にとっては良い事ですが労働者にとって良い事かどうかは別問題だと思うんですけどねぇ。ですがそういった風潮や気温の移り変わりに対して根本的に発想から変えないといけない状況になっているのは紛れも無い事実です。

セレクトそのものについてもですが、来年に向けてそういった問題に対してどうすれば他の店やネットモールと差別化が図れて尚且つお客様に納得して頂けるサービスや業態を模索しようと思います。

長々と堅苦しい事を書きましたが、この1年営業してこれましたのも、お付き合い頂けているお客様あっての事、いくら感謝しても感謝し切れる物ではありません。相変わらずのワンオペで徒手空拳、来年も皆様により喜んで頂ける様頑張りますので、来年もよろしくお願い致します。

では皆様にとって2026年がより良い1年であります様に。

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2025年12月30日

冬の銘作紹介 vol.9 norbitのReversible Quilt Pants


今年最後の営業日、埼玉からお越し頂いたり、帰省の途中で寄って下さったり、時暇があったからと年末の挨拶にだけに来て下さったりと、諸々なシチュエーションでお立ち寄り下さったお客様がいらして下さり、売上額はともかく最終日らしい1日になりました。明日明後日は大晦日のご挨拶と新年のご挨拶はさせて頂くとして、新年2日のブログは現段階で予定されている1月の納品予定と梅春〜春にかけてのラインナップを紹介する事にして、3日からは新年の営業を始めますので、3日はお時間取れる方は是非お越し頂く、という事で。その3日は新年最初のアイテム紹介をする予定ですのでそちらもお楽しみに。

とまぁ、ここまで引っ張っていらした方はちょこちょこと3日からの本セールに向けてジャブを打つ様なお買い物をされて、むしろ3日からの本セールをどうしてくれようか、というチェックをされていく感じで、Tシャツや靴下、マフラーやスニーカーが動いてましたが、狙っているアイテムは3日以降に、という事の様です。

そんな今年最後のアイテム紹介、どうしようかと悩んだのですが、掘り出したら出て来ちゃったノービットの初期の傑作と言えるこのアイテムを紹介して今年のトリと致しましょう。

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ノービットのキルティングのパンツなんですが、単なるキルティングではありません。表地には耐久撥水加工を施したストレッチナイロンが使われており、ミリタリーというか空軍の爆撃機の隊員等が着用していたキルティングパンツをオマージュしてキルティングパターンは縦にステッチを入れるタイプに。それをスッキリスタイリッシュなシルエットで作り、ポケットの口は全てドットボタンで開閉出来る様にしている丁寧さ。右ポケットの上にはキーホルダーフックとそれを収納するポケットも付き、シンプルながらとても丁寧に作り込まれております。言ってみれば冬用のジャージ的な感覚ですね。とはいえ一重のジャージだとスカスカに空気が抜けてしまうので寒くてとてもじゃないですけど冬の夜なんてそれだけ履いていられませんが、これは非常に快適です。

そしてこれ、キルティングと書いておりますが一般的なキルティングではないのです。一般的なキルティング生地は中綿を化繊の生地で挟んでステッチで留めているのですが、このパンツに使われている生地はそうではなく(そもそもその場合はストレッチナイロンを使う意味がありません、中綿が伸び縮みしないのでw)、裏側にポーラーテック社のフリースの中でも耐久性が高く毛玉になり難いポーラーテック200というフリースをチョイス。それを表地と重ねてステッチで留めている、一般的なキルティングと違う中綿を挟まず保温力があるフリースと表地をキルティングステッチで縫い合わせる構造で作られております。高耐久性と保温力はあるのですが逆に速乾性も持たせた為通気性も良い素材になってしまっているフリース生地を、ウィンドブレイカー的にストレッチナイロンと組み合わせてキルティング加工する事でお互いの欠点を補完し、尚且つストレッチ性を活かしてストレスなく履く事が出来る1着にしました。この構造は今シーズンの新作であるアイヌテキスタイルを3色の糸でキルティングステッチしたキルティングにも使われており、結果的に他にはないノービットのオリジナル生地になっております。

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そしてこのパンツ、この後に出ているノービットのパンツには一度も採用されていないギミックが凝らされております。ストレッチナイロンとフリース、見た目にはフリース面を表にした方が暖かそうには見えるじゃないですか。その見た目の暖かさをアピールできたら楽しいよね、という事からなんとリバーシブル仕様にしてしまっております。機能的には間違いなくフリース面を内側にした方が暖かいのですが、これがどうしてどうして、フリース面を表にしても使える様、フラシ仕様のパッチポケットの様にポケット布も表地と同じキルティング生地で作り、そこにファスナーを付ける事でフリース面を表にして使ってもポケットの機能は使える様にしております。サイドポケットも内側と外側で独立したポケットを付け、最初からそういうデザインのパンツの様に見せて履けるので、フリース面を表にしているとデザイン性からそこはかとなくモード感すら漂わせてきます。

これ基本的な作りはイージーパンツでウェストと裾にはリブが入り、ウェストはドローコードで締められる様になっていますが、それも裏返した時には裏側にちゃんとドローコードが出る様にウェストのリブにドローコードを通すホールがつけられていて、とにかく細部に渡って作り込まれた結果、キルティング面もフリース面もどちらも主役級なパンツとなりました。あまりに作り込んだ結果、35,200円(税込)と円安進行前のノービットのパンツとしては高めになってしまいましたが、リバーシブルなので2本分だと考えると1本1本の価格は比較的抑えめと言えますし、そもそも暖かいパンツとなると中綿パンツ作っていても中綿ブルゾンを作るのと同じ工賃や素材の分量になってしまいます、ですがこれだと寒い時期にジョギングをしても寒さはそれほどしんどくないし、汗抜けも乾きも早いという利便性もあり、更に高耐久性というのは洗濯耐久性でもあるのでガシガシ洗えます、という事で昨今の寒くなり過ぎない冬のパンツとしては総合的におすすめな1本です。しかも円安が進行した結果、ちょっと作り込んだパンツは簡単に3万オーバーになってしまいましたから、今となってはこれ生地のオリジナリティやギミックからしてもうこの価格では絶対作れない割安感すらあります。今作るとこのギミックは高く付くのが明らかなのでこれ以降作られていないんでしょうね。サイズはMとLの2サイズ展開だったのですが、ネイビーとコヨーテ2色とも現段階でMサイズを各1本残すのみです。暖かいのに暑くなり過ぎずリバーシブルで違う表情が楽しめる、それでいて使い易いシルエットで今となっては価格もこなれているんですから是非来年の本セールを使う候補としてご検討下さいませ。

さて、そんな感じで今年は今日で営業はお終い。アイテム紹介も来年の仕事始めの3日からの再開となります。とはいえ、空きなく更新してまいりますので、日々お付き合い頂ければと思います。

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posted by mercier at 22:35| Comment(0) | Main | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月29日

冬の銘作紹介 vol.8 CobmasterのMellange W-Fur Trecking Pant


いよいよ残すところ明日が今年の営業最終日。今日はちょいと離れた都内の北東側からお越し下さったお客様がいらしたり、先週仕事終わりで時間があったり、という方がお立ち寄り下さり、まぁまぁな最終日前日でした。明日は最終日、駆け込みでプレセールご利用にいらして頂ければと思います。

さて、そして店を閉めた後に関西のお客様とお電話で盛り上がっていたらあっという間に22時半になってしまったので、これはいかん、という事で本日のブログに取り掛かります。

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このコブマスターの使用したフリース、なかなかに凝った生地でして、ダブルフェイスの長毛フリースで内側にも同じ毛足の長さになっております。しかも単色ではなくメランじ、2色の糸を使って杢調にしており、とても表情が豊か。それでいてオーバースペックに目を詰めておらず、生地は非常に軽いです。なのでデイリーに使える生地厚でありながら肌触りは抜群、というバランスです。で、その生地を使って作った細身のトレッキングパンツ、実際にこれでフィールドに出ると登山なら良いですけど野山で遊ぶとくっつく秋の植物の種で大変な事になりそうですが、キャンプ場とか山林の中とかで草原や道の脇にそれらの植物が生えていないところであればまぁ問題なく使えます。当然街中や室内ではバッチリです。

とにかくまぁスッキリとしたシルエットで膝から脛にかけての正面にはツイルで補強を入れ、摩擦の多いウェストバンド部分にも同じくツイルを使い摩耗性に配慮。裾は絞り過ぎず、ポケット口も縁をパイピングして補強しており、とても丁寧に作り込んでおります。

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色は3色で、カーキとブラウンとチャコールの3色ですが、チャコールは写真ではモノトーンに見えますが焦茶が混じった感じでこれまた実に良い表情です。ブラウンはもう秋冬としては鉄板、ファッション的にもこれが一番秋冬らしさが出ますが、ブラウンが明るめの為どうにも熊っぽく可愛らしくなってしまいまして、その点においてはバランスが良いのはやはりカーキです。個人的にはチャコールはなかなかに格好良いですし、それぞれにそれぞれの良さがあって個人個人の好みは分かれるところだと思われますが、なんと言ってもコブマスターの恐ろしさはその圧倒的な価格設定にあります。このパンツ、価格はなんと7,590円(税込)という脅威の安さ。俄かには信じられないクオリティですが、それ故に残ってはいるのですが3色とも38サイズで各1本ずつです。ちょっと良い半袖Tシャツレベルの価格なので、今年の内に押さえるというよりも来年の本セールになってから合わせて手に入れてくじ引き要員に使うのがベストな買い方かと。残り僅かなのは申し訳ありませんが、気になった方は是非チェックしてみて下さい。

さて明日はそんな訳で今年の営業最終日です。皆様のお越しをお待ちしております。取り敢えず明日は閉店時間定時で店を閉め、とっととブログを書いて帰ろうと思っております。それもあって明日は合間合間にブログを書き進めておこうと思っております。今年最後の明日は円安進行前に取ったノービットの傑作パンツの紹介をさせて頂きます、こちらも残り僅かですがなかなかない美味しいパンツです、お楽しみに。

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2025年12月28日

冬の銘作紹介 vol.7 HIROSHI TSUBOUCHIのQuilting Oiled Carf Chukka Sneaker(B.A.T別注)


今日はまったりしてましたねぇ、ちょっと不安になるぐらい。帰省するのに新横浜から新幹線に乗るんです〜、と出発する前に来年3日からの本セールの下見で立ち寄って下さった方(プレセールご利用済)が昼過ぎにいらして下さり、そこから夕方迄あまりに暇だから今迄にない販路を開拓するべく最近独自のブランドの存在が目に付く東南アジア諸国のアパレルを物色していたのですが、偶然ちょっとこれは良いんじゃないか!?というのに行き当たって一人で萌えていたら、そういうタイミングで徐にこのタイミングで逆に帰省して来たお客様がお越しになり、辛うじてまさかの子のタイミングでの売り上げ0は回避しましたが、まぁのんびりとした1日でした。ただ。見つけたブランドが非常に気になってまして、正月明けたら連絡とってみようと思っております。我が国でやるととんでもない価格になるであろうクオリティの物作りが可能で、それが最近の相場からするとあり得ない価格で出せるかもしれませんので。散々検索しましたが日本での展開は皆無だったので取れれば来年のとんでもない飛び道具になる気がします。

とまぁそんなこんなで今日はブログを早めに書き始めておりますが、今日の紹介は個人的にこれは秋冬には美味しいし合わせ易いと思っているsスニーカーソールの革靴なのか、レザースニーカーなのか、というアイテムの紹介です。

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インポート・ドメブラ問わずトラッドからモード迄幅広く展示会を廻っている私のセレクト&別注の真骨頂ともいうべき別注と言えるこのヒロシツボウチのキルティング加工をしたチャッカブーツのアッパーにスニーカーソールを履かせたモデル。毎年秋冬には提案しておりますコーデュロイとキルティング。そこでそういったパンツやアウターに合わせてしっくりくる様に、秋冬なので足首まであるチャッカブーツ型に発注したシーズンにスウェードにキルティング加工した皮を使用したモデルがあったので、他の革でも加工可能か確認したら可能だという事でだったらこの別注分を相乗りして作ってもらおう、という事でスウェードではなく表革で革を選んでキルティング加工をした仕様でチャッカブーツ型スニーカーを発注する事にしたんです。これでコーデュロイ(キルティングアイテムの襟やカフスに使われているので)やキルティングアイテムとの親和性が高く、中綿をキルティングしますから革のアッパーだけれど暖かく、見た目にも手の込んだ仕様に見えるスペシャルな別注です。

しかもこれでチャッカブーツ型を作ったら価格はどうなるかの見積もりをお願いしたら、ノーマルのチャッカブーツ型に対し、税込2,200円アップ、35,200円(税込)でいけるとの事。こりゃやるしかあるまいて、という事であとは革の色の選定だけです。この発注した時点で黒とレンガのソールは使い切っており、白以外に選択肢がないという事で白いソールとの親和性というのも考慮しなければなりませんでしたので、秋冬に特化したダークカラーは除外。とはいえ今は明るめでもアースカラーとの親和性が高く、成長したらダークカラーになるオイルドカーフのタンをセレクトしました。

ですがこれ実は想定以上に手間がかかるという事が後に発覚致しまして、どういう事かというとスリッポンと違って外羽根部分に端が出ているのでその部分は上から革を重ねてキルティングの糸の端を出さない様にしないといけなかったんです。なのでノーマルのチャッカと違い、端を全てパイピングするみたいに革を重ねないといけないんです。という事でそれをやって頂いたのでこの完成度で仕上がっております。という事で価格以上に手間のかかった1足になりました。

サイズは7・7.5・8・8.5の4サイズ展開です。コーデュロイのシャツの上にキルティングジャケットを羽織ってボトムはデニム、ネルシャツの上にキルティングジャケットを羽織ってボトムはコーデュロイなんてのに合わせるのが鉄板コーディネートですかね。ここのところの提案ですと、narifuriのスーベニアジャケットの裏面の中に同じnarifuriのグレーのスウェットパーカを合わせてアメカジ感を出しつつ、コブマスターの太畝コーデュロイカーゴパンツ(どちらの色でも)を履いて足下はこのチャッカなんて感じだとバッチリでしょう。また、インポートで構成するとハリスのヘリンボーンフランネルのシャツの上にオルダーニーのネイビーのVネックセーターを合わせ、ベルナール・ザンスのコーデュロイパンツを履いてグレンモアのダッフルを着た足元がこの靴でもイケるでしょうね。是非チェックしてみて下さい。

さて、いよいよ今年の営業は残すところ2日に。お忙しいとは思いますが来年の本セールに向けて是非プレセールのご利用にお越し頂きたいと思います。

そしてアイテム紹介、ダウンのアウターとパンツだけ新作紹介、残しているんですけどねぇ。来月は平年よりも寒くなるとのことですので、それは来年まで引っ張っておきたいんです。なので明日は掘り出したから出て来ちゃった、コーデュロイ以上に買い易いという価格破壊がとんでもないフリースパンツの紹介を。お楽しみに。

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2025年12月27日

冬の新作紹介 vol.44 KESTINのWater Repellent Quilting Lining Balmacaan Coat “Brae Mac” (Only at B.A.T)


今年の営業残りの4日間の内の1日目にして今年最後の週末、という事もあってなかなかに忙しく、初めてのお客様もいらっしゃっていたのでバラエティに富んだ売れ方をしておりました。売れた物で在庫がある物は店頭に出さないといけないのですが、どこにあるのか探さないといけないアイテムが複数あり、それは明日に廻して今日は取り敢えずブログ書いて帰ろう、と思っております。近々これも紹介しておいた方が良いかな、と思ってますがロンドントラディションのダッフルじゃない別注のフーデッドCPOジャケットの2色ある内グリーンの方がラス1に。他もストックが減っていてラス1になっているアイテムが出ているのは確実なのですが、その辺はストックを確認しないと判らないので、それはまた明日のお知らせにさせて頂きます。

で、今日紹介するアイテムですが、いや悩みました、正確には新作ではありません、入荷したのは4年前なので。ところがいくら探してもアップした記事が無く。そしてこれ、今となってはロンドントラディショナル以外で英国製で10万円以下の重衣料を探しても見つける事が出来ずにいる事を考えると、もうあり得ないお値打ちアイテムでしたので、どちらもラス1なのでせめて一度はやったんだ、という記録を残しておこう、という事で新作紹介とさせて頂きました。

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このコートを取ったシーズンからデザイナーと日本代理店との確執から日本でのケスティンの前身Kestin・Hereの展開が無くなりまして、改めてKESTINとしてブランド展開が始まりました。というのもKestin・Hereというのはデザイナーの本名なのですが、日本代理店が当初資本提携していて出資していたのを、決裂したら資本を引き上げるのと共にブランド名は資本提携していたブランドの名称だから使うな、と有り体に書くと大人気ない主張をしまして、結果KESTINに改名せざるを得なかった、という経緯が。私としてはこのブランド、円安進行さえなければ、そして英国製のアイテムが消滅さえしなければ今でも継続したいぐらいですから、当時存在していた英国サイトにメールを入れて代理店がなくなっても継続展開したい旨を伝えて結果このシーズンから3年間、円安と英国のインフレが重なってどうにも手が出せなくなって断念した一昨年迄日本でB.A.Tだけがこのブランドを展開しておりました。なので必然的に日本ではB.A.Tの専売ブランドになっておりました。

その1stシーズンに取ったキモなコートを、まさか紹介していないなんてお粗末な事がこの期に及んで発覚するとは。これ紹介していないにも関わらず当初サクサク動いて数を減らしていたので、まさか紹介していないとは今日の今日迄全く想像だにしておりませんでした。基本的にアウターに関しては兎に角英国制である事をケスティンから取るアイテムの条件にしていたので、今尚店頭に並んでいるケスティンのアイテムの内8割を英国製が占めております。その中でもこのコートは英国製にしては珍しくベーシックで英国調なデザインなのに中綿の入った唯一のコートなので貴重なアイテムです。

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表生地は塩縮加工をして凹凸のある表情を出した後撥水加工を施した味のあるナイロン生地。その裏に首元から裾迄と袖裏も全てグリーンのリップストップのナイロンタフタを裏地に使って高機能な英国製の中綿を入れております。フロントは比翼仕立てで肩はラグランスリーブ後ろはセンタベントが入っていてシンプルながら動き易くスッキリとしたデザインなのですが、唯一フラップ付きの大型パッチポケットが左右の裾に付いているのがディテールらしいディテールです。そこは単にオーセンティックな英国トラッドブランドではなくスコットランドの風土に根差したアウトドアやワーク&ミリタリーテイストをバランス良く取り入れたアイテム構成なので、この生地感と機能性、それに加えてポケットのディテールでそのコンセプトのバランスを取っております。何よりトラディショナルなヘヴィウェイトな生地の同じデザインの物に比べると軽量で快適な上、ビジネスでもビジカジでもカジュアルにも使える汎用性の高さが際立っております。サイズは日本のMサイズ相当のSサイズを各1着残すのみとなっておりますが、このクオリティの英国製コートで77,000円(税込)というのは今ではもうあり得ない価格。来年英国ブランドで最新の高機能中綿のアウターがリリースされる事が内定しておりますが、それはもう英国製を諦めて中国製にして、それでも15万とかになってしまってましたので、それ考えるとこれ破格の設定です。店頭に出したので無くなるのは時間の問題だと思います、気になった方には早めのチェックをオススメします。

明日ですが寒いは寒いけれど最高気温は10℃を超えて今日よりは暖かいみたいです、残り3日、皆様のお越しをお待ちしております。

そして明日のアイテム紹介、秋冬らしい足元の紹介を予定しております。新旧の技術を組み合わせた価値ある1足なのでお楽しみに。

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2025年12月26日

冬の銘作紹介 vol.6 COBMASTERのCorduroy Relax Cargo Pant


今日は流石に仕事納めの方が多かった様で、まぁ取引先からの挨拶電話やメール、そして今日で終わりになってしまう取引先に来年の納品の確認等をしていたらあっという間に時間が過ぎ。それでも店頭にはあまり影響が無いものの、昨日から続けている段ボールの積み替えをして、新たに真冬のパンツ(フリースや中綿やダウン)を幾つか引っ張り出したりをしたんですが、その入れ替えというのが実に体力を使う作業でして、完全に冬体制になる様に春夏物を一番下に、冬物を取り出し易く並べ替えるのにウェイトリフティングをしているのと同じぐらいに荷物満タンの段ボールを上げ下げしていたので、かなり疲れました。本当に夕方というか夜近くになる迄お客様がいらっしゃらず、いらした方にはえらく疲れてますねぇ、と笑われる始末。とはいえ、明日から30日迄の4日間はプレセール期間最後の4日間でもあり、是非来年3日からの本セールの為にもお越しになって割引を使って本セールのくじ引きに備えて頂きたいところです。

もう殆ど残っていない貴重な冬パンツが掘り出されているのですが、中でもコブマスターとロイヤルネイビーはその価格とコスパが際立っております。今日紹介するのは今日掘り出された物ではなく昨日掘り出した物ですが、これでこの価格はないわぁ〜、というクオリティは同じコブマスターのコーデュロイのカーゴパンツです。

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ヘヴィデューティーなアウトドアスタイル、どうしてもタウンユースにおいてはパンツがネックになってきます。パンツのスペックがどうしてもオーバースペックで邪魔になる場合があるのです。それは日常でパンツは脱いだり履いたりで温度調整しないから。これが1日中フィールドで過ごすのであれば高機能で保温性が高いパンツを履いていても良いんですけど、街中で過ごす際に履くパンツは屋内でもそのまま履いているので、温度調整機能を持っているか、室内外共用で履いたままでいられる暖かさを求められます。だからこそ冬でもジーンズやチノパンで過ごす方が多いですし、逆に真冬でも日常的にダウンパンツを履いて過ごす人は少ないのです。

ですからタウンユースで冬でも過ごせる綿のパンツとなる素材ってモールスキンやコーデュロイになりますが、生地のしなやかさは織り組織の特性上厚手のゴリゴリに目の詰まったツイルの表面を微起毛させたモールスキンよりもコーデュロイの方が上なのと、それでいて見た目に暖かに見えるのでコーデュロイのパンツ、今迄に色々と提案してきておりますが、このコブマスターの物はベルトループは付いてますけどウェスト全周囲にゴムを入れた仕様になっておりますので、ジャージ感覚で履ける物になってますし、ゆったり目程度のリラックスシルエットで緩くテーパードがかかってますので、シルエットもスッキリで大人の使用に耐えるトップスを選ばないパンツに仕上がっております。イージーパンツにカーゴポケットを付けたバランスです。

それでいて色合いが他には無い独特の光沢感のあるコーデュロイでして、グリーンも単にアーシーなオリーブではなくエメラルドグリーンを濃くした感じのダークグリーンですし、焦茶もかなり濃いダークブラウンなのでこれまた使い易いです。そして相変わらずのコスパで、イージーパンツ調ではありますがフロント開閉バッチリで縫製も丁寧な太畝コーデュロイのカーゴパンツで10,780円(税込)というのはなかなかありません。それもあってどちらの色も38サイズを1本残すのみとなっております。冬を越せるパンツとしてガシガシ履き倒せる使い勝手も良くコスパも良いパンツですので、気になった方はお早めに。

という事で明日明後日は今年最後の週末で、30日火曜日迄の4日間で今年の営業は終了します。なので是非最後に駆け込みとなりますが、お越し頂ければと思います。皆様のお越しをお待ちしております。

明日のアイテム紹介、こちらも残り僅かですが、ストックのハンガーラックを整理してたら出てきたので、英国製の高機能素材なコートを紹介します、お楽しみに。

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2025年12月25日

冬の新作紹介 vol.43 FILSON×Wranglerの2TONE ADVENTURE JEAN


いやぁ、普段やらない木曜営業、しかもクリスマス。しかも昨日も書きましたが今日で仕事終わりにしている方が多く、まぁ多くのお客様はいらっしゃらず。でも今日は久しぶりにいらしたお客様が、木曜が休みだと忘れていて偶々本日いらして下さいまして、結果として休日営業しない方が良かった、ということにはならず。ホッとしております。そして奥のストックの段ボールと格闘して在庫整理をしつつ、何とか店頭の隙間を作ってコーデュロイのパンツの山とガーンジーセーターの山を店頭に出す事に成功し、ここのところの季節の進みで動き始めたダウンパンツを整理して、何とか本気なダウンの山を店頭に出すべく明日もストックの整理を続けるつもりです。今日嫌でやっていなかった重衣料のハンガーラックで管理しているストックにも手をつけて、目に見える店頭分以上にストックの整理整頓が進んだので、ずいぶん取り出し易くなった事もあって年の瀬を前にもうこれ以上やらなくても良いところまでやってしまいたいところです。その為には夏のサンダルのストックの段ボールを倉庫に持って行かないとそのスペースが空かないとか幾つか重労働な難関が待っているのですが、ここは意を決してやってしまおうと思います。とはいえ冷静に考えてみたら、定休日は定休日だと思われているんですから大人しく夕方まで休めば良かったんだな、と思わなくもなく。来年からは余程クリスマスイブそのものに当たったとかじゃ無い限り、木曜日は休もうと思いますw

そして本日のアイテム紹介ですが、ワーク系のアイテムとしては今シーズン最も凝ったパンツと言えるスペシャルなコラボジーンズの紹介です。

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今回のフィルソンとラングラーのコラボのイメージ写真でこんな感じで着ていたので、こりゃウェスタンシャツとこのジーンズはどちらも取らねば、と思いました。そして見ての通りでジャケットを着る内側としてこんな感じでパンツとシャツだけでのコーディネートがこのコラボのカプセルコレクションにおけるメインイメージな様で。ただどうしたものか、ワークジャケットは他の店でも取っているのですが、ジーンズとシャツに関しては国内の並行で売っている店でも見ないんですよねぇ。特にラングラーと言えばジーンズメーカーとして名が通っているんですからここはジーンズは外せないでしょう。

ところがこれ、ラングラーのパンツとしてはこれ迄に見た事がないぐらいヘヴィでして。

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見ての通りでラングラー色もですが、フィルソン色が色濃く反映されていて、14.5ozのこのモデルの為のオリジナルのインディゴデニムと、フィルソンの定番素材であるしっかりと織り込まれたワックス加工されたダックキャンバスが、ほぼ同じ割合で組まれた結果こういうなランスになっております。前から見るとダブルニー部分が全てワックスダック、後から見ると逆にお尻の下ぐらい迄がワックスダックというバランスです。で、この生地のバランスですとこれはジーンズと言って良いのか悩ましいところですが、ワークパンツとしては絶妙な素材&カラーバランスなのです。シート、膝、キックプレートにより、濡れた状態でのパンクや涙、摩耗から最大限の保護を実現します。

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しかしこの生地のバランス、最も目立ってデザイン的に主張するのは横から見た時でしてこの前後での2分割を組み合わせて4分割なバランスで見えますので、これ凄いな、となりますよね。そしてフロントのポケットはジーンズらしいLポケですが、コインポケットがある左側のコインポケットになっている生地がダックで切り替えられており、そこにこのコラボ専用のフィルソンの織りネームが付いて主張しております。

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そして背面の腰からお尻にかけてのダックキャンバスで構成されている部分にヒップポケットが付くので、フィルソンのワックスダックが使われているのにも関わらず、左ポケットは隠しスナップ付きのフラップ付きパッチポケットでラングラーのWがステッチで入っております。そして右側のポケットはフラップ無しでジーンズらしいホームベース型のパッチポケットですが、こちらにはラングラーの定番ジーンズと同じくWのステッチと合わせてラングラーの革パッチが付いており、その上のヨークと繋ぐ2本のチェーンステッチの部分にコラボ専用のラングラーの織りネーム付いております。そしてヒップポケットの上の角2ヶ所には左右共にリベットが打たれており、表リベットの打たれた珍しい仕様になっております。

とまぁ非常に凝ったディテールを積み重ねた、ヘヴィウェイトな生地のワークパンツとなっており、他ではまず見る事のない珍品でもありますので、これはやっておこうという事で発注したのですが、どうしたもんだか海外では一瞬で完売してしまっているのに日本ではフィルソンの代理店がなくなったタイミングでもあり、取っている店が極端に少なく国内での流通数がとても少なくなっているみたいです。30・32・34の3サイズ展開、価格が53,900円(税込)とB.A.Tで取り扱ってきたジーンズとしては最高価格を更新するアイテムとなってしまいましたが、これはもう今後出る事のないスペシャルモデルなので、是非チェックして頂きたいですね。個人的には先に紹介しているシャツとセットで使って頂く事をオススメします。

さてこれで引っ張っていたヘヴィなパンツの紹介も終えて、フィルソン×ラングラーのコラボは全て紹介した事になります。現段階でジャケットはラス1になってますし、シャツは追加で少量生産されていたブラックデニムバージョンも含め再発注したのですが、このジーンズを含め他のアイテムが完売している事から発注ミニマムに達せず、敢え無くボツに。なのでシャツの残りも少なくなってきておりますので、気になった方はお早めに。

明日はそんな訳で仕事納めな方が多いと思いますが、お時間合えば仕事帰りにでも是非お越し下さいませ。そしてアイテム紹介、今日店頭に出したコーデュロイパンツの中からこれ美味しいな、というコブマスターのカーゴパンツを紹介します、お楽しみに。

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